浅間山荘〜浅間山外輪山周回 カモシカとの出会い
- GPS
- 07:26
- 距離
- 16.1km
- 登り
- 1,261m
- 下り
- 1,256m
コースタイム
- 山行
- 6:11
- 休憩
- 1:15
- 合計
- 7:26
天候 | くもり時々晴れ、稜線上は強風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
浅間山は気象庁指定の監視活火山であり、噴火警戒レベル2の火口より2km以内は立入禁止。4km以内は自己責任において。詳細は下記URLにて。 http://www.data.jma.go.jp/svd/vois/data/tokyo/STOCK/level/PDF/level_306.pdf 樹林帯内残雪により踏み抜き多発、特に黒斑山〜蛇骨岳間。アイゼン、滑り止めは不必要と判断。チェーンスパイクすら要らない。天候により稜線上と平地では体感気温差が大きい、レイヤー、冬装備を忘れずに。 |
その他周辺情報 | 5月20日、21日は車坂峠ヒルクライム開催のため、チェリーパークラインは交通規制となる。距離12km獲得標高1km斜度8%を40分で駆け抜ける。 火山館は無料で休憩できる。きれいなバイオトイレ200円。 浅間高原しゃくなげ園でシャクナゲが見ごろを迎えた。入園料200円。 |
写真
感想
15日月曜日、小雨予報の群馬県。鳴神山のカッコウソウ、袈裟丸山のアカヤシオを見たいが中止。当然上越方面は土砂降り。ならば雨の降らない所に行くことにした。
長野県中央部は晴れ時々曇り予報。
小雨降る前橋を6時前に出立。碓氷峠、軽井沢は霧と雨で視界不良。
サンラインから小諸市へ入ると薄曇り。雨は降っていない。
チェリーパークラインはヤマザクラとヤマブキが両脇に咲き美しい道となっていた。
浅間山荘登山口のダート路肩に適当に路駐し出立。駐車禁止区域に停めない事。
薄曇りの空の隙間から朝日が照らされ、早朝独特の澄んだ空気が清々しい登山道を歩む。
道端には西洋タンポポやスミレが群生していた。
浅間山荘登山口には火山活動度の表示看板があり警告を示している。
火口から4km以内は自己責任なのだ。この登山道なら一ノ鳥居辺りから、高峰高原からなら車坂峠辺りからが対象区域。
不動滝を見て二ノ鳥居を過ぎると、薪が積んである所に出る。
恒例の火山館への薪運び。皆さんを温める大切な薪、一本持ってきてほしい旨が木片に書いてある。簡単だ!と思ったら大間違い、木は持ってみると分かるが結構重い。
私は何度も世話になっているので、必ず5本以上は背負っていく。今回も男気を見せ6本背負っていく。
火山館のご主人と何度か話したが、前掛山への登山が出来なくなり、浅間山荘からの登山者が激減しているそうだ。ヤマレコのレコでもほとんど車坂から。その影響で薪を割って積んでも数がなかなか減らないそうだ。火山館は無料休憩所でもあり避難用シェルターもある。湯ノ平口からすぐ近く、きれいなバイオトイレもあり、中にも無料で休憩できるので是非立ち寄って欲しいと願う。利用して覚えておくべき。
ご主人と言葉を交わし湯ノ平口へ。見上げると外輪山はガスガス。
予定では草すべりを登ってJバンドを下る時計回り周回だったが、天候の回復待ちで賽ノ河原方面へ直進する。反時計回り周回に変更。樹林帯に入ると残雪が多い。
どなたかのレコでミスコース、迷いやすいと記してあったが、確かにマーカーやリボンがなくトレースも分散していた。ただカラマツの切れ目やシャクナゲの生育地沿いを行けば自然と賽ノ河原へ出られる。私は何度も通っているので、体が覚えているのだろうか?
