31日と1日に雨が降ったので、週末の山行をスライドさせて、4日火曜日に出かけることにしました。週末の雨は山では雪になっただろうから、日曜月曜の暖かい気温で真っ先に解けたであろう、大山周辺の道を歩くことを計画しました。そこで、3月初めに大山の北西側のバリルートを歩いた中で、唯一出口が大きく異なるネクタイ尾根が未踏なので、今回はそこをメインに周回ルートを組み立てました。朝6時丁度に横浜を出ると、国道246号から見える大山が丹沢主脈のピークと同じように白くなっています。多少の雪は仕方ないでしょうね。
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31日と1日に雨が降ったので、週末の山行をスライドさせて、4日火曜日に出かけることにしました。週末の雨は山では雪になっただろうから、日曜月曜の暖かい気温で真っ先に解けたであろう、大山周辺の道を歩くことを計画しました。そこで、3月初めに大山の北西側のバリルートを歩いた中で、唯一出口が大きく異なるネクタイ尾根が未踏なので、今回はそこをメインに周回ルートを組み立てました。朝6時丁度に横浜を出ると、国道246号から見える大山が丹沢主脈のピークと同じように白くなっています。多少の雪は仕方ないでしょうね。
今回拠点にしたのは清川村の谷太郎川林道終点の駐車スペースで、7時45分に到着しました。ここから谷太郎川沿いルートを歩いて二の足林道終点まで進み、不動尻から唐沢峠に出てから西の谷間に下り、ネクタイ尾根を登る予定です。ネクタイ尾根は上の稜線で北尾根に合流して山頂に至り、下山路は不動尻コースに進んで途中から枝分かれする梅ノ木尾根を下り、鐘ヶ嶽の手前から山神隧道に出て二の足林道を登り直して谷太郎川沿いルートを戻る予定です。
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今回拠点にしたのは清川村の谷太郎川林道終点の駐車スペースで、7時45分に到着しました。ここから谷太郎川沿いルートを歩いて二の足林道終点まで進み、不動尻から唐沢峠に出てから西の谷間に下り、ネクタイ尾根を登る予定です。ネクタイ尾根は上の稜線で北尾根に合流して山頂に至り、下山路は不動尻コースに進んで途中から枝分かれする梅ノ木尾根を下り、鐘ヶ嶽の手前から山神隧道に出て二の足林道を登り直して谷太郎川沿いルートを戻る予定です。
準備を整えて歩き始めたのが7時55分頃。まずは谷太郎川を何度か渡渉しながら川原の脇を進みます。
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準備を整えて歩き始めたのが7時55分頃。まずは谷太郎川を何度か渡渉しながら川原の脇を進みます。
堰のあるところでは山の斜面側を登り、トラバースしつつ上流側に出ます。画像のように桟道が設けられた区間が複数個所あります。
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堰のあるところでは山の斜面側を登り、トラバースしつつ上流側に出ます。画像のように桟道が設けられた区間が複数個所あります。
トラバース区間は大体歩くのに充分な幅なのですが、一部書策新道ばりに狭くて斜めってる危ない箇所もあります。時として斜面側に手を着いて慎重に進みます。
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トラバース区間は大体歩くのに充分な幅なのですが、一部書策新道ばりに狭くて斜めってる危ない箇所もあります。時として斜面側に手を着いて慎重に進みます。
途中川原の対岸に流れ込んだ形跡のある涸れ沢にバイクの残骸が。ホイールからみて、ホンダMBX50のようですが、そもそもこんなところにあるのが不思議ですよね。谷太郎林道終点からはいくつか堰を越えていますし、二の足林道はこの涸れ沢の一番上に出てもまだ離れていますからね。どうやったらこんなところに運べるのか、いくら考えてもさっぱり分かりません。
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途中川原の対岸に流れ込んだ形跡のある涸れ沢にバイクの残骸が。ホイールからみて、ホンダMBX50のようですが、そもそもこんなところにあるのが不思議ですよね。谷太郎林道終点からはいくつか堰を越えていますし、二の足林道はこの涸れ沢の一番上に出てもまだ離れていますからね。どうやったらこんなところに運べるのか、いくら考えてもさっぱり分かりません。
こうした鎖場もありますが、桟道自体はがっちりしていて問題ありません。先に岩が出っ張って道がでこぼこしていますが、足をそこで取られないように注意しないといけません。
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こうした鎖場もありますが、桟道自体はがっちりしていて問題ありません。先に岩が出っ張って道がでこぼこしていますが、足をそこで取られないように注意しないといけません。
1.6kmほどで二の足林道に合流します。この橋のところに杭が打ってあって、ゲート封鎖される前からこの先不動尻まで不通でした。ここにはまだトイレが設置されていてしっかり管理もされています。登山者だけではなく釣り人も多いので、林道はゲートで封鎖されてしまっても、トイレは残しているのでしょう。
