アツモリソウ尾根を越え、アルプス広がる高妻山の頂に。

2017年06月26日(月) [日帰り]

• GPS: 12:04
• 距離: 13.5km
• 登り: 1,452m
• 下り: 1,474m

コースタイム

日帰り

• 山行: 10:45
• 休憩: 1:18
• 合計: 12:03

3:38 戸隠牧場入口
3:59 4:00 弥勒尾根コース分岐
4:08 4:10 ゲート
5:46 6:12 帯岩
6:38 6:42 一不動（避難小屋）
8:06 8:07 五地蔵山
8:45 8:52 八観音
10:12 10:40 高妻山
12:01 12:02 八観音
12:44 12:50 五地蔵山
14:02 14:03 弥勒尾根1596ｍ点
15:06 15:06 弥勒尾根入口
15:16 15:16 弥勒尾根コース分岐
15:27 15:28 戸隠牧場入口
15:34 15:34 戸隠キャンプ場
15:41 戸隠キャンプ場バス停

多人数ツアーでの登山です。安全確保などにより、ゆったり登山です。
牧場→渡渉→樹林帯→滑滝・帯岩の1枚岩→一不動尊からの尾根道といくつもの小ピーク越え→最後の長い急登（曲がり竹、岩場）と、長いけど、変化に富んだコース。

天候

梅雨晴れ間

アクセス

利用交通機関：

バス

コース状況／危険箇所等

滑滝沿いの登りと帯岩のトラバースは、滑落の危険があり、注意が必要。
今回は、ガイド指導のもと、スリング・チェストハーネスとカラナビを用いて安全確保し通過。

その他周辺情報

戸隠神告げ温泉に立ち寄った。

写真

6/26 3:53

まだ暗いうちに、戸隠牧場からスタート。
今日は長時間の歩き。
超ラッキーなことに、昨夜からの雨もあがった。

6/26 4:12

川を渡渉。
それほど水量は多くない。

6/26 4:28

雪渓が残る谷。
今年の雪は多かったようで、この数十年ではなかった大規模の雪崩が発生し、谷沿いの大木がなぎ倒されたとのこと。
現地の人が倒木を片付けて、通れるようになったよう。

