記録ID: 1157886
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ハイキング
奥秩父
和名倉山 * シャクナゲ咲く奥秩父の秘峰 *
2017年06月03日(土) [日帰り]
ピアソラ
その他1人
体力度
4
1泊以上が適当
体力度について
- GPS
- 09:12
- 距離
- 22.2km
- 登り
- 1,404m
- 下り
- 1,408m
アクセスを調べる
標高グラフを拡大コースタイム
日帰り
- 山行
- 8:05
- 休憩
- 1:05
- 合計
- 9:10
16:40
民宿みはらし
○ CT（標準） ： 10時間30分
○ CT（実績） ： 08時間00分 （休憩含まず）
○ CT（実績） ： 08時間00分 （休憩含まず）
| 天候 | ○ 天気 ： 晴れ のち 曇り。 ○ 風速 ： 普通（5m/s程度）。 ○ 気温 ： 涼しめ（7℃くらい）。 ○ 視程 ： 長め。 |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2017年06月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
・4:30 {自宅} - 7:15 民宿みはらし駐車場 （高速利用：調布IC〜上野原IC） ※おいらん淵からの一の瀬林道が一部崩落による通行止めにつき、 落合橋側から迂回。30分ロスしました。 ※駐車料：500円／日（民宿のおばさんに支払います）。 ○ 復路（約95km） ・16:50 民宿みはらし駐車場 - 17:40 のめこい湯 ※日帰り温泉「のめこい湯」に寄りました。 ・18:30 のめこい湯 - 21:30 {自宅} |
| コース状況／ 危険箇所等 |
〇 特に危険個所はありません。 〇 昔は道迷いによる遭難も多発していたようですが、今は要所に道標が立ち、 トレースも明朗なため、道迷いのリスクも低いと思います。 〇 ただ、工程が長めなため、タイムコントロールと万一への備えは必須です。 〇 登山口から将監小屋へ至る林道のルートは、普通の林道で面白みに欠けるため、 登山に利用する道としてはお勧めしません。七ツ石尾根をお勧めします。 |
| その他周辺情報 | (1) トイレ 確認した限りでは、以下にありました。 �� 民宿みはらし �� 将監小屋 (2) 登山ポスト 見つけられませんでした。 (3) 温泉施設 下山後、丹波山温泉「のめこい湯」に行きました。 「のめっこい」とは丹波山村の方言で「つるつる、すべすべ」の意味だそうです。 その言葉の通り、湯上り後には肌がすべすべになりました。 ※営業時間 ： 10:00 〜 19:00（最終受付：18:00）（木曜定休日） ※料金 ： 600円／人 ※参考HP ： http://www.nomekoiyu.com/ |
写真
車が無いとアクセス困難な民宿みはらしの駐車場（500円／日）に止めさせて頂き、登山を開始します。今日は久しぶりの長丁場（20km超）。歩くぞー！
3
6/3 7:33
車が無いとアクセス困難な民宿みはらしの駐車場（500円／日）に止めさせて頂き、登山を開始します。今日は久しぶりの長丁場（20km超）。歩くぞー！
今は鳥の繁殖期。退屈な林道を堪えて七ツ石尾根に取り付と、ホトトギス（特許許可局）やヒガラ（秩父）やツツドリ（ぽんぽん）など、鳥のさえずりが耳を楽しませてくれます。
4
6/3 8:37
今は鳥の繁殖期。退屈な林道を堪えて七ツ石尾根に取り付と、ホトトギス（特許許可局）やヒガラ（秩父）やツツドリ（ぽんぽん）など、鳥のさえずりが耳を楽しませてくれます。
秋になると黄葉が期待できそうなカラマツ林も今は瑞々しい若葉の時季。その向こうに、奥秩父主脈の稜線が見えてきました。この辺りは鹿の食害がとくに酷く、シカ柵が設けられていました。
1
6/3 9:02
秋になると黄葉が期待できそうなカラマツ林も今は瑞々しい若葉の時季。その向こうに、奥秩父主脈の稜線が見えてきました。この辺りは鹿の食害がとくに酷く、シカ柵が設けられていました。
将監峠（しょうげんとうげ）からの登山道との合流点で一休み。空気が肌寒いのでウィンドシェルを着て、遅めの朝食を取ります。
山ノ神土（やまのかんど）を経て、しばらく歩くと一気に視界が開けました。気持ち良いー！
