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Yamareco

記録ID: 1016199
全員に公開
雪山ハイキング
丹沢

ネクタイ尾根,大山北尾根等

2016年11月26日(土) [日帰り]
 - 拍手
ハッシー その他1人
体力度
3
日帰りが可能
GPS
08:55
距離
13.2km
登り
1,103m
下り
1,279m
歩くペース
標準
0.91.0
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
6:56
休憩
1:51
合計
8:47
7:53
136
10:09
11:23
35
11:58
12:00
113
13:53
14:09
67
15:16
15:16
32
15:48
15:57
3
16:00
16:00
21
16:21
16:21
7
16:28
16:38
1
16:39
16:39
1
16:40
ゴール地点
 GPSログでは,ネクタイ尾根に入った時刻が12時40分頃となっていたが,実際の時刻とは異なるため,一部手修正。
天候 晴れ時々曇り
過去天気図(気象庁) 2016年11月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
 ※11月26日現在,秦野からのヤビツ峠行バスは,蓑毛,ヤビツ峠間の道路凍結による通行止めのため,蓑毛で折り返し運転となります。バス会社に要確認。
 行き:小田急秦野駅 → 【バス】 → 蓑毛
 帰り:広沢寺温泉入口 → 【バス】 → 厚木バスセンター
コース状況/
危険箇所等
 ネクタイ尾根は,ネクタイやテープなどの顕著な印はない。大山北尾根側からの入口は,モノレール分岐を目印にする(それ以外の印はない。)。また,急傾斜であるのと,尾根末端付近から唐沢峠までのトラバース路などにおいては,踏み跡が薄く,進路を細かく変えながらやや荒れた道を歩くことに留意。ガイド地図及び進路をよく確認して臨まれたい。
その他周辺情報  不動尻から林道を約3キロ進んだ所に,広沢寺温泉(旅館「玉翠楼」)あり。日帰り温泉は,1000円。
 ここからバスで帰る場合,当該温泉敷地内のバス停「広沢寺温泉」よりも,約1キロ進んだ「広沢寺温泉入口」バス停の方が本数がはるかに多い。
小田急線「秦野」駅
2016年11月26日 07:05撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
11/26 7:05
小田急線「秦野」駅
秦野駅前バス停
7時になったばかりであるのに,それなりに人が並んでいた。
2016年11月26日 07:05撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
11/26 7:05
秦野駅前バス停
7時になったばかりであるのに,それなりに人が並んでいた。
 蓑毛,ヤビツ峠間の通行禁止(道路凍結による。)により,やむなく蓑毛に下車。
 私たちを除く全員が,ヤビツ峠方面に進んでいった。
2016年11月26日 07:47撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
11/26 7:47
 蓑毛,ヤビツ峠間の通行禁止(道路凍結による。)により,やむなく蓑毛に下車。
 私たちを除く全員が,ヤビツ峠方面に進んでいった。
蓑毛バス停
2016年11月26日 07:47撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
11/26 7:47
蓑毛バス停
 蓑毛バス停より,この道標を右に進む。「大山裏山道コース」といわれる道である。
2016年11月26日 08:01撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
11/26 8:01
 蓑毛バス停より,この道標を右に進む。「大山裏山道コース」といわれる道である。
主稜線上に出た。大山南山稜縦走コース。
2016年11月26日 08:35撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
11/26 8:35
主稜線上に出た。大山南山稜縦走コース。
お地蔵様
2016年11月26日 09:02撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
11/26 9:02
お地蔵様
残雪が目立ってきた。
2016年11月26日 09:10撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
11/26 9:10
残雪が目立ってきた。
 女人禁制の碑
 諸説あるが,下社から大山が女人禁制であったのを,徳川家康が大山寺までその区間を拡大したとのこと。
2016年11月26日 09:13撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
11/26 9:13
 女人禁制の碑
 諸説あるが,下社から大山が女人禁制であったのを,徳川家康が大山寺までその区間を拡大したとのこと。
 女人禁制の碑
 諸説あるが,下社から大山が女人禁制であったのを,徳川家康が大山寺までその区間を拡大したとのこと。
2016年11月26日 09:13撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
11/26 9:13
 女人禁制の碑
 諸説あるが,下社から大山が女人禁制であったのを,徳川家康が大山寺までその区間を拡大したとのこと。
手作り感あふれる道標
2016年11月26日 09:16撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
1
11/26 9:16
手作り感あふれる道標
積雪が増してきた。
2016年11月26日 09:45撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
1
11/26 9:45
積雪が増してきた。
 下社(メジャールート)分岐
 ここまで誰にも会わなかったが,ここから山頂までは,多くの登山者で混雑した。
2016年11月26日 09:59撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
11/26 9:59
