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21時頃、釜トンネル手前で警備員が通行止めのサイン。上高地までマイカーで行けないのか・・。知らなかった。
折り返し、沢渡岩見平第4駐車場に車を止め、近くの上高地ホテルのフロントマンに訊いた。槍ヶ岳はどこから登るのかと質問したら、「ここからシャトルバスで上高地まで行き、そこから登るんです」とのこと。
駐車場向いのグレンパークさわんどの公衆トイレで歯磨き、洗顔、着替えを済まし、車中仮眠。寒い。毛布持ってこればよかった。
9月1日(土)5時過ぎ、上高地行始発バスに乗った。狭く、勾配な林道。行き違いもすれすれ。
上高地に着いたが最初どこから登るのか分からなかった。実はマップすら持っていなかった。
バス停の案内看板を見て、横尾方面に向かうのか、と歩いていく。
最初から険しい登りが始まると思いきやひたすら平坦な道が続く。1、2時間歩いた後、これ本当に槍ヶ岳に向かっているのか?と不安になりながら進む。
8時過ぎに横尾山荘に到着した。槍ヶ岳まで11km(数字が違っているかも)の看板が立っていた。11km!?まだそんなにあるの?
9時30分頃、槍沢ロッジでカップラーメンと記念手ぬぐいを購入し、休憩。
天狗原分岐辺りで山頂までもうすぐだ、と感じた。見上げると、先にはジグザグの登り道が見える。そこを歩いている人たちがうらやましい、でもその人たちもがんばってあそこまで行ったんだよなぁ。
槍ヶ岳山荘で宿泊予約をして、照焼き丼を食べた。それから穂先へ向かった。
穂先への登りでは頭の中は「滑落と恐怖」でいっぱいだった。怖くてなかなか進めず、追いついてくる人を先に行かせながらなんとか山頂まで登った。最後のハシゴの登りは、これ、足滑らせたら死ぬ・・よな?ヤバいと思った。山頂では直立するのも怖く、重心低くして移動していた。
山頂で一人のおばさんが「昨日槍沢で熊が出たらしいのよ」って。熊って奥深い山の中で生息しているイメージあったけど身近にいるんだな。
山頂に1時間以上滞在していた。休憩ではなく、降りるのが怖くてなかなか決心がつかなかった為。
山荘で播隆祭?が行われるとのことだったが眠たかったので参加しなかった。下の食堂でワイワイやっているのが聴こえてきた。
売店で百名山バッジを購入。こんなものがあるなんて知らなかった。百名山全部登りたいので100個集めようと思った。過去に御嶽山、乗鞍岳、富士山に登ったがバッジ購入していない。また登らなければならない。
2日(日)は濃霧。5時30分頃出発。〜大喰岳〜南岳〜北穂〜奥穂〜上高地ルートを計画。大喰岳に向かって進んでいると思いきや槍平の方へ下っていた。飛騨乗越を右折してしまっていた。結構下って行くなぁとは思っていたけど、道間違えていたとは。
槍平小屋から南岳小屋まで急登で息が荒くなる。蚊かアブの大群が顔の周りでブンブンうっとうしい。
誰ともすれ違うことなく南岳小屋に到着。2、3人の客がいて珍しそうにこっちを見ていた。丼飯を頂く。そしてすぐに北穂高岳を目指す。
南岳〜北穂高岳の登山道は嶮しく怖かった。向こうから誰も来ないので、この道、誰も歩いていないのか?と不安になりながら進んだ。濃霧で先が見えないので○印を辿りひたすら歩いた。
大キレットでは恐怖で何度も立ち止まり、引き返そうか迷っていた。登山道の下調べとか何もしていないし無知の状態で登山していたので、これを越えてもさらに嶮しいのが待ち受けているのでは?って思ってしまって。進んだら行き詰まって戻れなくなるんじゃないかって。山登り歴4回目の私では無謀過ぎたかな。
何とか北穂高小屋に到着。10人くらいの客がやはり珍しそうにこっちを見ていた。「槍ヶ岳から来たの?向こうからこっちへはキツいよ。こっちから向かう方が少し楽だよ。」
私「ここから上高地までどれくらいですか?」
客「私たちは9時間かかって上高地からここまで来たけど・・・」
9時間!? 今、午後2時・・・
ヤバい!今日中に帰宅できないかも。明日から仕事なのに。
とにかく走って下っていく。山岳マラソンみたいだな。せめて日没までに横尾まで行ければ。横尾から上高地までは平坦の一本道だし、昨日歩いた道だし、ヘッドランプ点ければ迷うこともないだろう。夜間登山したことないので暗闇になるのが恐怖だった。
横尾と徳沢は何時に通過したか記録していないが、明神は18時。まだ少し明るい。ここまで来れればヘッドランプ無しでも行ける。
明神を過ぎて思った。もうバスは無い・・よな。タクシーあるのか?なければ沢渡岩見平第4駐車場まで歩かなければならない。行きのバスで2、30分かかったあの道を、あの距離を徒歩?
仕方ない。山登り初心者への試練だ。
そして上高地バスターミナルに着いた。タクシーあった。良かったー。
3日(月)の午前1時過ぎに自宅到着。6時間後には出勤。キツい山行でした。
こんばんわ。
読ませてもらって、ヒジョーにコワかったです。
高い山をなめての無謀は、こわいと思います。
マップとコンパス、事前の計画
遭難しないでくださいよ。
体力まかせにがむしゃらに登っていました。
情報収集は必要ですね。ヤマレコを活用していきたいと思います。
これ、随分と昔の山行記録ですね?
是非、この体験後にどういう成長を遂げたのか教えてくださいね。
それこそこれから高山行く人へのすばらしい情報になるかと思います。
登山を始めたばかりの時は、大腿四頭筋(前モモ)ばかり酷使し、すぐにバテていましたが、今は大臀筋(おしり)とハムストリングス(裏モモ)を使う意識で登っています。
体力まかせに何時間も休憩無しに登り続けていた為、ハンガーノックになることも度々ありましたが、今はこまめに休憩とりながら登っています。
登る時は下を見がちなので足元の高山植物を見ながら登っています。
下る時は遠くの景色や尾根を眺めながらゆっくり下っています。
他の登山客を観察したり、話したりして情報収集しています。
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