十勝岳 少雪で石踏みまくり板ギタギタ
- GPS
- 04:17
- 距離
- 8.1km
- 登り
- 587m
- 下り
- 1,140m
コースタイム
天候 | 霧 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
参考:美瑛町役場HP>町政情報>広報>お知らせ>冬季通行止めのお知らせ |
コース状況/ 危険箇所等 |
思いのほか雪が少なく、石を踏みまくって滑走面がギタギタになってしまいました。 望岳台までの道路が通行可能なのは2017/1/4 11時までのようなので、この情報が役立つ方は少ないとは思いますが、ご参考までに。(GPS記録は途中からです。) |
その他周辺情報 | 望岳台のトイレ(避難シェルター)は閉鎖されています。昨年末からのようです。 参考:美瑛町役場HP>災害にそなえる>十勝岳について |
写真
感想
計画段階では、多雪と雪崩を最大のリスクと想定していたのですが、現実は少雪と濃霧に悩まされた山行でした。以下状況です。
[望岳台=>避難小屋]
元旦のこの日はトレースあり。問題なくシールで登高。この時点で所々に石、少雪に気づく。小屋前で3人パーティを追越す。
[避難小屋=>火口たち=>P1821尾根]
雪崩回避で尾根通し=夏道通しを考えていたが、左手の尾根は岩だらけ、沢状に延びるトレースを追う。P1412の少し上でGPSをON、尾根に乗上げる。ここで初めて下山者とすれ違う。単独の歩きの人、親切に声を掛けられる。まだ9時半、何というスピード! 岩が少なく雪がやや深い昭和火口寄りを進むが、所々は氷上に薄雪。眼下のグラウンド火口を単独で下山するスキーヤーを見る。スリバチ火口とグラウンド火口の間の尾根(以下 細尾根)に達するも、岩々でスキーが使えない。グラウンド火口のフチをぬい、岩と深雪の境の堅い雪面をクトーの助けでトラバースする。左手の岩が少なくなったところでP1821尾根に乗るが、薄い雪が風で氷化している。視程も50m程度に低下。1790m地点で雪面を削ってスキーをデポ、アイゼンに切替える。
[1850m地点=>山頂]
南南西に急登する夏道尾根に取付きたいが、視認できない。コンパスで南進するが、沢状に入ってしまい、深雪に難儀する。右寄りに登っていくうち、スノボをかついだ2人パーティとすれ違う。そのトレースに助けられ尾根に近づくと、上部斜面は堅い。ピッケルが頼もしい。山頂北西尾根はエビの尻尾に覆われ、うねっている。夏道案内用らしい黒い鉄杭を辿り山頂着。風が強まるがせいぜい十数m程度。気温も体感-10℃程度と暖かい。視程以外は条件に恵まれた。
[山頂=>P1821尾根]
方角に注意だ、と思いながら下山を開始するも、気づけば南西に進んでいる。幸い山頂西面は緩いので、北にトラバースして山頂尾根に戻る。右折地点の看板は読めないが、目印にはなっている。北進する尾根は、上部は崖フチの岩のモンスターで明瞭だが、下部は不明瞭になる。GPSとコンパスに頼って進む。1850m地点からは、尾根を追える程度の視程はあり。なおこのあたりは火山ガスの影響か、雪面はやや黄色い。上部の雪面にも所々黄色い小豆玉のようなものが見られた。スキーを回収して背負う。
[細尾根=>1580m地点]
細尾根上は平らだが石まみれ、アイゼンで歩き続ける。再び視程を失い、GPSとコンパスで進む。足元の雪がやや深くなる。さほどの降雪とは思わなかったが、岩もかなり雪をかぶっている。板を履きたいのを我慢して淡々と歩くうち、ガスの下端に出る。右手に見えた人工物に近づくと、デポされたスノーシュー2組であった(1580m地点)。埋まっていないところを見ると、朝の3人パーティだろうか。こんなところにデポして、回収できるのだろうかと心配する。下に初めて小屋が見える。広々した雪面を見てスキーに履き替える。
[小屋上部斜面=>望岳台]
滑走開始するも、直ちに石を踏み始めて後悔。深そうなところを選ぶ。時々ガスが降りてきてホワイトアウト。自分が停止したかどうかもわからず、ストックで確かめる。小屋直上のスキーヤーズライトにパウダーバーン、しばし楽しむ。小屋を過ぎて一安心したが、雪中の石につまづき2度も大転倒。板もギタギタ。トレースは明瞭、ツボ足でも歩けたが、ままよと何とか望岳台まで滑り降りた。3人パーティの車がまだ残っており、山上からはヘリの飛行音が聞こえ始めた。心配しつつも撤収した。
冬靴とワカンも車載していたのですが、下部にトレースがあった今回は、結果的にはそちらが正解だったようです。ただ、もしトレースがなければ、私のラッセル力ではワカンでは山頂に届かなかった。板ギタギタは残念ですが、年末年始休暇のメインを成功裏に終了できて満足です。なお、衣類にはシッカリ硫黄臭が付着していました。
※スノーシューをデポされた方、もし回収にお困りでしたら、上記GPSデータを参照ください。標高1580mでくの字に曲がっている頂点がデポ地点です。
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