 下社(メジャールート)分岐
 ここまで誰にも会わなかったが,ここから山頂までは,多くの登山者で混雑した。
鳥居をくぐる。
2016年11月26日 10:07撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
11/26 10:07
鳥居をくぐる。
大山山頂1
どんどん混雑してきた。
2016年11月26日 10:10撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
11/26 10:10
大山山頂1
どんどん混雑してきた。
大山山頂2
2016年11月26日 10:13撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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11/26 10:13
大山山頂2
大山山頂3
どんどん混雑してきた。イレギュラーがあったため,ここで1時間待機。座る場所もないほど人が出てきた。早く次に進みたい。
2016年11月26日 10:15撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
11/26 10:15
大山山頂3
どんどん混雑してきた。イレギュラーがあったため,ここで1時間待機。座る場所もないほど人が出てきた。早く次に進みたい。
大山北尾根入口
急に雪深くなった。ただし,トレースはついている。
2016年11月26日 11:14撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
1
11/26 11:14
大山北尾根入口
急に雪深くなった。ただし,トレースはついている。
進路上にある鹿柵(?)を越えるための脚立
2016年11月26日 11:30撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
11/26 11:30
進路上にある鹿柵(?)を越えるための脚立
雪道をどんどん進む。今回の核心部分である「ネクタイ尾根」の入口を見失わないよう,地形図を確認しながら。
2016年11月26日 11:31撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
11/26 11:31
雪道をどんどん進む。今回の核心部分である「ネクタイ尾根」の入口を見失わないよう,地形図を確認しながら。
雪道をどんどん進む。今回の核心部分である「ネクタイ尾根」の入口を見失わないよう,地形図を確認しながら。
2016年11月26日 11:33撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
11/26 11:33
雪道をどんどん進む。今回の核心部分である「ネクタイ尾根」の入口を見失わないよう,地形図を確認しながら。
意外に深い。
2016年11月26日 11:38撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
2
11/26 11:38
意外に深い。
2016年11月26日 11:38撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
11/26 11:38
進行方向左側にモノレールが出現。
2016年11月26日 11:43撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
11/26 11:43
進行方向左側にモノレールが出現。
モノレールと柵の間を歩く。
2016年11月26日 11:45撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
11/26 11:45
モノレールと柵の間を歩く。
表尾根(丹沢主脈縦走コース)と思われる。
2016年11月26日 11:48撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
1
11/26 11:48
表尾根(丹沢主脈縦走コース)と思われる。
 ※ここがネクタイ尾根分岐地点
 モノレールが分岐しているのが目印。右に進む。
 何と,この先の大山北尾根には,何のトレースも付いていなかった。積雪後の登山者は,我々と同じ進路である大山北尾根からネクタイ尾根を進んだのである。
2016年11月26日 11:57撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
3
11/26 11:57
 ※ここがネクタイ尾根分岐地点
 モノレールが分岐しているのが目印。右に進む。
 何と,この先の大山北尾根には,何のトレースも付いていなかった。積雪後の登山者は,我々と同じ進路である大山北尾根からネクタイ尾根を進んだのである。
幸いにして,ネクタイ尾根にトレースが付いている。
2016年11月26日 11:58撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
11/26 11:58
幸いにして,ネクタイ尾根にトレースが付いている。
雪道の急斜面
何回転んだことか。
2016年11月26日 12:01撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
11/26 12:01
雪道の急斜面
何回転んだことか。
進行方向右側(南)に大山が見える。
2016年11月26日 12:13撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
11/26 12:13
進行方向右側(南)に大山が見える。
進行方向左側(北)に大山北尾根の稜線が見える。
2016年11月26日 12:17撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
11/26 12:17
進行方向左側(北)に大山北尾根の稜線が見える。
雪道の急斜面との格闘後,鹿柵脇を進む。
2016年11月26日 13:07撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
11/26 13:07
雪道の急斜面との格闘後,鹿柵脇を進む。
やや積雪量が減ってきた。
