記録ID: 1024436
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
東海
新雪の前黒法師岳〜黒法師岳
2016年12月10日(土) 〜
2016年12月11日(日)
yamabucker
その他1人
- GPS
- 32:00
- 距離
- 24.3km
- 登り
- 2,606m
- 下り
- 2,603m
コースタイム
1日目
- 山行
- 10:12
- 休憩
- 1:48
- 合計
- 12:00
5:00
40分
寸又峡駐車場
5:40
5:45
55分
前黒法師岳登山口
6:40
7:00
25分
湯山林道
7:25
7:25
80分
栗の木の段
8:45
8:50
70分
白ガレの頭
10:00
10:15
60分
前黒法師岳
11:15
12:00
26分
ヘリポートテント場
12:26
12:26
101分
二ツ山
14:07
14:25
155分
黒法師岳
17:00
ヘリポートテント場
2日目
- 山行
- 4:09
- 休憩
- 0:25
- 合計
- 4:34
8:06
69分
ヘリポートテント場
9:15
9:20
55分
前黒法師岳
10:15
10:20
45分
白ガレの頭
11:05
11:20
40分
湯山林道
12:00
12:00
40分
前黒法師岳登山口
12:40
ゴール地点
1日目
長い間憧れていた南ア深南部、深南部のほとんどの山々を歩いているベテランの同行者に恵まれ、金曜日の仕事終わり後出発です。
夜11時、寸又峡温泉へ到着した頃、時折小雨が降っていました。山は雪かな〜?なんて言うだけで何も深く考えず、おいしい泡盛を飲んで寝てしまいました。
朝5時、駐車場奥のそば屋のおばちゃんにお菓子とリンゴをいただき、すたこら歩き出しました。真っ暗な中で登山口を見つけ最初からの急登に気がめいりそうになりながら、湯山林道に出る頃には夜が明けました。そこは、雲一つない晴天、正面の朝日岳はピラミダルでかっこいいし、周囲には深南部山々が累々と重なっています。・・・早朝から感激です。
朝のひんやりとした空気と一歩登るごとに変わる山の風景に見とれながら歩を進めて行くと1500mを過ぎるあたりから雪が現れました。やはり昨晩、山は雪だったんだ。寸又峡を出て丁度5時間で前黒法師岳山頂へ到着しました。そこには人の足跡がありテントを張った跡が・・・しばらくするとヘリポート跡側から単独の男性が登ってきました。お話を伺うと足跡もテント跡もその方のものでした。黒法師岳方面へ向かったのですが、頂上直下で誤って南西尾根に入ってしまい、2時間もタイムロスをしてしまったとのことでした。この先、黒法師岳方面は全くトレースがないため、あきらめて寸又峡へ下山するとのことでした。
その後、ヘリポート跡まで下り、雪をかき分けてテントを設営しました。
今日は晴天、黒法師岳まで往復4時間あれば十分だろう。・・・ということでコーヒーを沸かしゆっくり昼食をして12時に出発しました。黒法師岳直下のコルまでは笹の中の踏みあとが薄いながらも順調に進みましたが、コルから山頂までは笹が背丈ほどになりました。しかも獣道があちこちに走っていてマーキングはないに等しく、鹿になったつもりで急登の笹ヤブの中を強引に登って行きます。ヘトヘトで山頂にたどり着いた〜と顔を上げるとそこは樹氷の芸術の世界。真っ青な空とのコントラストは別天地でした。下半身はびしょ濡れ、靴とズボンの裾は凍っています。寒い!冷たい!を暫し忘れて、写真を撮りまくりました。
帰りの時間を気にしながらも下山開始、コルを過ぎた頃、同行者の足に異変が!・・・なんとか頑張ってテントへ着いたのが5時、あたりは薄暗くなっていました。しかしテントの中は温かく別世界、先ほどまでの不安は安心に変わりました。ウイスキーで乾杯し早々に夕食を済ませてシュラフに入りました。
2日目
