西吾妻山 〜スノーモンスターの生息地へ〜


- GPS
- 05:41
- 距離
- 8.6km
- 登り
- 600m
- 下り
- 767m
コースタイム
天候 | 晴れ→曇り ◆風 福島側は弱風(寒くない) 山形側は強風(寒い) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
http://www.grandeco.com/ ◆アクセス 磐越自動車道 猪苗代磐梯高原ICからおよそ30分 道路は圧雪されているが、早朝は凍結しているので運転に注意。 ◆駐車場 土日祝…1000円 平日…無料 |
コース状況/ 危険箇所等 |
◆BCエリアまでの行き方 1.ゴンドラリフトに乗る 2.下車後歩いて第4クワッドリフトへ 3.第4クワッドリフトに乗る 4.下りたらBCエリアの入口 ◆西大巓まで 山頂直下まで樹林帯が続く。 下部のスノーモンスター(以下スノモン)は緑が多く見える。山頂に近付くにつれて雪の量が増え、スノモンも成長していく。 ◆西大巓〜西吾妻山 少し下ってスノモンの巣窟に突入する。スノモンに近付きすぎると踏み抜きの罠が発動するので注意。スノーシューでも股まで埋まり、スノーシューが雪に埋まって脱出が困難だ。 西吾妻山の頂上は標識などがないので判別が難しい。GPSに頼るべし。 ◆西吾妻山〜梵天岩・天狗岩 山頂から北に向かって下る。強風の影響で雪が締まって歩きやすいが寒い。 梵天岩から天狗岩に向かうルートは飯豊山に向かうつもりで歩くといいかも。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー
ハードシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
ゲイター
ネックウォーマー
バラクラバ
毛帽子
靴
予備靴ひも
ザック
アイゼン
スノーシュー
昼ご飯
水筒(保温性)
ライター
ヘッドランプ
予備電池
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ナイフ
行動食
トレッキングポール
|
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共同装備 |
飲料
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
食器
地図(地形図)
コンパス
計画書
GPS
ファーストエイドキット
常備薬
ロールペーパー
ツェルト
カメラ
|
感想
彼は何かを探すように周囲を見回した。探し物がないことを悟り、諦観したかのように歩き出した。彼は何を探していたのだろうか。
スキー場のゴンドラが運転を始めたのは8時ちょうど。ゴンドラ終点から少し歩いたところにあるリフト乗り場に着くと、彼の表情が明るくなった。彼は探し物を見つけたのだ。そう、スキー場に居ながらスキー板もスノーボードも持たず、周囲から珍しい生き物を見るような視線を浴びるスノーシュー装備の同志を。
リフト終点から上部はバックカントリーエリアだ。目指すは西吾妻山。無雪期は山頂から展望がなく、積雪期は山頂がどこか分からない山。そんなミステリアスな西吾妻山の冬には白い怪物『スノーモンスター』が生まれる。
ゲレンデから西大巓までは樹林帯だが、福島側(日本海側でない)なのでスノーモンスターはあまり育たない。頂上に近付くにつれて成長するのだが、最大の生息地は西大巓から西吾妻山に至るエリアだろう。無数の怪物がそびえる様は圧巻。頭上から威圧的な態度をとる怪物もいれば、雪の中から枝を出して握手を求める怪物もいる。握手しようと近付くとスノーシューでも踏み抜くから気が抜けない。
先述の通り無雪期は展望のない西吾妻山。積雪期限定で見られる景色は見事で、『宝の山』磐梯山、『ほんとの空』安達太良山といった福島の名峰や、那須、奥日光、尾瀬、越後、飯豊連峰、朝日連峰、月山、鳥海山、蔵王などが楽しめる。山だけでなく、猪苗代湖や桧原湖などの湖も見える。氷の張った小野川湖ではワカサギ釣りのテントがたくさん張られていたがどれだけ釣れただろうか。
山頂のよく分からない西吾妻山から北に下ると梵天岩。この岩あたりは風紋が見事で、その上を歩くのが申し訳なく感じるほど。モンスターに囲まれた山頂からよりも蔵王がよく見える。
梵天岩から西に向かうと天狗岩と吾妻神社の祠がある。天狗岩あたりからは飯豊山が目の前に広がる。これまで計画立案だけで登ったことがないので、今年の夏か秋には登りたい山だ。
梵天岩や天狗岩あたりはスノーモンスターがあまりなく、山形側からの強風を遮るものがないので非常に寒い。足早に西吾妻小屋を通り過ぎ、西大巓の南東斜面をトラバースしてショートカットして本線に戻った。
樹林帯からゲレンデに無事帰還すると、やはり珍獣を見るようなスキーヤーたちの視線を感じる(もう慣れた)。
次回山行はどこにしようか。晴れて風が弱くて空いている山に登りたい。来週も青空が見られますように。
deportivo21様、tanya様、おはようございます♪
先行トレースありがとうございました。そして、お疲れ様でした。
少しあとにゴンドラに乗った4人パーティーです。
お二人がニセピークに登られている時に見かけましたかね??
あっという間に行っちゃった〜(笑)。
最高の天気に恵まれて、素晴らしい雪山ハイク、モンスター巡りが出来ましたよね〜♪
西吾妻小屋横の広場でのトランプトレース遊び、僕らも楽しませて頂きました♪
ありがとうございました♪
梵天岩、天狗岩まで行かれたのですね〜♪凄〜い!
こちらまで行けば、僕のホームの蔵王山がもっと綺麗に見えたのですね♪(笑)
また何処かの山で、トランプトレースにお会いできるのを楽しみにしております〜♪(笑)
mh07さん、コメントありがとうございます。
山行はとても素晴らしいものになりましたが、ダイヤの出来は不満ですね。もっとスタートを鋭角に進むべきでした。次はどこかの山でスペードも描いてみます!
2年振りでしたかぁ〜!
確か、その時のレコを拝見させて頂いた覚えはあります。
素晴らしい光景ですなぁ〜♪
スノモン、この目で見てみたいものです。
この雪の状態ですと、12本アイゼン&ピッケルはいらない感じですかね?
まぁ、自分にはピッケルを使う山は行けませんけど...。
若い頃、スキーはやっていた影響もあり、スノーシューは欲しいなぁと思っていますが、そこまで財政がまわってきませんので、いつになることやら(笑)
いつかその日のために、お気に入り登録させて頂きました。
お疲れさまでした!
ayamoekanoさん、コメント、そしてお気に入り登録ありがとうございます。
わずか2年、されど2年。久しぶりに登った気分の西吾妻山でした。
アイゼン、ピッケル、ワカンの出番はありません。ここではスノーシュー一択ですね。高価ですが、持っていれば山の選択肢が増えるので損はしないと思います。
いつか登る日に、このレコが役に立ったら幸いです。
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