ネクタイ尾根,大山北尾根等
- GPS
- 08:55
- 距離
- 13.2km
- 登り
- 1,103m
- 下り
- 1,279m
コースタイム
- 山行
- 6:56
- 休憩
- 1:51
- 合計
- 8:47
天候 | 晴れ時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
行き:小田急秦野駅 → 【バス】 → 蓑毛 帰り:広沢寺温泉入口 → 【バス】 → 厚木バスセンター |
コース状況/ 危険箇所等 |
ネクタイ尾根は,ネクタイやテープなどの顕著な印はない。大山北尾根側からの入口は,モノレール分岐を目印にする(それ以外の印はない。)。また,急傾斜であるのと,尾根末端付近から唐沢峠までのトラバース路などにおいては,踏み跡が薄く,進路を細かく変えながらやや荒れた道を歩くことに留意。ガイド地図及び進路をよく確認して臨まれたい。 |
その他周辺情報 | 不動尻から林道を約3キロ進んだ所に,広沢寺温泉(旅館「玉翠楼」)あり。日帰り温泉は,1000円。 ここからバスで帰る場合,当該温泉敷地内のバス停「広沢寺温泉」よりも,約1キロ進んだ「広沢寺温泉入口」バス停の方が本数がはるかに多い。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下
雨具
靴
ザック
昼ご飯
非常食
飲料
地図(地形図)
コンパス
計画書
ヘッドランプ
GPS
筆記用具
ガイド地図(ブック)
ファーストエイドキット
保険証
携帯
時計
タオル
カメラ
冬山用グローブ
熊鈴
着替え
|
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備考 | 1 携帯電話用予備電池を忘れてしまった。厳冬期は,電池の消耗が早いので,予備電池はあった方が良い。 2 アイゼンの持参が望ましい。 |
感想
今回は,丹沢エリアのバリエーションルートである「ネクタイ尾根」を検証するべく,山行した。2日前に積もった雪が想定外に深く,歩行に難儀した。これについては,後述する。
まず,自宅からタクシーで代々木上原駅に向かい,始発近い小田急線に乗り,午前7時に秦野に到着。バス停では,既に数人が並んでいた。しかし,バス停の案内をよく見ると,目的地であるヤビツ峠行きのバスがその手前の蓑毛(みのげ)止まりとなっていることに気づく。道路凍結により蓑毛からヤビツ峠までの間の道路が通行止めとなり,バスが運行できないとのこと。急きょコースの変更を検討し,予定よりも時間のかかる「大山裏山道コース」から最初の経由地である大山を目指すことにした。なお,予定では,イタツミ尾根コースであった。
大山裏山道コース,そして主稜線である大山南山稜縦走コース(下社分岐まで)は,大変落ち着いたコースであり,途中,誰にも会わなかった。しかし,ケーブルカーから続く下社分岐地点以降は,急に登山者で混雑し,非常に歩きにくかった。やはり,山は,人のいない所が私には合っている。
経由地の大山に到着後,イレギュラーがあり,約1時間とどまった。更に混雑してきて,実に居心地が悪い。積雪により,座る場所が少ないことから,ベンチやテーブルに人が密集するのである。その後,大山北尾根入口付近に行ったところ,親切な方にホットコーヒーをふるまっていただいた。心身温まる。
いよいよ大山北尾根に入る。これまでの登山道より一段と雪が深い。登山者の少ないマイナールートであるが,それでも,トレースが付いており,ラッセルすることなくスムーズに歩くことができた。左手に雄大な表尾根(丹沢主脈縦走路)を見ながら,地形図にも目を凝らし,今回の核心部分であるネクタイ尾根を目指す。
しばらく進むと,左手にモノレールが出現する。モノレールと並行に歩く。大山北尾根に入り約700m歩いた所で,モノレールは,北尾根方向と右側方向に分岐する。ここがネクタイ尾根の入口である。