昨夜は一晩中ゴーゴーとすごい音を立てて吹く風に不安を感じながらも朝を迎えました。今日も晴天!今日は下山するだけなので水を汲みに行ったあとコーヒーをいれて優雅な朝食。しかしコーヒーを飲んだ後、水を入れたペットボトルの底を見るとゴミがたくさん沈殿していました。さすがにコーヒーにしてしまえば分かりませんでした。
8時に出発、冷たい風の中を前黒法師岳まで登り返すと、そこには若い女性が1人! お話を伺うとトレランで寸又峡から3時間でここまで登ってきたそうです。唖然!寸又峡のそば屋のおばちゃんに我々のことを聞いてきたとのことでした。晴天の中、周囲の山を見ながら下山、寸又峡の紅葉はとっくに終わっているのに多くの観光客いました。
さとう商店のとろろ飯とそばに舌鼓を打ち、温泉で暖まり、山の満足感で幸せな気分になって帰路につきました。
長い間憧れていた南ア深南部、深南部のほとんどの山々を歩いているベテランの同行者に恵まれ、金曜日の仕事終わり後出発です。
夜11時、寸又峡温泉へ到着した頃、時折小雨が降っていました。山は雪かな〜?なんて言うだけで何も深く考えず、おいしい泡盛を飲んで寝てしまいました。
朝5時、駐車場奥のそば屋のおばちゃんにお菓子とリンゴをいただき、すたこら歩き出しました。真っ暗な中で登山口を見つけ最初からの急登に気がめいりそうになりながら、湯山林道に出る頃には夜が明けました。そこは、雲一つない晴天、正面の朝日岳はピラミダルでかっこいいし、周囲には深南部山々が累々と重なっています。・・・早朝から感激です。
朝のひんやりとした空気と一歩登るごとに変わる山の風景に見とれながら歩を進めて行くと1500mを過ぎるあたりから雪が現れました。やはり昨晩、山は雪だったんだ。寸又峡を出て丁度5時間で前黒法師岳山頂へ到着しました。そこには人の足跡がありテントを張った跡が・・・しばらくするとヘリポート跡側から単独の男性が登ってきました。お話を伺うと足跡もテント跡もその方のものでした。黒法師岳方面へ向かったのですが、頂上直下で誤って南西尾根に入ってしまい、2時間もタイムロスをしてしまったとのことでした。この先、黒法師岳方面は全くトレースがないため、あきらめて寸又峡へ下山するとのことでした。
その後、ヘリポート跡まで下り、雪をかき分けてテントを設営しました。
今日は晴天、黒法師岳まで往復4時間あれば十分だろう。・・・ということでコーヒーを沸かしゆっくり昼食をして12時に出発しました。黒法師岳直下のコルまでは笹の中の踏みあとが薄いながらも順調に進みましたが、コルから山頂までは笹が背丈ほどになりました。しかも獣道があちこちに走っていてマーキングはないに等しく、鹿になったつもりで急登の笹ヤブの中を強引に登って行きます。ヘトヘトで山頂にたどり着いた〜と顔を上げるとそこは樹氷の芸術の世界。真っ青な空とのコントラストは別天地でした。下半身はびしょ濡れ、靴とズボンの裾は凍っています。寒い!冷たい!を暫し忘れて、写真を撮りまくりました。
帰りの時間を気にしながらも下山開始、コルを過ぎた頃、同行者の足に異変が!・・・なんとか頑張ってテントへ着いたのが5時、あたりは薄暗くなっていました。しかしテントの中は温かく別世界、先ほどまでの不安は安心に変わりました。ウイスキーで乾杯し早々に夕食を済ませてシュラフに入りました。
2日目
昨夜は一晩中ゴーゴーとすごい音を立てて吹く風に不安を感じながらも朝を迎えました。今日も晴天!今日は下山するだけなので水を汲みに行ったあとコーヒーをいれて優雅な朝食。しかしコーヒーを飲んだ後、水を入れたペットボトルの底を見るとゴミがたくさん沈殿していました。さすがにコーヒーにしてしまえば分かりませんでした。
8時に出発、冷たい風の中を前黒法師岳まで登り返すと、そこには若い女性が1人! お話を伺うとトレランで寸又峡から3時間でここまで登ってきたそうです。唖然!寸又峡のそば屋のおばちゃんに我々のことを聞いてきたとのことでした。晴天の中、周囲の山を見ながら下山、寸又峡の紅葉はとっくに終わっているのに多くの観光客いました。