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1.6kmほどで二の足林道に合流します。この橋のところに杭が打ってあって、ゲート封鎖される前からこの先不動尻まで不通でした。ここにはまだトイレが設置されていてしっかり管理もされています。登山者だけではなく釣り人も多いので、林道はゲートで封鎖されてしまっても、トイレは残しているのでしょう。
舗装路を少し歩いて不動尻を目指します。途中ミツマタが咲いているところがあって、この辺のミツマタは今が満開でした。
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舗装路を少し歩いて不動尻を目指します。途中ミツマタが咲いているところがあって、この辺のミツマタは今が満開でした。
途中左手に沢が流れ込むところがありますが、そこに階段があって道が設けられています。ここを去年の3月に登って、しばらくして道が消え、難儀しながらも何とか尾根をよじ登ってすりばち広場の上に出たことがあります。経験を積んだ今、もう一度歩いてみたい杣道でした。
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途中左手に沢が流れ込むところがありますが、そこに階段があって道が設けられています。ここを去年の3月に登って、しばらくして道が消え、難儀しながらも何とか尾根をよじ登ってすりばち広場の上に出たことがあります。経験を積んだ今、もう一度歩いてみたい杣道でした。
不動尻の登山道入り口はご覧のようにミツマタの群生地になっていました。ここの右側に沢が流れ込んでいますが、そこを渡って進む道もあります。ただし、橋の老朽化で通行止めになっていました。
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不動尻の登山道入り口はご覧のようにミツマタの群生地になっていました。ここの右側に沢が流れ込んでいますが、そこを渡って進む道もあります。ただし、橋の老朽化で通行止めになっていました。
登山道に入って少しの間、平均的な勾配の尾根道が淡々と続きます。キツ過ぎないので、いつも歩き始めに感じるふくらはぎの筋肉痛みたいな感覚がほとんど出ませんで楽でした。
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登山道に入って少しの間、平均的な勾配の尾根道が淡々と続きます。キツ過ぎないので、いつも歩き始めに感じるふくらはぎの筋肉痛みたいな感覚がほとんど出ませんで楽でした。
そのうち最初の防火用水桶を過ぎた辺りで、管理用の林道(既に廃道みたいです)と何度か交差したり、一時林道を歩いたりします。林道側には間違って入らないように丸太が横たえてあったり、ロープが張られたりしています。
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そのうち最初の防火用水桶を過ぎた辺りで、管理用の林道(既に廃道みたいです)と何度か交差したり、一時林道を歩いたりします。林道側には間違って入らないように丸太が横たえてあったり、ロープが張られたりしています。
二つ目の防火用水桶。ここまで一時林道を歩いていましたが、先にはロープが。左に登山道が分かれているので、そちらを進むことになります。
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二つ目の防火用水桶。ここまで一時林道を歩いていましたが、先にはロープが。左に登山道が分かれているので、そちらを進むことになります。
林道区間辺りから急な勾配の尾根なのですが、登山道はS字につづら折れ状態で進むようになっていて、傾斜が大分和らげられています。そのうち道が整備されていないような登りになりますが、尾根は広過ぎず狭過ぎず、迷うことなく進めます。画像のように松の巨木が何本か元気良く立っていました。
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林道区間辺りから急な勾配の尾根なのですが、登山道はS字につづら折れ状態で進むようになっていて、傾斜が大分和らげられています。そのうち道が整備されていないような登りになりますが、尾根は広過ぎず狭過ぎず、迷うことなく進めます。画像のように松の巨木が何本か元気良く立っていました。
そのうち、右斜面に雪が見え始めたかと思ったら、登山道にも雪が現れ、なるべく土の側を歩くもののすぐに全体が雪に覆われてしまいました。
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そのうち、右斜面に雪が見え始めたかと思ったら、登山道にも雪が現れ、なるべく土の側を歩くもののすぐに全体が雪に覆われてしまいました。
踏み跡があるので、まだアイゼンなしで歩けますが、この先標高が増したら当然雪の深さも増すはずですから、ネクタイ尾根方面がどうなっているのか、ちょっと気になりますね。
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踏み跡があるので、まだアイゼンなしで歩けますが、この先標高が増したら当然雪の深さも増すはずですから、ネクタイ尾根方面がどうなっているのか、ちょっと気になりますね。
