ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

HOME > てっぱんさんのHP > 日記
2021年06月20日 12:06未分類全体に公開

「群落」と「群生」の違い

 愛知県渥美半島に「藤七原湿地植物群落」があります。世界中で東海三県にのみ自生する「シデコブシ」がある湿地で、早春に咲く花は美しく見応えがあります。

 さて、この「群落」という言葉ですが、以前は特に意識せずに使っていました。ある時ハイキングで見かけた花をネットで調べている際に、「群落」と「群生」は違う意味であると解説している記事を見つけ、それ以来使い分ける様になりました。確かヤマレコでもこの件を取り上げた日記を見たことがあります。

・【植物群落】同じ場所で一緒に生育している、ひとまとまりの植物群(複数の種類が含まれる、植生と同じような意味)群落はcommunityの訳で、かつては共同体と訳された。単一種の場合は「純群落」という。

・【群生】同じ種類の植物が1個所に群がって生えること。

 似たような言葉でもちょっと違う。範囲(面積)で比べると群落>群生でしょうか?密度の濃さを表現するなら「群生」の方が適当か。それと、”〇〇が群生する”とは言いますが、”〇〇が群落する”とは言いません。「群生」が目的語として使われる点も、この2つの言葉の違いを表しているように思います。

「群落」「植生」というのは、主に自然界に自生している植物群を表現するのに使われ、人為的に植栽された植物群に使うのは適当ではない。

 1種類の植物が複数集中して生えているのを表現するとき、面積の大きさ・密度・自生植栽の別を問わずに使える「群生」の方が万能で便利です。複数種が生える群落中に、同じ種類の植物が1個所集中している場合でも「群生」で表現できますしね。

 言葉は時代と共に変化していくもの、どちらを使っても意味は通じるので困る事はありませんが…
(写真はシデコブシの花)
お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:171人

コメント

この日記はコメントを受け付けていません。