常念岳 一の沢〜常念乗越〜常念岳
- GPS
- 12:10
- 距離
- 13.1km
- 登り
- 1,599m
- 下り
- 1,575m
コースタイム
- 山行
- 11:04
- 休憩
- 1:06
- 合計
- 12:10
3:56 自宅出発
4:59 一の沢登山口駐車場到着
5:08 駐車場所出発
5:23 一の沢登山口出発
5:35 山の神到着
6:33 大滝到着
7:47 雪渓開始
アイゼン装着
8:38 胸突き八丁到着
8:54 最終水場到着
10:25 常念乗越到着
10:55 常念小屋前出発
13:12 常念岳山頂到着
13:51 常念岳山頂出発
14:57 常念小屋前到着
15:08 常念小屋前出発
16:34 大滝到着
17:02 山の神到着
17:10 一の沢登山口到着
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ハードシェル
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
ゲイター
靴
ザック
ザックカバー
アイゼン
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
ライター
地図(地形図)
笛
計画書
ヘッドランプ
GPS
ファーストエイドキット
日焼け止め
保険証
携帯
タオル
カメラ
ポール
|
---|
感想
夏のハイシーズンを前に「トレーニングになるように少しキツめ、長め」のコースとして一の沢からの常念岳を目指すこととした。
天気予報では土日ともに晴れマークのみとなっていたが、前日夜中まで降雨があったので天候回復の遅れを少し心配した。
しかし、何の問題もなく早朝から雲の間に山頂付近が見事に見えていた。
このコースは7月中旬と9月に来ていて、7月中旬はアイゼン不要の雪渓が少しで、9月は夏道だった。
この時期に来るのは初めてなので多少不安があり、異常とも思える高気温の続いた後の残雪状況も5/23のレコでチェックしていた。
樹林帯の登山道で残雪が少し続いたので、アイゼンとゲーターを装着したが、その後残雪がなくなり、すぐにアイゼンを外すことになった。ここで20分程の時間と気力をロス。
雪面にピンクリボンの付いた竹棒が現れるまでアイゼン装着は不要でした。
雪渓の最初は泥混じり・倒木の枝混じりの汚れた雪面だが、トレース・リボンともに明瞭。
雪渓上は下から登って来る冷気の風とガスの中、時折出る太陽の日差しで5分おき位に寒くなったり、暑くなったりと服装調節が難しかった。
最終的には、半袖のTシャツの上にアウター兼用のレインウェアを着て前ファスナーを開けたままにして、暑いときは腕まくり。
少し進むとトレースが不明瞭になり、踏み抜いて川の流れに足を落とすことや倒木の間を無理して通過することもあった。
これは、迷って歩くべきでない場所を通過してしまったのだと思うが、ザーザーと音を立てて雪渓の下を流れる川に転落しないよう注意することが重要だった。
この辺りは時々刻々と雪渓の状況が変化するので、自己責任で注意深い判断が必要になると思う。
雪渓歩きの不安や直登のつらさを考えると、この時期は三股登山口から前常念を通って山頂を目指した方が楽だと思う。
ただし、常念乗越に泊まる場合や山頂直前まで絶景がお預けとなることが嫌な場合を除きます。
雪渓の色がきれいになると、迷う心配も無くなりここも大雪渓の1つじゃないかと思える程に雪渓歩きを楽しむことが出来た。
最終水場と思われる場所から一の沢の沢筋を離れて左の雪渓に入って行く。
ここには長いロープで直進しないよう目印があったが、その目印に向かって逆に直進して行こうとする人達もあった。
すぐに直登の傾斜がきつくなり、時々1歩進んでズルッて滑って1.5歩下がるようなことになる。
この1回のズルッがじみに応えました。
足を水平にして雪面のステップに置くよりも、急だけれど足を雪面になるべく平行にしてかかとに重心を置くようにした方が設置面積が多くなるためか、ズルッが減り楽になった。
急な直登ではピッケルまたはポールは必須で、2本ポールでは安定して登ることが出来た。
なかなか終わりの見えない急直登だが、稜線が見えて右に少し巻いてからつづら折れになるとすぐに常念乗越到着となる。
『ここでアイゼン外せ』の案内を見てアイゼンを外すが、「やっと雪渓歩きが終わった」とのんびりとしていてはもったいない。10mも歩けば絶景が待っている。
過去の2回はここで暴風雨と暴風に見舞われたが、今回は穏やかな風のみ。