そしてやっとピークに至ると三峰・大山方面の分岐に到着。唐沢峠はここから大山方面に少し下ったところになります。道標には手書きで「↑三峰」と書かれていますが、ヤセ尾根が多いバリルートみたいなところです。
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そしてやっとピークに至ると三峰・大山方面の分岐に到着。唐沢峠はここから大山方面に少し下ったところになります。道標には手書きで「↑三峰」と書かれていますが、ヤセ尾根が多いバリルートみたいなところです。
先を眺めてみると、大山山頂がはっきり見えます。その右側の突起に至る尾根道がネクタイ尾根だと思われますが、そのさらに右にも同じような形の尾根がありますね。
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先を眺めてみると、大山山頂がはっきり見えます。その右側の突起に至る尾根道がネクタイ尾根だと思われますが、そのさらに右にも同じような形の尾根がありますね。
ここが唐沢峠の東屋。ここを直進すれば大山方面になりますが、右側の谷に下るルートがネクタイ尾根方面です。このベンチで軽アイゼンを出して装着しました。
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ここが唐沢峠の東屋。ここを直進すれば大山方面になりますが、右側の谷に下るルートがネクタイ尾根方面です。このベンチで軽アイゼンを出して装着しました。
左手に木の簡単な柵があるところがネクタイ尾根入口方面への下りになります。
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左手に木の簡単な柵があるところがネクタイ尾根入口方面への下りになります。
その下り道は斜面をトラバースして進みますが、道幅は谷太郎川のルートより太い感じです。ただ、雪が積もっていて中途半端に角が解けている感じで、ちょっとやっかいでした。踏み跡はありますが、この日に歩いた感じではないです。
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その下り道は斜面をトラバースして進みますが、道幅は谷太郎川のルートより太い感じです。ただ、雪が積もっていて中途半端に角が解けている感じで、ちょっとやっかいでした。踏み跡はありますが、この日に歩いた感じではないです。
ゆっくり慎重に下り切ると、川原に出ます。目の前の左右に堰がありますが、左手の上流側の方を渡渉する形になります。踏み跡が堰から離れないくらいのところに真っ直ぐ右上に向かって見えますが『東丹沢登山詳細図』では一旦石尊沢の脇を通るようにしてS字に戻って尾根に乗るようになっていますので、ここですぐには渡りませんでした。
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ゆっくり慎重に下り切ると、川原に出ます。目の前の左右に堰がありますが、左手の上流側の方を渡渉する形になります。踏み跡が堰から離れないくらいのところに真っ直ぐ右上に向かって見えますが『東丹沢登山詳細図』では一旦石尊沢の脇を通るようにしてS字に戻って尾根に乗るようになっていますので、ここですぐには渡りませんでした。
詳細図によると堰のところにケルンがあるそうですので、ちょっと回りを見回すと、しっかり石積みがありました。ここから尾根と川の間に向かって付いている踏み跡に従って進みます。
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詳細図によると堰のところにケルンがあるそうですので、ちょっと回りを見回すと、しっかり石積みがありました。ここから尾根と川の間に向かって付いている踏み跡に従って進みます。
すると踏み跡は2つ付いていて、それらが鹿柵脇を進んでいます。多分2人組のハイカーさんなんでしょう。堰のところから尾根方面に踏み跡がありましたから、計3名のハイカーが雪の後にここを歩いていることになります。
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すると踏み跡は2つ付いていて、それらが鹿柵脇を進んでいます。多分2人組のハイカーさんなんでしょう。堰のところから尾根方面に踏み跡がありましたから、計3名のハイカーが雪の後にここを歩いていることになります。
鹿柵は少し先で切れます。ここでUターンするように鹿柵の向こう側を戻りつつ尾根の斜面に入るんですが、踏み跡は真っ直ぐ川沿いに進んでしまいました。ここからは踏み跡なしですが、詳細図の通り進むことにします。
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鹿柵は少し先で切れます。ここでUターンするように鹿柵の向こう側を戻りつつ尾根の斜面に入るんですが、踏み跡は真っ直ぐ川沿いに進んでしまいました。ここからは踏み跡なしですが、詳細図の通り進むことにします。
雪が切れたところに道らしいものがあって、戻りつつも上に登っている感じになっているのが見えました。ここを進んで、先の方でまたU字に折れ曲がる形で尾根の上に乗ります。