さとう商店のとろろ飯とそばに舌鼓を打ち、温泉で暖まり、山の満足感で幸せな気分になって帰路につきました。
天候 | 晴天 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
標高1500m位から新雪があり、黒法師岳山頂で約15cmでした。 登山口から前黒法師岳までは薄いながらも踏みあととマーキングがあり、ルートを誤ることはありません。しかし前黒法師岳から黒法師岳へ向かい50mほど進んだ所でルートは北西側へ変針しますが、南西側の尾根へ引き込まれやすく注意が必要です。この日も頂上でお会いした単独の男性が誤って南西尾根へ入ってしまい山中を2時間程さまよったとのことでした。 ヘリポート跡から黒法師岳へ向かう尾根は踏みあとは非常に薄くマーキングもほとんどあまりありませんが、黒法師岳直下のコルまでは尾根筋を外さないように注意しながら歩けば問題ありません。 コルから山頂までは笹が深くなるうえに踏みあととマーキングはありません。獣道をうまく利用しながら背丈ほどの笹ヤブをこぐには体力が必要です。 |
その他周辺情報 | 「美女づくりの湯」は湯がぬるっとしていて山の疲れを癒すには最高でした。下山後の「そば」とてもおいしかった! |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ハードシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
毛帽子
着替え
靴
ザック
ザックカバー
行動食
非常食
飲料
食器
調理器具
ライター
地図(地形図)
コンパス
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ナイフ
カメラ
シェラフ
ヘルメット
|
---|---|
共同装備 |
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
ポール
テント
|
備考 | 雪があると思わなかったので、ロングスパッツ、冬用登山靴 |
感想
雪のことを甘くみていました。私はトレランシューズで登ったため、雪が直接靴に入り、冷たい思いをしました。
まだ、この時期の2000m級の山では凍傷の危険はそれほどありませんが、山の危険性を再認識しました。
憧れの深南部!笹の中の立ち枯れの木・・・「これが深南部なんだ」・・・そんな風景に感動し、急登の笹ヤブこぎが終わった後の感動の山頂、美しい樹氷の世界、快適なテント場、そして2日間の晴天、気の合う友との楽しい語らい。おまけにおいしいそばと温泉、すべてが満足のすばらしい山行でした。
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コメント
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お疲れ様でした。
久し振りにあんなにも強烈に痙攣してしまいました。
ヘリポートから二つ山、黒法師岳の笹藪の稜線よかったですね。
黒法師岳直登は疲れましたが周囲の山々、樹氷がきれいだったので寒さも忘れ感激しました。
で、毛無山の南側にあった円錐形の山は天子ヶ岳でした。
nanzunoyama様
お世話になりました。
下山して時が過ぎるにしたがい深南部の良さを実感しています。
特にヘリポートから黒法師岳間の深南部らしさが素晴らしかったです。頂上の樹氷や眺望も良かったし、笹ヤブの急登は厳しかったけれど黒法師岳まで行って良かったと思います。・・・写真をPCのデスクトップに入れて仕事中にも眺めています。深南部にはまりそうです。
天子ヶ岳ですか? かっこいいですね。登りたくなってしまいます。
車中に道路地図もありましたよ!酒と一緒に次にお会いするときに持参します。
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