和名倉山(二瀬尾根〜和名倉山〜ヒルメシ尾根)
- GPS
- 28:15
- 距離
- 14.6km
- 登り
- 1,759m
- 下り
- 1,671m
コースタイム
埼大山寮6:15-8:10反射板跡8:40-9:25造林小屋跡9:30-和名倉山展望台10:55-笹ッ場11:30-北ノタル11:35-二瀬分岐11:55-和名倉山12:15-ビバーク地
5月8日
ビバーク地-川又分岐6:55-水場7:20-7:55桃源郷8:00-ヒルメシ広場8:20-9:00鹿のマーチ広場9:05-1165m乗越(アセビ尾根)9:35-10:30川又バス停
天候 | 5月7日 曇りのち霧雨、夕方から晴れ 5月8日 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2011年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
川又バス停の50mほど手前の路肩に10〜15台の駐車スペースあり、トイレは川又バス停で。 二瀬尾根登山口… 埼大山寮の隣に5台ほどの駐車スペースあり、少し手前に公衆トイレあり。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
二瀬尾根、ヒルメシ尾根どちらも踏み跡は概ね明瞭だが、落葉に埋もれていたり倒木も多い。テープなどの目印も等間隔にある。 懸案のスズタケの藪も漕ぐような箇所はなかった。 なおヒルメシ尾根のコースタイム中のポイントは、09年度高校総体の参加校によって名付けられたようで、以下を参照にしました↓ http://www.shochi-club.jp/wgel/report/2009/wanakura/09wanakura_top.html なおルート図は推定の部分もあるので、あまり参考にはしないで下さい。 水場… 造林小屋跡の沢、二瀬分岐と川又分岐の中間点から東の沢、川又分岐からヒルメシ尾根に向かう途中の沢、下山口手前の和名沢合流点手前の左斜面に引水。 トイレ… 埼大山寮手前、下山口の川又バス停にあり。 温泉… 道の駅「大滝温泉」600円。塩化物泉らしく舐めるとしょっぱい。 |
写真
感想
和名倉山のバリエーションルートでまだ未踏だった二瀬尾根とヒルメシ尾根を歩いてきました。
今回の行程は十分に日帰りできるコースでしたが山中でビバークしてマッタリと過ごそうと、今回もご同行頂いたやまかっぺさんと意見が一致、1泊での山行となりました。
(5月7日)
自宅を3時に出発、夜明け前の道を快調に走り川又には5時半に到着。
見上げる山の上にはガスがかかっているが、予報では今日の午前中は時々雨のち曇りと大きく崩れる心配はなさそうだ。
程なくしてやまかっぺさんも到着し、ここに1台車をデポして二瀬尾根登山口の埼大山寮に向かいます。
駐車スペース裏から吊橋を渡り、左に行くとすぐに踏み跡が二手に分かれます。
真っ直ぐ行くと登尾沢に向かってしまうので、ここは右上に伸びる踏み跡を辿って行きます。
この登りは植林帯の中の急登で、九十九折れとはいえスタートしてすぐはキツイ!
おまけに久々のテント装備でザックも重く、当然歩みも重くなる。
早くもタップリと汗を搾り取られた頃、徐々に視界が明るくなり、ようやく尾根に取付きました。
尾根に乗ると傾斜も緩やかになりホッと一息。
この先も何度か急な登りをこなし、最後はスズタケの藪を一登りすると反射板跡に到着です。
傍らには登尾沢ノ頭1369mと書かれた小さな標識、この上にある三角点峰を見てみようと1人少しで登って行きましたが見つからず、おまけにウロウロしたため戻る時に軽く道迷いでヒヤリ!