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雪が切れたところに道らしいものがあって、戻りつつも上に登っている感じになっているのが見えました。ここを進んで、先の方でまたU字に折れ曲がる形で尾根の上に乗ります。
するとしっかり階段の埋め込まれた尾根道に出られました。ここの階段に乗った雪には踏み跡がありません。先に歩いた踏み跡の人達は、どこから尾根に乗ったのでしょうね。
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するとしっかり階段の埋め込まれた尾根道に出られました。ここの階段に乗った雪には踏み跡がありません。先に歩いた踏み跡の人達は、どこから尾根に乗ったのでしょうね。
細い尾根になっていますが、踏み跡は一人分だけずっと付いていました。勾配はまだ緩いので、ほとんど心配なく歩ける区間です。
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細い尾根になっていますが、踏み跡は一人分だけずっと付いていました。勾配はまだ緩いので、ほとんど心配なく歩ける区間です。
雪がこのように途切れるところもありますが、基本的にはほとんど雪でした。右の鹿柵の間に踏み跡が逸れていますが、向こうへ行ってしまうと後で尾根に乗るのは難儀します。
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雪がこのように途切れるところもありますが、基本的にはほとんど雪でした。右の鹿柵の間に踏み跡が逸れていますが、向こうへ行ってしまうと後で尾根に乗るのは難儀します。
高度が上がってくるにつれて、雪の深さも徐々に大きくなってきます。この時点で15-20cm程度でした。持って行った軽アイゼンは、もう「ないよりはマシ」と言ったレベルで、土踏まずをしっかり雪の上に置いてもいとも簡単に滑ります。
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高度が上がってくるにつれて、雪の深さも徐々に大きくなってきます。この時点で15-20cm程度でした。持って行った軽アイゼンは、もう「ないよりはマシ」と言ったレベルで、土踏まずをしっかり雪の上に置いてもいとも簡単に滑ります。
そして勾配が厳しくなった区間になりますが、いつもなら木の根などを掴んで登るところでも、雪で地面が見えないので、とにかく滑らないようにつま先を雪に真っ直ぐかちょっとつんのめり気味に突っ込んで、土踏まずのアイゼンは無視して登ります。横向きに写真を撮っていますが、45度くらいの勾配はあります。
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そして勾配が厳しくなった区間になりますが、いつもなら木の根などを掴んで登るところでも、雪で地面が見えないので、とにかく滑らないようにつま先を雪に真っ直ぐかちょっとつんのめり気味に突っ込んで、土踏まずのアイゼンは無視して登ります。横向きに写真を撮っていますが、45度くらいの勾配はあります。
この辺はストックを刺してみると30cmくらいの積雪でした。踏み跡はやはり一人分だけで、10-12本爪のしっかりしたアイゼンの跡が見えました。まさかこんなに積もっているとは思いもしなかったので、軽アイゼンしか持って行ってなかったですが、しっかりしたアイゼンがあればまだマシだったでしょうね。
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この辺はストックを刺してみると30cmくらいの積雪でした。踏み跡はやはり一人分だけで、10-12本爪のしっかりしたアイゼンの跡が見えました。まさかこんなに積もっているとは思いもしなかったので、軽アイゼンしか持って行ってなかったですが、しっかりしたアイゼンがあればまだマシだったでしょうね。
こうしたヤセ尾根区間もあります。踏み跡はちょっと横に逸れて斜めのところを抜けていることが多かったですが、こちらの軽アイゼンでは少々心許ないので、なるべく中央に近いところを進みます。それにしても、ネクタイ尾根の名前のルーツになった目印用のネクタイが、下から一本も吊り下がっていません。どうも皆森林管理業者に撤去されたようですが、こんな山の中でも「クールビズかよっ!」と一人愚痴っていました。寒い雪の中でクールビズとはね…。
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こうしたヤセ尾根区間もあります。踏み跡はちょっと横に逸れて斜めのところを抜けていることが多かったですが、こちらの軽アイゼンでは少々心許ないので、なるべく中央に近いところを進みます。それにしても、ネクタイ尾根の名前のルーツになった目印用のネクタイが、下から一本も吊り下がっていません。どうも皆森林管理業者に撤去されたようですが、こんな山の中でも「クールビズかよっ!」と一人愚痴っていました。寒い雪の中でクールビズとはね…。