ふと振り向くと光り輝く富士が見守ってくれていました。その手前左の盛り上がりは大菩薩嶺（だいぼさつれい：2057m）です。手前の新緑から奥に行くほど濃くなる緑のグラデーションも見事です！
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6/3 9:57
ふと振り向くと光り輝く富士が見守ってくれていました。その手前左の盛り上がりは大菩薩嶺（だいぼさつれい：2057m）です。手前の新緑から奥に行くほど濃くなる緑のグラデーションも見事です！
リンノ峰を左に巻いて行きます。この先吹上ノ頭（ふきあげのかしら？：1990m）まで、断続的にシャクナゲが楽しめます。
また視界が開けました。西仙波と東仙波の間のこの辺りが、本日随一の展望地でした。
歩いた道のりを振り返ります。標高約2000mの稜線は今がまさに新緑の季節のようです。
初めて西側の展望が開けました。視線の先には甲武信ヶ岳（こぶしがたけ：2475m）が。その左奥は北奥千丈岳（きたおくせんじょうだけ：2601m）でしょうか。
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6/3 10:56
初めて西側の展望が開けました。視線の先には甲武信ヶ岳（こぶしがたけ：2475m）が。その左奥は北奥千丈岳（きたおくせんじょうだけ：2601m）でしょうか。
北東方面には秩父盆地も。今日はこの時季にしては珍しく視程の長い日で、上州の山々まで見渡せました。
いつか歩きたい奥秩父主脈。ここはそれを裏側から間近に眺められる数少ない場所の一つです。
東仙波（ひがしせんば：2003m）到着っ！井戸沢？を詰めて登って来られたという沢屋の猛者の方に撮って頂きました。30cmのイワナを釣って糠漬けにされてました。すごすぎ！
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6/3 11:03
東仙波（ひがしせんば：2003m）到着っ！井戸沢？を詰めて登って来られたという沢屋の猛者の方に撮って頂きました。30cmのイワナを釣って糠漬けにされてました。すごすぎ！
新緑のダケカンバが等間隔に綺麗に立ち並ぶ都会的で洗練された空間（に見えました）。僕らはここをガーデンテラスと名付けました。
再び甲武信ヶ岳。嫁は来週登る予定です。あそこのシャクナゲもまた見事なのでしょうね。
イルカ岩の先にそれがありました。和名倉山（わなくらやま：2036m）の山頂部（右奥のなだらかな稜線上の辛うじてわかる最高点）です。
7
6/3 11:28
イルカ岩の先にそれがありました。和名倉山（わなくらやま：2036m）の山頂部（右奥のなだらかな稜線上の辛うじてわかる最高点）です。
気が付けば八百平（はっぴゃくだいら）と呼ばれる奥秩父らしい森の中へ。オオシラビソが放つ馥郁たる香り（ずっとかいでいたくなります）を楽しみながら、山頂を目指します。
2
6/3 11:56
気が付けば八百平（はっぴゃくだいら）と呼ばれる奥秩父らしい森の中へ。オオシラビソが放つ馥郁たる香り（ずっとかいでいたくなります）を楽しみながら、山頂を目指します。
二瀬分岐を東へ。カラマツの苗木（植林？）が現れたら、山頂はもう間近です。
ヤター、和名倉山到着っ！ここが奥秩父最奥の地。展望も無ければ、ピークらしい高みすら無い、極めて山頂らしからぬ山頂ですが、感無量でした。
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6/3 12:37
ヤター、和名倉山到着っ！ここが奥秩父最奥の地。展望も無ければ、ピークらしい高みすら無い、極めて山頂らしからぬ山頂ですが、感無量でした。
でも、うかうかしてられません。まだ半分残っているので、軽く昼食を済ませて、来た道を戻ります。
せずに済むのであれば、ピストンはしたくありませんが、曇天が更なる変化を与えてくれました。そこには行きに見たものとは違う景色が広がっていました。
2
6/3 14:02
せずに済むのであれば、ピストンはしたくありませんが、曇天が更なる変化を与えてくれました。そこには行きに見たものとは違う景色が広がっていました。
細かなアップダウンはあるもののほぼ水平なため、足取りは軽やかです。
せっかくなので、行きとは違う道、将監峠経由で下山することにしました。
将監小屋の味噌汁の香りにそそられましたが、先を急ぎました。この後の長い林道歩きが（単調すぎて）きつかったです。小屋で宿泊される方も七ツ石尾根からのアクセスをお勧めします。
