3年越しの想いとともに松木沢から皇海山へ(国境平泊)
- GPS
- 21:31
- 距離
- 32.8km
- 登り
- 2,510m
- 下り
- 2,514m
コースタイム
- 山行
- 8:38
- 休憩
- 0:35
- 合計
- 9:13
- 山行
- 10:58
- 休憩
- 1:48
- 合計
- 12:46
天候 | 6月17日(土)晴れのち曇り 6月18日(日)曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
北関東自動車道・太田藪塚ICより51キロ・所要時間1:10ほど。 ※さいたま市自宅よりオール下道で114キロ・所要時間2:30ほど(自分用)。 《駐車場》 銅親水公園駐車場(無料) 約20台ほど駐車可能です。 トイレは場内にはありませんでした。 《コンビニ》 上桐原交差点にあるセブンイレブン群馬みどり北店が最終コンビニです。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
《道の状況》 【全体的に・・】 ほぼ全般に渡って一般登山道ではないため、薮こきや沢の見極め、ルートファインディングが必要なルートです。 松木沢は渡渉箇所が非常に多いので、濡れても良い履物(澤靴である必要はありません)を用意しておきましょう。 【銅親水公園〜松木沢】 銅親水公園から河原まではひたすら林道を歩いて行きますが、道標も各所に設置されていてとても分かりやすい。 砂防ダムから先はしばらく沢沿いを歩くことになりますが、ここから先渡渉が頻繁にあり確実に膝下あたりまで濡れますので、濡れても良い靴に履き替えましょう。 松木川六号ダムは、ロープやステップが設置されいる左岸(右手)から乗り越えられます。途中にある小滝も同じく左岸から巻くことが出来ます。 この区間、高低さはほとんどありませんがただひたすら長いです。でもとても素晴らしい道。 【ニゴリ沢〜モミジ尾根】 ニゴリ沢と松木沢本流との分岐には、右手に道標が記された大きい岩があります。 この先は水に濡れるような渡渉はないので、登山靴に履き替えましょう。 モミジ尾根の取りつきは、左にカーブしていった先に見える滝の30m手前の左岸(右側)にあります(マーカーあり)。 スタートからしばらくは、樹林帯の中メチャクチャな急登が続きますので滑落注意。 その後傾斜は落ち着きますが、ややルートが不明瞭な笹原の道となります。 たまに現れるマーカーを確認しつつ、尾根の高いところを意識しながら歩きました。 今回県境尾根直下でルートを誤り、国境平よりも少し上がったところに出てしまいましたが、踏みあとがいくつかあったのでルートは確認された方が良いと思います。 【国境平〜皇海山〜皇海のコル】 国境平からしばらく笹原の道が続きますが、踏みあとが薄くやや分かりづらい。 基本的に尾根筋ですが、所々にあるマーカーなどをしっかり確認しましょう。 笹原が終わり樹林帯に入るとだいぶ分かりやすい道となります。 皇海山の肩に出る手前は日光方面の展望が素晴らしく、ご来光スポットもあり。 この区間を早朝に歩かれる場合は要レインウェア下。 【皇海のコル〜鋸山〜庚申山】 これまでと比べてしっかり道標も整備されているのでルート自体に問題はありませんが、庚申山まではアップダウンが激しく、ヤセ尾根の危険な岩場の通過もありますので慎重に。 特に薬師岳手前の岩場は、本ルートですと下りで通過しますので要注意。 【石塔尾根〜銅親水公園】 庚申山から石塔尾根(中倉山方面)に向かう入口辺りにはピンクテープがあります。 オロ山まではやや分かりづらいルートですが、思っていたよりもピンクテープがあったのと、踏みあともわりとありました。 ただし、いきなりルートが分からなくなる箇所が多々ありますので要注意。 オロ山からしばらく歩くと開けた尾根に出ますが、そこからは道迷いの恐れの少ない快適な稜線歩きが始まります。 中倉山からしばらく歩いた先にある分岐は右へ進み、林道まではジグザグの急坂を下っていきますが、足元がややスリッピーなので滑落注意。 《キャンプ地》 国境平周辺 県境尾根にはキャンプ適地が点在しております。 水場は国境平標識から群馬県側に5分ほど下ったところにありますが、やや細い水量のようです。 今回は国境平よりも少し南の地点に幕営したため国境平の水場が分からず、県境尾根を群馬県側に15分ほど下ったところにある水場を利用しました。 こちらは十分な水量でしたが、たどり着くまで斜面が急で大変でした。 《コウシンソウ》 庚申山から銀山平方面に10分ほど下ると慰霊碑が右手にありますが、さらにその下の左手にある大岩に少し咲いておりました。 《参考記録》 ○Evergreenさんのヤマレコ https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-517292.html ○lastingさんのヤマレコ https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-852248.html |
