三国峠-三国山-平標山-平標新道-土樽駅
- GPS
- 07:51
- 距離
- 21.8km
- 登り
- 1,448m
- 下り
- 1,845m
コースタイム
- 山行
- 9:25
- 休憩
- 0:35
- 合計
- 10:00
<電車とバスで移動>
13:49西武クリスタルバス停-14:07三国峠駐車場
天候 | 快晴 無風 標高の低いところは次第に風が出てきて凌ぎやすい |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス 自家用車
・土樽から越後湯沢はJR線利用。本数が少ないので利用の際は要確認。 ・越後湯沢駅から三国峠最寄りのバス停(西武クリスタル)まで路線バス利用。JRセントの接続はしていないが、本数はそこそこある。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・三国峠登山口-三国峠-三国山:標高を一気に上げるが、登山道は大変明瞭でとても歩き易い。峠から三国山までは木道と木の階段の連続。雨の時や早朝の朝露で湿っている時はとても滑るので注意。登山者は大変少なく、今日は誰とも会わず。 ・三国山-三角山-平標山の家:山の家までは登山者ほとんと見掛けず。登山道はアップダウンを繰り返すものの大きく上がりも下がりもしないので歩き易い。が、全般的に道幅が狭く、すれ違いなどがある時は気を遣う。山の家の水場は利用可能。 ・平標山の家-平標山:木の階段の連続。山頂直下に残雪があったがアイゼン不要。 ・平標山-平標山新道-渡渉点:樹林帯に入る辺りまでは景色良く傾斜もなだらかな所が多いが、先に進むにつれて急傾斜の斜面を一気に下るようになる。木の根を乗り越えて行く箇所も多くかなり大変。渡渉は土樽駅までに何度か繰り返すが、下りの場合最初のところが一番気を遣う。ロープが渡してあるがあまり役に立たないので、自分で渡る箇所を良く見て行くしかない。それ以外の箇所は水量が多くない限りは特に問題ない。 ・渡渉点-土樽駅:標高差のあまりない森の中を歩く。上にも書いたが何箇所か渡渉があるが、今日の時点ではどこも特に問題なし。登山口から出てくるとその先は林道歩きがしばらく続き、最後はアスファルト道路の上を歩く。盛夏の時期は大変暑いはず。 ・西武クリスタルバス停-三国峠駐車場:国道17号線沿いをただ歩く。早足で20分程度。交通量はそれほど多くないが、スピードを出しているクルマが多いのでその点は注意が必要。トンネルの中は歩かず脇の歩行者用の通路を歩く。 |
写真
感想
平標山は様々な季節に何度も訪問しているが、6月は初めてだった。近年は積雪期にスキーで訪問が多かったが、今回は日帰り縦走の通過点として再訪問した。今回の登山口は三国峠でゴールは土樽駅。
三国峠登山口の駐車スペースにはまだくらい4時前に到着。先客一台。外は気温10度で肌寒い。食事と準備を済ませて4時過ぎに出発。明るくなってはいたが、まだまだ暗い。三国峠までのコースは地図を見るとクネクネ折れ曲がっていて、初めからしんどそうだと思ったが、道幅が広く歩き易く、当初の懸念は杞憂だった。それよりも天気が良くない。ガスが垂れ込めていて、樹林帯とは言え視界が悪かった。朝のうちは霧も出るだろうと楽観的に考えて先に進む。出発から30分ほどで峠に到着、神社があった。まだガスが濃く写真にも適さないので素通り。ここから三国山山頂までは階段&木道地獄に苦しめられることになる。歩幅が合わない階段に苦戦しつつも登り続けていると、不意に周囲の霧が晴れてあたりが見渡せるようになった。どうやらガスの上に出たらしい。ちょうど朝焼けの時間帯、大変良いタイミングで雲の上に出られた。写真ストップが増えたが、それでも駐車スペースから1時間ほどで三国山山頂到着。当然ここまで誰も見かけず。山頂で小休憩の後に歩き出すが、ルートが見つからない。少しウロウロするが地図を見直して一回戻ると判断、これは正しかった。三国山から三角山へのルートに入ると、木の階段と木道は姿を消した。ようやく普通の登山道を歩けるようになった。昨日の雨と朝露のせいで、ここまでで既に膝から下はホースで水を掛けたようにびっしょりだった。スパッツを巻いてきて良かった。シューズもゴアが入っていなければ、とっくに浸水していただろう。花と景色を見つつ、アップダウンをこなして三角山に到着。相変わらず誰もいない。小休憩後に出発、すぐに大源太岳方面の分岐にぶつかる。少し迷うが天気も良いので往復ピストンすることに。10分ほどで山頂到着、平標山と仙ノ倉山が良く見えた。来て良かった。縦走路にもどり先を急ぐ。この先の平標山の家から山頂までは何度か歩いた道。勝手は分かるがまた木の階段が連続すると思うと気が重い。天気は抜群に良く、朝の濃いガスが嘘のようだった。平標山の家で休憩と給水。