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いきなり結論ですが、行く山によっては必要で、むしろダブルアックスのほうが良いと思っています。私自身のことで恐縮ですが、ここ最近の山行では使わないことが多いんです。一般登山道で、それほど標高が高くない山(武尊山や谷川岳の天神尾根、北八ヶ岳、西穂独標、木曽駒ヶ岳、残雪期の富士山)は、必要とは思いませんでした。ストックと、アイゼンでしっかりした足さばき・足置きさえすれば、滑落することはないんじゃないか?と最近は思っています。
長いピッケルを杖のようにして登っている方をみかけますが、重いピッケルよりもストックを使ったほうが楽なのになー、と思っちゃうんです。もちろん、滑落停止するならピッケル!というのは分かっています。ただ…「ここで滑落したら死ぬ!」みたいなところってほぼ無いし(というか行かない)、昨日(1/22)登った武尊山でいえば、斜面を滑落したところでモフモフの雪なので止まるんですよね。実際一緒に行った登山仲間の友人は、アイゼンをひっかけて滑落していましたが、もちろん怪我も無し、広い斜面なので体が2回転くらいして普通に止まっていました。
とはいえ、斜面に対する恐怖感(特に下り)は人それぞれですし、バランス感覚や体幹も人それぞれです。僕はちょっとした斜面なら駆け下りる(滑り降りる?)感じでピョンピョン降りていきます。駆け下りる感覚としては、両サイドにストックをさして、ウェーデルン(死語)のような感覚でしょうか。そういう緩斜面でも、人によってはピッケルを使って慎重に降りているシーンを見かけます。もちろん両サイドが切れ落ちている斜面だと、僕もさすがに慎重に降ります。
逆にピッケルが必要になる場面だと、ダブルアックス(ペツル・クォークとか)のほうが安心して登れることが多いです(宝剣岳とか、阿弥陀岳とか)。そう考えると(シングルの)ピッケルって必要なのかなぁ?って最近よく思うんですよね。
全くの初心者の方が、ピッケルって要らないらしいよ、となるのが怖くて、敢えてコメントしております。
ピッケルの要否は、雪面の状態で決まる気がしています。傾斜があったり、狭いトラバースだったりで、クラストしていれば、私はピッケル一択です。雪面の状態は、登るまでわかりません(天気予報では正確には判別不能)ので、ピッケルは必ず背負って行っています。もちろんストックも使っています。
ほんの数メートルしか使うことがないこともありますが、ピッケルがなくても良かったじゃん、とは思いません。
滑落停止というよりも、その手前の、滑落しない歩き方に、3本足歩行は大事です。
一方、森林限界を越えない山の場合、ピッケルを使うことはまずありません。
コメントありがとうございます。ご指摘の「傾斜」「狭いトラバース」だと、私はピッケルではなく、ストックを短く持ってダブルアックスのように突き刺して通過します。アイゼンは履いていて、前爪をしっかり効かせる感じです。私自身、アイスクライミングをするから、それで大丈夫だな、と思うようになりました。ピッケル1本+両足の3本足より、ストック2本(4本足)なので安定するんです。
むしろ、ほんの数メートルのために重いピッケルを持っていくほうが、「ピッケルなくても良かった」と思います(僕自身は、ですよ)。雪山は天気の変化が激しいので、重いピッケルを持っていって行動スピードが落ちるなら、持って行かないでさっさと登って下山するほうがメリットが大きいかな、と思っています。
初心者は、森林限界超えるような雪山に行くことはないでしょう…。
数メートルしかないクラスト急斜面は、甲斐駒ヶ岳で経験しましたが、こんな所で滑落遭難するほど迷惑なことはないので、私は冬季装備を担げるように、歩荷トレをシーズン前からやっています。
無雪期はULハイカーで、テント泊でもスプーンですらカットするほど、重いものは持ちたがらない人間ですので、不用品は持ちたくないのは、nyajilaさんと同じです。
でも、雪山登山は、好き好んでリスクの高い所に自ら入っていく行為なので、安全幅を少しでも上げておく努力が、私の場合は、生きて帰るための装備を必要十分に持つことです。
明らかにストックだけで良い山が、実際に存在することは否定しません。南アルプスの鳳凰では使う場面がありませんでした。
クラストは、表面が薄く凍っていて中はモフモフの雪面と認識しています。なので、ストックも容易に刺さります。アイスバーンの『斜面』をストックのみで通過しようとは、私も思いません(アックスを使います)
晴れが好き。さんも、guchiさんも誤解されているのかもしれませんが、この日記では、そもそも厳冬期の甲斐駒ヶ岳や富士山のような、そんな厳しい山は想定していません。
私の日記本文にも書いていますが、武尊山とか谷川岳天神尾根、北八ヶ岳などを想定しています。
厳冬期の甲斐駒ヶ岳や厳冬期富士山なら、私もピッケルやアックスを持っていきます。ピッケルが必要な厳しい山を例に出して、『ピッケルが必要ですよ、使いますよ』と言うのは論点がずれていると思います。
リスクの件は、雪山でも夏山でも一緒だと思います。装備があれば安全とは限らないでしょう。装備を減らして(軽くして)行動時間を短くするのも、安全にはつながると思います。しかし、論点がずれるので、これ以上リスクに関するコメントは控えますね。
私のスタンスとしては、『ストックだろうがピッケルだろうが、好きな装備を山に持っていって安全に楽しめれば、それでいいんじゃない?』です。お互い滑落遭難しないように山を楽しんでいきましょう!
雪山でのピッケルの役目の大半は杖代わりだから、アイゼンワークがしっかり出来ていて、斜面や雪面の状況がそれほど厳しくなければストックだけで十分な事が多いですね。
ただ、ストックはピッケルと比べて華奢だから、急斜面のトラバースで体を支えるために少し力が加わるような所や富士山のアイスバーンなどで突風に煽られないよう耐風姿勢を取るときなどは、やはりしっかりしたピッケルの方が良いと思います。
グリセードなども体重がかかるからストックでは心もとないです。
ダブルアックスは急斜を面登り易いけど、どうしてもダブルアックスでなければ登れない程でなく、使う部分がそれほど長くなければ2本持って行くのは邪魔だから、ピッケル1本で済ませるというのもあると思います。
あと、積極的にピッケルを使うような所はないけど、ピッケルを持っている事で雪山の気分が出る、なんてのもあって良い気がします。
こんばんは。コメントありがとうございます。
おっしゃるとおり技量もですが、体幹の有無にも依るのかな?と思います。
さすがにアイスバーンが想定されるところや、耐風姿勢が予想されるところでは、ピッケルを私も持っていきますね。
ストックは折れやすいので、登攀で使う時は、あくまで姿勢バランスを取る感じです。足(アイゼンの前爪)に集中しながら登ってます。ピッケルを揶揄するつもりもなく、ましてや使ってる人を見下すつもりもないのですが、私なら…という考えでして。
雪山の気分は大切ですよね。なので昔のウッドシャフトのピッケルを買おうか迷いました(笑)
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