田部井淳子さんが一昨日にお亡くなりになっていたとの
ニュースを先ほど目にしました。
田部井さんは私が最も尊敬する登山家です。
エベレスト女性初登頂や七大陸最高峰登頂など大偉業を成しているにも関わらず、
後年TV番組で拝見する田部井さんは大物然とした雰囲気などは微塵も見せず、
私たち市井の登山者に山の楽しみ方を身をもって示し続けて下さった方でした。
私自身が登山を続ける上で大きなインパクトとなったのが、
2009年に放送された「夏の北アルプス あぁ絶景! 雲上のアドベンチャー」です。
NHKの内多アナと2人で立山からジャンダルムまでの北アルプス60km大縦走。
録画してDVDに落とし、何度繰り返し見たか分からない程です。
まだ登山初心者で山と言えば丹沢と富士山くらいしか知らなかった私が
アルプスの山々の素晴らしさを初めて思い知ったのがこの番組でした。
あの時の田部井さん、最初から最後まで本当に楽しそうに歩いていたなぁ…。
数か月前に放送された「にっぽん百名山スペシャル」では東北の高校生たちと
富士山へ登る企画として田部井さんを久々に見ました。その時点で既にかなり
お痩せになっており、七合目までしか進めない体力となってらしたようですが、
それでも声が続く限り高校生たちを激励する姿が印象的でした。
あちこちの山に登っていれば田部井さんといつか何処かで偶然お逢いすることが
出来ないものかと思っていましたが、それも叶わぬ夢となってしまいました。
田部井さん、これまでの長きに亘る登山生活、お疲れさまでした。
そして私も含め多くの登山者たちの目標であり続けてくれたことに
改めて感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました。
謹んでご冥福をお祈り申し上げます。
はじめまして、私も田部井さんの生き方を尊敬しておりました。最後となってしまった富士山登山を番組で見ておりました。その中で、ご自身の体調の悪さを押して、高校生達を応援する姿には涙するものがありました。でも、その姿は登山家として最後まで、一歩一歩前進し、倒れるとき際、前向きにという意気込みを感じました。日本において、女性登山家としての道を切り開いた田部井さんに哀悼の意を捧げます。今は、ゆっくりお休みください。
yamashin2さん、はじめまして。コメントありがとうございます。とても残念な訃報でしたが、田部井さんはご自身の人生をまさに「生き尽した」方だったろうと思います。田部井さんが山に登る姿を通して山の楽しさや奥深さを知り、そしてひいては人生においても一歩一歩前に進むことの大切さを私たちも学ばせて頂きましたね。
ryo555さん、こんにちは。
2009年に放送された「夏の北アルプス
あぁ絶景! 雲上のアドベンチャー」
あのころ北アルプスへ行く前、気合を入れる意味で
(録画していたものを)何度も見ていました。
それと、その2009年7月30日、私、太郎平小屋に
泊まっていたのですが、田部井さん、内多アナと
撮影スタッフの方も同じ日、泊まられていました。
ryo555さんが書かれていらっしゃいますように
田部井さんは大物然とした雰囲気など微塵もあり
ませんでした。TVに映るお姿以上に気さくな方で
登山者たちとの一期一会を大切にされていらっしゃ
るようでした。
一応、私も記念に握手をさせていただきました。
私にとっては、その翌日、薬師岳に登れば深田久弥
の『日本百名山』を完登するという記念日でもあり、
ある意味、一生の宝物と思っています。
謹んでご冥福をお祈りいたします。
navecatさん、こんにちは。なんと!あの番組の撮影隊と鉢合わせだったのですね。太郎平小屋といえば、田部井さんが突然現れた綺麗な夕景見たさにスタッフにおんぶされて外に出て来たシーンを覚えてます。番組では縦走前半でしたが、薬師岳など奥深い北アの風景に目を奪われっぱなしでした。navecatさんは薬師岳が百名山完踏の地だったのですね。私も一生掛けてもいいから百名山、登ってみたいなぁ...。
そして田部井さんと会われた時のエピソード、聞かせて頂きとても嬉しいです。会われた方は皆さん一様に、田部井さんの健脚や偉業の部分よりもそのお人柄の素晴らしさを語ってらっしゃいますね。多くの登山者に慕われていた理由の一端が垣間見られるようです。私も山中でなくとも講演その他でも一度でいいからお会いしたかったな...と悔やんでおりますが、これから田部井さんの書籍等を少しまた読み進め、その足跡を辿ってみたいと思います。
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