記録ID: 1028750
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積雪期ピークハント/縦走
中央アルプス
越百山 〜 伊奈川ダム駐車場からピストン 〜
2016年12月18日(日) [日帰り]
体力度
5
1泊以上が適当
- GPS
- 11:17
- 距離
- 14.7km
- 登り
- 1,753m
- 下り
- 1,757m
コースタイム
日帰り
- 山行
- 9:37
- 休憩
- 1:37
- 合計
- 11:14
16:34
ゴール地点
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
・スタート時も下山時も3台の車が駐車。 ・この日は駐車場までの林道は、凍結箇所はあるものの、積雪はなし。落石多し。林道は最後の100mほどを除き舗装されています。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【駐車場⇔福栃橋】 ◆林道歩きです。伊奈川ダムからの距離が示された標識が設置されているので、現在地の把握に役立ちます。 ▼雪は駐車場から1kmほど歩くとチラホラ現れました。中厚ソックスとランニングシューズで歩行(u)。 【福栃橋⇔標高2300m付近(福栃山手前)】 ◆傾斜がきつい斜面は九十九折で道が付けられ、ダートのクッションが比較的利いた歩きやすい道です。 ▼下のコルまでは日当たりの悪い所にうっすら雪が残る程度で土が露出している状態でした。下のコルから徐々に登山道が雪に覆われ始め、上のコル付近からは雪道となりました。標高2300m付近までは積雪の後に降雨があったようで、雪が締まり、表面はクラストしている状態でした。登りでは滑り止めは何も着用せず、下りでは、オコジョ平の少し上まで12本爪アイゼンを着用しました。 【標高2300m付近⇔越百小屋】 ▼福栃山をトラバースする区間に入ると積雪が増え、積雪は50cm以上。常時踝くらい沈み込む状態で、10歩に1歩ほど膝丈まで踏み抜く状態でした。登りでは、先行者がいましたが、身軽な方なのか、雪が締まった時間に歩いたのかは分かりませんが、踏み抜いた跡がほとんどありませんでした。 【越百小屋⇔越百山】 ▼樹林帯は積雪50cm〜80cm。常時脛丈くらいまでは沈み込む状態で、5歩に一歩程度は膝丈まで踏みぬく状態でした。3度ほど腰丈まで踏み抜きました。雪が深く、かなり苦戦しました。先行者はワカン使用。自分たちはアイゼンのみを装着して歩行。 ▼樹林帯を突破してからは急斜面を登りつめます。この日は雪煙が立つような強風で、よほどバランス感覚に優れた方を除き、アイゼンは必要な状況でした。チェーンスパイクで登られた方が途中で非常に苦戦しておられました。自分たちはアイゼン装着し、足場を固めながら歩行しました。柔らかい雪が30cm以上は積もっており、ピッケルは滑落した時のお守りにしかならない状況で、滑落しないようバランスを取ることを優先し、トレッキングポールを手に歩行しました。 ▼稜線に出ると、風で雪がある程度飛ばされ適度な積雪となっており、雪の表面が程よくクラストし、アイゼンがよく効く状態でした。この日は、横風に煽られると体がふらつくほどの強風で、濃淡こそあれ、常に雪煙が舞っていました。砂のように小さな氷礫が打ち付けてくるので、ゴーグル着用が必要な状況でした。 |
その他周辺情報 | ☆中津川市にあるクアリゾート湯舟沢で入浴&食事。 ・大人800円。 ・ぬるっとした無色透明なお湯。カルキ臭あり。 |
写真
感想
初めて越百山に登った4年前、越百小屋までベテランの登山者とご一緒させていただきました。
その時見せてもらった写真が忘れられず、いつか自分の目でその絵を見てみたいと、思い続けていました。
そして、ついに、それを実行してみることにしました。
久しぶりの雪山装備で、それなりに苦戦しながらの登山。
そして、ついに、その姿を捉えることができました。
雪化粧した南駒ヶ岳。
畏怖さえ感じさせる荘厳さを湛えるその姿は美しく、感動せずにはいられませんでした。
いや、「感動した」といった表現が陳腐に感じるほど、ただただ、その姿に圧倒されました。
先週、将棊頭山に登った時に舐めて掛かって3シーズンの夏靴で登ったら、足先が軽く凍傷になってしまいました。
今回は、その反省で爪先からテッペンまで考えられるフル装備で登りました。
山頂直下から風速15メートルくらいで、時折20メートル近く吹いていましたが余裕がありました。
雪山は無駄になっても、オーバースペックくらいが安心だと改めて感じました。
越百山は、なだらかな山容のイメージでしたが森林限界からは本格的な雪山です。
稜線は、ちょっとしたナイフリッジになっていて、12本爪以上のアイゼンが必要でした。
強風の為に南アルプスの横並びの展望を、ゆっくり眺められなかったのが残念。
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コメント
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お疲れさまでした_(._.)_
そちらも凄い風だったみたいですね、ラッセル祭り大変でしたね!
踏み抜きは体力と精神力が消耗しますよね、わかります!
凄い景色!自分も行ってみたいです!!!
今回は、ラッセル祭りというより、ズボり祭りでした。
ズボった状態から復帰するために膝でステップを作ろうとしたら、さらにズボり、さらに…となり、ラッセル状態になった所もありましたが。
新雪ラッセルより性質が悪く感じました。
ズボると精神力消耗しますよね!
冬の越百山はまさに眺望絶佳。
自称「絶景ハンター」として自信を持っておススメできます。
alsoさんには、是非登っていただきたいな!
さらに積雪があれば、alsoさん好みの歩き応えのあるルートになると思います
年末の山行、どこにするか迷ってるのですが、越百山も候補に上がっています。
詳しいレコとても参考になりました!
ナイフリッジや急登など、ちょっと怖そうな感じ…(´・ω・`)
強風の中、お疲れ様でした!
越百山は、体力さえあれば、気軽に楽しめる山です。
展望もレコの通り素晴らしく、非常におススメですよ
ナイフリッジは、かなりカワイイやつです。距離も短いし、高度感も大したことはありません。
自分たちが登った日は風が強く、横風に煽られ気味で、慎重に歩かざるを得なかったことから、「危険箇所」という認識は持って通過しました。
急登も、特にピッケルを手掛かりにしなければ登り下りが難しいというような斜度では全くありません。距離も標高差もないので、一気に登り下り可能です。
越百小屋、綺麗なんですが、広くはないので、運が悪いと中で宿泊できなくなりそうな点が、心配です。
詳しくありがとうございますヾ(o´∀`o)ノ
そしたら私でも頑張れば行けるかな(*´ω`*)
山の後に実家の奈良に帰るので、北アより中央のがいいかなと思ってまして♪
テント持ってくので大丈夫です(๑•̀ㅂ•́)و✧
旦那と相談してみます♪
ありがとうございましたヾ(o´∀`o)ノ
何処に行くにしても、ruonickさん達のレコは写真が綺麗で、見応えがあるので、年末山行のレコが上がるのが楽しみです
標高が高い山は、風がしばらく強そうなので、気を付けてください。
実家、奈良県なんですね
奈良県にも大峰山脈など良い山ありますよね。
大峰はまだ一度しか訪れたことがないのですが、いつか大峯奥駆道をつないでみたいと思っています。
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