【足尾から中倉山・庚申山周回】歩き始めはガス、でも後半は晴れてくれました。
- GPS
- 09:50
- 距離
- 18.5km
- 登り
- 1,782m
- 下り
- 1,713m
コースタイム
天候 | 中倉山まではガスで展望なしでしたが、沢入山あたりから晴れてきて、オロ山以降は大展望を楽しみながらの登山となりました。 |
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過去天気図(気象庁) | 2017年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
★銅親水公園から中倉山(標高1,520m)まで ・ 銅親水公園から舗装路を歩き出し,久蔵川と松木川に架かる橋を渡って,仁田元沢林道に入ります。林道は良く整備されていて歩きやすいですが,一部工事中のため迂回路がありました。中倉山への取付き地点は,赤&黄色のマークや「火の用心」の看板,ケルンや木の枝の杖などにぎやかに飾り付けられていて,分かりやすいところです。私の足で,40分ほどで到着しました。 ・ 取付きからしばらくは,リョウブの森の中の九十九折れの急登が続きます。支尾根に乗ると,植生がミズナラ林に変わり,1時間半ほどで中倉山の山頂に到着。このときはガスでまったく展望はなかったので,モチベーションが上がらず,ガスが取れないならば,沢入山まで行って戻ろうかという感じでした。 ★中倉山から沢入山(標高1,704m)を経てオロ山(標高1,822m)まで ・ 中倉山からは待望の稜線歩きですが,ガスで展望は得られないまま,すぐに「孤高のブナ」に到着。でも,背景が白いガスで覆われた中での情景もなかなか味がありました。 ・ その先,ヤセ尾根の岩稜地帯を通過するところがあり,転落に注意する必要がありますが,それを過ぎれば気持ちの良い尾根歩きとなります(ただし晴れていれば)。このときは,展望が無かったので,樹のオブジェの写真など撮りながら黙々と歩き,しばらく登ると,沢入山に到着。「孤高のブナ」からは55分ほどでした。 ・ 沢入山で水分&エネルギー補給のため,20分ほど休憩を取っていると,徐々にガスがとれ,少しずつ展望が開けてきました。沢入山の山頂から少し下ると,正面にオロ山が立派です。オロ山へと続く笹原の稜線が美しく,さらにオロ山の右手には皇海山,左手には庚申山が見えだしました。ようやく,気象情報のとおり晴れ間が広がってきた感じです。これなら庚申山まで良い展望が期待できそうです。予定通り,周回ルートを歩くことにしました。 ・ オロ山へは,1,682mピークを越え,そこからいったん下って登り返しとなりますが,登り返し手前の鞍部で写真を撮っていると,正面の森の中から人の話し声が聞こえてきました。少しすると,男女8人パーティが下ってきました。ご挨拶をし,5分ほど情報交換。庚申山手前のササヤブが濡れている場合,雨具を装着した方が良いのではと心配していたのですが,「我々が露払いしたので,大丈夫ですよ。」との有難いお話でした。 ・ このあとは,オロ山への登りとなりますが,目印が少なく,ルートが分かりづらかったです。ただし尾根を外さずに登っていけば,迷子になることはないでしょう。オロ山には9:30に到着。沢入山からは1時間10分ほどかかりました。 ★オロ山から庚申山頂〜皇海山展望台まで ・ オロ山の山頂は,花をつけ始めたシャクナゲが繁茂し,コメツガの若木が茂っていますが,その先には皇海山や庚申山,日光白根山などの展望が広がっていました。いかにも山深い足尾山塊の核心部に足を踏み入れている,といった感じです。 ・ オロ山から先は,いったん50mほど標高を下げ,そこから笹原とコメツガ林の混じった登りへとなりますが,踏み跡が交錯していて,少し迷いました。とにかく尾根を外さないように進むと,ほどなくしてルートを示すテープを発見して一安心。 ・ そこからさらに登っていくと,素晴らしい展望地に到着。目の前に皇海山や鋸山,庚申山が見えます。遮るものがありません。また,皇海山から錫ヶ岳,日光白根山へと続く県界も指呼の先。自撮り写真も含め,何度もシャッターを押します。なかなか先に進めません。 ・ 展望地を過ぎると,庚申山の山頂をめざし,また樹林帯の登りになりますが,目印が少なく,残雪もあるので,ルートがわかりづらくなります。