山の観光史 高嶋修一 日本経済評論社 観光史叢書

ヤマレコユーザーの方はロープウェイがあっても歩いて登る方が多いでしょうが、この本は登山というよりロープウェイやケーブルカー、山岳道路を使っての観光の歴史について書かれた本です。
古くから開発されてきた箱根山や比叡山、バブル期に開発が進んだ各地のスキー場等多くの事例が紹介されています。
広く浅く的な本ですが、立山黒部アルペンルートで富山県と関西電力が緊張関係にあった事など表にはあまり出てこないようなエピソードも書かれています。
スキー場のリフトやゴンドラの進化についても良く知ることが出来ました。
登山者からは軽蔑されがちな観光施設にも見えない苦労があるのです。