小生、これまで山小屋でのキャンセル料と言うのは余り聞いたことがない。
小生の理解では、登山の性質上、天候不良・体調不良・行動中の事故等によって撤退せざるを得ないことは珍しいことではなく、そのような際に小屋でキャンセル料を発生させては人命にかかわるがためと考えていた。
勿論、予約した者が到着しなければ、小屋の側では遭難の可能性も考慮するので、何らかの方法で小屋に連絡を付けるのは当然のこととしても、何日前までは○○%等という旅館やホテルのようなキャンセル規定は山小屋には無縁のものと思っていた。
ところが、富士山の山小屋サイトでは、現在のところ吉田口ルートのみであるが、旅館のようなキャンセル規約を恥ずかしげも無く掲げているところが多数ある。
これは世界遺産登録の御祝儀なのだろうか、それとも舞い上がって山小屋の使命を忘れてしまったのだろうか。
ootonocyanさん、こんにちは。
そうですね、山小屋の設置の本来の目的は「登山者」の宿泊や休憩のための施設です。
個人の場合は予約無でも宿泊が可能です。また、緊急避難時の宿泊や休憩も原則的に可能ですが、定員を超えると宿泊を断られる施設もあります(富士山・上高地・伊吹山等は定員に達するとダメです。)
さて、ootonocyanさんの言うキャンセル料についてですが、徴収しない施設もあれば、何日前までなら発生しない・・或いは大雨や暴風雨時の車両通行止めの場合は無し等色々あります。
これは山小屋の立地も関係しているのでは、せっかく調理してもキャンセルされてはどうしょうもありません。それに平地の旅館でしたら年中営業されているところが殆どですが、期間の限られている場合は、定員未満の日があると収益に影響されます。
富士山(鎌岩館)の場合もそうですが、キヤンセル料については事前に告知している山小屋もあります。それ以外の中には融通の利く山小屋も有ります。予約の際に確認するのも良いと思います。
確かに北アルプス八ヶ岳周辺の一部の山小屋ではキャンセルをしては申し訳ないような山小屋も有りますし、山域によってはたった一組のパーティーのために小屋を開けてくれる小屋も有ります。富士山の小屋でも、たった一軒ですが、厳冬期でも数名のパーティーのために寒い中五合目まで登って来てくれる小屋も有ります。
そのような小屋に対しては私もやむを得ない事情でもキャンセルは申し訳ないと思いますし、又、キャンセル料が発生したとしても、それはそれで納得できます。
しかし、たった一軒を除くそれ以外の富士山の小屋でキャンセル料が発生して納得のできるだけの内容の有る小屋が有るのでしょうか。
料理にしてもキャンセルで無駄が出るような食事の提供をしているでしょうか。鍋から減った分だけ材料を継ぎ足して次の日に煮返したカレーを提供したり、今日開封するはずのレトルトを明日開封するだけのことではないでしょうか。
現実にはレトルトの開封日をずらす必要もないと思います、現在の富士山ではキャンセルが発生すれば、キャンセル待ちの飛び込み客が直ぐに穴埋めをするでしょうから。小屋にすれば、キャンセルが発生すると、キャンセル客とキャンセル待ちの飛び込み客から2重取りになるように思えます。
就寝スペースもキャンセルによって無駄ができるとも思えません。オイルサーディンと目刺しの隙間を比べるようなものでは有りませんか?
私自身は山小屋の食事に贅沢を求める気は更々有りません。山小屋本来の使命を考えれば仕方ないと思います。
富士山の小屋は、小屋の都合で山小屋の常識とホテルの常識をつまみ食いしているとしか思えません。
富士山という特殊な山では宿泊客の大半は一見客でしょうし、しかもその殆どは他の山小屋を知らない客が大半でしょう。特に今年は世界遺産の影響で素人客の割合が急増するでしょう。キャンセルが発生しても実害が発生するとは思えないのに、客が山小屋の常識を知らないのに付け込んでぼったくりをしているといったら言い過ぎでしょうか?
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