その他周辺情報 | 《温泉》 ○国民宿舎 サンレイク草木 日帰り入浴 500円 営業時間 8:30〜20:00 アルカリイオン泉 循環・ろ過 http://sunlake-kusaki.net/phone/index.html ○国民宿舎 かじか荘 日帰り入浴 610円 営業時間 8:30〜20:00 アルカリ性単純温泉 源泉掛け流し ※平成29年9月まで改修工事のため休業中。 http://www.kokumin-shukusha.or.jp/annai/ken/totigi/209041.html |
写真
感想
皇海山にはこだわりがありました。
それは、今回歩いた松木沢から山頂を目指すということ。
山を始めたばかりの頃は、山頂の展望もないし、なんと言うかあまりぱっとしない感じのこのお山が何で百名山なんだろうと思ったこともありましたが・・
関東平野から望むと日光連山と並んでたたずむ重厚な山容、松木川の沢相の美しさ、そして石塔尾根という開放的な稜線の存在を知り、ワタシの中ではどうでもいいお山からとても魅力的で俄然気になるお山に変わりました。
このルートの存在を知ってから綿密な計画を練っておりましたが、気付けば3年の年月が経過してしまい・・。
沢沿いを歩くので雪のない温かい時期に、そしてできれば快晴の土日にと思っていたのですがこのままだと一生歩けないなと思い、土曜日はまずまずだった先週末、満を持してお邪魔して参りました。
出発直前に、相方からやっぱり歩きたくないとごねられた時はマヂで泣きそうになりましたけど(^-^;
全般に渡って試されるルートファインディング力、沢筋の見極め、危険な岩場やヤセ尾根の通過、そして最後に待っている至福の稜線歩き。
写真コメにも書きましたが、山の醍醐味の全てがここにあると言っても過言ではないと思います。
2日目こそ微妙な天気で少し残念ではありましたが、逆に再訪する明確な理由ができてありがたいくらい。そんなふうに心から思えるお山って実は初めてかもしれません。
今回はあくまで下見の旅。次回は木々が色付く季節にお邪魔したいなあと思います。相方も気に入ってくれたみたいだし(^-^;
それにしても年々歩く人が増えているのか、石塔尾根は想像よりも人が入った形跡があり、歩く前はかなりワイルドな山歩きを想定していたのでちょっと拍子抜けしました。
この山行記録でもこんな素晴らしいルートがあるんだということを伝えたい反面、いつまでも静かな場所であって欲しいなあと思うズルいワタシがおります(^-^;
次にお邪魔する際はどう変わっているのかは分かりませんが、次回こそは青空の下で孤高のブナに会いたいものです。
最後まで長文にお付き合い頂きありがとうございますm(_ _)m
皇海山にはこだわりはありませんでした。
あの有名な悪路をマイカーで走りたくないし、クラッシックルートと呼ばれているコースの林道歩きもイヤ、今回歩いたルートも沢歩きに藪漕ぎ…丸々2日間のルートファインディングなんて無理無理。
別に無理に登らなくてもさぁ…。
3年の間、何かと言い訳をして避けてきたお山です。
出発直前までケンカして登りたくないとだだをこねていたような(笑)
結果的には、過去に歩いてきた一泊2日ルートの中でもベスト3にランクインするくらい最高の山歩きとなりました♪
不安だった沢歩きは、水量も膝下程度、流れも弱く、水温もまずまずだったので快適でした。道迷いも不安でしたが、時々マークがあったり、踏み跡っぽいのもあり、GPSを見ながら何とか。
経験や知識、体力…色々と試された2日間だった気がします。
3年前からの計画ではありましたが、恐らく3年前の私には難易度が高すぎてこんなに楽しく終われなかったと思います。
それでも今回の山歩きは60点。まだまだダメダメなところがいっぱい。次回は85点目指して頑張ろう!!
久しぶりの感想でした。
ありがとうございました(^^)
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