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Yamareco

記録ID: 1113292
全員に公開
ハイキング
中国山地東部

兵庫県宍粟市 三久安山イワウチワ満開! 渓谷&絶景コース 

2017年04月23日(日) [日帰り]
 - 拍手
Machapuchare その他1人
体力度
2
日帰りが可能
GPS
05:02
距離
8.1km
登り
802m
下り
795m
歩くペース
標準
0.91.0
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
4:42
休憩
0:18
合計
5:00
9:14
27
スタート地点(溝谷川源流碑)
9:41
9:43
85
三久安山溝谷登山口
11:08
11:10
50
三久安山梯子登山口
12:00
12:01
8
音水湖方面との分岐
12:09
12:20
46
13:06
13:07
45
三久安山東南尾根950m展望地
13:52
13:53
21
蓮花岩山林道出合
14:14
ゴール地点(溝谷川源流碑)
地元の方にもほとんど知られていないイワウチワの群生地を観賞するコース
歩行距離8キロメートル、歩行時間4時間40分、歩行数14,800歩
天候 快晴
過去天気図(気象庁) 2017年04月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
 国道429号から揖保(いぼ)川、公文川、溝谷川と支流を辿って行き、未舗装になってからもしばらく西に進むと、駐車場代わりとなるスペース<写真01>があります。この数メートル西からは一般車両は通行止めです。未舗装部分は前回(2016年5月15日)に比べるとかなり荒れており、小さな落石がたくさんありました。
コース状況/
危険箇所等
 地形図の実線の道は小石がゴロゴロした林道です。梯子登山口<写真15>から三久安山(さんきゅうあんさん)頂上三角点<写真19>までは正規の登山道です。梯子登山口<写真15>から東南東に延びる尾根および、頂上<写真19>からピーク951m(<写真28>撮影地点)を経て林道出合(<写真29>撮影地点)までは登山道ではありませんが、尾根に沿って踏み跡があります。急なところはトラロープや周辺の木々の助けを借りてヤブコギなしに歩けます。一部、金属製の防獣ネットがあり、ひっかけないよう注意が必要です。標高830m辺りから梯子登山口<写真15>まで、ピーク951m(<写真28>撮影地点)周辺の2か所は、枯れススキ?原で小さなアセビが点在しています。枯れた茎で多少滑りやすく、また、夏にはこれらの植物が茂って踏み跡がわかりにくくなるかもしれません。

 梯子登山口<写真15>より東南東に延びる尾根は、取り付き点が少しわかりにくいです。前回(2016年5月15日)は東に行き過ぎてしまい、小さなダム?の辺りから取り付きました。今回は周辺をよく見るとステップが切ってあったので、そこから上りました。南にスライドする踏み跡は多少崩れやすくなっていますが、木の幹や根をつかめば大丈夫です。尾根に出ると歩きやすくなります。
 少し経つと右(北側)に防獣ネットが出てきます。基本、ネットの左(南側)を歩きます。低木が茂っているところはどこも左(南側)に巻き道がありましたが、気づかず強引に進みイヌツゲを踏んでしまったところがあります。ごめんなさい。
 
 梯子登山口<写真15>から三久安山(さんきゅうあんさん)頂上三角点<写真19>までは、一部急なところがあります。登山口のハシゴは、見た目よりもしっかりしています。中央にトラロープ、左端にワイヤー、斜面には金属製のネットがあり、万が一ハシゴが壊れても落ちる心配はないでしょう。
 ハシゴから数mは急で小石がゴロゴロしていますが、トラロープがあります。そこを過ぎると一部、小さなアセビが茂っているところがあり、間をぬって進みました。
 標高1000mを過ぎると防獣ネットも小石もなくなり、さらに歩きやすくなりますが、やはりアセビが登山道をふさぎ気味になっているところがあります。

