サギダル尾根敗退も、三ノ沢岳稜線の絶景に大満足

2011年04月02日(土) 〜 2011年04月03日(日)

• GPS: 27:35
• 距離: 8.6km
• 登り: 1,023m
• 下り: 1,009m

コースタイム

1日目:千畳敷〜サギダルの頭(敗退)〜千畳敷(泊)
2日目:千畳敷〜三ノ沢岳〜サギダルの頭〜極楽平〜千畳敷

天候

1日目:晴れのち風雪
2日目:曇り時々晴れ

アクセス

利用交通機関：

バス 自家用車 ケーブルカー（ロープウェイ／リフト）

海老名〜中央道八王子I.C.〜中央道駒ヶ根I.C.〜菅の台バスターミナル〜しらび平〜千畳敷

コース状況／危険箇所等

カール内には雪崩跡あり。デブリ多数。
千畳敷駅〜極楽平方面は、1日目の風雪でトレースなし。膝下ラッセル。
稜線近くは氷化しており要注意。
三ノ沢岳方面は数日前と思われるトレースが風下にたまに残っている程度。当日も誰も向かっていない模様。時折膝下まで潜るが、ラッセルというほどではなし。

ホテル千畳敷に宿泊の場合、お湯は無料で分けてもらえます。
また、コインロッカーもありますがチェックアウト後(2日目)の荷物も無料で預かってもらいました。

写真

4/5 20:25

バリエーションルート「サギダルの頭」を目指し登攀開始。

4/7 0:18

1Pのリードをするstk。

4/5 20:24

サギダル尾根途中からの宝剣岳。

4/7 0:19

サギダルを見上げる。ここから核心か。雲が空を覆い風が強くなる。。

4/5 20:25

岩壁で、時間、天候、力量不足により撤退判断。懸垂で降りた。

4/5 20:23

ここらでは、かなりの風が吹き荒れた。

4/5 20:23

翌日、三ノ沢岳を目指すべく、カールを登る。

4/5 20:22

島田娘方向へ進む。斜面の最後は硬く凍った雪壁で、緊張する。

4/5 20:22

稜線に出たstk　奥には空木岳も望める。

4/5 20:21

三ノ沢岳へは、夏道の場合は宝剣岳近くまで行くが、雪なので緩い斜面をまっすぐに突っ切った。

4/5 20:21

三ノ沢岳へ進み振り返る。宝剣岳は尾根の後で見えない。

4/5 23:14

核心部の一つ。巻くか直登か、、結局巻くほうが怖いのでピークをそのまま超えた。

4/5 20:19

序盤はリッジの連続。木曽側斜面は岩壁や急斜面で、やや恐怖感がある。

4/5 20:36

左奥が三ノ沢岳。途中の稜線は素晴らしい景観だ。

4/5 20:33

気持ちのいい稜線歩き

4/5 20:37

歩く人のちっぽけさが、山の大きさを際立ててます。

4/5 20:35

ケルン周辺で、空身になり頂上を目指す。背景には、右から宝剣岳、中岳、木曾駒ケ岳が見える。

4/5 20:44

頂上で記念撮影。t-kinjouとshin-w(右)

4/5 20:39

頂上からの眺め。空木岳や南駒ヶ岳が美しい

4/5 20:41

熊沢岳越しの南アルプス。

4/5 20:34

帰り道。リッジを進む。

4/5 20:33

風が強い稜線には、変わった模様が。

4/5 20:53

ダイナミックな景観。

4/5 20:50

昨冬の初め、島田娘から眺めていきたくなったリッジ。いざトレースを付けると嬉しい限りだ。

4/5 20:50

付けて来た足跡を振り返る。

4/5 20:51

下に行くほど斜度が増すリッジ。絶対に滑落出来ない場所だ。

4/5 20:54

宝剣にかなり近づいた場所まで戻り、ここは安全地帯。

4/5 20:58

三ノ沢岳への下り開始地点付近に、宝剣登攀用の装備をデポしておいた。それを回収しているところ。ついでに行動食。

4/5 20:59

宝剣岳、三ノ沢岳分岐地点付近の小ピーク。

4/5 21:58

千畳敷カール上部の絶壁

4/5 21:59

宝剣岳を振り返る。

4/5 20:57

昨日は敗退したサギダルの頭頂上へ。向かう。

4/5 22:05

サギダルの頭から下を見る。斜度がきつ過ぎてルートは見えない。左の足跡はおそらく、昨日見えていたここを突破した人の物だ。カール下の中央ちょい右には雪崩れの跡も見える。

