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Yamareco

記録ID: 1036624
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山滑走
十勝連峰

十勝岳 少雪で石踏みまくり板ギタギタ

2017年01月01日(日) [日帰り]
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体力度
2
日帰りが可能
GPS
04:17
距離
8.1km
登り
587m
下り
1,140m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
6:07
休憩
0:01
合計
6:08
7:15
75
望岳台
8:30
8:30
179
十勝岳避難小屋
11:29
11:30
93
13:03
13:03
20
13:23
望岳台
天候
過去天気図(気象庁) 2017年01月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
望岳台までの道路は、2017/1/4 11時まで通行可能とのこと。
 参考:美瑛町役場HP>町政情報>広報>お知らせ>冬季通行止めのお知らせ
コース状況/
危険箇所等
思いのほか雪が少なく、石を踏みまくって滑走面がギタギタになってしまいました。
望岳台までの道路が通行可能なのは2017/1/4 11時までのようなので、この情報が役立つ方は少ないとは思いますが、ご参考までに。(GPS記録は途中からです。)
その他周辺情報 望岳台のトイレ(避難シェルター)は閉鎖されています。昨年末からのようです。
 参考:美瑛町役場HP>災害にそなえる>十勝岳について
望岳台を発。車は5台、今日は5パーティのようです。
スノーシューの3人パーティの後、スキーの私が最後発。
望岳台を発。車は5台、今日は5パーティのようです。
スノーシューの3人パーティの後、スキーの私が最後発。
望岳台から既に樹木はありません。避難小屋が近づいてきました。朝のうちは青空も垣間見えたのですが、以降はガスに覆われることになります。
望岳台から既に樹木はありません。避難小屋が近づいてきました。朝のうちは青空も垣間見えたのですが、以降はガスに覆われることになります。
避難小屋です。私は入りませんでしたが、使用は可能で、3人パーティが中で休んでおられました。のどかな歩きはここまで。報告は下記に。
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避難小屋です。私は入りませんでしたが、使用は可能で、3人パーティが中で休んでおられました。のどかな歩きはここまで。報告は下記に。
山頂に達しました。山名標識を掘り出して下さったどなたかに感謝。
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山頂に達しました。山名標識を掘り出して下さったどなたかに感謝。
祠か何かでしょうか、スノーモンスターになっています。稜線もエビの尻尾に覆われています。
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祠か何かでしょうか、スノーモンスターになっています。稜線もエビの尻尾に覆われています。
濃霧の下山に難儀しました。途上、なぜか2組のスノーシューがデポされているのを見ました。3人パーティのものか? 詳細下記。
濃霧の下山に難儀しました。途上、なぜか2組のスノーシューがデポされているのを見ました。3人パーティのものか? 詳細下記。
同地点から下を。やっとガスの下に出ました。中央に小さく小屋。広がる雪面を見てやっと板を履きましたが、実は積雪は少なく、石が粉雪をかぶった状態。板ギタギタの始まりです。
同地点から下を。やっとガスの下に出ました。中央に小さく小屋。広がる雪面を見てやっと板を履きましたが、実は積雪は少なく、石が粉雪をかぶった状態。板ギタギタの始まりです。
石につまずき2回大転倒。でんぐり返しは久しぶりでした。やっと望岳台付近まで降りて振り返ると、山はすっかりガスの中。
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石につまずき2回大転倒。でんぐり返しは久しぶりでした。やっと望岳台付近まで降りて振り返ると、山はすっかりガスの中。
望岳台はもうすぐです。石のありそうな個所を避けつつ慎重に進みます。
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望岳台はもうすぐです。石のありそうな個所を避けつつ慎重に進みます。
望岳台に帰着。この施設が上記の避難シェルターのようです。閉鎖されています。
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望岳台に帰着。この施設が上記の避難シェルターのようです。閉鎖されています。

感想

計画段階では、多雪と雪崩を最大のリスクと想定していたのですが、現実は少雪と濃霧に悩まされた山行でした。以下状況です。
[望岳台=>避難小屋]
元旦のこの日はトレースあり。問題なくシールで登高。この時点で所々に石、少雪に気づく。小屋前で3人パーティを追越す。
[避難小屋=>火口たち=>P1821尾根]
雪崩回避で尾根通し=夏道通しを考えていたが、左手の尾根は岩だらけ、沢状に延びるトレースを追う。P1412の少し上でGPSをON、尾根に乗上げる。ここで初めて下山者とすれ違う。単独の歩きの人、親切に声を掛けられる。まだ9時半、何というスピード! 岩が少なく雪がやや深い昭和火口寄りを進むが、所々は氷上に薄雪。眼下のグラウンド火口を単独で下山するスキーヤーを見る。スリバチ火口とグラウンド火口の間の尾根(以下 細尾根)に達するも、岩々でスキーが使えない。グラウンド火口のフチをぬい、岩と深雪の境の堅い雪面をクトーの助けでトラバースする。左手の岩が少なくなったところでP1821尾根に乗るが、薄い雪が風で氷化している。視程も50m程度に低下。1790m地点で雪面を削ってスキーをデポ、アイゼンに切替える。
[1850m地点=>山頂]
南南西に急登する夏道尾根に取付きたいが、視認できない。コンパスで南進するが、沢状に入ってしまい、深雪に難儀する。右寄りに登っていくうち、スノボをかついだ2人パーティとすれ違う。そのトレースに助けられ尾根に近づくと、上部斜面は堅い。ピッケルが頼もしい。山頂北西尾根はエビの尻尾に覆われ、うねっている。夏道案内用らしい黒い鉄杭を辿り山頂着。風が強まるがせいぜい十数m程度。気温も体感-10℃程度と暖かい。視程以外は条件に恵まれた。
[山頂=>P1821尾根]
方角に注意だ、と思いながら下山を開始するも、気づけば南西に進んでいる。幸い山頂西面は緩いので、北にトラバースして山頂尾根に戻る。右折地点の看板は読めないが、目印にはなっている。北進する尾根は、上部は崖フチの岩のモンスターで明瞭だが、下部は不明瞭になる。GPSとコンパスに頼って進む。1850m地点からは、尾根を追える程度の視程はあり。なおこのあたりは火山ガスの影響か、雪面はやや黄色い。上部の雪面にも所々黄色い小豆玉のようなものが見られた。スキーを回収して背負う。
[細尾根=>1580m地点]
細尾根上は平らだが石まみれ、アイゼンで歩き続ける。再び視程を失い、GPSとコンパスで進む。足元の雪がやや深くなる。さほどの降雪とは思わなかったが、岩もかなり雪をかぶっている。板を履きたいのを我慢して淡々と歩くうち、ガスの下端に出る。右手に見えた人工物に近づくと、デポされたスノーシュー2組であった(1580m地点)。埋まっていないところを見ると、朝の3人パーティだろうか。こんなところにデポして、回収できるのだろうかと心配する。下に初めて小屋が見える。広々した雪面を見てスキーに履き替える。
[小屋上部斜面=>望岳台]
滑走開始するも、直ちに石を踏み始めて後悔。深そうなところを選ぶ。時々ガスが降りてきてホワイトアウト。自分が停止したかどうかもわからず、ストックで確かめる。小屋直上のスキーヤーズライトにパウダーバーン、しばし楽しむ。小屋を過ぎて一安心したが、雪中の石につまづき2度も大転倒。板もギタギタ。トレースは明瞭、ツボ足でも歩けたが、ままよと何とか望岳台まで滑り降りた。3人パーティの車がまだ残っており、山上からはヘリの飛行音が聞こえ始めた。心配しつつも撤収した。

冬靴とワカンも車載していたのですが、下部にトレースがあった今回は、結果的にはそちらが正解だったようです。ただ、もしトレースがなければ、私のラッセル力ではワカンでは山頂に届かなかった。板ギタギタは残念ですが、年末年始休暇のメインを成功裏に終了できて満足です。なお、衣類にはシッカリ硫黄臭が付着していました。
※スノーシューをデポされた方、もし回収にお困りでしたら、上記GPSデータを参照ください。標高1580mでくの字に曲がっている頂点がデポ地点です。

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