でも、ベンチで休憩するとすぐに体が冷えるので、防寒対策をした。
同行者は雪渓急登付近から軽い高山病の症状だった。
乗越でも絶景は臨めるが、ここまで来て山頂の360度パノラマをあきらめろと言うのは酷というもの。
日帰り予定だったが最悪小屋泊まりを覚悟してゆっくりと山頂を目指すことにした。
山頂には二名の先行者がいたが、こんなに空いている常念の山頂は初めてだ。
すぐにピークハント記念撮影を済ませて、絶景を楽しむ。
目の良くない自分はまず双眼鏡をのぞき、都度何が見えたと同行者に。
奥穂高岳下には見事なシュプールがあり、その右に直登のトレースと5名程の登山者が見えた。
持参した古い一眼レフを車から降ろす際に地面に落下させてしまい、シャッターが切れなくなっていたため、望遠撮影は一切出来ず、ひたすら双眼鏡で見えている景色の細部を確認。
この山頂は4度目で、毎回好天に恵まれてまったりと景色を楽しむが、今回程しあわせを感じ、下山に際しなごり惜しいと思ったことはなかった。
やはり同行者と二人で来ているからだろうな。片や過去に無い体調不良に悩まされているのに、申し訳ないです。
先行の二名が下ると、蝶ヶ岳方面からも前常念方面からも登って来る人はいなく、山頂貸し切り状態となった。土日の天気予報が良くても、前日まで3日間も降雨が続くと敬遠される方が多いのでしょうか。
常念乗越まで降りたら15時になっていたので、同行者は常念小屋泊まりとしたが、自分は翌日朝に用事があるため、一人で下山して翌日登山口まで迎えに来ることとした。
下山に際して、急な雪渓下りと登る時に迷った場所での道迷いが心配だった。
急な雪渓下りは4回程、滑って尻餅をつき、2回は思うように止まれず10m程意図せず滑り落ちた。
この時ストックを手にしていなかったため、急斜面の途中でザックからポールを1本外してピッケル代わりにした。
また、装着していたゴムのチェーンスパイクが外れてしまうため、手に持ってノーアイゼンでかかとを雪面に突き刺すようにして大股で下ったら、転倒することがなくあっという間に一の沢の沢筋に合流した。
斜度がゆるくなったので、再びチェーンスパイクを装着して歩いていたが、登りで迷った場所で案の定道に迷って進んだり戻ったりをしていたら、左足にチェーンスパイクがないことに気付いた。
周辺を少し探したが、すぐにあきらめ、なんとか雪渓歩きを終えることが出来た。
無くしたチェーンスパイクは、元々同行者の使用していた物を譲り受けた物で、無くしたことを下山後知らせていたため、同行者が翌日回収して来てくれた。
たぶん5/28朝に下山された何人もの方がチェーンスパイクの落とし物に気付いていたんでしょうが、さすが元持ち主です。
そう言えば、雪渓上にはいくつか落とし物がありましたね。
迷いそうな、危険箇所を過ぎるとほどなくして雪渓が終了し、夏道を迷うことなく下山することが出来た。
急な雪渓下りが思いの外速かったので、約2時間で17時10に登山口に到着した。
この時期は日が長いとはいえ、北アルプスの登山道は東斜面のため、青空が見えていても樹林帯は早く暗くなるので注意が必要。
docomoは山頂、乗越どちらも電波良好だが、KDDIは山頂付近以外は圏外だった。
翌日の同行者を迎えに行く時間連絡がうまくいかず、同行者は下山中に知り合った埼玉の方と二人、ホテルアンビエント付近まで下って来てしまっていました。
三人でリーズナブルな信州そばを食べ、埼玉から来られた方を松本駅に送り、同行者とコーヒーを飲みながら次週の山行計画を立てたのでした。
Hyperion117さん、はじめまして。
同日登ってました&多分、相方さんと同じ26号室だった者です。
相方さんにはいろいろお話させていただいて楽しい時間を過ごすことが出来ました。
宜しくお伝えください。
しかし良い天気で、良い時に登れたのが嬉しくてたまりませんでした。
またどこかでお会いできればと思います。
お疲れさまでした。
コースタイムを見ると、雪渓を登っている途中でパスされて行かれていたんですね。
皆さん遠方から来られていて、その体力・気力に尊敬します。
我々は地元ならではの楽な楽しみ方ばかりしており、申し訳なく思います。
地元なのに2013年から山歩きを始めて、だんだんと深みにはまって来ており、今シーズンからテント泊に手を染めようとしていることろです。
そう、どこかでお会い出来ればいいですね。
相方とはkuri0987さんとの話でまた山談が盛り上がりそうです。
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