傾斜がきつい区間もそうでないところも、雪のために一歩一歩大きく足を上げて歩くので、かなり時間を費やしましたが、何とか北尾根の稜線に出てきました。モノレールが見えてきたらこっちのものですが、この辺はさらに積雪量が増していました。結局ネクタイ尾根からネクタイが消えてしまったのは残念でした。
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傾斜がきつい区間もそうでないところも、雪のために一歩一歩大きく足を上げて歩くので、かなり時間を費やしましたが、何とか北尾根の稜線に出てきました。モノレールが見えてきたらこっちのものですが、この辺はさらに積雪量が増していました。結局ネクタイ尾根からネクタイが消えてしまったのは残念でした。
そして北尾根方面に続くモノレールの線と合流します。こんな風にレールの上まで雪が被ったところがところどころありましたが、50cm以上積もったところもありました。
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そして北尾根方面に続くモノレールの線と合流します。こんな風にレールの上まで雪が被ったところがところどころありましたが、50cm以上積もったところもありました。
モノレール沿いに鹿柵が現れますが、そこから西側を見ると丹沢主脈がくっきり見えます。左側の塔ノ岳、右側の丸い頭の丹沢山と、その後ろにちらりと見える蛭ヶ岳、手前には新大日から始まる長尾尾根、その手前に三ノ塔から始まるヨモギ尾根が見えます。一番下の鉄塔のある尾根がカンスコロバシ沢右岸尾根です。
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モノレール沿いに鹿柵が現れますが、そこから西側を見ると丹沢主脈がくっきり見えます。左側の塔ノ岳、右側の丸い頭の丹沢山と、その後ろにちらりと見える蛭ヶ岳、手前には新大日から始まる長尾尾根、その手前に三ノ塔から始まるヨモギ尾根が見えます。一番下の鉄塔のある尾根がカンスコロバシ沢右岸尾根です。
三ノ塔側に目を向けると、後ろには富士山がうっすら見えます。もう4月なので春霞レベルではっきりしませんが、去年と大きく異なり丹沢の1000m程度の山にもまだこんなに雪が残っているんですよね。
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三ノ塔側に目を向けると、後ろには富士山がうっすら見えます。もう4月なので春霞レベルではっきりしませんが、去年と大きく異なり丹沢の1000m程度の山にもまだこんなに雪が残っているんですよね。
モノレール沿いに踏み跡が付いていて、尾根からレールが逸れてゆくところがありますが、あくまで踏み跡はモノレールに従っていました。前に歩いた時は尾根から離れないでモノレールと分かれましたが、今回は踏み跡にしたがってみると、左にも鹿柵が出てきて、間を通るようになりました。
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モノレール沿いに踏み跡が付いていて、尾根からレールが逸れてゆくところがありますが、あくまで踏み跡はモノレールに従っていました。前に歩いた時は尾根から離れないでモノレールと分かれましたが、今回は踏み跡にしたがってみると、左にも鹿柵が出てきて、間を通るようになりました。
その先でモノレールは斜面を横切る形でカンスコロバシ沢右岸尾根方面にカーブして下っていきました。なるほど、前に通った時にはカンスコロバシ沢方面のモノレールと、北尾根方面のモノレールがそれぞれどこから始まっているのか分かりませんでしたが、こうしてつながっていたんですね。ただ、ここは二つの尾根が分岐して間もないところにあるとはいえ、谷間になりますので、ここを真っ直ぐ登るのはなかなか大変ですね。
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その先でモノレールは斜面を横切る形でカンスコロバシ沢右岸尾根方面にカーブして下っていきました。なるほど、前に通った時にはカンスコロバシ沢方面のモノレールと、北尾根方面のモノレールがそれぞれどこから始まっているのか分かりませんでしたが、こうしてつながっていたんですね。ただ、ここは二つの尾根が分岐して間もないところにあるとはいえ、谷間になりますので、ここを真っ直ぐ登るのはなかなか大変ですね。
そして二つの尾根がしっかりつながったところで改めて振り返ってみますと、真ん中ちょっと左に雪の突起のように見えるところがカンスコロバシ沢方面の尾根で、小さくて見づらいですが、その突起のところに木々に挟まれて赤茶けた表示板がかすかに見えます。これが「詳細図」で言うところの分岐の目印になる表示板ですが、実際はその少し手前で右に折れる形で北尾根に進まないといけません。真っ直ぐ進むとすぐにカンスコロバシ沢方面の狭い尾根に入り、分岐はしばらくなくなります。
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そして二つの尾根がしっかりつながったところで改めて振り返ってみますと、真ん中ちょっと左に雪の突起のように見えるところがカンスコロバシ沢方面の尾根で、小さくて見づらいですが、その突起のところに木々に挟まれて赤茶けた表示板がかすかに見えます。これが「詳細図」で言うところの分岐の目印になる表示板ですが、実際はその少し手前で右に折れる形で北尾根に進まないといけません。真っ直ぐ進むとすぐにカンスコロバシ沢方面の狭い尾根に入り、分岐はしばらくなくなります。
