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【熊情報】メディアにビビらされていないか。
https://www.yamareco.com/modules/diary/261446-detail-370812
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について、データを拾って作成したグラフを１枚貼る必要があったため、勝手ながら続編とさせていただきました。
まず最初に結論から述べると、私もSM100Cさんと同じく「むしろ例年通りと言った方が自然」だと思います。
その結論に至った私の調査の発端は、SM100Cさんのこの指摘です。
> これをみると確かに長期的に微増はしているようだが、ここ数年では2023年が突出しており、それ以外は激増というレベルには程遠い。
> 今年は「2023年を上回る勢い」という報道をNHKがしている。
> 今年は7月末までに48件の被害が起きているが、2023年度は1年で198件であり、どういう根拠であと半年もない期間で4倍増予定なのかご高説を賜りたいところだ。
「NHKの報道」が具体的にどれを指すか、少し調べただけではそのものスバリには行き当たりませんでしたが、近い表現は、9/1のNEWS WEBにありました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250901/k10014908811000.html
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Q.今年度のクマ被害は？
A.環境省のまとめではことし4月から7月末までにクマに襲われてけがをするなどの被害にあった人は長野県が13人、岩手県が12人、秋田県、福島県、新潟県でそれぞれ4人などの合わせて55人となっています。
このうち、北海道と岩手県、長野県でそれぞれ1人、合計3人が死亡しました。
過去の同じ時期と比べると、年間を通じて過去最多の被害者数となった2023年度は56人で、今年度はほぼ同じ水準となっています。
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NHKが報じた上の数字の出所は、環境省のこちらのページです。
出没情報・人身被害件数・捕獲数(速報値)
https://www.env.go.jp/nature/choju/effort/effort12/effort12.html
ここから数字を拾って【2023〜2025年度の月毎の「クマによる被害者数」推移】というグラフを作って貼ってみました。
（2023年の年間の合計について、SM100Cさんの198件とこのグラフ右下の219件がズレる理由は、SM100Cさんが「人身被害件数」、NHKの集計と私のグラフが「被害者数」という異なる指標を拾っているためですが、おおまかな傾向はほぼ同一です）
NHKが過去最多の2023年度（56人）と今年度（55人）が同水準と言ってるのは、あくまでも4〜7月分の合計だけ比べたに過ぎず、この数字は、例年並みだった2024年度も含めた直近３年分でほとんど違いはありません。2023年度が過去最多となった理由は、このあと9月から爆発的に増加したためですが、当時、昨今と同レベルの報道や国民の関心があったでしょうか？
つまり、今年、クマ被害数が増えたと感じる理由の正体は
�（麁桟鐃堯覆塙駝韻隆愎粥砲�増えただけ？
�¬そ厳廚�8月分で実際に増えてるのかも？
あたりではないでしょうか。
したがって、今後、ニュースの数や印象に踊らされるだけでなく、上で紹介した環境省のページを随時参照して最新の速報値を例年の数値と比較しながら追いかける、という、数値ベースで冷静で客観的な捉え方が必要だと考えます。
【追記】imoruさんからコメントでいただいたブナの実の年毎の豊凶状況を貼っておきました。SM100Cさんが作られた、クマ被害の年毎の変動と綺麗にリンクしている様子がうかがえると同時に、すでに今年のブナの実の凶作がすでに分かっていることから、やはり秋以降のクマ被害も例年以上に上回ると考えられます。
まずNHKの記事についてですが、私が読んだのも同じ記事で、読んだ後読み返すことをしないで「こんな内容だったよなぁ」程度で書いたもので、正確性を欠いていました。その点は反省しています。
2023年の198件という数字について、この年激増したのは木の実の不作が原因とも言われる、というのをどこかで見た気がしますが、それなら秋に件数が増えるのは自然な流れな気もします。
が、今年は不作になると確定しているわけでもなく、そもそもそれが主要因かどうかもわからないまま、2023年の7月時点での件数が同じだからといって今後過去最高に近くなるのが自然な流れのような書き方をされていますので、「これは何か印象操作があるのか？」という勘繰りもしたくなるというものです。
