『グレートトラバース・百名山一筆書き』の第2集を見た。第1集に比べ、高い山が多くなった分、迫力が増した気がした。
ただ、90分という枠の中で十数座の登頂を扱うため、目まぐるしすぎて、一座一座の感動が伝わりにくいのが難点か。
「数をこなす」ことや「所要日数の記録を作る」ことに重点が置かれているように見えてしまうのは、ある意味仕方のないことかもしれない。
にしても、このチャレンジは過酷の一言に尽きる。
主役の田中陽希君は冒険のプロなのでそれが「仕事」とはいえ、見ていて痛々しくさえある。実際色々なところが痛んでいるようだし、疲労を取るため3日間ほど休日を入れたりしていた。スタート当初より何かやつれて見えるなと思ったら、体重が7キロも減ったという。無理もない・・
すでに百座のうち60座ほどまで来ているが、残りは大丈夫なのかなと心配になってしまう。もちろん偉業は達成してほしいが、身体がガタガタに・・なんてことにならないよう祈る。
【参考】いま現在の陽希君の位置:
http://www.greattraverse.com/
※7月16日午前0時半現在、富士吉田付近まで来ているので、いよいよ富士山かな。あまり速く登ると高山病になりやすいので気をつけてほしい。
ところでこういう番組を見ていると、「本人」よりも、それに密着して撮影するカメラマンのほうが凄いといつも思う。
今回は恐らく数人でローテーションを組んでいたり、平地を長く歩くときは車両を使ったりはしていると思うので、常に本人と同じ行動を取っているわけではないだろう。しかし、コースタイム7時間のところを3時間で登ったりするハチャメチャな行程を、撮影機材をかついで撮っているわけだ。それを、「分担」があるにせよ半年間も続けるのは、まさに「偉業」である。
ここでNHKさんに提案したいことがある。こういう番組では、カメラマンも重要な役どころをこなす「俳優」だと思う。なので、播組の冒頭で撮影クルーを「顔出し」で紹介しては如何だろう。彼らが「黒子」に徹し過ぎているのはもったいない気がするのだ。
数年前にNHKでやっていた「グレートサミッツ」という番組を見ていたときも思ったことだが、山岳カメラマン恐るべし、である。
今回改めてネットで検索したら、こんなサイトがあった。
http://www.nhk.or.jp/special/everest/interview.html
ちょっとソースは古いが、これを見ると、NHKの局員には立派なキャリアを持つアルピニストのカメラマンが何人もいるということが分かる。
「一筆書き」の番組のエンドロールで撮影者のクレジットを見損なったが、恐らくそんなクルーがついているのだろう。陽希君自身は山岳のベテランではないだけに、ベテランがアドバイスしながら随行していないと危険だろうし。
PS:
21日(祝)にNHK(一筆の事務局)が丹沢山で「交流イベント」をやるみたいですね。私は行けませんが、当日の丹沢、混むかもしれませんね。
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