2016年11月26日 13:15撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
11/26 13:15
やや積雪量が減ってきた。
昔に設置された階段
2016年11月26日 13:26撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
1
11/26 13:26
昔に設置された階段
 ネクタイ尾根末端付近は,正面に鹿柵がある。その手前を右(南)に進む。薄い踏み跡が付いている。
2016年11月26日 13:30撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
11/26 13:30
 ネクタイ尾根末端付近は,正面に鹿柵がある。その手前を右(南)に進む。薄い踏み跡が付いている。
 進路を変えて,柵の脇(右手に沢)を通る。
2016年11月26日 13:35撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
11/26 13:35
 進路を変えて,柵の脇(右手に沢)を通る。
 しばらく進み,沢方面に下る。
2016年11月26日 13:40撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
11/26 13:40
 しばらく進み,沢方面に下る。
 堤を左手にして(堤の右側を)渡渉する。水は流れていない。
2016年11月26日 13:43撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
11/26 13:43
 堤を左手にして(堤の右側を)渡渉する。水は流れていない。
ケルンがある。
2016年11月26日 13:43撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
11/26 13:43
ケルンがある。
 前方の尾根に向かって,ややきわどいトラバース路を上がっていく。渡渉後,右方向。
2016年11月26日 13:50撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
11/26 13:50
 前方の尾根に向かって,ややきわどいトラバース路を上がっていく。渡渉後,右方向。
上がり切った所が,唐沢峠。
ネクタイ尾根下降は,今回の雪道により,約2時間かかった。
2016年11月26日 14:00撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
1
11/26 14:00
上がり切った所が,唐沢峠。
ネクタイ尾根下降は,今回の雪道により,約2時間かかった。
自粛要請看板
2016年11月26日 14:00撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
11/26 14:00
自粛要請看板
唐沢峠の東屋
2016年11月26日 14:11撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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11/26 14:11
唐沢峠の東屋
 不動尻,広沢寺温泉に向かう。ここからは,一般道。気が楽である。
2016年11月26日 14:19撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
11/26 14:19
 不動尻,広沢寺温泉に向かう。ここからは,一般道。気が楽である。
谷太郎林道三峰山コースとの分岐
2016年11月26日 15:17撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
11/26 15:17
谷太郎林道三峰山コースとの分岐
不動尻
2016年11月26日 15:19撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
11/26 15:19
不動尻
分岐を曲がらず,車道を直進。
2016年11月26日 15:32撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
11/26 15:32
分岐を曲がらず,車道を直進。
 途中,進行方向(広沢寺温泉方向)右手に鐘ヶ嶽入口を示す看板がある。しかし,方向が逆なような・・・。
2016年11月26日 15:46撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
11/26 15:46
 途中,進行方向(広沢寺温泉方向)右手に鐘ヶ嶽入口を示す看板がある。しかし,方向が逆なような・・・。
山ノ神隧道
日中であれば,ヘッドライトなしでも歩ける。
2016年11月26日 15:48撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
11/26 15:48
山ノ神隧道
日中であれば,ヘッドライトなしでも歩ける。
ゲート
2016年11月26日 16:03撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
11/26 16:03
ゲート
広沢寺温泉付近
2016年11月26日 16:37撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
11/26 16:37
広沢寺温泉付近
広沢寺温泉(玉翠楼)1
2016年11月26日 16:43撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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11/26 16:43
広沢寺温泉(玉翠楼)1
広沢寺温泉(玉翠楼)2
2016年11月26日 17:08撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
11/26 17:08
広沢寺温泉(玉翠楼)2
広沢寺温泉(玉翠楼)3
2016年11月26日 17:10撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
11/26 17:10
広沢寺温泉(玉翠楼)3
撮影機器:

装備

個人装備
長袖シャツ ズボン 靴下 雨具 ザック 昼ご飯 非常食 飲料 地図(地形図) コンパス 計画書 ヘッドランプ GPS 筆記用具 ガイド地図(ブック) ファーストエイドキット 保険証 携帯 時計 タオル カメラ 冬山用グローブ 熊鈴 着替え
備考  1 携帯電話用予備電池を忘れてしまった。厳冬期は,電池の消耗が早いので,予備電池はあった方が良い。
 2 アイゼンの持参が望ましい。

感想

 今回は,丹沢エリアのバリエーションルートである「ネクタイ尾根」を検証するべく,山行した。2日前に積もった雪が想定外に深く,歩行に難儀した。これについては,後述する。

 まず,自宅からタクシーで代々木上原駅に向かい,始発近い小田急線に乗り,午前7時に秦野に到着。バス停では,既に数人が並んでいた。しかし,バス停の案内をよく見ると,目的地であるヤビツ峠行きのバスがその手前の蓑毛(みのげ)止まりとなっていることに気づく。道路凍結により蓑毛からヤビツ峠までの間の道路が通行止めとなり,バスが運行できないとのこと。急きょコースの変更を検討し,予定よりも時間のかかる「大山裏山道コース」から最初の経由地である大山を目指すことにした。なお,予定では,イタツミ尾根コースであった。

 大山裏山道コース,そして主稜線である大山南山稜縦走コース(下社分岐まで)は,大変落ち着いたコースであり,途中,誰にも会わなかった。しかし,ケーブルカーから続く下社分岐地点以降は,急に登山者で混雑し,非常に歩きにくかった。やはり,山は,人のいない所が私には合っている。

 経由地の大山に到着後,イレギュラーがあり,約1時間とどまった。更に混雑してきて,実に居心地が悪い。積雪により,座る場所が少ないことから,ベンチやテーブルに人が密集するのである。その後,大山北尾根入口付近に行ったところ,親切な方にホットコーヒーをふるまっていただいた。心身温まる。

 いよいよ大山北尾根に入る。これまでの登山道より一段と雪が深い。登山者の少ないマイナールートであるが,それでも,トレースが付いており,ラッセルすることなくスムーズに歩くことができた。左手に雄大な表尾根(丹沢主脈縦走路)を見ながら,地形図にも目を凝らし,今回の核心部分であるネクタイ尾根を目指す。

 しばらく進むと,左手にモノレールが出現する。モノレールと並行に歩く。大山北尾根に入り約700m歩いた所で,モノレールは,北尾根方向と右側方向に分岐する。ここがネクタイ尾根の入口である。

 ネクタイ尾根は,尾根上の至る所にネクタイがぶら下がっていることから付けられた通称である。しかし,今回,ネクタイ尾根を歩いたところ,ネクタイは1つも見られない。ネクタイ尾根に関する他人のブログを確認したところ,2015年記載のブログには,ネクタイの存在が示されている。今回は,明らかに,ネクタイはなかった。また,道中,マーキングテープ(赤や黄のテープ)も皆無に等しかった。その他ネクタイ尾根における顕著な目印は,ない。よって,今後,ネクタイ尾根を歩く方におかれては,ルートの確認に十分に注意されたい。