 頂上<写真19>からピーク951m(<写真28>撮影地点)を経て林道出合(<写真29>撮影地点)までは、尾根を外さなければ下りやすいです。
 標高960m辺りでしょうか、ピンク色のテープに向かって2,3m程急下りし、杉林に入るところは、踏み跡から外れやすそうに思いました。また、標高910〜920m辺りでは東に延びる尾根にもピンク色のテープがあり、つられて入って引き返しました。
 標高810m辺りで南東に進むべきでしたが、木につかまりながら急斜面を南に下ってしまい、東にスライドしてルートを修正しました。スライド箇所は崩れやすいものの、うっすら踏み跡があり、途中から歩きやすくなりました。
 蓮華トンネルの上を通過して林道に下りるところは、少し東寄りを意識しながら木の間を下りると、最後にピンク色のテープと踏み跡があります。ここ以外はほぼ崖状で下りにくいです。 
その他周辺情報  森林面積が市の面積の9割占める宍粟市は、平成27年3月にNPO法人森林セラピーソサエティより兵庫県初の森林セラピー基地に認定されました。森林の中で行う歩行や運動、リラクゼーションなどは、心身の健康維持や増進に役立ちそうです。
 登山口を少し南に進むと、家原遺跡公園内に「まほろばの湯」という温泉施設があります。2億年以上も昔、この辺りが海だった頃の海水が閉じ込められて出来た珍しい山間の食塩泉だそうです。
ファイル
宍粟50名山の場所がわかる地図です。山によっては未整備な部分がありますので事前に情報収集が必要です。
(更新時刻:2017/04/24 08:49)
01溝谷川源流碑駐車場
揖保(いぼ)川、公文川、溝谷川と揖保川の支流を遡っていくと、自動車で入ることができる限界点に「溝谷川源流」碑が立っています。ここを駐車場としました。
01溝谷川源流碑駐車場
揖保(いぼ)川、公文川、溝谷川と揖保川の支流を遡っていくと、自動車で入ることができる限界点に「溝谷川源流」碑が立っています。ここを駐車場としました。
02溝谷川その1
出発点からしばらくは溝谷川沿いの林道を進みます。雪解け水のせいでしょうか?前回(昨年5月)に訪れた時よりも水量が多いような気がしました。動画も撮りました。
02溝谷川その1
出発点からしばらくは溝谷川沿いの林道を進みます。雪解け水のせいでしょうか?前回(昨年5月)に訪れた時よりも水量が多いような気がしました。動画も撮りました。
03溝谷川その2
個人的には森林セラピーに渓谷は不可欠だと思います。音に癒されます。下りる踏み跡がありましたが、動画を撮っている間、GPSを持った連れは林道で待機していました。
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03溝谷川その2
個人的には森林セラピーに渓谷は不可欠だと思います。音に癒されます。下りる踏み跡がありましたが、動画を撮っている間、GPSを持った連れは林道で待機していました。
04溝谷川その3
小滝の連続は雅やかで心が安らぎます。動画も撮りました。もう少し先の林道がカーブしたところにある橋の上からの写真はボツにし、動画だけにしました。
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04溝谷川その3
小滝の連続は雅やかで心が安らぎます。動画も撮りました。もう少し先の林道がカーブしたところにある橋の上からの写真はボツにし、動画だけにしました。
05ヤマザクラ
谷筋にヤマザクラが咲いていました。開花時期には個体差があるので、まだ桜観賞も可能です。林道沿いに数本あり、だいたい満開から散り始めくらいでした。
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05ヤマザクラ
谷筋にヤマザクラが咲いていました。開花時期には個体差があるので、まだ桜観賞も可能です。林道沿いに数本あり、だいたい満開から散り始めくらいでした。
06溝谷川その4
橋を渡ったところで動画も撮りました。渡る直前には蓮華滝の案内板があり、以前はここまで一般車も入れたようです。高度差がある川なので、魅力的な地形が続きます。林道から斜面に取り付くと、すぐにイワウチワが1輪咲いているのが見えました。
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06溝谷川その4
橋を渡ったところで動画も撮りました。渡る直前には蓮華滝の案内板があり、以前はここまで一般車も入れたようです。高度差がある川なので、魅力的な地形が続きます。林道から斜面に取り付くと、すぐにイワウチワが1輪咲いているのが見えました。
07イワウチワその1
足元に断続的に見られたイワウチワは、ほとんど葉だけでした。標高700m辺りでいったん途切れ、標高750m辺りから復活し、この辺りからなぜか花も見られるようになりました。日当たりがいいためでしょうか。
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07イワウチワその1
足元に断続的に見られたイワウチワは、ほとんど葉だけでした。標高700m辺りでいったん途切れ、標高750m辺りから復活し、この辺りからなぜか花も見られるようになりました。日当たりがいいためでしょうか。
08イワウチワその2
南東尾根標高800m前後はイワウチワの群生地でした。踏み跡からそれて見に行き、何度か動画を撮りました。これは真っ白なイワウチワ3兄弟です。周辺は葉だけの株も多く、足の踏み場に困りました。今回はギリギリでしたが、来年は立ち入れないかもしれません。
