七面山〈大峰〉
- GPS
- 10:16
- 距離
- 13.5km
- 登り
- 1,357m
- 下り
- 1,357m
コースタイム
天候 | 曇り時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・登山口までの林道は崖崩れや落石で荒れているが、登山道は問題なし。 ・登山ポストなし。 |
その他周辺情報 | ・大塔町、夢乃湯温泉。0747-36-0058 入湯料600円。 |
写真
感想
大峰奥駈道〈釈迦ケ岳-孔雀岳-仏生ケ岳-揚子ケ宿避難小屋〉から西に伸びる稜線の先にある山。垂直に切り立った400mの南壁を持つ東峰、西峰と槍ノ尾のコルに拡がるユートピアは緑の絨毯のように美しい。様々な表情を持つ異様な山が七面山だ。
4年前に歩いた大峰奥駈道から見た憧れの山だ。
漸くその時が来た。
今回は逆に大峰奥駈道や釈迦ケ岳を北に展望しながらの登山となる。
大塔町篠原集落から船ノ川沿いの林道を登山口まで、行けるところまで車で走る。
七面谷渡渉地点で車がそれ以上進むことができない。ここが駐車地点で出発点になる。
早朝の七面谷は夏とは思えない涼しさだ。流れる水は冷たく、素足の渡渉は一瞬にして身を引き締め背筋が伸びる。
林道は想像以上に荒廃し、登山口に辿り着くことができるのか不安に思う。
斜面は崩落し林道が至る所で寸断され、瓦礫が道を塞ぎ大きな岩石が散乱している。
林道を歩くこと1.5時間で登山口に到着する。
登山道は林道と違って踏み跡は確かで歩き易い。変化に富んでいるが楽しい。
登山口から七面尾までの支尾根は急坂で吉野杉の植林帯が続く。
七面尾に到着すると周辺は大きなブナ林が拡がり明るく、尾根を流れる風は清々しい。
ブナ林が終わると七面山までは変化に富んだ狭い岩稜尾根が続く。尾根は岩稜と岩稜を抱き込むようなシャクナゲや杉の根が複雑に絡み合い覆われている。
西峰山頂直下は短い笹原が拡がり、一転して景色は厳しさから穏やかな表情に変化する。
そして目の前に釈迦ケ岳が現れる。
七面山は双耳峰。西峰からコルを挟んで南東にある東峰を往復して槍ノ尾に向かう。
西峰から槍ノ尾にむかう尾根は美しい笹道だ。
緩やかな笹尾根を下るとアケボノ平。
そこは一面に膝ほどの高さの笹に覆われた広い空間だ。緑の絨毯敷き詰めたような別世界。
誰が名付けたのか、ここがユートピア。素晴らしい空間だ。
北に拡がる釈迦ケ岳は堂々として、東峰の垂直に落ちる南壁は絶景だ。
いつまでもいつまでも静かに居続けたい、そんな場所がユートピアだ。
林道の荒廃には驚いたが様々な樹林帯、岩稜や笹に覆われた変化に富んだ尾根道、双耳峰やユートピアと呼ばれるアケボノ平など様々な表情を見せてくれるのが七面山だ。
ユニークな山のひとつとして記憶に残る山となった。
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