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自分をとり囲んでいる当たり前の存在だと思って見ていた。
山登りを始めて数回の山行中はただ体を動かすのが気持ちよく
遠くを見ながらがむしゃらにズンズン歩いたり
ぜーぜーいいながら下を向いて歩いたりの繰り返しだったように思う。
それからしばらくすると、ものの本など見てこういう場所では
どういう歩き方をすれば良いのかなどと考えながら
足元ばかりを見ていたように思う。
もうしばらく経って、先の形状やルートを把握するようにと
「前方をよく見て歩け」「雪山では先のトレースや鮮度も見ろ。」
などと父から指導が入ったりして少し上を向くようになった。
ナイトハイクではその音で渇水なのか増水なのかや
滝なのか堰堤なのかなど見えない分、音をみるようになった。
幕営地では酒を飲みながらボーっと遠くの峰々や星を眺めたり
気に入った渓流の流れをジッと眺めたり音を聞いたりしている。
釣行では沢や無線のルートファインディングとは別に先行者の
痕跡や渓相を見るのも入渓前のポイントだとここしばらく教えられた。
どんな事においても経験が増えると共に視野が広がるように
大きい山の中で少しずつ小さな景色が広がっていって楽しい。
山を見る視点は数多いのだなあと近頃感じる。
これに知識というものが加われば更に見方も多様になるのだろう。
動植物の名前や特徴など分かれば「おや、これがこんな所に生えている!」
とか「もう出てきている。今年は春が早いなあ。」
という感慨も生まれるのだろうが目下のところ
花より団子志向の自分には全く分らない。
ただ釣りの勉強をし始めたら、必然的に魚の生体を勉強することになり
渓を見る視点が少しずつ増えていって面白い。
あの木でかい!
あの山とんがってる!
あのナメ床きれい!
で十分だという気もするが景色が広がるのも楽しいものである。
今回の釣行では沢の梯子に相次ぐライントラブルで集中力の糸も切れまくった。
最終的には竿なんか放ったらかしてふて寝だなと思っていた時に見た小さな景色こそが収穫だった。
自分が落としたパン屑を巣穴までボッカクライミングするアリ。
こんな所に〆鯖が!と思いきや鳥の羽根。
尺ガエルGET!ってこれ食えんのか?
他にも写真には納められないほど速かった沢ガニの横ばいや蛇の林道横断。
目的に向かってズンズン歩いている時は気付かないどの小さな景色にも和んだが、やはり食いもの絡みに着目してしまうのは今回も坊主だったからだろうか。
【備忘】
天候・主に曇りのち小雨(時にピーカン)
気温・19℃から23℃
水温・不明
鉤♯14・12(支流ブラウンハックル×ピーコック、本流ライトケーヒル×ソラックスのみピーコック、両伝承系)
ライン3,7(北から支流1,2)
ライン4,5(本流、支流3)
ハリス1,2
☆バックキャストの改善。
☆ストーキングやや改善されたが位置までの竿立てが悪い。
☆階段などでは長さを生かして一段上の棚を狙う。
フライの場合はサイドキャストも有効。
fooさんは、テンカラとか、ルアーはやらないんでしょうか?
ご存知のようにどちらも、狭い谷や障害物が多いところで、融通が利く。行動しながら、さっと竿を出して釣りに入れます。
ルアーの場合は、連続する落ち込みで、一つ先のポイントをねらえるほどの、遠投もできます。
竿はすっと25センチくらいにまとまります。
でも、これは好き好きですね。
花やきのこやに、目が行くのは、多くの方の場合は、齢を重ねてからですね。若い時期から山をやりだした人も、仕事を始めて、なにやかやで、いったん、足が遠のく時期があったりして、その後、不意にきっかけがあって登り出すと、若いころとは全然違ったものが見えてくるということもあるようです。
私は、中断はなくずっときたけれど、登り方も見るものも、ずいぶん変わってきました。
それにしても、あなたのような娘さんがおられたら、お父上はほんとはうれしくてしょうがない気持ちと思います。
まだまだ達者なお方のようですから、いっぱい教わるといいですね。
一般に、釣り師は、言葉で教えるのも下手だし、魚の身になれば、人がやるのを見るのは、じれったいこともあるし。教えて身につくものとも思ってはいないです。「川から教われ」という言葉が、よく言われますね。
備忘録を見て下さったのでしょうか。
釣りの師匠がフライとテンカラをやるので紛らわしいことになってますが私は今テンカラメインで始めております。
仰る通り登攀系の沢等では特にテンカラの竿支度の融通すごく魅力的ですね。
友人にルアーの方もいますが単にテンカラ竿安かったのが最初のきっかけでして…^^;
山を好きだと言いながら山に自生するものの事をよく知らないのもなんですが、お言葉通り今後の楽しみにできたらなと思います。救われます。
長い長い趣味になりそうですから。
父は古い山屋でしたが持病があってもう山につき合ってくれません。
快方したら一緒に故郷の雪山を歩くのが夢です。
本人には言えませんが(笑
「川から習え」心にとめます。
自分は調理の仕事をしていて上からもいつも
「聞くな。自分で覚えろ。」と言われますが
すぐなんで?なんで?どうなってんの?と
いう質で怒られております。
最終的に感覚を養う努力をするのは自分でしかないですよね。お恥ずかしい///
HPお邪魔しました!
勉強になります!
またお邪魔します!
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