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08イワウチワその2
南東尾根標高800m前後はイワウチワの群生地でした。踏み跡からそれて見に行き、何度か動画を撮りました。これは真っ白なイワウチワ3兄弟です。周辺は葉だけの株も多く、足の踏み場に困りました。今回はギリギリでしたが、来年は立ち入れないかもしれません。
09イワウチワその3
これは葉が赤く、花色もここのにしては濃いめのピンク色でした。動画も撮りました。尾根上だけでなく、斜面にもイワウチワが広がります。切り株の上に咲いているのもありました。咲いていない小さな株も多いので、花畑とはいきませんが、かなりの規模です。
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09イワウチワその3
これは葉が赤く、花色もここのにしては濃いめのピンク色でした。動画も撮りました。尾根上だけでなく、斜面にもイワウチワが広がります。切り株の上に咲いているのもありました。咲いていない小さな株も多いので、花畑とはいきませんが、かなりの規模です。
10イワウチワその4
全体的にはこのくらいの淡いピンク色のものが多かったです。
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10イワウチワその4
全体的にはこのくらいの淡いピンク色のものが多かったです。
11イワウチワその5
光が当たると、花だけではなく光沢のある葉もきれいです。
11イワウチワその5
光が当たると、花だけではなく光沢のある葉もきれいです。
12精霊が宿る木?
根元に穴が開き、その中は空洞でした。精霊が宿っているかもしれないと思えるようないい雰囲気の大木でした。
12精霊が宿る木?
根元に穴が開き、その中は空洞でした。精霊が宿っているかもしれないと思えるようないい雰囲気の大木でした。
13笠杉山から千町ヶ峰展望
あまり展望が効かない尾根ですが、この辺りより南東方面を望むと、宍粟(しそう)市上千町にある笠杉山、大段山、千町ヶ峰などの山々が見えました。
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13笠杉山から千町ヶ峰展望
あまり展望が効かない尾根ですが、この辺りより南東方面を望むと、宍粟(しそう)市上千町にある笠杉山、大段山、千町ヶ峰などの山々が見えました。
14アセビ
標高830m辺りから梯子登山口<写真15>にかけては、伐採地のようで開けた枯れススキ?原でした。いくつもアセビが観察されました。そばに蹄のついたニホンジカの脚1本と肩甲骨が転がっていました。アセビに命をつなぐまであと少し、頑張れ。
14アセビ
標高830m辺りから梯子登山口<写真15>にかけては、伐採地のようで開けた枯れススキ?原でした。いくつもアセビが観察されました。そばに蹄のついたニホンジカの脚1本と肩甲骨が転がっていました。アセビに命をつなぐまであと少し、頑張れ。
15梯子登山口
三久安山に南東方面からアプローチする場合、林道からの取り付き点がいずれもこのように急傾斜です。ここはまだ梯子がかかっているので安全に登ることができます。すぐ手前の広場からは、見頃を過ぎつつあるタムシバが見えました。
15梯子登山口
三久安山に南東方面からアプローチする場合、林道からの取り付き点がいずれもこのように急傾斜です。ここはまだ梯子がかかっているので安全に登ることができます。すぐ手前の広場からは、見頃を過ぎつつあるタムシバが見えました。
16タムシバ
登山道にもイワウチワの花がポツンポツンと見られます。踏み跡を辿ってみると少しかたまって咲いていました。ヤマシャクナゲのつぼみはまだ細く、開花は来月になりそうでした。タムシバはコブシとは違い、花の下に1枚の若葉がついていません。6枚の花びらに白いがく片が3枚あってそれが花びらのように見えます。
16タムシバ
登山道にもイワウチワの花がポツンポツンと見られます。踏み跡を辿ってみると少しかたまって咲いていました。ヤマシャクナゲのつぼみはまだ細く、開花は来月になりそうでした。タムシバはコブシとは違い、花の下に1枚の若葉がついていません。6枚の花びらに白いがく片が3枚あってそれが花びらのように見えます。
17イヌブナの大木
標高1000m辺りから、点在していたイワウチワの葉も、ゴロゴロした小石も防獣ネットもなくなりました。イヌブナは、ブナよりも材木としての品質が劣るというのが名前の由来です。この辺り一帯がイヌブナの原生林帯でした。紅葉(黄葉)の時期が楽しみな所です。
17イヌブナの大木
標高1000m辺りから、点在していたイワウチワの葉も、ゴロゴロした小石も防獣ネットもなくなりました。イヌブナは、ブナよりも材木としての品質が劣るというのが名前の由来です。この辺り一帯がイヌブナの原生林帯でした。紅葉(黄葉)の時期が楽しみな所です。
18音水湖方面との分岐
音水湖登山口から山道の合流点(標高約1,100m)に出てくると、尾根が広くなり、どこでも歩ける感じでした。少し下ると、雪が少しだけ残っていたので登山道からそれて見に行きましたが、あまりにも少ないので写真はボツにしました。ちなみに、雪の上を歩くところはありませんでした。
18音水湖方面との分岐
音水湖登山口から山道の合流点(標高約1,100m)に出てくると、尾根が広くなり、どこでも歩ける感じでした。少し下ると、雪が少しだけ残っていたので登山道からそれて見に行きましたが、あまりにも少ないので写真はボツにしました。ちなみに、雪の上を歩くところはありませんでした。
