丹沢/シャガクチ丸・畦ヶ丸
- GPS
- 09:33
- 距離
- 14.0km
- 登り
- 1,172m
- 下り
- 1,157m
コースタイム
- 山行
- 8:13
- 休憩
- 1:16
- 合計
- 9:29
天候 | 快晴後曇り(-1〜5℃) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
西丹沢自然教室前の余地に駐車。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
◆道の状況 1000m以上で積雪が目立ち稜線では10cm程度、吹き溜まりで20cm程度。 畦ヶ丸から本棚沢出合近くまで3名は軽アイゼン使用。 今回はアイゼン無しでも通過できたが、アイゼンは必携。 行程を通してトレースはしっかりとあった。 ◆登山ポスト 西丹沢自然教室にある。 掲示板にあるヒヤリはっとも参考になる。 |
写真
感想
街にも雪が降ったし週末に軽くと思い立った。ちょうど同じような気持ちでいたmaunalaniさんのチョイスは西丹沢、白石峠からシャガクチ丸経由畦ヶ丸と言う渋いもの。夏は沢のついでに来る山だけど思いの外展望が楽しめるルートだった。出逢う人も少なく静かに雪の丹沢を楽しめた。
どうせ出発は明るくなってからと起床もそんなに早くなくて楽なもの。5:30に平塚駅でmaunalaniさんをピックアップして西丹沢自然教室へと向かう。県道76号線もとても空いていたのでもしかしたら西丹沢自然教室の構内の駐車場に停められるか?と思ったけどそれはならなかった。でも対面の余地に駐車しているクルマも数台とごく少ない。表丹沢とは違うものだ。支度をして登山届を出している間にS原さんがt-kai_saraさんと到着。概ね計画通りに揃って出発した。
県道も凍りついているかと思ったが西丹沢自然教室まではそれはなかった。でも山の神の先ではところどころ路面凍結していた。夏タイヤで来るのは止した方が良い。空を仰ぎ見ると一片の雲もない快晴、夜明けの直後の暁光が権現山を照らし、正面の大室山も紅色に美しく染まってきた。気温は-1℃位で歩いていれば寒くはない。何とも絶好の登山日和だ。林道をのんびりと歩いて行き林道終点の先で小休止。金曜日は街でもかなり降ったのでこちらの方も大分積もっただろうと思っていたのだけれど意外にも積雪は少ない。沢に懸かる木橋が凍っているか懸念していたけど予想程ではなくいずれも楽に渡れた。
そして九十九折りの急登になる。途中に大理石の滝、白石滝の展望所があるが残念ながら木の枝が邪魔で良い展望とはならない。この先沢筋の径を詰めて白石峠に出るが時たま雪の下に大理石が見える。段々と標高も上がり振り返ると蛭ヶ岳、檜洞と丹沢の大峰が視野に入る。稜線も間近に見えるようになり、黙々と登り続けるとやがて白石峠に出る。一気に西側の展望が広がるが、富士山と南アルプスの展望はとても好いのに驚いた。葉の落ちた枝がやや煩いものの夏のこの辺りの尾根の印象とは全く異なる展望だった。南アルプスは赤石、荒川三山、塩見、間ノ岳まで望め、道志の山を挟んで甲斐駒ヶ岳とほぼオールスターだ。東側も大室山、蛭ヶ岳、檜洞丸が真正面に望める。
白石峠で小休止した後、甲相国境尾根をモロクボ沢ノ頭へと向う。今日の最高地点は白石峠、後は畦ヶ丸まで緩やかな起伏の稜線が続く筈だ。案の定適度に積雪があるこの尾根はとても気持ちが好かった。南南西に進路を向けて目に入る山々も変わる。富士山から愛鷹山、箱根が正面方向に展望でき、更に相模湾の向こうに伊豆諸島。夏とは全く違う見え方にちょっと感激。蒼い空に陽射しもあり風は穏やか、素晴らしい登山日和。緩やかにアップダウンを繰り返しながらバン木ノ頭に達した。この手前にシャガクチ丸がある筈なのだけど、たおやかなピークにはそれらしい山頂標識は見つけられなかった。これがちょっと心残り。
バン木ノ頭で小休止。ここは道志方面とモロクボ沢ノ頭への分岐になっているが踏み跡も破線ルートの道志方面が多くてうっかりしていると間違えそうだ。バン木ノ頭から左手に見える谷筋はいかにもモロクボ沢の源頭部の様相を見せている。谷筋から一直線に大室山が見える所もあり楽しませてくれる。近くて遠い畦ヶ丸だが、モロクボ沢ノ頭から一登りすると漸く避難小屋の前にある大きな案内板が見えてきた。避難小屋で大休止。
避難小屋でそれぞれ補給していたがmaunalaniさんが外に出て中々戻って来ない。はて?と思っていたらケーキを携えて戻って来た。今日はS原さんの誕生日で、前日にそれを知ったmaunalaniさんはパンケーキとホイップクリームとイチゴ、イチゴジャムを用意して寒い中外のベンチでケーキを作って現れた次第。S原さんもサプライズに大喜び&感謝感激。
畦ヶ丸からは善六ノタワ経由で西丹沢自然教室に戻る。結構のんびりと歩いて来たしサプライズもあっての長い大休止もあったので畦ヶ丸避難小屋出発は14時過ぎになった。下りも余裕こいてると日没になってしまいそうだと言うことで何とか頑張り日没前に西丹沢自然教室に戻って来ることができた。畦ヶ丸までは全員アイゼンは使用しなかったが下りでは用心して僕以外はアイゼンを付けて下りに望んだ。結果的には案ずる程では無く、本棚沢出合の手前で皆アイゼンは外した。午後は天気はやや下り坂ではあったが山にいる間は持ってくれた。
期待程の積雪では無かったものの白石峠からの雪の尾根歩きはとても楽しいものだった。山中では白石沢沿いの林道で単独行者2人、バン木ノ頭で2人パーティ(畦ヶ丸避難小屋で再会)に出逢ったのみで、あとは我々だけと言う贅沢な西丹沢独り占めツアーだった。西丹沢の良さを再確認した山行でもあった。ブナも多く新緑の季節も好いだろう。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する