雪解け水だろか、蛇口から勢い良く冷たい水が出ていた。ここからは再び木の階段歩き。しんどいもも上げ運動が続く。この斜面は、積雪期にスキー+シールで登るのが一番楽だと思ったりする。この時間帯は快晴で風もなく、歩くと汗が滴るほどになった。きついが距離も時間もわずかなので我慢して登る。そうこうするうちに平標山の山頂に到着。今年は4月にスキーで来たので約2ヵ月ぶり。山の家までは登山者は数人しか見なかったが、人気の山だし天気も良いので山頂は多く人がいた。休憩場所もないので山頂滞在数分で移動開始。山頂からは周囲の山々が全部見えた。ここからはお待ちかねの平標新道、今回のメインイベントと言っても良い。下りはじめるといくつか残雪の上を歩く。もっと長くても良いのに、と思うぐらい呆気ない。このルートは初めてだが、右手に仙ノ倉山がとても良く見える。いちいち止まって写真を撮るので先に進めない。このルートから見る仙ノ倉山は大変堂々としていて格好良い。今日は寄って来られなかったことを少し悔やむ。平標山付近は登山者多数だったが、下りはじめると再び無人になった。標高を下げると右手に滝も見えるようになり、遠くに水音も聞こえる。そのうちに残雪が音を立てて雪崩れる瞬間も目撃する。谷1つ隔てた向こう側なので雪崩があっても何があっても影響はないだろうが、コンクリートブロックのような残雪がガラガラと音を立てて雪崩れていく様は遠くから見ていても恐ろしい気がする。見晴の良いところで小休止して下山を再開する。平標新道は、下り始めは天国のように快適なトレールだったが、この後は険悪な下りが渡渉点まで続いた。尾根を切り開いたような登山道ではなく、地図をよく見れば分かるが、登山道は等高線をほぼ突っ切っているので、かなり急な傾斜を下らなければならない。しかもエスケープルートもないから、下り始めたらとにかく降りるしかない。傾斜は急だし、樹林帯に入ると昨日の雨で滑るしで良いところがまるでない。こんな厳しいところと知っていたら来なかったかも、とさえ思った。急な下りだし休む所もないのでとにかく下り、渡渉点に到達する。これでもう大きな下りがないと思うと一安心。ただ、この最初の渡渉は案外手強かった。良く周りを見て渡るのに適切なところ探すが、どこも水が深そう。岩は水の上に出ているが、とても滑りそう。ゴアテックスの性能を信じて靴を水の浅いところに突っ込むしかない。その時ストックで上手くバランスを取って何とか渡渉完了。靴の中は濡らさずに済んだ。この後数回渡渉を繰り返すが、最初が一番厄介で後は大したことなかった。大下りはなくなったものの、この先は森のようなところを歩く。ところどころ登山道が不明瞭だが晴天の真っ昼間なのでロストすることなく進む。10:30頃にようやく登山道が終わり林道に到達する。平標新道の再訪は、今のところないと思う。上部はかなり快適だが、下部が自分にとってきつい。登山口が終わるとあとは消化試合。林道とアスファルト道路を炎天下の中延々と歩いて土樽駅に達する。日も高くなり気温も上がっていたが、幸いに風があったので凌げた。駅には列車出発の30分ほど前に到着、何とか間に合った。これで終わりで帰れれば良いのだが、この後クルマの回収が待っている。越後湯沢に移動し、今度はバスを終点まで乗って行かなくてはならない。電車は空いていたが、バスは案外混んでいた。土曜日で出掛けている人が多いためだろう。バスの終点からは再び2キロ弱の歩き。GPSの電源を入れて帽子を被って歩き始める。アスファルトの熱気が伝わってくるし、クルマもバンバン通っている。交通量は多くはないが、スピードは出しているので気は抜けない。ただの国道なので歩いても特に面白いわけではなく、20分ほどで駐車場に到着、無事帰還。朝は2台だけだったクルマは10台くらいになっていた。が、恐らくここから土樽駅まで縦走するような物好きはそうそういないのではないかと思う。
コメント
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西武クリスタルから一緒に歩き始めましたね、すぐに置いてかれちゃったけど (^^;)
私は平標からだったけど、あそこに車を置いてどんなルートを歩いて来られたのか気になってましたが、まさか新道を下ってとは・・・驚きです。
爽やかな初夏の天気の中、良い山行ができましたね!
ではでは (^_^)/~
griさんこんばんは。
平標新道は、樹林帯に入るあたりまでは景色も良くて最高でした。それ以下は、、、。
越後湯沢駅から三国峠の駐車場までバス便があれば、もっと楽させてもらえるのですが、
バス終点から先は緩い登り坂で、通るクルマは結構飛ばしていて、最後の歩きは気が抜けませんでした。
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