6/26 4:45

ノビネチドリ。

6/26 4:48

大きなタツナミソウ。

6/26 4:52

この木も雪崩で倒れた。根本から折れている。
こんな雪崩に巻き込まれたら、ひとたまりもない。

6/26 4:58

エンレイソウ。花の時期は終わり、実をつけている。

6/26 4:58

カラマツソウ。

6/26 5:00

真っすぐ伸びた大木の横を通過。

6/26 5:04

ユキザサ。

6/26 5:07

渡渉の時、谷を泳ぐ、とかげのような生物を発見。
サンショウウオと思われる。
目が黒くて出目。

6/26 5:15

ふと登山道を振り返ると、牧場のあたりは雲海が立ち込めている。

6/26 5:20

ここが滑滝。
右側の鎖を利用して登るが、すべりやすく、滑落防止にロープで安全確保し通過。

6/26 5:34

ハタザオ？
滑滝の上の谷は、ひんやりとして空気が流れていた。

6/26 5:36

滑滝の通過に時間をかけているうちに、青空が広がってきた。
木の葉の緑が青空に映える。
想定外の天気に、頂上からの展望に期待がわく。

6/26 6:04

1枚岩の帯岩。
2本のカラナビを鎖に通し水平移動しながら進む。
足場はしっかりしているが、万が一に備えてのものだ。

6/26 6:07

しばらくは樹林帯のなかを谷に沿って登る。

6/26 6:16

タケシマラン。飾り物のような花。

6/26 6:17

朝日を背後に浴びながら、緑のなかを登る。

6/26 6:22

サンカヨウ、雨で透き通った花。

6/26 6:27

オオバミゾホオズキが群生。

6/26 6:32

ニリンソウも沢山咲いていた。

6/26 6:33

グンナイフウロ。

6/26 6:43

いつの間にか真っ白な雲海がせりあがったていた。

6/26 6:44

一不動横の避難小屋に到着。
戸隠方面からの登山道が合流する地点だ。
ここで小休止。

6/26 6:47

ミヤマオダマキのつぼみ。

6/26 6:47

一不動。
ここから、小ピーク毎に仏石や祠がある。
高妻山の一つの見どころ。

6/26 6:48

雲海の向こうには飯綱山。
さらにその右手奥に、浅間山の噴煙が見えた。

6/26 6:49

ハクサンチドリ。

6/26 6:58

後立山連棒が目に入る。
残雪のきれいな山肌だ。

6/26 7:00

二釈迦を通過。
なんだかホットするなぁ。

6/26 7:00

尾根道の右側奥には、黒姫山。

6/26 7:01

緑のあふれる尾根道。
暑くもなく、尾根を通過する空気が涼しく、気分がいい。

6/26 7:01

高妻山だ。
円錐形のきれいな広がり。

6/26 7:02

最後は、円錐形右側の急登だ。

6/26 7:04

尾根道には、サラサドウダンツツジも咲いている。

6/26 7:05

ゴゼンタチバナとイワカガミ。

6/26 7:08

イワカガミとマイズルソウ。
山頂まで至るところに咲いていた。

6/26 7:12

三文殊。
一歩一歩進んでいる実感があり、励みになる。
しかし、山頂まではまだ3時間。

6/26 7:12

チゴユリ。

6/26 7:13

ミツバオウレン。

6/26 7:15

雲海と緑を見ながらの尾根道。朝日を浴びながら進む。
右奥が五地蔵山。

6/26 7:20

ヨツバシオガマも数輪。

6/26 7:25

綿菓子のような雲海の白さに見とれる。

6/26 7:30

しばらく進むと、なんとキバナノアツモリソウ。
花は縦2cmくらいの小さな可愛い花だ。
登山道脇で見られるなんて。。。感激。

6/26 7:30

気持ちの良い尾根道。

6/26 7:31

四普賢。

6/26 7:32

ハクサンチドリ。

6/26 7:34

さらにキバナノアツモリソウが群生。
小さな花が並ぶ。
呆然と見とれてしまう。

6/26 7:34

この群生が見れただけでも今回は満足。

6/26 7:35

気品がある。

6/26 7:41

戸隠山の後方には、槍〜穂高の山やまが見えてきた。
さらにテンションアップ。

6/26 7:45

途中、猿の群れに遭遇。
写真を撮っても逃げない。皆が写真を撮るのが気に入らなかったのか、最後は木を揺らして威嚇モードに。

6/26 7:51

ようやく五地蔵に到着。半分だ。
しばし休憩。

6/26 7:58

ツマトリソウは慎ましく。

6/26 8:02

小さくてかわいいイチョウランも咲いていた。

6/26 8:03

黒姫山の向こうには、妙高山。
不思議に、同じような複式火山だ。

6/26 8:04

イチョウランの群生。

6/26 8:06

イワカガミ。

6/26 8:07

六弥勒。
ここには祠が2つ並んでいる。

6/26 8:09

西には、北アルプスの展望。
五竜のあたり。

6/26 8:10

