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Yamareco

記録ID: 106558
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
奥多摩・高尾

雲取山・七ッ石山

2009年05月02日(土) [日帰り]
 - 拍手
GPS
07:50
距離
25.9km
登り
1,802m
下り
1,875m

コースタイム

東日原バス停  07:55
八丁橋     08:35
大ダワ林道始点 09:40-09:50
大ダワ     11:35-11:45
雲取山     12:20-12:40
奥多摩小屋   13:05
七ッ石山    13:35-13:50
堂所      14:30-14:35
鴨沢バス停   15:45
天候 良く晴れましたが、展望は比較的近い範囲にとどまりました。
過去天気図(気象庁) 2009年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
(行き)
奥多摩駅 07:25-(西東京バス)-07:53 東日原バス停
(帰り)
鴨沢バス停 -(徒歩)- 諸畑橋バス停 16:47-(西東京バス)-17:26 奥多摩駅
コース状況/
危険箇所等
東日原から大ダワ林道を経て雲取山に登り、鴨沢に下るという長いルートで、通常ならば1泊2日行程とされています。鴨沢へ下る途中では、七ッ石山の寄り道も加えてみました。

登山道は歩きやすい区間がほとんどで、危険個所や迷いやすい箇所は全くありません。
難点を挙げれば・・・
 ・バス利用の場合、東日原バス停から大ダワ林道までの約9kmに及ぶ車道歩きが結構退屈です。
 ・大ダワ林道という名の登山道も結構な距離があり、特に前半の3kmくらいは変化に乏しくて長く感じました。
 ・七ッ石山から七ッ石小屋へ下る道は、少々急な下りで、今回のルートで唯一足元に注意が必要でした。
 ・堂所から鴨沢までの最後の区間は、単調な下りが連続するため、ここも少し長く感じました。
といったところでしょうか。

※デジカメを持ち歩くようになる以前のため、写真はありません。

感想

2台出されてどちらも満員だったバスを終点の東日原で降りると、長い車道歩きの始まりです。
すぐに中日原バス停を過ぎて、左に鷹ノ巣山への道が分かれる所では、ほとんどの人がそちらへと入ってしまいます。
しばらく直進してから前後の様子を窺うと、林道を歩き続けているのは、私のほかには単独行の男性2人だけのようでした。

はじめは舗装されていた林道も、日原鍾乳洞への道を分け、さらに橋を渡って日原川の右岸に出ると、その先は砂利道へと変わっていきます。
ほとんど平坦に近かった道に、少しずつ登りの傾斜が付いてくると、やがて八丁橋を通過しました。
その先でも、非常に緩やかではあるものの一定した傾斜の道が延々と続きます。まだ新緑には少し早かったようで、沿道の景観があまりパッとしないこともあって、大ダワ林道に出るまでの約9kmは、覚悟していた以上に長く感じました。

富田新道への分岐点に数台の車が停められていたのを見送ると、ようやく終わりが見えてきます。
そしてついに、7〜8台の車が停められている地点に到達すると、その奥に大ダワ林道の入口があって、長い林道歩きともやっとお別れです。
が、ゆる〜い傾斜の道とはいえ9kmに及ぶ道のりで予想以上の疲労を感じていて、当初は休憩を予定していなかったこの地点で、10分ほど小休止をしていくことになりました。

大ダワ林道は、名前こそ林道ですが、その実態はれっきとした登山道です。
最初に一旦下って長沢谷を渡ると、そこからの登り返しはちょっとした急登でしたが、そこを辛抱して登り切ると、あとは終始緩やかな道が大ダワまで続いていました。

大ダワ林道もようやく終盤に差し掛かると、2度ほど沢を渡る箇所があります。いずれも爽やかな水音を聞きながらくつろげる、良い休憩地点なのですが、どうもタイミングが悪くてどちらにも先客があり、ともに素通りとなってしまいました。
やがて前方に、大ダワから雲取山への尾根がハッキリと認識できるようになれば、だらだらと続いた大ダワ林道も、いよいよ終点が間近です。
その尾根の鞍部まで登り詰めた所が大ダワで、休憩用のベンチやテーブルがあり、西側に広がる奥秩父方面の山並みを見ながら、ひと息入れていきました。

大ダワから雲取山荘までは、標識が「男坂」としている道と、そうでない道の2ルートがあります。男坂を選んでみましたが、思ったほど急な登りではなく、傾斜は大ダワ林道とあまり変わりませんでした。
でも道の周辺の景色は一変します。常緑樹が増えて、地面にも苔むした深い緑色が広がり、瑞々しい緑の中を歩くことになりました。なかなか良い雰囲気の道です。
やがて閉鎖された奥多摩ヒュッテの前を通り、さらにひと登りで雲取山荘の前に出ましたが、なんかひっそりとしていたので、中には入らずにそのまま先へ。

