【相双作戦一日目2・富岡町】大倉山改め麓山神社〜麓山【己2.3*】

- GPS
- --:--
- 距離
- 1.7km
- 登り
- 115m
- 下り
- 100m
コースタイム
- 山行
- 0:17
- 休憩
- 0:05
- 合計
- 0:22
天候 | 雲の多い晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
(麓山)神社前が細道だったので県道の路肩にとめた。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
神社の裏山。5,6回ジグザグに曲がりながら斜面を上っていくと奥の院・山頂。 |
写真
感想
今春、富岡町の大部分の避難指示が解除されたことを受け、富岡町の低山を歩く。
入力フォームが何かおかしいのでコースタイムを仮置き。
13:47 麓山神社
13:57 麓山 14:02
14:09 麓山神社
【契機・計画】
この1年の間に川内村および川俣町の全域、葛尾村および飯舘村ならびに富岡町の大部分、南相馬市の指定区域の大部分、浪江町の沿岸部と各地域の避難指示、居住制限が順次解除されたことを受け、今春は福島の桜を愛でつつ、復興の歩みを始めつつある相双地域の弥栄を天神地祇に祈り、合わせて各故郷の山を巡ることとした。
その富岡町版。
【山行概要】
(大倉山)
当初、富岡町最高峰の大倉山への登頂を企図する。
赤木地区から入山すべく、先人の山行記録を参考に県道35号線を北上、目印のヤマザキを目指す。
しかし、あるはずの所にヤマザキが無い。仕方がないので、その先の大山祇神社境内に駐車して大倉山登山口の標識の辺りに戻ってみると、ヤマザキのあったらしい所は更地になっていた。
駐車と食糧調達ができなかったものの所要2時間程度とみて入山を図る。しかし、登山口には「入山を遠慮」してほしい旨の看板がまだ残され、厳密にではないが規制がされたままのようである。
大倉山周辺は規制が解除された地域内であり、また、注意書きも「遠慮」なので別に入山しても危険ということは無いのだろうが、わざわざ役場に確認して余計な気苦労をさせる気は毛頭無いので、行政が落ち着いて、こういう所にまで気が回るようになるまで時機を待つこととした。
(麓山)
麓山神社参拝は当初からの予定だったが、脇から麓山に上れるようになっていたので足を伸ばす。山の上まで行けるかどうか考えていなかったのでGPSを持たず、軌跡は手書きである。展望の方向を考えると、もう少し東側の斜面を歩いたと思われる。
4,5回ほど大きく曲がりながら斜面を上がっていくと、奥の院のある山頂部。東側の太平洋、福島第一原発の1号棟から4号棟までよく見ることができる。
【コラムあるいはツイート】
かつての「明るい未来の」象徴は今や不安と不信の源となってしまった。それは原発事故そのものよりも、当時の政府および東京電力の後手後手で曖昧な対応と、マスコミの子供じみたセンセーショナルな報道が寄与していると思われる。放射線量が下がっても帰還しない理由の一つに「不信」と「(マスコミの無責任な報道により増幅された)思い込み」があることは間違いない(より大きな理由が他にあると思っているが、それは別の機会に述べるかもしれない。)。
「原発は安全」ということについて、東京電力は嘘をついたり騙したりしていたわけではない。東京電力もまた「安全」を信じていた。震災直後、女川原発が一時的に避難所となったのも安全が確認されたからである。
今は逆で、以前は言われるままに「安全」を信じていた人が、言われるままに「危険」を信じている。それは爆発事故自体の衝撃の強さももちろんあるが、マスコミによる便乗報道がボディブローのように効いている。ガイガーカウンターという玩具を手に入れた彼等は、あちこちで「こんなに線量が!」と騒ぎたて(中には原発事故と無関係のものもあった。)、コメンテーターがそれを受けて異口同音に不安を口にする。客観的分析を述べ、冷静な対応を求める科学者達は「原発村の住人」、「御用学者」とレッテルを貼られ信用されない。それが連日繰り返される。視聴者の心理には煽られた不安のみが残ることになる。
人には心があるので、このような意識の180度転換はやむを得ない面もある。しかし、本年3月9日のヤフーニュース配信記事『「東電は許せない。しかし...」 震災・原発事故から6年 福島の浜で』にあるように、思い込みから脱却して、再度正面から向き合うことが必要なのではないか。
いつまでも「加害者 対 被害者」、「信用ならない」という意識でいては、復興のスタート地点にも立てないだろう。
(参考)
Yahoo!ニュース特集
『「東電は許せない。しかし...」 震災・原発事故から6年 福島の浜で』(Yahoo!ニュース編集部)
【バックナンバー】
1.楢葉町・木戸川渓谷
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1113624.html
3.川内村・五社山
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1114826.html
4.葛尾村・五十人山
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1114879.html
5.飯舘村・虎捕山
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1115513.html
6.南相馬市・国見山
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1115984.html
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