伊吹山 初夏の花探訪 (上野口⇔山頂）

2017年06月10日(土) [日帰り]

• GPS: --:--
• 距離: 15.4km
• 登り: 1,368m
• 下り: 1,363m

コースタイム

日帰り

• 山行: 6:35
• 休憩: 0:35
• 合計: 7:10

7:15 伊吹山登山口
11:10 11:45 伊吹山山頂台地
14:25 伊吹山登山口

山野草目的ですので時間は参考までに。

天候

晴れ

アクセス

利用交通機関：

自家用車

コース状況／危険箇所等

入山協力金300円。

写真

6/10 6:47

上野登山口に車を走らせます。途中麓の川戸谷に架かる橋から見上げる朝の伊吹山…威風堂々の貫禄。百名山に選ばれたのも頷けます。ワクワク感と登高意欲が増してきます。

6/10 14:25

一番ポピュラーな上野口から登ります。入山協力金300円を払います。

6/10 14:23

どこぞの昔話に出てくる7人の白髭の長老たち… ではなく登山口で見かけたユキノシタの花です。

6/10 7:43

登山口から30分程で視界が開けます。ここから山頂まではほとんど樹林がないので暑いっ ! 遠景は鈴鹿・霊仙山。

6/10 7:46

クサフジ。1合目で多く見かけました。

6/10 7:46

結実しています。何かな ?

6/10 7:49

のびやかな霊仙山と関ケ原。終始展望があるのが伊吹のいいところ。

6/10 7:50

ミヤマコアザミを見つけました。

6/10 7:50

ノアザミの変種で伊吹山固有種。ノアザミに比べると背も低く、刺や毛が多いのが特徴。近寄って見るとよく分かります。

6/10 7:52

コナスビ。かなり小さな花です。

6/10 7:53

ニワゼキショウ。これは帰化植物なのであまり登山者には喜ばれないでしょうか。

6/10 8:01

イタチハギ。

6/10 8:05

エゴノキ。蕾もまだたくさんありました。

6/10 8:07

ガマズミ。四つの花言葉があるそうです。「結合」「恋の焦り」「愛は強し」「私を無視しないで」…　うーん、意味深。この花を見る目が変わりません ?

6/10 8:09

ナワシロイチゴ。見た目美味しそうですが本当にジャムにしても美味しいです。

6/10 8:28

ニガナ。舌状花は5個。こちらが本家で…

6/10 8:20

これはハナニガナ。分家（ニガナの変種）です。舌状花は7-9個。

6/10 8:30

3合目手前で目に飛び込んできた鮮やかな白い木の花。

6/10 8:30

葉が3つに裂けていますので、オオカメノキではなく、カンボクです。

6/10 8:31

伊吹山どーん。3合目から。

6/10 8:46

スイバ。高原に散在しています。

6/10 8:50

キバナノレンリソウ。信長が持ち込ませた薬草にくっついてここ伊吹山に来日した花。自生は伊吹山だけ。

6/10 8:52

タツナミソウ。

6/10 8:55

伊吹山をバックに咲くアヤメ。

6/10 9:01

ムラサキツメクサ。こちらは山野草というよりは牧草の扱いですね。

6/10 9:03

おや…?　立ち去ろうとした時に青紫色の足元の小さな花に気が付きました。ひょっとして…フウロ？

6/10 9:03

ハクサンフウロかと思いましたが、花弁が重なっているので特産種のイブキフウロでは ?　近くに寄れないのでハッキリと確認は出来ませんでした。

6/10 9:13

オヘビイチゴ。名前はイチゴでも、キジムシロのお仲間なので、いくら待っても赤い実をつける事は…ありません。

6/10 9:14

アヤメ。初夏の3合目の主役はこの花。

6/10 9:20

昔の日本の山々にはこのようにいっぱい普通に咲いていたのでしょうね。

6/10 9:21

再度タツナミソウ。
よく見ると子供の頃見たウルトラマンの〇〇星人そっくり。
「フォッ、フォッ、フォッ …ワ・レ・ワ・レ・ハ…」

6/10 9:24

キバナハタザオ。留まったウスバシロチョウにまるでほっぺたあたりにキスをされて「いや〜ん」と首をかしげているようです。^^)

6/10 9:26

オドリコソウ。名前を知って見ていると何か聞こえてきそうです。「ハァ、ヨイヤサァ〜、ヨイヤサァ〜」

6/10 10:03

5合目からはいよいよジグザグの急坂が始まります。

6/10 10:21

ジシバリ。平地では雑草だが、山で咲くのを見ると意外とカワイイ。

6/10 10:24

7合目付近。踏ん張りどころです。周りの花たちが疲れを忘れさせてくれます。

6/10 10:32

コバノミミナグサ。この花は伊吹山と山口県秋吉台でしか見られません。

6/10 10:38

イブキガラシの群落。6合目から上は途切れる事がありません。

6/10 10:41

「私を見て、見て!」「おい、押すな、押すなっ!」
道行く登山者に皆、懸命にアピールするシモツケさんたち。

6/10 10:48

イブキシモツケは本当にたくさん咲いています。6月の伊吹も春や盛夏に負けず花盛りです。

6/10 10:52

クサタチバナ。8合目付近で多く見かけました。

6/10 10:54

ヒメウツギ。

6/10 10:55

山の上からおしよせるヒメウツギの集団からイブキシモツケの集団が必死に麓に向かって逃げる…みたいな映像が一瞬頭の中をかけまわりました。何となくそう見えませんか ?