雲取山荘を過ぎると、やや傾斜が強まって、道にも階段状の所が多くなり、段差の大きな箇所も増えてきます。体力消耗の進んだ最終盤にこの状況とあって、少々きつく感じられる道のりでした。
それでも、良くありがちな、騙されやすい“にせピーク”もなく、これを登ったら頂上だと思った上が、本当に頂上でした。

広さのある雲取山の頂上では、20〜30人の人たちが思い思いの方向を向いて散らばって、それぞれの時を過ごしていました。
展望は、やはり西側・奥秩父方面の、どこまでも続く山また山という眺めが印象的です。ただ今日は遠くがクリアに見渡せず、その向こうにあるはずの南アルプスや富士山などは見られなかったので、それらが見えていればまた違う印象になっていたのかもしれません。
しばらく見ていると、やはり南側から登ってくる人が大半のようです。そして目立ったのはトレイルランニングの人たち。私がいた約20分の間だけでも、3つほどのグループが頂上に到着してきていました。

雲取山を後にして、避難小屋前の分岐を左に取り、次は七ッ石山を目指していきます。しばらくの間は防火帯として切り開かれた、見通しの良い快適な尾根歩きです。
すぐに軽く登り返した所が小雲取山だったはずなのですが、標識もなかったようなので(見落としただけかも)、ここは素通りして先へ。
次にもう1つ小さなコブを越えると、その向こうが奥多摩小屋やヘリポートのある五十人平で、テントサイトにはカラフルなテントがいくつも並んで設営されていました。
このあたりから、すれ違う人がどんどん増えてきたのは、頂上付近のどこかで1泊するプランの人たちが、ちょうど登ってくる時間帯だったからでしようか。

緩やかな尾根をさらに下って、ブナ坂まで来ると、そこは実に多くの人たちで賑わっていました。
雲取山・七ッ石山・唐松谷林道・鴨沢の4方向からの道が合わさる十字路で、元々人が集まる地点なのでしょうが、広さもあって、これから登る人たちの良い休憩スペースにもなっているようです。
体力の消耗度によっては、そのまま下ってしまうことも考えていましたが、まだ余力がありそうなので、ここから七ッ石山にも寄っていくことにします。

七ッ石山へは割と急な登りでしたが、あまり長いものではなく、ブナ坂からはほんの10分ほどで頂上に到着しました。
すぐ下のブナ坂の賑わいとは対照的に、寄っていく人の少ない、静かで落ち着いた山頂です。360度奥多摩の山々が見渡せる眺めも素晴らしく、人が少ないのが勿体なく感じられました。

七ッ石山から下り始めて、すぐに石尾根へ続く主稜線を離れ、七ッ石小屋への道に入ると、しばらくの間は少々急な下りで足元注意でした。
でも七ッ石小屋の前を通って鴨沢へ向かい始めると、次第に傾斜は緩やかになっていきます。明るい森の中を縫うように、穏やかで気持ちの良い道が続いて、ここでは足取りも快調でした。
しかし標識が立っていた堂所を通過すると、そこから先からは植林地の中へと入り、やや薄暗さのある森に変わります。しかも単調な下りが連続して、ここから先は少々長く感じました。

ようやく下の方に小袖の集落が見えてきて、時折登山道の脇にも畑などを見るようになると、ほどなく一旦車道に降り立ちます。
その車道を少し下っていくと大きな駐車場に出て、ここには多数の車が停められていました。ほとんどの人は、ここから登り始めているのでしょうね。
ただし鴨沢バス停まではまだ少し距離を残していて、駐車場の脇から再び山道に入って、さらに下り続けていきます。しばらく下った後、ようやく鴨沢集落の上で車道に出ると、そこからバス停までは、もう僅かな距離でした。

次のバスが来るまでに、ちょうど1時間ほどあったので、時間をつぶせそうな場所がないかと周囲を見渡すと、奥多摩湖の湖岸に下りていく道が見つかりました。
湖岸に下りて少し歩くと、切り株がベンチ代わりに置かれた落ち着けるスペースが見つかったので、そこで食べ残した行動食などを頬張りながら、ゆったりと過ごしていきます。
そして腹ごなしにそのままブラブラ歩いて、1区間奥に当たる諸畑橋バス停で、奥多摩駅行きのバスを待ちました。

詳細な記録のページ
http://cellist.my.coocan.jp/yama/mt2009_04_06/mt2009_04_06.html#20090502

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