なお、今回から、マスク着用は、会話時義務に留め、基本的に任意となった。やっと息苦しさから解放された。
今回の指揮者は、パーヴォ・ヤルヴィである。首席指揮者から名誉指揮者に代わってから初めての登壇となる。私にとっては、2020年2月15日以来のヤルヴィの公演である(同日投稿記事参照)。R.シュトラウス/「ヨセフの伝説」から交響的断章及びアルプス交響曲作品64が演奏された。ヨセフ伝説は、昔、珍しさから購入したCDがあるが、今回、自宅で発掘には至らなかった。アルプス交響曲は、カラヤンとティーレマンのCDを持っている。大オーケストラを味わうにはもってこいの名作揃いである。
演奏は、素晴らしい名演だった。R.シュトラウスは、大オーケストラの重厚さと室内楽の繊細さ、機微さが渾然一体となった作品が特徴的であるが、ヤルヴィは見事にその芸術を表現した。N響の見事なアンサンブルも見逃せない。アルプス交響曲では、嵐の激しさ、迫力を表現しつつ、決してうるさくならない絶妙さがある。ルイージに共通する。久し振りに良い演奏を聴いた。サントリーホールで録音・CD化してほしいくらいである。
ちなみに、ヤルヴィ恒例のサイン会は、コロナ禍に鑑み、やはり実施されなかった。やや残念。
ともあれ、今回も充実した演奏会ではあった。
コメントを編集
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する