19三久安山頂上三角点
標高1123.1mの三久安山頂上三角点です。木々が芽吹いていないので、4月はまだ辛うじて景色を楽しむことができます。ノリウツギの大木の切り株は朽ち果てたのか、半分以下になっていました。せつなくもなりますが、これも自然の摂理です。ここから東尾根に進みました。
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19三久安山頂上三角点
標高1123.1mの三久安山頂上三角点です。木々が芽吹いていないので、4月はまだ辛うじて景色を楽しむことができます。ノリウツギの大木の切り株は朽ち果てたのか、半分以下になっていました。せつなくもなりますが、これも自然の摂理です。ここから東尾根に進みました。
20氷ノ山&鉢伏山
三久安山の東尾根から兵庫県第1位の高峰、標高1,510m氷ノ山(ひょうのせん 左)と第4位の標高1,221m鉢伏山(はちぶせやま 右)が見えました。
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20氷ノ山&鉢伏山
三久安山の東尾根から兵庫県第1位の高峰、標高1,510m氷ノ山(ひょうのせん 左)と第4位の標高1,221m鉢伏山(はちぶせやま 右)が見えました。
21氷ノ山ズーム
さすがに兵庫県最高峰かつ鳥取県の県境にある氷ノ山(ひょうのせん)です。まだ雪山でした。山頂部にドーム状のゾッコと呼ばれる緩やかな斜面が広がっています。
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21氷ノ山ズーム
さすがに兵庫県最高峰かつ鳥取県の県境にある氷ノ山(ひょうのせん)です。まだ雪山でした。山頂部にドーム状のゾッコと呼ばれる緩やかな斜面が広がっています。
22鉢伏山ズーム
鉢伏山(はちぶせやま)も所々に残雪がありました。周辺にハチ高原、ハチ北高原、美方高原があり、四季を通じて楽しめる西日本屈指のアウトドアスポーツゾーンです。
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22鉢伏山ズーム
鉢伏山(はちぶせやま)も所々に残雪がありました。周辺にハチ高原、ハチ北高原、美方高原があり、四季を通じて楽しめる西日本屈指のアウトドアスポーツゾーンです。
23標高1100m地点残雪
標高1,000mを超える林間部では辛うじて雪が残っていました。少しだけ尾根からそれて見に行ってみました。
23標高1100m地点残雪
標高1,000mを超える林間部では辛うじて雪が残っていました。少しだけ尾根からそれて見に行ってみました。
24藤無山
三久安山の東尾根から標高1,139mの藤無(ふじなし)山を望みました。しそう50名山の一つです。この少し東からも氷ノ山と鉢伏山が見えました。
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24藤無山
三久安山の東尾根から標高1,139mの藤無(ふじなし)山を望みました。しそう50名山の一つです。この少し東からも氷ノ山と鉢伏山が見えました。
25三久安山
ピーク951m周辺の開けた枯れススキ?原の展望地から三久安山を望みました。この尾根は三久安山をはじめ、周辺の山々を望むことができるビューポイントがいくつもあります。
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25三久安山
ピーク951m周辺の開けた枯れススキ?原の展望地から三久安山を望みました。この尾根は三久安山をはじめ、周辺の山々を望むことができるビューポイントがいくつもあります。
26阿舎利山
南西方面に阿舎利山(標高1,087m)が見えました。しそう50名山の一つです。
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26阿舎利山
南西方面に阿舎利山(標高1,087m)が見えました。しそう50名山の一つです。
27一山(ひとつやま)
南方面に一山(標高1,065m)が見えました。しそう50名山の一つです。
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27一山(ひとつやま)
南方面に一山(標高1,065m)が見えました。しそう50名山の一つです。
28アセビ&一山&阿舎利山
アセビがどこも満開で景観に花を添えてくれました。さすがにアセビが多い所は動物の気配がしません。
28アセビ&一山&阿舎利山
アセビがどこも満開で景観に花を添えてくれました。さすがにアセビが多い所は動物の気配がしません。
29コバノミツバツツジ
下山時にトンネル(蓮花岩山隧道)の上を越えて林道に下りるポイントがあり、下り切った所にコバノミツバツツジが咲いていました。
29コバノミツバツツジ
下山時にトンネル(蓮花岩山隧道)の上を越えて林道に下りるポイントがあり、下り切った所にコバノミツバツツジが咲いていました。
30親子岩?
林道沿いに、大きさが異なる2つの岩が向かい合うように並んで立っていました。1つの岩が割れたもののようです。勝手に親子岩と名付けました。
30親子岩?
林道沿いに、大きさが異なる2つの岩が向かい合うように並んで立っていました。1つの岩が割れたもののようです。勝手に親子岩と名付けました。

