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Yamareco

記録ID: 1076492
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
中央アルプス

木曽駒ケ岳 千畳敷からピストン

2017年03月04日(土) [日帰り]
 - 拍手
体力度
2
日帰りが可能
GPS
02:16
距離
3.6km
登り
471m
下り
472m
歩くペース
速い
0.70.8
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
2:12
休憩
0:07
合計
2:19
11:41
45
12:26
12:26
4
12:30
12:32
0
12:30
12:30
13
12:43
12:45
4
12:49
12:49
11
13:00
13:00
9
13:16
13:17
6
13:23
13:24
5
13:29
13:30
27
13:57
13:57
1
13:58
ゴール地点
菅の台バスセンター10:15初のバスに乗りました。
昼食は下山後千畳敷ホテルで。
天候 快晴
過去天気図(気象庁) 2017年03月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
自動車は駒ケ根高原の菅の台バスセンターの駐車場(1日600円)に駐車
この時期1時間間隔で運行しているバスに乗ってしらび平駅まで、そこからロープウェイで千畳敷駅に行きます。
この菅の台バスセンターからはバス、ロープウェイ合わせて往復で3,900円です。
コース状況/
危険箇所等
千畳敷カールの八丁坂から乗越浄土(のっこしじょうど)までの急坂はピッケルやアイゼンをしっかり効かして登り、降りをしないと大変危険です。新聞ネタになっていない滑落も発生しているようです。
このヤマレコの直近の記録にはよく書かれています。
最近雪崩も発生しています。
事前に、また現地でしっかり確認して登る必要があります。
その他周辺情報 麓には信州駒ヶ根高原 早太郎温泉 こまくさの湯というのがあります。
菅の台バスセンターの一つ手前のバス停「菅の台」で降りると目の前です。ここからバスセンターまで歩いても大したことありません。
ロープウェイの千畳敷駅から歩き始めたところです。
今日の目的というか、一番気になるカールの様子です。
先行している登山者さんたちの行く先には乗越浄土(のっこしじょうど)とそれの手前の急登八丁坂があります。
私はそこの様子が見たくてしょうがないのです。
新聞ネタになっていないものも含めて滑落情報を聞いているからです。それが怖くて登れないでいるんです。
2017年03月04日 11:46撮影 by  DMC-TZ70, Panasonic
4
3/4 11:46
ロープウェイの千畳敷駅から歩き始めたところです。
今日の目的というか、一番気になるカールの様子です。
先行している登山者さんたちの行く先には乗越浄土(のっこしじょうど)とそれの手前の急登八丁坂があります。
私はそこの様子が見たくてしょうがないのです。
新聞ネタになっていないものも含めて滑落情報を聞いているからです。それが怖くて登れないでいるんです。
ロープウェイ山頂駅を振り返っています。
2017年03月04日 11:47撮影 by  DMC-TZ70, Panasonic
1
3/4 11:47
ロープウェイ山頂駅を振り返っています。
20分以上歩きました。
やや傾斜が急になっていますが、今のところ普通の雪道で歩きやすいです。
2017年03月04日 12:08撮影 by  DMC-TZ70, Panasonic
2
3/4 12:08
20分以上歩きました。
やや傾斜が急になっていますが、今のところ普通の雪道で歩きやすいです。
振り返るとこんなな感じで、山頂駅が遠くなってきています。
2017年03月04日 12:08撮影 by  DMC-TZ70, Panasonic
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3/4 12:08
振り返るとこんなな感じで、山頂駅が遠くなってきています。
先ほどの場所から5分登りました。
傾斜がだいぶきつくなってきました。
まだ行けます。
2017年03月04日 12:16撮影 by  DMC-TZ70, Panasonic
3
3/4 12:16
先ほどの場所から5分登りました。
傾斜がだいぶきつくなってきました。
まだ行けます。
一応、南アルプスの眺望も振り返って撮影しました。
2017年03月04日 12:16撮影 by  DMC-TZ70, Panasonic
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3/4 12:16
一応、南アルプスの眺望も振り返って撮影しました。