 ネクタイ尾根は,距離にして1.5Kmの短い尾根である。しかし,急傾斜であるとともに,今回は,積雪の中であったことから,相当歩行に難儀した。15回ほど滑りこけた。結局2時間(通常は,ゆっくり歩いても1時間30分程度。)要してしまった。

 なお,若干補足するが,ネクタイ尾根の末端付近(沢の音が聞こえてくる辺り)から,進路を何回か変更しながら,渡渉をして,唐沢峠に出なければならない。進行方向にある鹿柵が目印となるが,踏み跡が薄く,また際どいトラバース路(片側は谷底)を歩かなければならないことから,ルートの確認に注意を要する。今回,このような点に鑑み,特に参考に供するために,要所要所で撮影した写真を掲出しておいた(積雪により景色は異なるが)。

 唐沢峠からは,予定では,大山方面に登り返して,途中の「梅の木尾根ルート」を歩行する予定であったが,大山での長時間待機及びネクタイ尾根の難航により時間がなく,不動尻,広沢寺温泉方面に下山を開始した。

 広沢寺温泉までのルートについて特記することはない。平穏な道である。広沢寺温泉は,旅館「玉翠楼」の中にある。古風な良い雰囲気の旅館内である。繁忙時でなければ,送迎付きで食事もできるようである(要確認)。日帰り温泉は,1000円。温泉は,強アルカリ性で肌がつるつるとなる。短所は,脱衣場が狭く,ザックを持つ登山者にとっては,肩身が狭い。私が入浴する時は,ちょうど誰もいなかったので,貸切状態を楽しめた。通常,それほど混む温泉ではないようである。

 帰りは,バスの本数が圧倒的に多い(広沢寺温泉にもバス停があるが,要時刻表確認。)広沢寺温泉入口バス停(広沢寺温泉から約1キロ先。)から厚木方面に向かった。

 今回は,色々あったものの,ネクタイ尾根を検証できたので,大変充実した山行となった。もう一度,無雪期にやりたいのと,大山三峰縦走コースからあの「鍋嵐」をチャレンジしてみたい。

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コメント

お疲れ様でした〜(^^)
始めまして、トレースの犯人です。
雪の大山北尾根、ネクタイ尾根、お疲れさまでした〜。
楽しく読ませていただきました(^-^)
前日(金)、まっさらで気持ち良かったのですが、ネクタイ尾根はとても滑り易く、私も何回かこけました。

AY
2016/11/28 20:14
Re: お疲れ様でした〜(^^)
素晴らしい!トレースは,2,3人と見てましたが,ここで出会えるとは!お陰で,安心して歩行できました。
それにしても,道中思ったこととして,大して滑らず,迷わず確実にルートを歩きましたね。私どもも感心しながら歩いていました。
解説に記したとおり,ネクタイやマーキングテープのない,地味な尾根ですね。
今後ともよろしくお願いいたします!
2016/11/29 0:29
勉強になりました
はじめまして。大山のバリエーションルート探索にはまっております。弁天御髪尾根、梅の木尾根はよく歩いているのですが北尾根、ネクタイ尾根は未踏です。特にネクタイ尾根は興味があり近日中に探索してみたいと思います。
2019/4/25 20:13
勉強になりました
はじめまして。大山のバリエーションルート探索にはまっております。弁天御髪尾根、梅の木尾根はよく歩いているのですが北尾根、ネクタイ尾根は未踏です。特にネクタイ尾根は興味があり近日中に探索してみたいと思います。
2019/4/25 20:13
Re: 勉強になりました
 yacc1022 様
 コメントありがとうございます。
 ネクタイ尾根は,今は名物のネクタイはぶら下がっていないようですが,それ以外にも変化に富んでおり歩き応えのあるルートです。下り切った堰堤付近は,やや進路が分かり難いので,御注意ください。
 弁天御髪尾根ルートを良く歩いていらっしゃれば,ネクタイ尾根の急斜面は苦にならないでしょう。
 下山後の広沢寺温泉も併せて,山行を是非楽しんでください。
2019/4/29 10:44
プロフィール画像
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