白神山地 暗門〜赤石川 6月3週隊


- GPS
- --:--
- 距離
- 17.5km
- 登り
- 913m
- 下り
- 912m
コースタイム
- 山行
- 9:26
- 休憩
- 0:17
- 合計
- 9:43
天候 | 1日目:曇り時々晴れ 2日目:霧のち快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・白神山地世界遺産核心地域への入山は事前の届出が必要 ・暗門の滝まではかなりの悪路で、増水時は危険 ・モックリの上げから先は極めて迷いやすい ・暗門第1ノ滝の巻道は急傾斜 ・赤石川のヤナダキ沢出合付近に良いテント場あり |
その他周辺情報 | 温泉:アクアグリーンビレッジANMON 大人1人550円 |
写真
装備
個人装備 |
Tシャツ
長袖インナー
ソフトシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
雨具
日よけ帽子
着替え
ザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
常備薬
保険証
携帯
時計
タオル
カメラ
クライミングシューズ
ハーネス
ヘルメット
ロックカラビナ
カラビナ
スリング
ロープスリング
渓流シューズ
|
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共同装備 |
調理用食材
GPS
ツェルト
ナイフ
ロープ
確保機
ロックカラビナ
カラビナ
クイックドロー
ロープスリング
ストッパー
ナッツキー
ロストアロー
|
備考 | ハーケンは使えるところはない |
感想
山岳部として白神の世界遺産核心地域に入ること、これは私の前期中の目標の1つだった。長年、山岳部は部として白神の世界遺産核心地域に入っていない。全国の大学の中で白神山地に最も近いのに、これは非常にもったいないことであった。ということで、今回は暗門から赤石川まで遡行することにした
1日目
朝4時に学校を出て、5時頃に暗門大橋に到着し、出発する。暗門の滝までは一昨年までは一般の観光客用に遊歩道が整備されていたが、今はその面影をわずかに残す程度である。橋が落ちている、切り立った岩壁のバンドのトラバース、崩落したガレ場などの悪路が続く。おまけに第2の滝を高巻く道のトンネルの出口にはバリゲートがあった。第1の滝までは核心の一部と言っても過言ではない。第1の滝を高巻いて西股沢へ出る。ただ、この高巻く踏み跡はかなりの急傾斜である。過激な巻道にかなり体力を奪われた。西股沢はそれとはうって変わって平らでナメ床のある癒し系の沢だった。後半の2つの滝は楽に登れたが、最後の滝はなかなか手強かった。巻道はスタカットビレイで越える。また、西股沢では野生のカモシカにも出会った。西股沢本流の終点であるモックリの上げからは細い尾根を上がり、フガケの沢へ降りた。マタギ道という踏み跡があるらしいが、途中で見失う。フガケの沢から郡界尾根のコルへは黒い小滝が目印。これを詰めると世界遺産核心地域の概念図が書いてある看板の立つ郡界尾根のコルへ出る。ここからが正式な白神山地の世界遺産核心地域となる。郡界尾根のコルから微かなマタギ道の踏み跡を辿るとヤナダキ沢へ出る。途中にとても滑りやすいナメがあった。ヤナダキ沢を下って行くと落差20m以上はあるヤナダキへ着く。この滝は右岸から懸垂下降で降りた。写真よりも高度感がある滝である。そこから数分で赤石川に出ることができる。付近の高台でC1。
2日目
2日目は4:30に出発。往路を戻る。ヤナダキ沢は右岸から高巻き。ロープをフィックスして手掛かりとした。ヤナダキ沢から郡界尾根のコルへは3本の直立した木とその右の曲がった木を目印にした。そのままヤナダキ沢を登るとピンクテープがあり、ルートミスの指標になるだろう。踏み跡を見失わないように歩く。郡界尾根のコルへは紛らわしい踏み跡がたくさんあったので、 行くときにピンクテープ等を付けて行くと良いと思う。郡界尾根からフガケの沢に降り、フガケの沢からモックリの上げへ出る道を行く。フガケの沢の右岸の1.5m程の滝のすぐ横にマタギ道を発見。次からはこれを目印にしよう。モックリの上げからは西股沢を下る。F3は懸垂下降で降りたが、他の滝はフリーソロで降りることができた。そこからは問題なく進んだが、暗門第1の滝の下りでかなり手こずる。懸垂下降時にロープの長さが足りなくなったのだ。50mを2本持ってくれば良かった。良い懸垂支点も見つからないので、やむなく踏み跡をクライムダウンする。これでかなり時間をロスした。クライムダウンの方が安全で早い気がした。そこからはヒヤヒヤしながら暗門川の恐ろしい元遊歩道を歩き、予定より遅れて暗門大橋へ到着。
今回はアクシデントも多い山行だったが、世界遺産核心地域の沢へ部として踏み入ることができたのは山岳部として大きな大きな進歩だったと思うし、自分としても満足のいく山行だった。山岳部員には是非とも白神山地世界遺産核心地域の沢に入ってもらいたい。
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