少ししたら、前に登った尾根筋の道と合流し、ほどなく山頂の電波塔が近付いてきました。後一歩ですが、とにかく雪が深くて大変でした。踏み固められたと思われた踏み跡に足を乗せると、固まっておらずにそのままずぶずぶずぶと膝上まで潜り込むこともしばしばありました。
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少ししたら、前に登った尾根筋の道と合流し、ほどなく山頂の電波塔が近付いてきました。後一歩ですが、とにかく雪が深くて大変でした。踏み固められたと思われた踏み跡に足を乗せると、固まっておらずにそのままずぶずぶずぶと膝上まで潜り込むこともしばしばありました。
そして脚立を登って柵越えすれば大山山頂になります。
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そして脚立を登って柵越えすれば大山山頂になります。
ちょっと見晴らしポイントで写真を撮ってから南側に回って山頂のポールに至ったのが12時50分。雪のおかげで予定時間より大分遅れましたが、ここでゆっくり休んでいくことにしました。
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ちょっと見晴らしポイントで写真を撮ってから南側に回って山頂のポールに至ったのが12時50分。雪のおかげで予定時間より大分遅れましたが、ここでゆっくり休んでいくことにしました。
遅れましたが、今回持って行ったフィルムカメラはトプコンRE300で、1977年に発売されたTTL開放測光の一眼レフカメラです。国内向けとしては東京光学では最後の35mmカメラで、兄弟機種のRE200にオートワインダーを装着できるようにしたモデルです。レンズは標準のREトプコールN55mm F1.7と同28mm F2.8を持って行きました。
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遅れましたが、今回持って行ったフィルムカメラはトプコンRE300で、1977年に発売されたTTL開放測光の一眼レフカメラです。国内向けとしては東京光学では最後の35mmカメラで、兄弟機種のRE200にオートワインダーを装着できるようにしたモデルです。レンズは標準のREトプコールN55mm F1.7と同28mm F2.8を持って行きました。
一通り写真を撮り終えて、ベンチに腰掛けて「出前山頂」タイム。平日の雪の中とは言え、この日は全てのベンチが埋まるくらいハイカーが大山に来ていました。残念ながら「オオヤマネコ」とは遭遇しませんでした。
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一通り写真を撮り終えて、ベンチに腰掛けて「出前山頂」タイム。平日の雪の中とは言え、この日は全てのベンチが埋まるくらいハイカーが大山に来ていました。残念ながら「オオヤマネコ」とは遭遇しませんでした。
午後1時35分に下山開始。ちょっと遅くはなりましたが、まだ日没までかなり余裕がありますので、予定通り梅ノ木尾根方面から帰る予定でした。まずは見晴台ルートを下りますが、それまでの北尾根の踏み跡とは比較にならないほどハイカーが多いせいで、道がかなりグチョグチョになっていますね。
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午後1時35分に下山開始。ちょっと遅くはなりましたが、まだ日没までかなり余裕がありますので、予定通り梅ノ木尾根方面から帰る予定でした。まずは見晴台ルートを下りますが、それまでの北尾根の踏み跡とは比較にならないほどハイカーが多いせいで、道がかなりグチョグチョになっていますね。
しかし、雪の量はそれに勝り、ご覧のようにしばらくは真っ白なまま。ただ、階段や木道に雪が積もっていて、シャーベット状になって大変滑りやすくなったところも多く、軽アイゼンを着けていても、階段の上面の雪が一塊になってそのまま足と一緒に滑り出すこともありました。
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しかし、雪の量はそれに勝り、ご覧のようにしばらくは真っ白なまま。ただ、階段や木道に雪が積もっていて、シャーベット状になって大変滑りやすくなったところも多く、軽アイゼンを着けていても、階段の上面の雪が一塊になってそのまま足と一緒に滑り出すこともありました。
ぐんぐん標高を下げていくと、道が泥っぽくなってきました。階段のところは水たまりになっていてそろそろ雪から開放されそうです。
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ぐんぐん標高を下げていくと、道が泥っぽくなってきました。階段のところは水たまりになっていてそろそろ雪から開放されそうです。
そして不動尻分岐に至ります。ここを左に折れて下ります。唐沢峠との中間に梅ノ木尾根が分岐しています。
