日白山
- GPS
- 07:57
- 距離
- 11.9km
- 登り
- 1,052m
- 下り
- 1,047m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
ピッケルはほとんどいらないのですが、ザラメ雪の固い所などワカンで2度滑りました、木に掴まり何も無いですがピッケルの方がストックより安全だと思いました。 |
写真
感想
今冬の目標は何といっても小出俣山です。去年あと少しの所で断念しました、川古温泉から入るその山は登山道がなく雪のある冬限定の人を寄せ付けない山です、でも谷川岳からその燦然と輝く美しい山は知った人には一度は行って見たい山なのです。その小出俣山へ行った後、さらに三尾根岳、松ホド山、十二社ノ峰と尾根を縦走してみようとNさんと1年前に約束しました。その難関の山に行けるように心足を作っています。
さて今日は大変だけど雪庇歩きが楽しい日白山に向かいましょう。一昨年に来ているので随分気が楽です、只楽しかった思い出が多く辛かった事はすっかり忘れています。この山も冬限定の登山道の無い山です、登るコースはいろいろある様なのですが、前回と同じ東谷山経由のコースです、朝4時半に家を出て来ました、まだ静かな二居の民宿街を6時半、キーンと冷える道は除雪が行き届いて雪も氷もありませんが周り中雪が背丈より高くなっています。文明屋の横を登ると二居峠の登山口です、すぐに雪の上に乗って登り開始です、スノーシューやワカンのトレースがありツボ足で滑らない様に一歩一歩登ります、すぐに赤い鳥居がほとんど雪に埋まってあります、地元の神様でしょう、今日の無事下山を祈り手を合わせます。深い雪ですが冷えて締まった雪は何とかツボ足で東屋のある峠まで登りました。前回より5分早く峠に着きました、ここからは雪庇の続く角度もある所を歩くのでアイゼンを付けて行きましょう、衣類調整をして歩き出すと朝日に輝く峰が青空にキラキラ光って綺麗です。昼頃までは青空が望めそうです、雪が締まってアイゼンの金属音が小気味いいです。朝日が雪庇を照らしダイヤモンドのように光っています、一登り雪庇を登ると鉄塔が見えました、二つ目の目標物です、大きく見えてすぐに着きそうですが中々大変、着きません。少しなだらかな林を登って鉄塔に到着、やはり予定の5分前です。
鉄塔から東谷山の山頂までは長い雪庇の登り、雪庇がうねり張り出し急角度の所もあり落ちない様にトレースの跡を踏んで登りましょう、後ろを振り返ると苗場山が見えて来ました、前を見ては1枚、後ろを見ては1枚と5分も過ぎると景色が変わり、写真を撮る度に止まるので中々ピッチが上がりません。気持ちが楽なので体も楽なのですが景色を楽しみながら登ります。下の方には二居の町が見え、苗場スキーの筍山には建物が見えます。東谷山が近くなって雪庇の尾根からブナの林になって来ました、朝日が長く影を落としています、静かなブナの林は何とも気持ち良いです、徐々に登って行くと平標山が見えて来ました、広ーい尾根道になり東谷山が近いです、あそこまで行ったら一休みしようとさらに登り、やっと山頂です、湯沢の町が見えます、岩原スキー場の飯土山がよく解ります平標山、仙の倉山が見えだし、遠く向こうの方に今日の目的地の日白山が見えました、尾根が平標山まで続いています、反対側はタカマタギもよく見えています。地図を広げしばし山座同定、余りにゆっくり登ったので前回より20分も余計に掛かりました。
雪が少し緩んできたのでワカンに履き替えます、土樽の山が白く連なっています、20分程休んでからさぁ目標の日白山へ向かいましょう、ここからは角度は余りないのですがアップダウンで距離は長いです、全部見えるので余計に遠く感じます、それら纏めて楽しみながらゆっくりと進みますと、あれっ下の方に道が見えるぞ、二居の町から登れるようなのですがピッケルを持って
一度登ってみない事には危なすぎ、帰りにまたよく見ましょうと先へ進むと平標山、仙の倉に続き万太郎山が見えて来ました。
こちらの尾根の方が時間が掛かります。、朝家を出る前に登山届をネットから提出した、ポストも無いし万、万、万が一の時登山届が無いと困ると思い提出した、毎回山に行く時は朝早く妻を起こさない様に静かに家を出るのだが行き先の山名を書いて来る、妻は起きると仏壇に無事を祈ってくれるそうだ、山の名前を見ても何処か分からないのだが、私も無事に帰るのが約束事と思っています。
余りの景色の移り変わりに目を奪われ何度も何度もカメラを出したりしまったりで少しも前に進んでいません、あれは武能岳だろうか日白山の手前のピークがせり上がりがキツイ、時間と体力が有ったらタカマタギ往復しようと思っていたが・・・やっと長い登りを越えて山頂はすぐです、谷川岳が大きく迫って来ました。絶景です、しばしカメラタイム。タカマタギにも松手山へもトレースが1つ見えます、トレースが無かったら行ってみようと思うけど、ここで終点にします。下の方に長釣尾根の元部の群大ヒュッテが見えます、あれが長釣尾根の様です。登ってみたいけど群大ヒュッテまでのアクセスが分かりませんが大変そう。
風の無い山頂でまったり昼食を食べまた地図を出して山座同定。時間はさらに20分も余計に掛かりました、少々楽しみすぎですがまぁ良しとしましょう。今日は勿論誰一人会っていません。独り占めの山頂です。時間は12時さぁ帰りましょう、帰りはあの下の道らしき所を確かめ、降りられそうか見ましょう、後はスルーして歩きます、帰りも気を付けてと深い新雪を楽しみながら、気が付いたのですが東谷山から先は前日かその前の一つのトレースだけでした、東谷山までが多い様でした。この山頂を越えれば本当に下りのみです。
東谷山を過ぎて降りていくとスキーを履いた若者が10人程登って来ました、ガイドがいるツアーの様です、17歳の兄ちゃんはR君のようです、みんな元気に登って行きます、さらに下ったら声がしてガイドを連れたおばさんは山スキーに不慣れな様子で登りに苦労していました、あれでは多分東谷山までは無理でしょう。すぐに鉄塔が見え峠まで僅かです。一気に下って峠もノンストップです、トレースを辿らず勝手に斜面を降っていたら最後の人家近くになってズボッと両足嵌ってしまい、足が抜けません。ザラメ雪がワカンを上から抑えてしまいました。右足は何とかワカンを手で掴み出しましたが左足は尚も硬くビクともしません。雪崩で埋った時身動きできないと聞いたけど信じられなかったが実感しました。ザックを降ろし手で雪をほじって少し間を作りさらに手を入れてワカンを持って足を引き出しました、10分位掛かりました。その後は遠回りでも踏み跡を辿って登山口まで着きほっとして真っ赤な鳥居に感謝の手を合わせました。楽しかった雪庇歩きの日白山登山に雪状態の確認の収穫と満足感が湧いて疲れを感じ安心して、気を引き締め岐路に着きました。
コメント
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日白山、冬限定の山と聞いています。またコースも長いと。
夢さん、意外とバリルートがお好きなのかな?と思ってしまいます。
上越の山の魅力と言ったら幾重にも連なる山々。
もう5年以上前になりますが、GWの越後駒ケ岳に連れて行ってもらいました。谷川岳では感じられない重なるように連なる白い山々。日白山もそんな景色なんだろうなと思ってしまします。
yasubeさん こんばんは。
冬限定ですが雪庇の日白山へのコースは魅力的です、是非登って下さい。鹿俣山から獅子が鼻も似ていますね、(私はまだ鹿俣山から先は行ってませんが)人は少ないですが最近は東谷山まではbcスキーの人が登っています。土樽からタカマタギ、日白山を縦走する達人もいますが向こうの方がハードと聞いています。
5月の越後駒は魅力的ですね~、ちょっとソロでは怖いですが1泊すれば天気次第で行けそうですね。私は怖がりなのにソロが好き、人が居ない所が好きです。
ユメさん、こんばんわ
写真見てるだけでも、雪山にガッツリ登ってきたなぁ〜〜 って伺えます。
人も少なそうですし、トレースも少なく、
雪の時期限定の ですか?
すごいですね
今年の冬の目標、小出俣山なんですね。
私もこの山、おいでまたやま (ほんとうは、こいで?)
名前の響きも良いですし、気になっている山です
pikachan こんにちは。
谷川もいいですが、最近ちょっと人気有り過ぎですね。この山は普通なら人に会いません、下りになるとBCスキーの人と会う位です。
小出俣山(おいずまた)ですね、でもそれでは検索できないので(こいで)と入れてますが 谷川岳からよく見えますね。12日はその南の尾根の阿能川岳(あのがわだけ)二人でに行く予定です。
yumesoufさん、こんばんわ
いやあ、素晴らしい展望ですねえ。
日白山やタカマタギは約15年ほど前に登って感動した山です。
又行きたいなあと思っててかなり月日がたち記憶もおぼろげ…
夢さんのレポ見て、行きたい病が再発しそうです。
今日、鹿俣山から獅子ケ鼻行ってきました。
鹿俣山まではスキー、獅子ケ鼻はスノーシューでトレースなしのいい気分でした。
kyouさん こんにちは。
良い天気で谷川もよく見えたのですが方向が違うので判別が難しいです。万太郎山まではよく解りましたが・・・。やっぱりkyouさんはタカマタギまで行ってましたか、今度はちゃんと 歩いてタカマタギ目標に行きたいです。
あれまー獅子ケ鼻へ行かれましたかー、私もスキーをデポしていきたいと思ってます。下から剣ヶ峰山、沖武尊を見て見たいです。
夢さん
お疲れさんでした。
またも先を越されてしまいました。
わたくしもこのコースをよく知っているichige-kさんに案内していただき
登ろうと計画してました。
その心を見抜きお先行きに行きましたね。
まあいいでしょう。
トレースが増えるから、勘弁します。
それにしても素晴らしい雪景色ですね。
まいりました。
iiyuさん こんにちは
いつもありがとうございます。
あれまー行く予定でしたか、すみませんお先にです
東谷山まではトレースは濃くあると思います。登りはいいですが温度が上がりべた雪になると、帰って滑りやすくなるので注意して下さい。期待通りの景色です、私には難しいですがiiyuさんなら山がよく特定できると思います。
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