そのため、山での極端な過食は避けてきた。もちろん、ハンガーノックにはならないよう栄養補給はするが…。
そんな訳で、ガスバーナーを持って行っても、遭難したときに川の水を煮沸して飲むとかせいぜいコーヒーを沸かす程度にしか考えたり、使ったりしていなかった。
山の雑誌にはおいしいヤマ飯が紹介されていて、うまそうだなあと眺めたりはしていたが、自分で作ろうとは思いもしなかった。面倒くさいし、とにかくダイエットで歩くには距離を歩いた方がよいので、いつも荷物は極力軽くしていた。だから、山の上でのランチと言えば、おにぎり1個だったり、パン1個だったりで、ささっと食べてさっさと下山という感じで、よそのグループのおいしそうな食事風景は、とてもうらやましいものだった。
でも最近は、山に行けない休日も増えたため、運動しないでも痩せられる方法は何かないかと考えるようになった。
それで、いろいろと試行錯誤を繰り返している。最近のマイブームはゼロトレ。姿勢に気を付け、縮こまった筋肉を伸ばすというものだ。これだけでお腹が引っ込むというのだから、今までの苦しい山登りは何だったのか?
そんな中、ネットを見ていたら、最近、「山と食欲と私」という漫画が人気らしい。本屋に行ったら新刊本が置いてあったので、こんな薄い漫画の単行本が500円もするの(!)、と思ったがとりあえず買ってみた。全巻は読んでいないが、登山の本というより、ほとんどヤマ飯の紹介という内容で、同行者とメニューを競いあって勝ったの負けたの、そっちのご飯ももうまそうね、といった内容の漫画であった。でも、せっかく買ったのだから一応読み終えて、感想は、待てよ、近くの低山に登ったときは、時間があるのだからこの漫画の中のメニューを試してみるかと。ちょっとは、こういう山の楽しみ方も理解できるかもと。
そこで、とりあえず、車の近くで試してみた。
まず、お湯でウィンナーを茹でる。そして、そのゆで汁をカップラーメンとコーヒー
に使う。(インスタントコーヒーなら味は全然かわらない。)コーヒーを飲んでいるうちに、カップラーメンができる。このカップラーメンができたら、少し残ったゆで汁にラーメンの具とスープを半分加え、紅鮭のおにぎりと卵とノリをちぎっていれ、火にかける。ラーメンはウィンナーをおかずにして食べて、残したスープを鍋に加え煮込むと、しゃけ雑炊が出来上がる。別に家からきざんで持っていったネギを薬味で散らせば、なんということでしょう。カップラーメンのスープをどこに捨てようかと考えることもなく、すべて美味しく胃袋に収めることができる。今までは塩分を気にしながらも捨てないように水で薄めて全部飲んでいた。結局飲むことに変わりはないが、無理やり飲むのとおいしく食べるのとでは、気持ちが少し違う。
春になったら近くの山で、宝登山ではバーナーは禁止だから、堂平山あたりで試して見るかな?
標高の高い山に登るときは、食料が増えるのでザックを一回り大きいものに変えるか、他の荷物を減らさないと無理だなあ。
コメントを編集
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する