白神岳 (蟶山コース)〜向白神岳
- GPS
- 56:00
- 距離
- 19.9km
- 登り
- 1,595m
- 下り
- 1,598m
コースタイム
- 山行
- 8:27
- 休憩
- 1:28
- 合計
- 9:55
- 山行
- 2:50
- 休憩
- 0:10
- 合計
- 3:00
天候 | 1日目: 晴れのち曇り 2日目: 晴れのち曇り 3日目: 雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
アイゼンは不要。ザラメ雪でたまに足をとられるがさほど苦労しない。 白神岳から向白神岳は、雪庇が形成されており、半分くらい薮。 |
その他周辺情報 | ウェスパ椿山で温泉 大人500円 / 人 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー
ハードシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
アウター手袋
予備手袋
防寒着
雨具
ゲイター
日よけ帽子
着替え
靴
予備靴ひも
ザック
ザックカバー
ピッケル
ビーコン
スコップ
ゾンデ
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
水筒(保温性)
食器
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
ファーストエイドキット
針金
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
新聞紙
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ナイフ
カメラ
シェラフ
|
---|---|
共同装備 |
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
調理器具
調理用食材
調味料
ポール
テント
テントマット
|
感想
1日目 (移動日)
快晴で、海岸線の眺めが非常に気持ちよかった。途中の展望所からは白神山地の山並みがくっきりと見えた。
13時頃弘前を出発し、16時頃に登山口駐車場に到着。数台の車があった。
いくつかのパーティーが下山し、聞こえた話によるとアイゼンは不要とのことだった。
2日目
5時50分出発。しばらくブナ林を進む。天気がよく歩きやすかった。
シラネアオイ、キクザキイチゲなどが綻び、瑞々しい。この時期の花が大好きだ!最後の水場の脇にはイワウチワがきれいに咲いていた。
蟶山に向かう急坂辺りから雪が見られた。ざらめ雪に足をとられることもあったが、
さほど苦労することはなかった。汗ばむが、雪があるためか休憩すると涼しく感じた。
大峰岳分岐の手前で、弘前大学山岳部とすれ違う。向白神を目指したが電車の都合で撤退したとのことで、下山中だった。新入生と思しき人たちもみんな真っ黒に日焼けしていた。
ざくざくとした雪の感触、漂う春の空気。残雪期は本当に楽しい。高度を上げて振り返ると日本海を見渡せる。これも白神山地の楽しみのひとつだ。水平線はぼんやりと霞んでいた。
10時過ぎに避難小屋手前に到着。分岐を東側へ進む。さっそく藪に先を阻まれる。こちら側に向かう木の枝を左右によけて場所をつくろうと試みるが、思いのほか弾性が強くうまくいかない。ザックに引っかかり顔に当たる。
やっとの思いで藪を抜け、鞍部にテントを設置。荷物を整理して向白神へ出発。
連休前の気温が高かったためか予想より雪の量が少なかったようで、向白神までの尾根全体の4割ほどの藪が露出しているように見えた。
途中までは山岳部のものであろうトレースを辿りつつアップダウンを繰り返す。雪庇を避けるため藪の脇ギリギリを歩く。雪の上が危険な場合は藪に入った。
日差しがあって雪が眩しかった。体力を消耗するため何度も休んだ。休憩の回数は記録できなかった。
藪こぎのコツとはSさん曰く、枝を無理によけず上に乗ればいいと。そうはいっても目の高さよりも高い藪を前にすると、圧迫感があり腕で押し付けたくなる。
脚だけでなく腕の力も総動員した。ふと顔を上げると、後ろにいたはずの2人がいつの間にか前にいる、ということが何度もあった。好奇心ややる気が少し萎み「もう無理です...」という言葉が喉まで出かかる。
それでもだんだんと慣れて、脚で枝を踏みつけて立てるようになった。予想に反して滑ることはなく視界が広がり、焦りが治まる。
足元に2輪だけカタクリが咲いていて、嬉しくなった。
4か所ほどの藪をやり過ごし13時15分、ついに向白神、と思いきやGPSで確認したところ1250m地点。目的地までまだ2つのピークがあった。復路を2時間半と見積もると天気が崩れそうだったため、引き返すことになった。
長めの休憩をとり、白神山地の景色を目に焼き付けた。向白神岳の隣 (向こう側) に岩木山が並ぶ景色は忘れないだろう。南西の方には日本海が見えた。
さて、テントまで戻らねばならない。越えてきた藪にもう一度入るんだと身構えたが、下りでは登りの場合と違い、枝の流れに沿うため幾分動きやすかった。
途中、Sさんが明らかにルートを外れたトレースに気づく。近づいて見てみると手の平はあろうかという大きさの熊の足跡だった。運良く (または運悪く) 熊には遭遇せずに済んだ。
15時45分テントに戻った。翌日は下山のみなので飲んで気楽に過ごした。夜半から風が強まり、雨が降り始めたようだった。
3日目
早朝、目が覚めたが、雨がしとしと降り続いていた。のんびりして10時前に出発、最後の藪こぎをして10時20分に分岐に着く。
あとは下山。雨に濡れた緑がとてもきれいだった。下山はあっという間で少し寂しい気持ちになる。
前日に写真に収めたイワウチワだが、下山のときには花びらが落ちていた。儚い。
3組ほど登りの人たちとすれ違った。12時45分に下山。雨は止んでいた。
帰り道で振り返ると、山の方は明るく晴れているようだった。
すれ違った皆さんは山頂を楽しんでいるだろうな、と思った。
向白神岳 (手前) まで到達するという貴重な経験をした。
初めての藪こぎはとても楽しくて、またもがきに行きたいくらいだ。
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