6/10 11:01

山頂手前。最近あちこちの山で増えてきましたが伊吹山にもとうとう鹿防護柵が。

6/10 11:07

またお会い出来ましたね、タケルさん。元気そうで何よりです。

6/10 11:23

山頂台地の主役はニリンソウからウマノアシガタ（キンポウゲ）に代わっています。

6/10 11:25

万華鏡を覗いたみたいです。

6/10 11:29

三角点。国土地理院の表示板が出来ていました。

6/10 11:30

山頂台地を囲んで鹿よけの柵が出来ていました。大事なお花畑を守るためだから仕方ないのですが、やはり人工物は味気なく少々残念です。

6/10 11:41

6月の山頂、足元はご覧の通りの黄色一色です。ついこの前まではニリンソウをはじめとする白い花で埋め尽くされていたのに…。もうないのかな… ?

6/10 11:49

まだ咲いていてくれました ! ニリンソウ。山頂台地西側まで足をのばして見つけました。

6/10 11:58

山頂台地から落ち込む急斜面もイブキシモツケの群落が。
『写真で見た屋久島のシャクナゲの時期の風景みたい…』という声が近くの登山者から聞こえてきました。なるほどね。

6/10 12:00

石灰岩の崖や急斜面、風衝地がお好き。嫌いなのは花崗岩。なので伊吹山にはこれでもかという程あるのに、少し離れた鈴鹿の御在所あたりではさっぱり見ません。

6/10 12:01

琵琶湖展望台近くからは、登ってきたつづら折れの急坂の登山道が見下ろせる。

6/10 12:05

みんな頑張れ〜。（伊吹山には年3万人が登るそうです）

6/10 12:06

見下ろす3合目台地。思わず「バンジージャンプ」でもしたくなる高度感です。

6/10 12:07

山頂台地にまでオドリコソウ。
「天空のお立ち台」で踊りまくる ? イェイ !! ミュージカルも出来そうだ。

6/10 12:09

まだまだ登ってくる登山者の列。下るのに少し躊躇します。案の定、何度も立ち止まってすれ違いました。

6/10 12:25

7合目付近。このイブキガラシの密度、凄いっ !

6/10 13:04

キバナハタザオ。

6/10 13:05

この花が咲き出すと伊吹山にも夏が来たと感じます。

コウゾリナ。

6/10 13:16

ハクサンフウロでしょうか。遠目でなかなか判別が難しい…

6/10 13:17

ユウスゲはこれから咲きます。花が開くころにまたここに来たいと思います。

6/10 13:18

3合目オカメガハラのアヤメは午後になって少々くたびれ気味になってきたように見えます。梅雨入りしたにもかかわらず雨が降っていませんから。

6/10 13:24

シロツメクサにとまっているのはウスバシロチョウでしょうか。

6/10 13:25

とても美味しそうに何度も何度も吸っています。見ていたらこちらも喉がゴックン…　暑い1日を歩いてこちらも喉カラカラです。

6/10 13:59

1合目まで下ってきました。チョウにならって喉を潤そう、というのは言い訳。伊吹牛乳シェイクの誘惑に負けてしまいました。では、マンゴー味を。

6/10 14:05

御馳走さまでした。

6/10 14:27

三之宮神社に下山しました。次はユウスゲの咲くころに来るかな。

撮影機器：

iPhone 6s Apple

iPhone 7 Plus Apple

装備

個人装備

Tシャツ ズボン 靴下 サブザック 昼ご飯 行動食 地図（地形図） 計画書 GPS 日焼け止め 保険証 携帯 時計 サングラス

感想

kenny

　馴染み深い地元の名山・伊吹山。山上台地の花探訪には何度も来たが、山麓からの登山は以外にも2度目、しかも無雪期は初めてです。少年時代を過ごした土地では、学校の窓からいつも見えていた白い山のイメージが強く、高校までの学校の校歌には必ず「伊吹」「伊吹嶺」のフレーズがありました。
　世界一の豪雪記録を持つ山、日本百名山、など全国区の山ですが、個人的には故郷の風景に必ずある山で、実家に帰った時はいつもしみじみ眺めたものです。朝に夕にいつも西に眺め見た伊吹山。濃尾の平野に立って伊吹山が見えないなんて、「コーヒーをいれないコーヒー」みたいなもんです。
　高尾山に次いでこの国で植物の種類が豊富と一部では言われているようですが、さすがです。山麓から山頂まで途切れる事のない山野草オンパレード。特にイブキシモツケとイブキガラシは圧倒的でした。ミヤマキリシマやヤクシマシャクナゲのように赤やピンクの派手な色合いの花ではないのですが、咲いている密度はどの山にも引けをとらないと思います。人気の山で人も多くこの日もほとんどの方は山頂へ、山頂へとアリのように登っていきましたが、自分は数歩歩いては立ち止まり花を見て、というペース。おかげで”ヤマレコ”ではなく”ハナレコ”　になってしまいました。どうせなら、月毎の伊吹山・山野草レコにしてしまおうか？ 次は7月、ユウスゲにあわせて登ってみよう。