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https://www.apple.com/jp/airpods-pro/
には、アクティブノイズキャンセリング機能を応用/拡張した中程度までの難聴に対応可能な臨床グレードのヒアリング補助機能、すなわち、実質的には「ほぼ補聴器」といえる機能が備わっています(法律上の制限により「補聴器」とは名乗れないと想像)。
私はまだその必要がありませんが、80代後半の義母の耳が遠くなって日常生活や会話に支障があり、補聴器を色々あつらえたもののノイズをガチャガチャ拾ってやかましいから使わなくなったというので、「なるだけ人の声だけ拾って、ノイズを拾わない」という高度なデジタル処理をしているAirPods Pro 2ならうまくいくのか、帰省のついでに試してみてもらったところ、従来の補聴器より良さそうというので、もうしばらく試用を続けてもらうことになりました。
まず最初に、ヒアリングチェック(聴力検査)から始まります。イヤホンを耳に装着し、お馴染み「ピピピ」という信号音が聞こえたら画面をタップという工程で、左右それぞれ250Hz〜8kHzの8音域の聴力が検査されます(スマホ未経験の高齢者には「タップ操作」が意外と難しいようで、タップでなく「スワイプ操作」になってしまうことが多いので、操作を補助してあげる必要あり)。
結果、「軽度難聴」または「中等度難聴」と判定されると、無事、その人専用にカスタマイズされたヒアリング補助機能が使えるようになります。(「高度難聴」または「重度難聴」と判定された場合、残念ながらこの機能を有効化できませんが、操作不慣れで1回めの検査が誤判定される場合もあり、2回検査してみれば改善することも)
聴力検査から使用開始までの準備工程に、iPhoneかiPadが必要ですが、これを済ませてしまえば、その後の利用時にはiPhoneもiPadもない、AirPods Pro 2のみ(ただしUSB-C出力の充電器要)の環境で使えます。
イヤホンとして使う場合は、左右両耳への装着が必須ですが、ヒアリング補助機能として使う場合は、片方だけの耳に装着しても使えるのはなかなか良い設計です。また、両方の耳に装着した場合、軸をカチッとつまんでしまうと、意図せぬ機能ON/OFFが発生して高齢者には訳がわからなくなってしまいますが、片耳装着ならそれも起きないので安心して使うことができます。
また、イヤーチップ(耳の穴にはめるパーツ)は、XS, S, M, Lの4種類提供されているので、利用者の耳の穴の大きさに応じた最適なサイズを選ぶことができます。
イヤホンとしては少々値段が張りますが、補聴器としてなら破格の安値ですね。YouTubeでもこの機能の紹介動画がいくつか上がっていますので、気になる方はチェックしてみてください。
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