賽ノ河原へでると一気に視界が開けて浅間山が大きく見えるはずだが、ガスで良く見えない。とりあえず見えているJバンド方面へ上がる。蛇骨岳から鋸岳が分水嶺になっておりガスと風がせめぎ合っているのが目の前で見られる。折角なのでバカ尾根へ行って分水嶺の分け目を目の前で見てくることにした。
鋸岳から先は群馬県であり尚且つ登山道ではないので自己責任で。
ザレた足元と吹き上げる風に煽られながら切っ先に到着。ガスが上昇気流で吹き上げられるのがよく分かる。気温3℃だが体感温度はマイナスだ。非常に寒い。
ザレた足元から今度は岩場をよじ登って鋸岳へ向かう。
鋸岳は山頂標の文字が消えていた。虎ノ尾から仙人岳は下からの猛烈な風。
吹き上げるように下から吹いてくる。仙人岳手前で初めて登山者とすれ違う。
当日は10名の方とすれ違った。ただし虎ノ尾〜トーミの頭間だけ。あとは一人静かな山行だった。
白ゾレでも分水嶺を北と南で見られた。振り返るとガスに覆われた浅間山、外輪山、殺風景な賽ノ河原、まるで地獄絵図のような景色。明るい色が何もない。
蛇骨岳〜黒斑山間の樹林帯内は残雪が多く踏み抜き連発。10歩ごとに踏み抜きするのは体重と装備が重い私だけだろうか?また雪融けべちゃ泥もあるのでゲーター必須。
慣れというのは怖いもので、股まで踏み抜いても何事もないように冷静に対処するようになった。ちなみに全行程ノーアイゼン、チェーンスパイクすら要らない。無駄に足下重くしない方が良い。
風が弱い黒斑山山頂の一段下で昼食。かき揚げと南瓜天ぷらのうどん。
朝ご飯が残ったので、ツナマヨおにぎり作り持ってきた物も食べた。
再装備してトーミの頭へ寄るが、猛烈な風で立っていることすら儘ならぬほど。
それでも小諸市内が晴れているのが見えた。あとはガスガスで視界不良。
草すべりを降り始めると風も弱くなりガスも飛んでいった。
ふと外輪山を撮影すると視界にカモシカが見えた。距離にして10m程度。
昨年カモシカ平で4m程度まで接近したことがある。
草を優雅に食んでいる。人慣れしているのか全く逃げる気配がない。
呼びかけに振り向いて目が合ったが、人相の悪い真っ黒い顔に興味もなく何事もなかったようにまた草を食み始めた。私を人間と捉えていないのだろう。
少し近づいたが全く動じない。毛がつやつやしているのが、良く見えた。
5分程度カモシカを観察して湯ノ平口へ。
浅間山荘までは登山道脇の花を眺めながらぶらぶらと。
途中カモシカ平にカモシカが現れるかなと期待していたが、気配すらなかった。
二ノ鳥居からは西側ルートへ。鳥がさえずり、川がせせらぎ、風が木々を揺らす音しか聞こえない静かな登山道。自分一人だけの世界と誤解しても誰も文句を言わない。
何も考えず目に映った景色や花を楽しみながら歩き、いつの間にか終点に到着していた。
growmonoさんこんにちは。
踏み抜き地獄とはいえカモシカに会えてよかったですね。私は最近会ったことがありません。
調査中の小鳥はイワヒバリと思います。
こんにちは、yamayuriさん。
いつも鳥の名前ご教授頂き誠にありがとうございます。感謝です。
イワヒバリはもっと高地にいると思ってました。まだまだ勉強が足りません。
日本野鳥の会のHPでも、撮影されたものは長野や岐阜が多いですね。
http://www.birdfan.net/pg/kind/ord17/fam1710/spe171000/
カモシカは良く会います。ここと草津本白根山では遭遇頻度が高いです。
昨年はカモシカ平にて、番いと子供の三頭連れを目の前で見ました。
股までの踏み抜きは、積雪期、残雪期問わず私の定番です。他人が通れたトレース上でも豪快に踏み抜きます。慣れたもので、騒がず淡々と足を抜いて、何事もなかったかのように歩き始めます。
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