3
6/3 15:39
将監小屋の味噌汁の香りにそそられましたが、先を急ぎました。この後の長い林道歩きが（単調すぎて）きつかったです。小屋で宿泊される方も七ツ石尾根からのアクセスをお勧めします。
無事、日の入り前に下山しました。大仕事を成し遂げたあとのような達成感でいっぱいです（笑）。
撮影機器：
装備
| 個人装備 |
Tシャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
防寒着
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
サブザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
地図（地形図）
コンパス
笛
ヘッドランプ
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
携帯
時計
タオル
ツェルト
カメラ
|
|---|
感想
その昔、奥秩父最奥の秘峰と呼ばれていた、和名倉山。
僕が初めてその存在を知ったのは、登山を始めてまだ間もない頃、
雲取山（くもとりやま：2017m）を三峰方面に下山する途中のことでした。
西側の展望が開けるたびに、その丘のように茫洋と横たわる姿を
目の当たりにしては、「なんて大きな山なんだろう」と感嘆したものでした。
その翌年。今度は北側、秩父御嶽山（ちちぶおんたけさん：1081m）から
和名倉山を眺めました。やはり、その図体の大きさに、
百名山の雲取山をも凌ぐ存在感を覚え、「いつか登りたい」と思いました。
その後、何度か山行を試みるも、全て計画倒れに終わっていました。
この山は、僕らには、あまりにも遠くて、あまりにも大きすぎたのです。
塩山駅からタクシーで片道10000円！往復20000円！！
（奥多摩駅と塩山駅を路線バスが結んでいた時代が羨ましい。）
その上、例え、タクシーで登山口に辿り着けたとしても、
その後に待っているのは10時間を超える20kmの長時間山行でした。
公共の交通機関を用いた日帰り登山は到底不可能でした。
いつの間にかフェードアウトしてしまっていた和名倉山への想いを
再び焚き付けたのは、あと一月に迫った転勤用に購入したマイカーでした。
とまぁ、最近登った山は大抵このパターンです（笑）。
これだけ切望していた和名倉山なので、良くなかった筈がないのですが、
実際に登ってみて益々好きになってしまいました。
第一、季節が良すぎました。
ただでさえ楽しい眩い新緑の稜線歩きに、文字通り花を添えたのは、
今がまさに旬のシャクナゲでした。毎年、開花時期が梅雨と重なることから、
旬を逃して見られずにおりましたが、このたびようやく念願が叶いました。
高嶺の花といいながら自宅前の通りにも植えてあり、山に登らずとも
簡単に見ることのできる花ですが、やはり野山に自生するものは力強さが違います。
旬はシャクナゲだけではありません。
折りしも鳥の繫殖期と重なり、ホトトギスやヒガラやツツドリなどの
鳥のさえずりは、僕らの聴覚を楽しませてくれました。
特にヒガラは「秩父ー、秩父ー」と鳴くので、山域的にもぴったりでした（笑）。
また、オオシラビソが放つ馥郁たる香りは、嗅覚をも楽しませてくれました。
思い描いていた大きな土饅頭のような存在感はそのままに、
大味になることもなく、五感で楽しむことのできた充実の山登りでした。
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piazzollaさん
こんにちは。
バリエーションを広げ、山を堪能されている様子がうかがえ羨ましい限りです。
ハイキング、沢登り、クライミング、トレランと。奥様もご一緒とは驚きです。
間もなく梅雨入り。お天気に恵まれ本当に良かった、素晴らしい山行に拍手です。
gijinさん、こんにちは。
コメントありがとうございます。
あとひと月で東京を離れるので、今のうちに行けるだけ行っておこう、
といったところです。
沢とクライミングに関しては、やはり山田ガイドが後押ししてくれたことが大きいです。
茨城は山が低いので、暑い夏はせめて沢でも、、、と思っているのですが、
そんなに簡単には行かなそうです。やはり東京が良いですね。
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