リスクの取り方
自然相手の遊びは,リスクがつきものです。
事故の記録を読むと危険源に対する対処が足りないケースがほとんどです。
はっきり言えば検討不足
頭蓋骨の強度ご存じでしょうか?実は素焼きの植木鉢程度の
強度しかありません。すぐパリ―んです。Σ(・□・;)
このISOの分析は,主に工場などに適用される考えなので,一概に適用できませんが
ステップ2以降を有効に活用するとよいと思います。
ステップ1:機械が使用される状態・条件の明確化
ステップ2:危険源の同定
ステップ3:リスクの見積もり・評価
危険源とは,
https://www.mhlw.go.jp/bunya/roudoukijun/anzeneisei14/dl/kaizenjirei_59.pdf
登山での危険源は
発汗
岩
応力のかかった木材
雪
高所(落差)
すべること
温度(主に低温)
強風
落下物
人や動物(稜線上)
リスクの評価で冬山での特異事項は・・・
集中力(気合の低下)
食べない→低温→思考力・運動能力の低下という無限ループ
道具の不足(適切な道具を持ってない使えない訓練してない)
など山の場合は正直リスクの評価部分は精神論もありますww。
これはアウトドアスポーツの宿命で完全な論理化できないからかなぁ。
まじめな話,雪庇だって落差が1mなら笑い話です。
滑るのも,10mしか滑らないならお尻が痛いだけ。
危険源とはそういうカテゴリ。
低温は装備さえ整えれば大丈夫。
リスク評価が低ければ無視します。
リスクに対して対策がされればリスクは許容できる
ようになります。
?40℃を越せば外に出るだけで危険です。
強風は,温度と合わせれば風速20m以上で冬行動できるのはエキスパートのみ
7000mや8000m峰目指すなら真冬の荒天で行動する練習は必要ですが
普通の人には危険なだけです。
現地にどんな危険源があるか?想定すればどのように行動するかおのずと正解
が出ます。
谷地形で,バックカントリスキーするなら下部に人がいるならドロップインしないとか・・・最近当たり前の知識が普及してないなぁと思います。
最近はSNSで誰かの成功体験のみ(失敗はあまりはっきり書かない)読めます。
筆者より技術があり体力もあり装備もよければ追体験できますが・・・
筆者と自分のレベル差をきちんと把握して追体験しましょう。
我々はプロではないので,無茶して命落とすような行動はNGです。
リスクアセスメントは机上でできますよ。
安全第一です。
おやすみなさい!!
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