まずもって2023年に198件の被害という数字を出していないあたりに何か意図を感じました。
誰もがおかしく感じるはずです、積雪期を含めてあと4ヶ月しかないのに、ここからあと140件も被害が起きるなどというのは、明らかに何か特殊な原因があると思うのが自然です。
そこを記載しないで「年間を通じて過去最多の被害者数となった2023年度は56人で、今年度はほぼ同じ水準となっています。」というのは無理があろうというものです。
確かにおっしゃる通り未集計の8月分で増えているかもしれませんね。
というか本題はその年のみの話ではなく、統計的に本来はどんな傾向があるのかを知りたかったというのが本音で、「特にここ数年は毎年激増しているわけではない、だが特殊な年もあった」という事実が大切なのではないか、ということでした。
補足資料たいへん参考になりました。
ありがとうございました！
「4〜7月期の傾向が過去最多の2023年と同じ」とする要約は事実であるとはいえ、統計的には「4〜7月期は直近３年とも同傾向だが、2023年は秋からの激増が過去最多をもたらした」という解釈に今後の注意点も含めた意味があるわけですし。
なお「（山中でなく）住宅地周辺で発生した件数」という切り口からの統計値はそもそも集計されてないと思います（過去データを、事件発生現場から洗い直す必要あり？）ので「今のところ例年通り」と単純に言い切るのは早計かな、とも少々思い直しつつあるところです。
7/11に東北森林管理局から結実予測が出ているので、これを根拠としているのかもしれませんね。
https://www.rinya.maff.go.jp/tohoku/attach/pdf/index-153.pdf
なるほど、その予想があるなら納得ですね。
だとしても記事にその件を書かないのはどうかな、と思います。
書けば警戒心の強い人は出没件数が多いと思われる地域に「その理由がわかって」入山を控えることも可能となるので。
年毎にバラツキの大きい被害件数は事実なわけですから、そこを根拠にするなら書くべきじゃないのかと思います。
アーバンベアに関しては私も全く同じように思いました。
被害は山と住宅地でどっちが多いんでしょうね。
統計があればいいなと思っていましたが見つかりませんでした。
その境も難しいでしょうし。
例えば立山室堂に出没する熊なんかはアーバンベアに近い気がしていますし、一概にその統計が出ても注意は必要かなと。
誰もが熊の思考になれないわけですし、今後どうなるのかわからない以上、恐怖心が強いと思う人は山に行かない選択もありかなと思います。
そこは人それぞれ、行くなら覚悟次第なんじゃないかと思っています。
例年の被害件数と過去最高と言われる2023年の被害件数をどう捉えてどんな判断をするのかはその人次第でしょうね。
SM100Cさんが作られた被害件数の棒グラフを、年度別の豊凶実績（スクショを追加しました）と突き合わせてみると、ほとんど綺麗に一致していますね。クマ被害多発の原因がブナの実の「大凶作」とみて間違いなさそうに思います。そして2025年はすでに開花状況で大凶作の実績が出ているため結実時の大凶作は必至でしょうから、この先2010/2019/2020/2023年と同程度のクマ被害が予測される、という流れでしょうね。
山の熊と、アーバンベアは分けて考えなければと思っています。
今までは目撃の無かった場所でアーバンベアの報告があると、個体数が増えた、とは違う怖さがあります。降りてきたんだと。
山から降りてきたアーバンベアは、熊鈴の音で逃げてくれないだろうからとても怖い。
それとは別に、この春、罠にかかった直後の鹿を押さえつけて食べる熊の動画を見ました。死んだ鹿ならともかく、元気な鹿を。
ということは、山中で足を負傷した場合、意識がある状態で襲われる可能性があるかも。今まで1人で入っていた山域が突然恐ろしくなりました。昨年、その山域では行方不明になった人がいて、警察消防、有料の捜索、有志による探索もかなり行われたものの手がかりがなく、神隠しかと言う声もありました。
その動画を見て以来、遭難した人は襲われたのかもという思いが頭をよぎると、今年は1人で山には入ることはできませんでした。
【参考】
生きたシカを襲ったクマ そのわけは？ツキノワグマの生態研究の専門家にも大きな衝撃 | NHK | WEB特集 | クマ被害 https://share.google/V3VgEMl9M4GDkl5gu
kayoさん、SM100Cさんもおっしゃる通り、登山において絶対に保証された安心というものはありませんので、各自の判断で安全側に倒したリスク回避を講じるのは単なる怖がりでなく、勇気ある判断だと思います。安全側への過信は禁物ですよね。
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