装備

個人装備
長袖シャツ ズボン 靴下(厚手) 防寒具 手袋(防水加工) 軍手 雨具 スパッツ 日よけ帽子とフード 雨用帽子 登山靴(防水加工) 靴ひも予備 アタックザック ザックカバー 地形図 コンパス マップケース 筆記用具 携帯 時計(防水) タオル カメラ 飲料水(スポドリ&茶) 水筒(保温) 非常食(栄養補助食品) スマホ(山使用可能) eTrex30(GPSナビゲーター)

感想

 三久安山(さんきゅうあんさん)への溝谷川からのアプローチはやや困難を伴います。まずは溝谷川沿いの道を自動車で進める所まで進むのですが、途中からカーナビが認識しなくなるばかりか、ポイント設定をしていても誤ったルートをナビゲートします。幸い「三久安山」という小さな標識が道の分岐にあるので、その標識に従って進めばいいのですが、奥に行けば行くほど非常にワイルドで、落石や倒木で自動車を傷つける可能性があり、走行に注意を要します。
 また、林道からの尾根の取り付き点は急登で地盤もやわらかいので、ルートファインディングを誤ると、非常に時間を要します。したがって、山行時は個人または少人数のパーティーにとどめ、地図やコンパスなどの現在地確認ができるものを携帯することが必要です。
 こうしたアプローチが困難なことを除けば、季節によって豊かな自然を堪能できる隠れスポット的な山域です。一応、「しそう50名山」<添付資料参照>の一つです。

 何度か訪れた三久安山ですが、今回、初めてイワウチワ<写真07〜11>を見ましました。中国山地では雪解けのタイミング(4〜5月)で見られますが、兵庫県では絶滅危惧II類に指定される希少種です。
 梯子登山口<写真15>を登って少し進んだ所に咲いていることは事前に情報収集ができていました。前回(2016年5月15日)、三久安山南東尾根の標高800m辺りでイワウチワらしき植物の葉が大量に見られたので、今回気を付けて足元をよく見ると、溝谷登山口(林道取り付き点)すぐから断続的に生えていました。特に標高800m辺りは、事前に知っていた所(登山道を少し外れたところにもっと生えていたのかもしれませんが)よりも規模が大きそうで、花色もさまざまで綺麗でした。おそらく、この尾根を歩く人が皆無に近いので、踏まれたりすることもほとんどなかったためと思われます。この日も快晴という絶好の登山日和にも関わらず、誰一人会うことはありませんでした。また、動物が嫌うアセビもあることから、近辺に動物の気配もなく、イワウチワの生育にとっては、格好の場所なのでしょう。足元に気を付け、この状態を保ちながらみんなで楽しみたいものです。

 びっしりと生えたイワウチワ、登山道をふさぎ気味のアセビやイヌツゲ、一方、半分以下になってしまったノリウツギの切り株、蹄がわずかに残るだけになったニホンジカの死骸・・・みんなここでまわっているかけがえのない命の輪の一部です。たまにしか来ない我々も、この周辺に生育している動植物たちの仲間に加えてもらい、このバランスのとれた状態をずっと保っていけたらと思います。







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