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2012年12月16日 00:09未分類全体に公開

「ラッセル泥棒希望者の皆さんへ」遭難してみませんか?

タイトルはちょっと悪いですねぇ・・・

普段から,遭難することを頭に入れて計画・行動できれば
リスクは回避できます。そんなことがこの日記の趣旨です。

 「ラッセル泥棒を期待して雪山に登っているそこのあなた!」
一番危ないですよ。雪山では,コースタイムなんてものが
役に立ちませんから・・

なんで遭難するのか?を分析すると大体1〜5でこんな感じです。

1.知識・体力・判断力・技術の不足【能力問題】
2.体調や天候など【状況要因】
3.パニック・紛失物など【付加要因】
4.ルートロス【能力の一部ですねぇ】
5.装備不足【準備】

踏み跡のない腰までのラッセルがある雪山を一人で
登れる位ならば,多分一人前(中級程度)の技術力保持者だと思います。

なぜなら,ルート開拓者は3倍近い体力と経験が必要です
から・・・。(最近はこんな山登りしなくなったけれど)

 特に,パニックにならないような心を作るのには,結構経験と信頼
できるパートナーが必要です。疲労時に血中糖分が低下して低体温
になると面白い位判断力鈍くなりますから・・・。こういう経験は
複数で山へ入り体験しなければわからないし、数回経験できれば
あっぼちぼち危ないなぁ,ちっと休憩するかとなるわけです。
パニックは,来るときは本当に一気に来るものです。

さらに雪山は,以下の状況が追加される。
1.低温と強風や汗濡れへの対処【低体温症】
2.雪崩や滑落【技術要因】
3.ラッセルとルートファインディング【雪山の最低技術】
4.最低限のサバイバル技術と経験

私は、山岳部ではないけれど雪山までやる山系の運動部
に所属し基礎から先輩に習い,雪山を独りで登れる程度までの
知識・技術は身につけました。

でも最近の人って当然何か上記の経験がかけているでしょう?

一人で山に入るのであれば最低必要な要素は以下の通り。

1.山の技術と体力(地形図の読図・ルートファインディング)
2.医療知識(応急処置)
3.道具の手入れと正しい使い方
4.情報収集能力
5.雪崩の判断力(表層・全層など)
6. 野生の勘(突風や雪崩などの事前察知「音速以下だから案外わかる」)

この位勉強してから雪山に入るわけです。ところが最近は
山をはじめて1年目から雪山一人で入っちゃうんですよね。
昔はこんなむちゃしませんでしたし,しようとしたら怒られた
ものです。

 やめろとは言わないですが,どうしても雪山やりたいなら山岳会
やガイドを付けることをお勧めします。でも、ただ付いてくるだけの
ガイドなら屁の突っ張りにもなりませんが・・・。ビシビシ
アドバイスしてくれるベテランが重要です!

 部活では遭難しても,無事下山できるように計画書は書くし,
何より夜間歩行などトラブルを想定した練習を年2回実施して
いました。

例えば,トレーニング山行ではこんな感じで後輩を鍛えます。
(後輩には事前には教えていない)

夜の2時に後輩を起こす。

 「トラブルが発生した。今から下山する。30分でテントをた
たんで下山せよ」などなど

むろん先輩は伝統行事なので後ろでニタニタ笑って見ています。

(夜歩くのは,人間の本能的にかなり怖いものです。
「私は混雑する山の方が1000倍怖い対人恐怖症けれど・・・(笑)」)

 つまり,「想定外の事象をできるだけ排除する」これが山登りの鉄則です。

悪天候で,雪山のなかをかけずり回るのは人間だけで,動物だって
体温下げないよう,風の弱いところや雪崩の来にくいところで
じーっとしています。←動物の本能

最後は,天気の悪い時には麓で温泉でまったりするのが一番遭難しない
為のリスク回避ですけど・・・山は逃げませんから。

 あっ今日は乗り気じゃないなぁ。と麓や道中で引き返せる方なら
ほとんど遭難しないと思います。

 待てない人間っていうのが一番危ないんでしょうね。
子供やペットには待てを教える癖に大人は・・・最近の中高年は
勝手だよねと言いたいです。

 これは最近の遭難記事を読んでいて思ったことです・・・

おしまい。
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コメント

ゲスト
RE: 「ラッセル泥棒希望者の皆さんへ」遭難してみませんか?
NUMASANさん、こんにちは。
確かにそうですね。中高年の方も若い頃から登山している場合はそうでもないが、退職後からスタ−トなされた方には多いですね。

本当の山の怖さは、自ら体験(遭難)してみないと分からないのかな?
正式な山岳会以外のパ−ティでは、「応急処置」の方法が分からないのが、随分います。
NUMASANさんの前に投稿された「昨今の登山とは?」にもコメントした様に基本を学ぶべきと思います。
「登山の入門」や「ガイドブック」等の本がありますが、やはり山岳会・道警他専門機関のスタップからの生の指導が一番良いと、私は思います。
2012/12/16 8:51
RE: 「ラッセル泥棒希望者の皆さんへ」遭難してみませんか?
そうですね。専門家に学ぶのが一番の近道だと
私も思います。

 ただ、いつどの山域にどのような目的・スタイル
で入山するかによっては,必ずしも専門家のレク
チャーを受ける必要がないのでは?と一方では
思います。

 私見ですが,東北の山や北アルプス・北岳と南アルプスの縦走登山を除けば本州の雪山はさほど危なくはな
いはずです。

天気と読図ができて体力があればという条件付き
ですが・・・

 なぜかというと上記山域を除くと3日も停帯しな
ければならない山行ってほとんどないんです。

 南アルプスの山だって6時間かければ大体
尾根から安全地帯までは下山できますから。

自分の身の丈がどれくらいかわかっていて
リスクを勘案して逃げれる人であれば,座学と
体力があれば安全な登山できるのでは?

何より天気図の見かたと地形が読めれば
遭難の危険性の5割以上は回避できるはずですから
・・・

ただ,近年雪山なのに朝8時過ぎから登り始める
非常識なパーティーにはドキッとさせられます。
(雪崩は昼前にかけてリスクが上がるから)

年末年始天候荒れそうなので事故が起きないこと
を祈っています。
2012/12/16 13:48
RE: 「ラッセル泥棒希望者の皆さんへ」遭難してみませんか?
こんばんは。
昨日、雪を踏み踏みしました。
天候は良いものの、やはりすごく疲れます。
トップの順番が近づくにつれて、足取りが重くなります(言葉通り)。最初から途中で引き返す計画なので7時スタート(13時撤退)でしたが、昼過ぎにすれ違う人はできた高速道路を登ってきただけで、何時に出発したんだろうと思ってしまいます。もともと、雪訓でラッセル練習に入っているから練習にはなりましたけど・・・。
2012/12/16 19:33
ラッセルお疲れ様でした。
ラッセルお疲れ様でした。
高速道路のくだりには膝を打ってしまいました。
膝上のラッセルでも大変ですよね。
スノーシュのリフトアップがあると楽ですよ。
安全に雪山を楽しみましょう!
2012/12/16 21:37
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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