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和名は葉の概形と、革質で光沢がある点が樹木のナギ（梛:竹柏）に似ている事からとのこと。観察した個体の花は淡く緑がかった白色で、唇弁に赤紫色の斑が入っていました。まだツボミの株が多く、これから開花の最盛期を迎えるところでした。
常緑樹林内に生える常緑の多年草で、分布は本州太平洋側(千葉県以西)、四国、九州、琉球列島、伊豆諸島。韓国済州島および台湾、マレー半島、ヒマラヤの暖帯などだそうで、比較的暖かい地域に自生しているそうです。
環境省のRDBでは絶滅危惧�粁燹弊簗任隆躙雲�が増大）指定ですが、多くの県で２ランク上の絶滅危惧��A類（ごく近い将来絶滅の危険性が高い）に指定されています。生育地の森林を保全することが必要で、園芸目的の採取を防止するため、分布情報の公表に際し慎重な配慮が必要であると指摘されています。
学名はCymbidium nagifolium Masam
シュンラン（シンビジュウム）属で、金沢大学に縁のある正宗厳敬氏（植物学者）の名が冠されています。西日本には花が緑色で秋咲きのアキザキナギラン （オオナギラン）という種があるそうです。