ロープウェイ千畳敷駅も振り返ってと(^◇^)
2017年03月04日 12:16撮影 by  DMC-TZ70, Panasonic
1
3/4 12:16
ロープウェイ千畳敷駅も振り返ってと(^◇^)
上を見上げるとこんな感じで、一番肝心な八丁坂に差し掛かります。
実はこの後、アイゼンワーク、ピッケルワークに集中しすぎて、写真撮るの忘れてました。
アイスバーンもがちがちの氷ではありませんでした。
でも効きにくさもあるので、気を抜くと危険です。
アイゼンとピッケルの三点のうち、常に2点はしっかり効かせるようにして足場を確保しながら登りました。
様子を見に来たはずが、真剣になっちゃいました。
2017年03月04日 12:16撮影 by  DMC-TZ70, Panasonic
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3/4 12:16
上を見上げるとこんな感じで、一番肝心な八丁坂に差し掛かります。
実はこの後、アイゼンワーク、ピッケルワークに集中しすぎて、写真撮るの忘れてました。
アイスバーンもがちがちの氷ではありませんでした。
でも効きにくさもあるので、気を抜くと危険です。
アイゼンとピッケルの三点のうち、常に2点はしっかり効かせるようにして足場を確保しながら登りました。
様子を見に来たはずが、真剣になっちゃいました。
乗越浄土登りきると、その上にこのような案内標識があります。
難関突破した喜びで思わず撮影しました。
2017年03月04日 12:28撮影 by  DMC-TZ70, Panasonic
3
3/4 12:28
乗越浄土登りきると、その上にこのような案内標識があります。
難関突破した喜びで思わず撮影しました。
宝剣岳です。
僕とは違うルート登っていますが、雪面テカテカです。
2017年03月04日 12:29撮影 by  DMC-TZ70, Panasonic
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3/4 12:29
宝剣岳です。
僕とは違うルート登っていますが、雪面テカテカです。
伊那前岳です。
あちらから下ってきた登山者さんいらっしゃいましたが、今日は伊那前岳は想定していません。そもそも、この場所にいること自体・・・(笑)
2017年03月04日 12:29撮影 by  DMC-TZ70, Panasonic
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3/4 12:29
伊那前岳です。
あちらから下ってきた登山者さんいらっしゃいましたが、今日は伊那前岳は想定していません。そもそも、この場所にいること自体・・・(笑)
天狗荘が見えてきました。
雪面は凍っていますが、アイゼンが気持ちよく効きます。
2017年03月04日 12:31撮影 by  DMC-TZ70, Panasonic
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3/4 12:31
天狗荘が見えてきました。
雪面は凍っていますが、アイゼンが気持ちよく効きます。
これを越えないと先の木曽駒山頂にたどり着けません。
中岳です。
この時期は巻き道が通行できないので。越えるしかありません。
2017年03月04日 12:31撮影 by  DMC-TZ70, Panasonic
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3/4 12:31
これを越えないと先の木曽駒山頂にたどり着けません。
中岳です。
この時期は巻き道が通行できないので。越えるしかありません。
宝剣山荘と中岳です。
2017年03月04日 12:31撮影 by  DMC-TZ70, Panasonic
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3/4 12:31
宝剣山荘と中岳です。
久しぶりに見る天狗岳です。
いつ以来だろう〜?
2017年03月04日 12:33撮影 by  DMC-TZ70, Panasonic
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3/4 12:33
久しぶりに見る天狗岳です。
いつ以来だろう〜?
振り返って宝剣岳。
2017年03月04日 12:37撮影 by  DMC-TZ70, Panasonic
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3/4 12:37
振り返って宝剣岳。
伊那前岳とその奥に南アルプスの峰々。
2017年03月04日 12:45撮影 by  DMC-TZ70, Panasonic
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3/4 12:45
伊那前岳とその奥に南アルプスの峰々。
宝剣岳
手前に宝剣山荘。
奥に空木岳や南駒ケ岳。
今年も行きます。
2017年03月04日 12:46撮影 by  DMC-TZ70, Panasonic
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3/4 12:46
宝剣岳
手前に宝剣山荘。
奥に空木岳や南駒ケ岳。
今年も行きます。
木曽前岳の向こうに御嶽山が見えてきました。
2017年03月04日 12:46撮影 by  DMC-TZ70, Panasonic
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3/4 12:46
木曽前岳の向こうに御嶽山が見えてきました。
木曽駒ケ岳の山頂を目指します。
アイゼンがよく効くので歩きやすいです。
2017年03月04日 12:50撮影 by  DMC-TZ70, Panasonic
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3/4 12:50
木曽駒ケ岳の山頂を目指します。
アイゼンがよく効くので歩きやすいです。
山頂に到着。
千畳敷ホテルから1時間少々でした。
2017年03月04日 13:02撮影 by  DMC-TZ70, Panasonic
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3/4 13:02
山頂に到着。
千畳敷ホテルから1時間少々でした。
山頂、遠くに南アルプス。
この日は、富士山も見えていたようですが、まったく意識していなかったので確認しませんでした。
後で千畳敷ホテルのレストランで偶然に出会った友人と下山のバスで話していて、見えていたと教えられました。
2017年03月04日 13:02撮影 by  DMC-TZ70, Panasonic
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3/4 13:02
山頂、遠くに南アルプス。
この日は、富士山も見えていたようですが、まったく意識していなかったので確認しませんでした。
後で千畳敷ホテルのレストランで偶然に出会った友人と下山のバスで話していて、見えていたと教えられました。
山頂の神社、奥に御岳山が見えています。
2017年03月04日 13:02撮影 by  DMC-TZ70, Panasonic
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3/4 13:02
山頂の神社、奥に御岳山が見えています。
左に宝剣岳、右奥に空木岳や南駒ケ岳、その右にまだ登っていない三ノ沢岳。
美しいです。
どの山も冬の時期にこの場所から見るのはもちろん初めてです。
2017年03月04日 13:04撮影 by  DMC-TZ70, Panasonic
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3/4 13:04
左に宝剣岳、右奥に空木岳や南駒ケ岳、その右にまだ登っていない三ノ沢岳。
美しいです。
どの山も冬の時期にこの場所から見るのはもちろん初めてです。
中岳を登り返して下山します。
2017年03月04日 13:12撮影 by  DMC-TZ70, Panasonic
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3/4 13:12
中岳を登り返して下山します。
乗越浄土から下山中はアイゼンやピッケル操作に集中していて写真撮りませんでした。
下ってから振り返ったものです。
往復できたことに感動をかみしめています。
2017年03月04日 13:52撮影 by  DMC-TZ70, Panasonic
3
3/4 13:52
乗越浄土から下山中はアイゼンやピッケル操作に集中していて写真撮りませんでした。
下ってから振り返ったものです。
往復できたことに感動をかみしめています。
千畳敷ホテルのすぐ脇にありました。
写真で見たことがあります。
どうやら、この場所で結婚式とかやっているんですね。
2017年03月04日 13:59撮影 by  DMC-TZ70, Panasonic
3/4 13:59
千畳敷ホテルのすぐ脇にありました。
写真で見たことがあります。
どうやら、この場所で結婚式とかやっているんですね。
宝剣岳を望んでいますが、とても天気が良くて美しい長めでした。
2017年03月04日 14:01撮影 by  DMC-TZ70, Panasonic
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3/4 14:01
宝剣岳を望んでいますが、とても天気が良くて美しい長めでした。

装備

個人装備
長袖シャツ 長袖インナー タイツ ズボン 靴下 手袋 アウター手袋 防寒着 雨具 アウターシェル スパッツ ザック アイゼン 行動食 非常食 飲料 地図(地形図) コンパス ヘッドランプ 予備電池 携帯(GPS) ファーストエイドキット 常備薬 保険証 時計 サングラス タオル ツェルト ピッケル カメラ

感想

木曽駒ケ岳冬の登山は初めてです。
最近(3月15日)八丁坂で中規模な雪崩が発生。
2月末には遭難事故も複数発生しています。
木曽駒ケ岳に登りたいと常々思っていたので、ヤマレコの皆さんの記録はチェックしています。
正直、読ませていただけば頂くほど心配や不安が増すばかりでした。
でも、一度も肝心の冬の千畳敷を見ないで、イメージだけ膨らませていてもしょうがないので、とにかく出かけてみたいと思っていました。

この日は、天気が良く時間が空いたので、千畳敷カールや登山道の様子を見に行くことにしました。

菅の台バスセンター発10時15分。ロープウェイは11時5分発でした。
これで登った方のうち登山道具担いでいたのは私を含めて4人ほどでした。
この時間に登って登山する人がいるのかと、正直驚きました。
そんな短時間で往復できるとは思っていなかったので・・・。

千畳敷はとても良い天気、風は穏やかで絶好の登山日和といえる環境でした。
アウターシェル着て、パンツは夏ズボンにスパッツを装着、12本爪アイゼン装着して、ピッケル片手に出発しました。
もちろん、この時点乗越浄土を登り切る意図はありません。
安全が確保できるという意味で、行けるとこまで行って引き返すつもりでした。

実際歩き始めてみるとトレースがあるので歩きやすく、それほど支障なく相当上の方まで行けてしまいます。
途中で下山されてくる登山者さんに、八丁坂の様子をお聞きしました。
「アイゼン効きにくいです。」とおっしゃっていました。

確かに登るにつれて、トレースのない部分の表面は凍っていました。
ピッケルを突き立てれば一応刺さります。
トレースをたどる分には足場確保できますが、確かにアイゼンがよく効くという感じではありません。
気を抜くと怖いぞって自分に言いきかせていました。

でも、もうこれ以上行けないと感じることはなく、結局登り切れてしまったわけです。
帰りのことも考えましたが、降れないこともなさそうだと思いました。
下山してくる方とのすれ違いは、脇のアイスバーンにピッケル付きたて、アイゼンの前爪蹴りこんで足場を確保して道を譲りました。
そうなんです、ピッケルもアイゼンもそれなりには効いてくれていました。それなりにはです。

乗越浄土を越えてしまえば、後はハイキング気分です。
特に危険個所は無く、駒ヶ岳山頂まで30分でした。
冬の木曽駒ケ岳はもちろん初めて、本物の雪山、雪景色を満喫できました。

下りも、登ってきたときと同じ場所を降りました。
先行する女性の方に急坂で「お先にどうぞ。」といわれましたが、思案の末、トレースのないアイスバーンにピッケル突き立て、アイゼンの前爪蹴りこんで足場を確保、そのうち2点で体を支えながら、残る1点の位置を変えて、2点支持で下降しました。
こんな方法どこかの本に書いてあったな、などと思いました。
蹴りこめば前爪は刺さって効いてくれましたが、あくまで刺さるのは前爪の部分だけでした。
さほど恐怖は感じていませんでしたが、一歩間違うとやばいとは感じながらの下降でした。

こんな具合に初めての冬の木曽駒ケ岳登山が実現してしまいました。
その場その場での登山道の様子をきっちり把握して、一個一個の動作を慎重に行うことの大切さを改めて感じた山行でした。
今日ほどピッケルワーク、アイゼンワークに神経を集中したのはもちろん初めて、天候や登山道の氷の状態もよかった好条件にも恵まれての山行でした。
自分の中で今後の糧になるものを得た良い山行だったと思います。

下山後、千畳敷ホテルのレストランで偶然友人とばったり、山の話に花を咲かせ一緒にロープウェイで下山する幸運にも恵まれました。

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利用交通機関: 車・バイク
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体力レベル
3/5

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