山頂近くで少し南に行き過ぎましたが,11:07に庚申山頂に到着。オロ山から1時間半ほどかかりました。 ・ 庚申山頂は樹木に囲まれて展望が良くありません。山頂から西に2分ほど行けば,皇海山や日光白根山方面の眺めの良い展望台があるので,そちらに移動しました。展望台からは,遮るもののない大展望が広がっていました。3名パーティの先客に挨拶して,ここで昼食休憩しながら,またしても撮影三昧。展望台では,30分ものんびり休憩しました。 ★庚申山から庚申山荘経由で銀山平に下山 ・ 庚申山からの下りは,結構,険しいです。岩場の中のはしごやクサリ場が連続する下りとなり,先行パーティが通過に手間取っていると,渋滞してしまいます。途中で抜かせてもらい,庚申山荘には40分ほどで到着。ここの水場で顔を洗って汗を流し,少し休憩をしてから下山開始。 ・ まぶしいほどの新緑の中,沢沿いの美しい森の中を下りました。春ゼミの大合唱は,この時期ならでは。カエデやツツジがたくさんあって,秋は紅葉がさぞかしきれいなことでしょう。 ・ 林道出合の一ノ鳥居には,50分ほどで到着。さらに林道を50分ほど歩いて,車を駐車した銀山平キャンプ場駐車場には14:30に戻りました。 |
その他周辺情報 | 国民宿舎かじか荘は改修工事の為休業中なので、入浴できません。銀山平キャンプ場も休業中とのことです。 |
写真
感想
・ 全国的に天気が良さそうという予報だったので,日の長いこの時期でないと実行が難しいであろう,足尾から中倉山を経て庚申山を周回するルートを歩いてきました。
・ 中倉山の取付きは目印がたくさんあって分かりやすいですし,そこから先,沢入山までは,登山道も明瞭で一般登山道と言ってよいと思います。
・ しかし,オロ山と庚申山への登りは,ササヤブが一部深く,道が交錯していてやや分かりづらい感じです。こちらは破線ルートという感じかな。それでも,庚申山から下ってきた8人パーティとすれ違うなど,人気ルートになっているようですね。
・ 今回歩いたルートでは,何と言ってもオロ山から庚申山の山頂周辺までの展望の良さが印象的でした。松木渓谷を隔てて目の前に広がる,皇海山から奥日光の山並みの,遮るもののない展望が素晴らしいですね。しかも,展望地がいくつもあって,そのたびに撮影を楽しみました。
・ また,庚申山から銀山平への下り道も新緑が美しく,思いのほか楽しめました。この時期ならではの春ゼミの大合唱を聞きながら,沢沿いの気持ちの良い下り道でした。庚申山周辺は,秋の紅葉もさぞかし素晴らしいと思います。また季節を変えて歩きたいルートとなりました。
・ 今月の写真の登録容量が制限値に達してしまったので,写真が少ないですが,来月には,少し追加しようと思います。
・ なお,このルートを先週歩かれた,hirokさんの下記の記録を,今回参考にさせていただきました。大変参考になりました。この場をお借りして,御礼申し上げます。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1143547.html
rikimaruさん、久しぶりに寄せていただきました。
相変わらず、地に足の着いた楽しい山行をされていますね。
私は冬の間はゲレンデスキーで遊んでばかりで、山も観光登山ばかりです。
少しはrikimaruさんを見習って、ちゃんと歩こうと思いました。ではまた。
goroさん、ご無沙汰しております。また、コメントありがとうございます。
家庭の事情やら仕事の都合やらで、私のほうも山歩きができない状況が続いておりましたが、
新年度になって職場でのポジションが変わり、仕事のほうでは少し時間に余裕ができてきました。
まだ、日帰り中心ですが、いずれはテント泊でこの足尾周辺を歩きたいと思っています。
友人・知人からは、そろそろ一人歩きを止めるよう言われていますが、こればかりは止められません。
今回歩いてみて、中倉尾根の展望も素晴らしかったのですが、下山ルートの輝くような新緑が特に印象に残りました。
山歩きには良い季節になりましたね。goroさんも歩いてはいかがですか?
ではでは。
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