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そして不動尻分岐に至ります。ここを左に折れて下ります。唐沢峠との中間に梅ノ木尾根が分岐しています。
不動尻方面は利用者が少ないのか、せっかく標高を落としたのに雪がたっぷり残っています。平坦なところはまだマシですが、下りでは階段が雪で覆われてどこに段差があるのか分からないレベルで、下手に階段の脇を踏んでしまうと、深く足が沈んでしまうこともありました。
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不動尻方面は利用者が少ないのか、せっかく標高を落としたのに雪がたっぷり残っています。平坦なところはまだマシですが、下りでは階段が雪で覆われてどこに段差があるのか分からないレベルで、下手に階段の脇を踏んでしまうと、深く足が沈んでしまうこともありました。
送電線の下を通る手前から大山三峰方面がくっきり見えました。その向こうに薄く見えるのは仏果山方面でしょうか。
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送電線の下を通る手前から大山三峰方面がくっきり見えました。その向こうに薄く見えるのは仏果山方面でしょうか。
去年の3月に大山三峰に登った時に休憩して昼食を取ったベンチ。あの時は同じ不動尻から杣道を登っていって、道が消失して途中からただの斜面をよじ登ってすりばち広場に出て、そこからバリルートの梅ノ木尾根経由でここまで来たんですが、思えばド初心者がよくそんなことをしたもんだと思いますね。
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去年の3月に大山三峰に登った時に休憩して昼食を取ったベンチ。あの時は同じ不動尻から杣道を登っていって、道が消失して途中からただの斜面をよじ登ってすりばち広場に出て、そこからバリルートの梅ノ木尾根経由でここまで来たんですが、思えばド初心者がよくそんなことをしたもんだと思いますね。
そして広くなった草地に出ます。ここで右に折れて下るルートもあるようですが、どの辺に出るのかは分かりません。
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そして広くなった草地に出ます。ここで右に折れて下るルートもあるようですが、どの辺に出るのかは分かりません。
直進するとヤセ尾根区間が2箇所ありましたが、しっかり整備されたルートだけに安全です。
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直進するとヤセ尾根区間が2箇所ありましたが、しっかり整備されたルートだけに安全です。
その先でロープの張られた道標があります。ここを越えて下るのが梅ノ木尾根で、道標にも手書きで記されています。去年歩いた時の記憶では、多少ハードな区間もあるものの、そんなに厳しい道ではないイメージでした。時間はまだ2時半過ぎなので、ここを鐘ヶ嶽方面に進みます。
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その先でロープの張られた道標があります。ここを越えて下るのが梅ノ木尾根で、道標にも手書きで記されています。去年歩いた時の記憶では、多少ハードな区間もあるものの、そんなに厳しい道ではないイメージでした。時間はまだ2時半過ぎなので、ここを鐘ヶ嶽方面に進みます。
すると、すぐに急勾配のヤセ尾根になりますが、雪が尾根上に残っていて、踏み跡がありませんでした。木々の枝や根が多いので下れないことはないのですが、急勾配だけに滑りやすいのは確かで、ゆっくり時間をかけていたら暗くなってしまうため、ここはパスして不動尻ルートで戻ることにしました。近いうちに雪がなくなってから歩くことにします。
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すると、すぐに急勾配のヤセ尾根になりますが、雪が尾根上に残っていて、踏み跡がありませんでした。木々の枝や根が多いので下れないことはないのですが、急勾配だけに滑りやすいのは確かで、ゆっくり時間をかけていたら暗くなってしまうため、ここはパスして不動尻ルートで戻ることにしました。近いうちに雪がなくなってから歩くことにします。
そしてそのまま不動尻方面に戻って進みます。段々と雪は少なくなってきてはいますが、午前中に唐沢峠に至る前から雪に覆われていたので、軽アイゼンはそのまま着けていました。
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そしてそのまま不動尻方面に戻って進みます。段々と雪は少なくなってきてはいますが、午前中に唐沢峠に至る前から雪に覆われていたので、軽アイゼンはそのまま着けていました。
階段はありますが、雪の中でのこんな急な下りはやはり危険ですね。軽アイゼンがあまり役に立っていない感じです。
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階段はありますが、雪の中でのこんな急な下りはやはり危険ですね。軽アイゼンがあまり役に立っていない感じです。
唐沢峠には午後2時50分に到着。ここで軽く休んでお茶を一口飲んでおきます。
