ゆったり蓼科山 女乃神茶屋〜山頂〜将軍平〜御泉水


- GPS
- 06:40
- 距離
- 6.2km
- 登り
- 828m
- 下り
- 708m
コースタイム
天候 | 晴れ後曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
タクシー 自家用車
※駐車場は無料。道路の反対側も含めて40台以上の収容力があります。 ※最寄りのバス停:徒歩0分 ※本数が極めて少ないので、あらかじめ時刻表を確認した方がいいでしょう。 http://www.alpico.co.jp/access/route_k/suwabus/round/ ※蓼科山登山口→蓼科山→御泉水(アルペンガイドの逆ルート)を歩く場合は、 蓼科牧場を12時54分発のバスに乗れるようにすると経費を節減できます。 ※蓼科牧場→蓼科山登山口:タクシー \2,780(呼び出し料\180)、バス \490 |
コース状況/ 危険箇所等 |
◎危険な場所は特にありませんでした。 ◎トイレ 蓼科山登山口のトイレは工事現場にあるようなボックス型ですが、清潔です。 トイレットペーパーの予備もあり、洗浄水も流れます。整備に感謝します。 手洗い用の水はないので、自分で用意します。 ◎河童の湯 芹が沢分岐から大門街道を登り、小学校の先を右折(分岐から車で約3分)。 茅野市民以外の大人は400円(今夏は下記の事情で未確認ですが……)。 2011年6/13〜7/15は臨時休業中です。 |
写真
感想
蒸し暑さに苦しんだ週の終わり、時間に余裕ができ、懸念された天気も快方したので北八ケ岳に出かけました。
直前まで丹沢方面も考慮に入れていましたが、未明の暑さに辟易して、車に乗り込むまでに心は決まりました。
今回の目的地は蓼科山。一昨年の秋に7合目からピストンしましたが、少しだけ変化をもたせることにします。
女乃神茶屋がある登山口に着いたのは午前7時前。ラジオのニュースを聞きながら支度を調え、さあ出発です。
鳥たちの囀りが、まるでシャワーのように降り注いできます。南八ケ岳の峰々がくっきりと浮かび爽やかです。
虫除けのリングをつけ、念のためスプレーも吹きかけました。ミズナラの林の上に真っ青な空が広がる朝です。
社会人になってから15年ほどは一眼レフを常用していたので、コンデジのピントが緩く感じられてなりません。
道端の花を鮮やかに撮りたいのですが、マニュアルモードも不如意です。私の視力劣化が最大の要因でしょう。
そうこうしている間に妻は先へ行ってしまって、待ってくれています。昔は手早く撮影できたのに、と焦燥感。
クマザサがなくなり、ダケカンバの林に移ると、しっとりとした空気が漂い、苔生した岩が目に入ってきます。
少しずつ傾斜が急になり、呼吸も乱れ気味に。「今日はキツイみたい」と妻。「ここは標高が違うから」と私。
低山歩きを続けてきた私たちにとって、2,000m超の山は今年初めて。最近はジョギングも休みがちでしたから。
地図の2,113m地点のことなのでしょう、「2,110m」の標柱があります。振り返ると蓼科高原の雄大さに歓声が。
遠くは南アルプスの山容も目に飛び込んできます。今なら山頂からの眺めは素晴らしかろう。気がはやります。
しかし、いつまでも岩、岩、岩。山頂は見えてきません。汗が噴き出してきます。水分補給を密にしなければ。
やがて縞枯れた木々が目につくようになります。もう少しで森林限界、そして山頂は近いと自らを鼓舞します。
山頂が近づくと岩だらけの世界です。南西側に視界が広がるはずなのですが、残念ながらガスが出てきました。
それでも頭上から北側にかけての空は雲が流れ、時に夏を思わせる白と青のコントラストが浮かび上がります。
黄色のペンキで描かれた矢印に沿って岩場歩きを楽しんでいると、正面に蓼科山頂ヒュッテが見えてきました。
広大な山頂では、多くの人たちが思い思いの時を過ごしています。眺望はあいにくですが、みんな嬉しそうに。
私たちも標柱の前で記念撮影を済ませ、食事の準備に取りかかりました。マルタイ棒ラーメンに感服の昼です。
山頂の滞在1時間余り。あと2時間早く着いていればと軽く悔やみ、後ろ髪を引かれつつ将軍平への下りです。
大きな岩が連なる急坂に差しかかって数分後、「やっぱり来るんじゃなかったぁ」と弱音が聞こえてきました。
下り坂を苦手とする同行者は前回のピストンの記憶が蘇ったようです。しかし、足取りは進歩を遂げています。
慌てる山行ではありません。スペースがあるところでは端に逸れて後続の人に道を譲り、ゆっくりと下ります。
おかげで草花や山々も撮れました。時間はかかっても、バランスを崩すことも足を痛めることもなく将軍平へ。
蓼科山荘の前で水を補給し、南西に聳える蓼科山を見上げます。岩稜を登り降りする人がくっきりと見えます。
ここからはザレ気味の下り坂が続きます。しっとりとした苔の世界に目を向けると新たな発見がありそうです。
ピント合わせが甘くて残念ですが、苔の間に咲く可憐な白い花々に惹かれ、その名前を覚えたいと思いました。
前方に広がる蓼科高原の眺望も圧巻です。斜面を吹き上がってく風は、山歩きに疲れた体を癒やしてくれます。
往路で見かけた花は、コケモモを除くと白色がほとんどでしたが、7合目の登山口が近づくと彩りが増えます。
レンゲツツジの橙色は上品です。アヤメの紫色は鮮やかでした。シナノキンバイかと思われる黄色も美しい。
終点はゴンドラリフトの御泉水自然園にしました。カラマツ林の道は腐葉土のクッションが利いて快適です。
蓼科牧場まではゴンドラリフトに乗りました。もっと早い時間を設定すれば、12時54分のバスに接続できます。
ただし、今回はゆったり歩きがテーマなので、これで十分。観光案内所の方がタクシーを呼んでくれました。
この日は、下山口でタクシーを呼んで自分の車を停めてある登山口の駐車場まで戻る人が多かったそうです。
駐車場に着いて、車のドアロックがかかっていなかったことが発覚。ヒヤリとしましたが、異常なしでした。
「山に悪い人はいない」と言いつつ反省。ラジオから「関東地方も梅雨明け」のニュースが流れてきました。
山頂ヒュッテに一泊してコーