木曽駒ケ岳 千畳敷からピストン
- GPS
- 02:16
- 距離
- 3.6km
- 登り
- 471m
- 下り
- 472m
コースタイム
- 山行
- 2:12
- 休憩
- 0:07
- 合計
- 2:19
昼食は下山後千畳敷ホテルで。
天候 | 快晴 |
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過去天気図(気象庁) | 2017年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
この時期1時間間隔で運行しているバスに乗ってしらび平駅まで、そこからロープウェイで千畳敷駅に行きます。 この菅の台バスセンターからはバス、ロープウェイ合わせて往復で3,900円です。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
千畳敷カールの八丁坂から乗越浄土(のっこしじょうど)までの急坂はピッケルやアイゼンをしっかり効かして登り、降りをしないと大変危険です。新聞ネタになっていない滑落も発生しているようです。 このヤマレコの直近の記録にはよく書かれています。 最近雪崩も発生しています。 事前に、また現地でしっかり確認して登る必要があります。 |
その他周辺情報 | 麓には信州駒ヶ根高原 早太郎温泉 こまくさの湯というのがあります。 菅の台バスセンターの一つ手前のバス停「菅の台」で降りると目の前です。ここからバスセンターまで歩いても大したことありません。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー
タイツ
ズボン
靴下
手袋
アウター手袋
防寒着
雨具
アウターシェル
スパッツ
靴
ザック
アイゼン
行動食
非常食
飲料
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
予備電池
携帯(GPS)
ファーストエイドキット
常備薬
保険証
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ピッケル
カメラ
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感想
木曽駒ケ岳冬の登山は初めてです。
最近(3月15日)八丁坂で中規模な雪崩が発生。
2月末には遭難事故も複数発生しています。
木曽駒ケ岳に登りたいと常々思っていたので、ヤマレコの皆さんの記録はチェックしています。
正直、読ませていただけば頂くほど心配や不安が増すばかりでした。
でも、一度も肝心の冬の千畳敷を見ないで、イメージだけ膨らませていてもしょうがないので、とにかく出かけてみたいと思っていました。
この日は、天気が良く時間が空いたので、千畳敷カールや登山道の様子を見に行くことにしました。
菅の台バスセンター発10時15分。ロープウェイは11時5分発でした。
これで登った方のうち登山道具担いでいたのは私を含めて4人ほどでした。
この時間に登って登山する人がいるのかと、正直驚きました。
そんな短時間で往復できるとは思っていなかったので・・・。
千畳敷はとても良い天気、風は穏やかで絶好の登山日和といえる環境でした。
アウターシェル着て、パンツは夏ズボンにスパッツを装着、12本爪アイゼン装着して、ピッケル片手に出発しました。
もちろん、この時点乗越浄土を登り切る意図はありません。
安全が確保できるという意味で、行けるとこまで行って引き返すつもりでした。
実際歩き始めてみるとトレースがあるので歩きやすく、それほど支障なく相当上の方まで行けてしまいます。
途中で下山されてくる登山者さんに、八丁坂の様子をお聞きしました。
「アイゼン効きにくいです。」とおっしゃっていました。
確かに登るにつれて、トレースのない部分の表面は凍っていました。
ピッケルを突き立てれば一応刺さります。
トレースをたどる分には足場確保できますが、確かにアイゼンがよく効くという感じではありません。
気を抜くと怖いぞって自分に言いきかせていました。
でも、もうこれ以上行けないと感じることはなく、結局登り切れてしまったわけです。
帰りのことも考えましたが、降れないこともなさそうだと思いました。
下山してくる方とのすれ違いは、脇のアイスバーンにピッケル付きたて、アイゼンの前爪蹴りこんで足場を確保して道を譲りました。
そうなんです、ピッケルもアイゼンもそれなりには効いてくれていました。それなりにはです。
乗越浄土を越えてしまえば、後はハイキング気分です。
特に危険個所は無く、駒ヶ岳山頂まで30分でした。
冬の木曽駒ケ岳はもちろん初めて、本物の雪山、雪景色を満喫できました。
下りも、登ってきたときと同じ場所を降りました。
先行する女性の方に急坂で「お先にどうぞ。」といわれましたが、思案の末、トレースのないアイスバーンにピッケル突き立て、アイゼンの前爪蹴りこんで足場を確保、そのうち2点で体を支えながら、残る1点の位置を変えて、2点支持で下降しました。
こんな方法どこかの本に書いてあったな、などと思いました。
蹴りこめば前爪は刺さって効いてくれましたが、あくまで刺さるのは前爪の部分だけでした。
さほど恐怖は感じていませんでしたが、一歩間違うとやばいとは感じながらの下降でした。
こんな具合に初めての冬の木曽駒ケ岳登山が実現してしまいました。
その場その場での登山道の様子をきっちり把握して、一個一個の動作を慎重に行うことの大切さを改めて感じた山行でした。
今日ほどピッケルワーク、アイゼンワークに神経を集中したのはもちろん初めて、天候や登山道の氷の状態もよかった好条件にも恵まれての山行でした。
自分の中で今後の糧になるものを得た良い山行だったと思います。
下山後、千畳敷ホテルのレストランで偶然友人とばったり、山の話に花を咲かせ一緒にロープウェイで下山する幸運にも恵まれました。
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