4/5 21:57

サギダルの頭から北方向を眺める。

4/5 22:03

極楽平まで戻ってきた。奥は制覇したばかりの三ノ沢岳。

4/5 22:03

カールを下る。下り始めはかなりの斜度だ。

4/5 22:04

日が徐々に傾き逆光の斜面。自由にトレースをつけながら降りた。

4/5 22:05

午後の暖かさでの雪崩れが怖いので、さっさと降りた。

4/5 22:02

帰りのロープウェイにて。

撮影機器：

D300 ニコン

Optio W80 ペンタックス

感想

ＳＴＫ

サギダルの頭は残念ながら2連敗となった。3人パーティーだとロープワークに時間がかかる。2人目がプルージックで転落防止する方式としたが、険しい岩壁では使えない方法だ。今回は、岩壁手前でしっかりした支点を取って進もうとしたが、斜度と氷の状態、さらに予想外の寒さと時間切れを考慮し撤退した。その後2ピッチはそれほどの斜度ではないが、長いセルフビレイや吹きつける風による寒さで、体が固まってつりやすい状態だったため、安全のため懸垂下降した。降りた後は、千畳敷から宝剣岳が見えないくらいの悪天になったので、まあ判断は正解か。悔しさは残ったが正直力量不足も否めなかった。
翌日、天候はイマイチ。視界はあるが高層にうす雲がかかっている。三ノ沢岳往復後、宝剣にいく予定だったが、三ノ沢もトレースがほぼ消えている状態で結構時間を食ってしまった。宝剣もなんとかいける時間だったが、かなりロープウェーの時間が危うくなるので、今回は断念。来年以降にとっておく事とした。
三ノ沢岳は、初めていったがなかなかいい山で気に入った。西穂ほどではないが、リッジの連続が気持ちよい。さらに最高なのが人がいない事!みんな宝剣や木曽駒に行くため、このルートのピストン中は誰にも会わなかった。トレースもほとんどなく、未踏の地を行く爽快な気分を味わえた。
帰りには、因縁のサギダルの頭にも足を運んだ。昨日登りきった人(下から見えた)の足跡があった。下は見えない斜度で難易度を感じさせる。いずれ制覇したい、、そんな思いがつのった。
最後はカールを一気に降りたが、雪崩の跡もあり長居はしたくない状況。やや急いで降り無事終了となった。
次回、おそらく来年は別メンバーも連れて、木曽駒+宝剣北稜でもやれればなあと。帰りは駒ヶ根名物ソースカツ丼で満腹、満足でした。

t-kinjou

自分にとっては中央アルプス初挑戦。
新しい山域に挑戦するってのは、苦労も多いですが楽しい。

<初日>
・サギダルの頭(敗退)
頂上直下の岩場手前まで大幅にタイムロスしガスってきたので撤退。
実戦でのロープワーク2回目のため、緊張感の中でひと通りの反復復習が出来たのは良かったのですが、
さほど高度感、緊張感を味わうこともなかったので若干の消化不良なってしまいました。

<2日目>
・三沢岳
ホテル千畳敷に泊り、ホテルの朝食を取り9時前に出発。
稜線まで200mの登りは、南側の斜面は最後が氷結しておりちょっと怖かった。
また、今日の目的地、三沢岳に続く痩せ尾根を辿ること約2時間。
我々以外は誰も見えない中を静かな山歩きを楽しめた。
帰りは、昨日のサギダルの頭を経由して千畳敷に下山。

課題が沢山残った2日間でした。

shin-w

サギダル敗退　スタート〜最後まで




気持ちのよい稜線!




尻セード!!





動画は順次アップ予定!!

コメント

ゲスト

かっこいいです！！
stkさん、t-kinjouさん、shin-wさん、はじめまして。
写真も歩かれたバリュエーションルートも、かっこよすぎです！
写真は白黒の宝剣が気に入りました。
またかっこいいレコ見せてくださいね！

ＳＴＫ

はじめまして〜
コメントありがとうございます！
写真にはこだわり？を持っているので、見ていただきうれしいです＾
２年前からヤマ初められたのですね。それにしても鳳凰日帰りとは健脚ですね〜。また見せてもらいます＾

tamao

こんばんわ
stkさん、コメントありがとうございます。
t-kinjouさん、shin-wさん、はじめまして。

かっこいい写真ですねぇ。どれも拍手を送りたいくらいです。
それにしてもバリエーションルート、険しそうですね。
また遊びにきま〜す

ＳＴＫ

tamaoさん、どうも〜
ご訪問どうもです〜
たくさんの拍手感謝です。
次は３度目の正直で制覇したいですね＾
そちらもまた伺いますね

t-kinjou

hariさん、はじめまして。
ども、コメントありがとうございます。
宝剣、かっこいいですよね。
目の前まで行って登れなかったので、今度は登りに行きたいです。

t-kinjou

tamaoさん、はじめまして。
書き込みどうもです。
ｓｔｋさんは、毎回デジイチ抱えて良い写真を取ってくるれます。当たり難いっす。

サギダルのは冬期限定らしいので、
再チャレンジはしばらく先になりそうです。。。