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かなり不定期になるだろうけれど。
夢であり悲願でもあった穂高縦走を終え、
私にとって山って何だろう・・・と改めて思う。
到達したことのない高みを目指して?
登った先に待っている絶景を見たいから?
日常では味わえないスリリングさを求めて?
下界でのアレやコレを忘れたいから?
独りになりたいから?
修練?
どれも正解なのだろうけれど、それが全てじゃない。
正直、理屈や理由では登ってないんだろうなぁと自分では思っている。
確かに誰もが憧れる高峰に辿り着いた時の達成感は素晴らしい。
しかし歩き慣れた丹沢の大倉尾根で3ヶ月前には咲いてなかった花を
見かけたときの幸福感だって、それと同じくらい素晴らしい。
3000m級のアルプスで絶景を見た時の感動は言葉に例えようもないが、
霧に包まれた早朝の低山で森が呼吸をするかのように音を立て始める時の、
胸の高鳴りとざわめき感も、形容しがたいものだったりするのだ。
誰と競うでもなく、誰に自慢するでもなく、
山と向き合うのはあくまでも私自身だけであり、
山は私自身そのものだと思う。
高いとか低いとか、関係ない。
そこに向き合うべきものがある限り、私は私の身の丈でそれを目指してゆきたい。