ネクタイ尾根は,尾根上の至る所にネクタイがぶら下がっていることから付けられた通称である。しかし,今回,ネクタイ尾根を歩いたところ,ネクタイは1つも見られない。ネクタイ尾根に関する他人のブログを確認したところ,2015年記載のブログには,ネクタイの存在が示されている。今回は,明らかに,ネクタイはなかった。また,道中,マーキングテープ(赤や黄のテープ)も皆無に等しかった。その他ネクタイ尾根における顕著な目印は,ない。よって,今後,ネクタイ尾根を歩く方におかれては,ルートの確認に十分に注意されたい。
ネクタイ尾根は,距離にして1.5Kmの短い尾根である。しかし,急傾斜であるとともに,今回は,積雪の中であったことから,相当歩行に難儀した。15回ほど滑りこけた。結局2時間(通常は,ゆっくり歩いても1時間30分程度。)要してしまった。
なお,若干補足するが,ネクタイ尾根の末端付近(沢の音が聞こえてくる辺り)から,進路を何回か変更しながら,渡渉をして,唐沢峠に出なければならない。進行方向にある鹿柵が目印となるが,踏み跡が薄く,また際どいトラバース路(片側は谷底)を歩かなければならないことから,ルートの確認に注意を要する。今回,このような点に鑑み,特に参考に供するために,要所要所で撮影した写真を掲出しておいた(積雪により景色は異なるが)。
唐沢峠からは,予定では,大山方面に登り返して,途中の「梅の木尾根ルート」を歩行する予定であったが,大山での長時間待機及びネクタイ尾根の難航により時間がなく,不動尻,広沢寺温泉方面に下山を開始した。
広沢寺温泉までのルートについて特記することはない。平穏な道である。広沢寺温泉は,旅館「玉翠楼」の中にある。古風な良い雰囲気の旅館内である。繁忙時でなければ,送迎付きで食事もできるようである(要確認)。日帰り温泉は,1000円。温泉は,強アルカリ性で肌がつるつるとなる。短所は,脱衣場が狭く,ザックを持つ登山者にとっては,肩身が狭い。私が入浴する時は,ちょうど誰もいなかったので,貸切状態を楽しめた。通常,それほど混む温泉ではないようである。
帰りは,バスの本数が圧倒的に多い(広沢寺温泉にもバス停があるが,要時刻表確認。)広沢寺温泉入口バス停(広沢寺温泉から約1キロ先。)から厚木方面に向かった。
今回は,色々あったものの,ネクタイ尾根を検証できたので,大変充実した山行となった。もう一度,無雪期にやりたいのと,大山三峰縦走コースからあの「鍋嵐」をチャレンジしてみたい。
始めまして、トレースの犯人です。
雪の大山北尾根、ネクタイ尾根、お疲れさまでした〜。
楽しく読ませていただきました(^-^)
前日(金)、まっさらで気持ち良かったのですが、ネクタイ尾根はとても滑り易く、私も何回かこけました。
AY
素晴らしい!トレースは,2,3人と見てましたが,ここで出会えるとは!お陰で,安心して歩行できました。
それにしても,道中思ったこととして,大して滑らず,迷わず確実にルートを歩きましたね。私どもも感心しながら歩いていました。
解説に記したとおり,ネクタイやマーキングテープのない,地味な尾根ですね。
今後ともよろしくお願いいたします!
はじめまして。大山のバリエーションルート探索にはまっております。弁天御髪尾根、梅の木尾根はよく歩いているのですが北尾根、ネクタイ尾根は未踏です。特にネクタイ尾根は興味があり近日中に探索してみたいと思います。
はじめまして。大山のバリエーションルート探索にはまっております。弁天御髪尾根、梅の木尾根はよく歩いているのですが北尾根、ネクタイ尾根は未踏です。特にネクタイ尾根は興味があり近日中に探索してみたいと思います。
yacc1022 様
コメントありがとうございます。
ネクタイ尾根は,今は名物のネクタイはぶら下がっていないようですが,それ以外にも変化に富んでおり歩き応えのあるルートです。下り切った堰堤付近は,やや進路が分かり難いので,御注意ください。
弁天御髪尾根ルートを良く歩いていらっしゃれば,ネクタイ尾根の急斜面は苦にならないでしょう。
下山後の広沢寺温泉も併せて,山行を是非楽しんでください。
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