国見岳(ヤシオ尾根〜国見尾根のガレ谷)


- GPS
- 16:00
- 距離
- 7.7km
- 登り
- 924m
- 下り
- 916m
コースタイム
(割谷の頭まで登り:10分・下り:5分) ヤシオ尾根経由ハライドへの分岐(8:55/9:10)〜
〜茸岩(9:25/9:40)〜国見岳(10:00/10:20)〜国見峠直下(10:40/11:20)〜国見岳・尾根の分岐
(11:35)〜天狗岩(11:45)〜岳不動分岐(12:00)〜ガレ谷にて裏道出会い(12:25)〜藤内小屋(12:50)
〜四の渡し(13:00/13:20)〜蒼滝トンネル駐車場(13:35)
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
(7時の段階でほぼ満車状態だった。) |
その他周辺情報 | 【境界石】https://www2.town.komono.mie.jp/www/contents/1001000000295/index.html |
写真
感想
すでに一杯の蒼滝トンネル駐車場に何とか駐車して裏道を行く。
堰堤工事が着々と進む北谷に沿って藤内小屋に出る。
小屋で水を満たした後、北谷を左岸へ渡り岳不動へ向かう。うす暗い樹林を抜け岳不動との分岐で
不動谷を渡り杉木立の小台地に出ると左手に谷が延びている。(先回はここを登ったが)
周囲をよく確認するとわずか右手に丸木橋があり、 岩を掘り込んだ手洗い?が目に入る。
ここが三岳寺の跡であり、石段を上がると鐘突堂跡の小コルに出る。どうやら尾根からの捲き道に
なるようだ。時間も早いので割谷の頭を踏んでこよう。
朝明への道と逆に枝尾根を約10分ほど登ると割谷の頭となり、「界」の字を掘り込んだ岩を見る。
( 国見尾根で見た「境石の碑」と何か関係が有るのだろうか? )
今日はあいにくの天気のため展望はよくないが、それでも不動谷・北谷の荒れた様子が望める。
小コルからヤセ尾根を辿るとやがて三岳寺跡の谷道と合流する。
先回(5月中旬)は辺りの足元にはコイワカガミが群生していたが今日は見られない。
相変わらずのヤセ尾根を一喘ぎ登ると腰越峠との分岐となる。今日は左手のヤシオ尾根へ向かう。
「ヤシオ尾根」とやさしい名前だが勾配はきつい。山腹に絡む様に急登すると尾根筋となり、
向きはやや左に変わる。さらに行くと尾根の鼻先に出てここも左へ折れる。
(尾根の鼻先には何故か赤旗がたなびいている)
鼻先だけに朝明周辺の展望が良いと思われるが、今日は白いガスに覆われて残念だ。
やがて刈られたササの踏み分け道でシロヤシオの花びらを踏むようになると傾斜も緩み
腰越峠からの縦走路に出会う。 辺りを見ると散り際のシロヤシオが見られる。
この先、県境稜線までのヤシオ尾根は勾配もないのでのんびり行こう。
5月には無かったブナ清水への指標を見送り茸見岩に出てみると、誰もいないので茸岩で小休止。
県境稜線も国見岳が近づくと石楠花や、リンドウとコイワカガミの群生に出逢う。
足元の花を見ながら行くとわずかで国見岳山頂に出る。
展望岩に立って辿ってきたヤシオ尾根を展望すると、青岳も茸岩も眺められ、不動谷を形成する
地形も見て取れるが、絶えず流れるガスのため眺望は良くない。
小休止の後、昼食のため国見峠へ下るが人が多い。 上水晶谷へわずかに下った大石の脇で
ゆっくりしよう。
くつろいで食事をしていると、にわかに空の白さが増し、雨が心配な天気になってきたので
御在所岳往復をやめて、国見尾根へ登り返す。
国見尾根を天狗岩まで下ると石楠花が多く見られるようになる。
増々濃くなるガスの中、岳不動分岐を過ぎた岩場の捲き道を直進せずに谷の縁をトラバースし、
ガレ谷を目指して下る。山腹を急降下し石塊からガレ谷に出ると瞬く間に裏道に出会う。
(ガレ谷を登る場合、谷幅が狭まった辺りで右手山腹に絡むと意外にしっかりした踏み跡が尾根へ
続いている。)
追伸:界石の謂れ
自然の恵みをめぐって千草地区と菰野地区の間で長い争いが江戸時代以前から続いていた。
長い時を経て争いは収まったが、昭和の時代に入り林業の管轄上のその境界を示す必要が生じたため
国見尾根上と割谷の頭に「界」と刻んだ石を設け、
その両者を結んだ線の北側を千草の財産区、南側を菰野の財産区とした。
従がって「界石」自体は比較的新しいものだ。
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