北東には、頚城三山（右から妙高山、火打山、焼山）

6/26 8:11

雪渓の残るところを通過。
雪はざくざくの雪。

6/26 8:14

きれいなツツジ（ヤシオ）。

6/26 8:14

アカモモ。

6/26 8:15

火打山。
残雪の縞模様がきれい。

6/26 8:16

七薬師を通過。

6/26 8:23

シラネアオイもこのあたりから、たくさん咲いていた。

6/26 8:32

戸隠山の山容。

6/26 8:32

八つ目の小ピークを登る。

6/26 8:35

白馬三山。
今年は雪が多いようだ。

6/26 8:43

八観音。

6/26 8:54

いよいよ、高妻山の頂に挑む。

6/26 8:59

鮮やかすぎるピンクのヤシオ。

6/26 9:03

イチゲにはコンペイトウの実がついている。

6/26 9:04

九勢至。

6/26 9:06

青空のもと、最後の長い登りに向かう。

6/26 9:13

花が房房のイワカガミ。

6/26 9:14

ゴヨウラクツツジ。

6/26 9:15

コントレールの先は、高妻山頂上。

6/26 9:17

シラネアオイ。

6/26 9:20

シラネアオイ。

6/26 9:23

急登の斜面の横には、妙高山と火打山。

6/26 9:27

根曲がり竹に囲まれた登り。

6/26 9:36

岩をよじ登る。

6/26 9:44

石を落とさないように慎重に。

6/26 9:59

ようやく頂上手前の小ピーク。
このピークの向こうに、山頂があるはす。

6/26 10:04

十阿弥陀と奉納された鏡。
設置された当初は、この鏡の輝き（反射）がふもとから見えたとのこと。

6/26 10:06

大きな岩場を抜ける。

6/26 10:07

ミヤマダイコンソウ。

6/26 10:08

岩の上には、ハタザオの花。
栄養もないところに、ひっそりと咲いている。

6/26 10:09

もうすぐ山頂だ。

6/26 10:41

山頂に到着。
やった〜。

6/26 10:15

山頂からは360度の展望。（南半分は、雲海のなか）
白馬岳だ。

6/26 10:15

雲に浮かぶ、白馬三山。

6/26 10:16

噴煙をはく、焼山。

6/26 10:16

雨飾山だ。
双耳峰は薄い雲のなか。布団菱が見える。

6/26 10:16

いい眺め。

6/26 10:26

梅雨の晴れ間。すばらい展望だ。

6/26 10:52

弁当のおにぎりを食べ、下山開始。

6/26 12:26

頚城三山もいいなぁ。

6/26 12:27

急登をくだると次第に火打山は、影に隠れた。
名残おしい。

6/26 12:41

ピークを一つ越えて、高妻山を振り返る。

6/26 12:49

六弥勒のところで、新道と分岐。
くだりは新道。

6/26 13:10

ダケカンバの林。

6/26 13:21

白と淡い桃が入り混じった純白のシャクナゲ。

6/26 13:25

ミドリのなかをグングンくだる。

6/26 13:31

ツバメオモト。

6/26 13:53

ブナ林を抜ける。

6/26 14:00

白花が束になったツバメオモト？
（別の花かも？）

6/26 14:07

ブナの樹は、やっぱりやさしい。

6/26 14:24

今度は、巨木の杉の林。

6/26 14:25

生まれたてのふわふわのギンリョウソウ。

6/26 14:26

枝が多すぎる杉。

6/26 14:41

ブナの巨木を通過。

6/26 14:45

xxラン。

6/26 14:56

ヤマツヅジ。

6/26 15:05

長い下りもようやく終点。
牧草地にきてホッ。

6/26 15:16

牧場脇を進む。
お疲れさまでした。

6/26 15:20

コース、天気、花、展望ともにすばらしい山旅でした。
牧場の牛は、何もなかったかのように、のんびりと草を食んでいた。

撮影機器：

EOS M2 CANON

装備

個人装備

長袖シャツ Tシャツ ソフトシェル ズボン 靴下 グローブ 防寒着 雨具 着替え 靴 予備靴ひも ザック ザックカバー 昼ご飯 行動食 飲料 地図（地形図） コンパス ヘッドランプ 予備電池 GPS 筆記用具 ファーストエイドキット 常備薬 保険証 携帯 時計 タオル ストック カメラ ポール

感想

kaitoron

雨の予報で修行のような一日を覚悟していましたが、思いがけない晴れ間が広がりました。コース全行程での花々の鑑賞、特に、尾根道のキバナノアツモリソウの群生、修験道の第1〜10の10か所の祠、青空と残雪が美しい頚城三山や北アルプスの展望、など、長距離の辛さを補ってもあまりある、すばらしい山旅でした。

ガイドさん、添乗員さん、ありがとうございました。
ツアーの皆さん、お疲れさまでした。