反射板跡から造林小屋跡までは、ほぼ水平な森林軌道跡を歩くのでラクでした。
打ち捨てられたままのレールや滑車、一升瓶などが見えてくると造林小屋跡に到着、ここもかつては作業員たちで賑やかだったことでしょう。
この辺りからポツリポツリと雨が降り出してきました。
造林小屋跡からは苔むしたゴーロ状の急斜面を登って行きます。
やがて頭上に赤布が見えると、スズタケの藪に突入です。
ただ藪にはシッカリと道形がついていたので、心配していたほどの煩わしさはありませんでした。
それでも不意に笹パンチを食らうこともありますし、急な登りでキツイですが…
藪を抜けると程なくして岩稜になり、唯一開けた場所からは和名倉山が見えます(この日はガスでしたが…)
岩稜を過ぎ、尾根の左斜面を歩いて行くと急に開けた場所に出ました。
左の木の幹には小さく「笹ッ場」と書かれたプレートが付けられています。
笹ッ場からすぐ先の北ノタルは鬱蒼としたシラビソ林とビッシリと倒木を覆い尽くす苔が何とも言えない幻想的な雰囲気で、これぞ奥秩父の原風景といった感じです。
二瀬分岐を抜けて遂に和名倉山に到着、造林小屋跡から降ってきた小雨は止む気配がなく、更には風も出てきて寒くなってきました。
木の下で風雨を避けてラーメンをすすり、早々にビバーク地へ向かいます。
雨の中のテント設営はイヤだなと思っていましたがその頃には雨も止み、設営作業によって体も若干温まり、外での宴会スタート。
夕方には日も射してきて、ようやく日が暮れ始めた19時前までマッタリとしたひと時を過ごしました。
(5月8日)
この日は4時間ほど下るだけなので朝もノンビリ、4時半頃に小雨が降りましたがすぐに止み、出発の頃には風は強いものの青空が広がっていました。
ヒルメシ尾根へは川又分岐から下って行きます。
尾根の西斜面に広がる白樺や唐松の林の中を下って行くと、水場になっている沢を越えて行きます。
相変わらず単調な道を下って行くと樹間から奥秩父の山並みが望める場所があり、結局ここが唯一の展望スポットでした。
すぐ先の1826m地点で直角に右に進路を変え、10分ほどで「桃源郷」と言われる開けた場所に着きました。
桃源郷からも尾根の西斜面を歩いて行き、赤テープに従い左に進路を変えるとスズタケの藪が見え、ようやくヒルメシ尾根に乗ることになります。
すぐに藪を抜けるとまたまた開けた場所に辿り着き、ここは「ヒルメシ広場」と言われています。
1762m地点へやや登り返して右へ、1669m地点への尾根の西斜面を行きます。
やがて笹藪の道になってくると尾根を右に分けて、左の拓かれた急な笹薮の道をジグザグに下って行きました。
笹薮を抜け、浮石の多い疎林の明るい場所になると「鹿のマーチ広場」に到着です。
更に下ると右に倒木が見えてきて、何となく左へ行ってしまいそうになりますがそっちにはテープ等はなく、右の倒木の先にテープが見えるのでルートは倒木を越えていくことになります。
最近のものと思われる落石の跡を越え、久度沢の源頭部のザレた道を行くとワイヤー等が残置された尾根に出ます。
すぐ先の木の幹にくくられた白いプレートがあり小さく1165m乗越と書かれていましたが、かつては「アセビ尾根」と書かれていたとかで、なるほど周囲にはアセビの林になっていました。
ここから尾根筋を外れ、右のザレた落葉の斜面をジグザグに下り、涸れ沢を渡るとテープに導かれるまま植林帯に入って行きます。
この辺りから樹間越しに栃本の集落が眼下に見え、気分的にも大分ラクになりました。
やがて沢音が聞こえると右下に小さな滝が見え、和名沢沿いに歩いて吊橋を渡ると階段を上って川又バス停前に出て来ました。
二瀬尾根登山口で車の回収後、道の駅大滝温泉で温泉&蕎麦。
帰路は羊山公園の芝桜見物の渋滞を避けるため県道43号で皆野、長瀞へ抜け、R254→R16で3時間半で帰宅となりました。
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