兵庫県宍粟市 三久安山イワウチワ満開! 渓谷&絶景コース
- GPS
- 05:02
- 距離
- 8.1km
- 登り
- 802m
- 下り
- 795m
コースタイム
- 山行
- 4:42
- 休憩
- 0:18
- 合計
- 5:00
歩行距離8キロメートル、歩行時間4時間40分、歩行数14,800歩
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
地形図の実線の道は小石がゴロゴロした林道です。梯子登山口<写真15>から三久安山(さんきゅうあんさん)頂上三角点<写真19>までは正規の登山道です。梯子登山口<写真15>から東南東に延びる尾根および、頂上<写真19>からピーク951m(<写真28>撮影地点)を経て林道出合(<写真29>撮影地点)までは登山道ではありませんが、尾根に沿って踏み跡があります。急なところはトラロープや周辺の木々の助けを借りてヤブコギなしに歩けます。一部、金属製の防獣ネットがあり、ひっかけないよう注意が必要です。標高830m辺りから梯子登山口<写真15>まで、ピーク951m(<写真28>撮影地点)周辺の2か所は、枯れススキ?原で小さなアセビが点在しています。枯れた茎で多少滑りやすく、また、夏にはこれらの植物が茂って踏み跡がわかりにくくなるかもしれません。 梯子登山口<写真15>より東南東に延びる尾根は、取り付き点が少しわかりにくいです。前回(2016年5月15日)は東に行き過ぎてしまい、小さなダム?の辺りから取り付きました。今回は周辺をよく見るとステップが切ってあったので、そこから上りました。南にスライドする踏み跡は多少崩れやすくなっていますが、木の幹や根をつかめば大丈夫です。尾根に出ると歩きやすくなります。 少し経つと右(北側)に防獣ネットが出てきます。基本、ネットの左(南側)を歩きます。低木が茂っているところはどこも左(南側)に巻き道がありましたが、気づかず強引に進みイヌツゲを踏んでしまったところがあります。ごめんなさい。 梯子登山口<写真15>から三久安山(さんきゅうあんさん)頂上三角点<写真19>までは、一部急なところがあります。登山口のハシゴは、見た目よりもしっかりしています。中央にトラロープ、左端にワイヤー、斜面には金属製のネットがあり、万が一ハシゴが壊れても落ちる心配はないでしょう。 ハシゴから数mは急で小石がゴロゴロしていますが、トラロープがあります。そこを過ぎると一部、小さなアセビが茂っているところがあり、間をぬって進みました。 標高1000mを過ぎると防獣ネットも小石もなくなり、さらに歩きやすくなりますが、やはりアセビが登山道をふさぎ気味になっているところがあります。 頂上<写真19>からピーク951m(<写真28>撮影地点)を経て林道出合(<写真29>撮影地点)までは、尾根を外さなければ下りやすいです。 標高960m辺りでしょうか、ピンク色のテープに向かって2,3m程急下りし、杉林に入るところは、踏み跡から外れやすそうに思いました。また、標高910〜920m辺りでは東に延びる尾根にもピンク色のテープがあり、つられて入って引き返しました。 標高810m辺りで南東に進むべきでしたが、木につかまりながら急斜面を南に下ってしまい、東にスライドしてルートを修正しました。スライド箇所は崩れやすいものの、うっすら踏み跡があり、途中から歩きやすくなりました。 蓮華トンネルの上を通過して林道に下りるところは、少し東寄りを意識しながら木の間を下りると、最後にピンク色のテープと踏み跡があります。ここ以外はほぼ崖状で下りにくいです。 |
その他周辺情報 | 森林面積が市の面積の9割占める宍粟市は、平成27年3月にNPO法人森林セラピーソサエティより兵庫県初の森林セラピー基地に認定されました。森林の中で行う歩行や運動、リラクゼーションなどは、心身の健康維持や増進に役立ちそうです。 登山口を少し南に進むと、家原遺跡公園内に「まほろばの湯」という温泉施設があります。2億年以上も昔、この辺りが海だった頃の海水が閉じ込められて出来た珍しい山間の食塩泉だそうです。 |
ファイル |
宍粟50名山の場所がわかる地図です。山によっては未整備な部分がありますので事前に情報収集が必要です。
(更新時刻:2017/04/24 08:49) |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下(厚手)
防寒具
手袋(防水加工)
軍手
雨具
スパッツ
日よけ帽子とフード
雨用帽子
登山靴(防水加工)
靴ひも予備
アタックザック
ザックカバー
地形図
コンパス
マップケース
筆記用具
携帯
時計(防水)
タオル
カメラ
飲料水(スポドリ&茶)
水筒(保温)
非常食(栄養補助食品)
スマホ(山使用可能)
eTrex30(GPSナビゲーター)
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感想
三久安山(さんきゅうあんさん)への溝谷川からのアプローチはやや困難を伴います。まずは溝谷川沿いの道を自動車で進める所まで進むのですが、途中からカーナビが認識しなくなるばかりか、ポイント設定をしていても誤ったルートをナビゲートします。幸い「三久安山」という小さな標識が道の分岐にあるので、その標識に従って進めばいいのですが、奥に行けば行くほど非常にワイルドで、落石や倒木で自動車を傷つける可能性があり、走行に注意を要します。
また、林道からの尾根の取り付き点は急登で地盤もやわらかいので、ルートファインディングを誤ると、非常に時間を要します。したがって、山行時は個人または少人数のパーティーにとどめ、地図やコンパスなどの現在地確認ができるものを携帯することが必要です。
こうしたアプローチが困難なことを除けば、季節によって豊かな自然を堪能できる隠れスポット的な山域です。一応、「しそう50名山」<添付資料参照>の一つです。
何度か訪れた三久安山ですが、今回、初めてイワウチワ<写真07〜11>を見ましました。中国山地では雪解けのタイミング(4〜5月)で見られますが、兵庫県では絶滅危惧II類に指定される希少種です。
梯子登山口<写真15>を登って少し進んだ所に咲いていることは事前に情報収集ができていました。前回(2016年5月15日)、三久安山南東尾根の標高800m辺りでイワウチワらしき植物の葉が大量に見られたので、今回気を付けて足元をよく見ると、溝谷登山口(林道取り付き点)すぐから断続的に生えていました。特に標高800m辺りは、事前に知っていた所(登山道を少し外れたところにもっと生えていたのかもしれませんが)よりも規模が大きそうで、花色もさまざまで綺麗でした。おそらく、この尾根を歩く人が皆無に近いので、踏まれたりすることもほとんどなかったためと思われます。この日も快晴という絶好の登山日和にも関わらず、誰一人会うことはありませんでした。また、動物が嫌うアセビもあることから、近辺に動物の気配もなく、イワウチワの生育にとっては、格好の場所なのでしょう。足元に気を付け、この状態を保ちながらみんなで楽しみたいものです。
びっしりと生えたイワウチワ、登山道をふさぎ気味のアセビやイヌツゲ、一方、半分以下になってしまったノリウツギの切り株、蹄がわずかに残るだけになったニホンジカの死骸・・・みんなここでまわっているかけがえのない命の輪の一部です。たまにしか来ない我々も、この周辺に生育している動植物たちの仲間に加えてもらい、このバランスのとれた状態をずっと保っていけたらと思います。
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