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唐沢峠には午後2時50分に到着。ここで軽く休んでお茶を一口飲んでおきます。
再び登りに転じ、三峰方面の分岐に向かいます。まだまだしっかりと雪が残っていますね。
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再び登りに転じ、三峰方面の分岐に向かいます。まだまだしっかりと雪が残っていますね。
ここを右に折れて不動尻に下ります。午前中の画像と見比べると、さすがに半日経っているので、雪の量は減って土が露出した面積が広くなっていますね。
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ここを右に折れて不動尻に下ります。午前中の画像と見比べると、さすがに半日経っているので、雪の量は減って土が露出した面積が広くなっていますね。
不動尻への下りはまだ雪の上を歩きます。時折土出ていますが、実は雪解けで濡れた土なので、これまた良く滑ります。
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不動尻への下りはまだ雪の上を歩きます。時折土出ていますが、実は雪解けで濡れた土なので、これまた良く滑ります。
しかし、ほどなく雪は消えてなくなりました。軽アイゼンを外してすたすた下って行きます。
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しかし、ほどなく雪は消えてなくなりました。軽アイゼンを外してすたすた下って行きます。
途中、ふと見るとキブシの花が小さいながらも咲き始めていました。去年同じ頃見たものはもっと花が大きく広がっていましたが、今年はちょっと開花が遅かったのかな?
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途中、ふと見るとキブシの花が小さいながらも咲き始めていました。去年同じ頃見たものはもっと花が大きく広がっていましたが、今年はちょっと開花が遅かったのかな?
廃道になった作業道を横切りつつ、S字にくねくね曲りながら下って行くと、左側から沢の音が聞こえてきます。もう不動尻は近いようです。
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廃道になった作業道を横切りつつ、S字にくねくね曲りながら下って行くと、左側から沢の音が聞こえてきます。もう不動尻は近いようです。
そしてミツマタの群生地が見えてきました。上からミツマタを見ると、花が下向きに咲いているために、白く見えますね。
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そしてミツマタの群生地が見えてきました。上からミツマタを見ると、花が下向きに咲いているために、白く見えますね。
実際はこんな具合に真っ黄色にばーっと咲いています。それでも来週には葉が出てきて、花の黄色も色が落ちて白くなっちゃうんでしょうね。
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実際はこんな具合に真っ黄色にばーっと咲いています。それでも来週には葉が出てきて、花の黄色も色が落ちて白くなっちゃうんでしょうね。
二の足林道を歩いて谷太郎川ルートの分岐に到着。この時点で午後3時55分ですから、丁度良い時間ですね。
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二の足林道を歩いて谷太郎川ルートの分岐に到着。この時点で午後3時55分ですから、丁度良い時間ですね。
朝と同じように注意してトラバース区間を抜けます。
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朝と同じように注意してトラバース区間を抜けます。
渡渉を繰り返していくともうゴールは目前です。
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渡渉を繰り返していくともうゴールは目前です。
最後の橋を渡って駐車場に戻ったのが午後4時20分。これなら平日の夕方の国道246号線の渋滞に巻き込まれないで帰れそうですが、歩いた距離に対して時間が思いの他掛かりましたね。さすがに雪があれほど残っていたのは想定外でしたが、ネクタイ尾根がクールビズ尾根に成り果てて、1本もネクタイがぶら下がっていなかったのにはちょっとガッカリした今回の山行でした。
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最後の橋を渡って駐車場に戻ったのが午後4時20分。これなら平日の夕方の国道246号線の渋滞に巻き込まれないで帰れそうですが、歩いた距離に対して時間が思いの他掛かりましたね。さすがに雪があれほど残っていたのは想定外でしたが、ネクタイ尾根がクールビズ尾根に成り果てて、1本もネクタイがぶら下がっていなかったのにはちょっとガッカリした今回の山行でした。
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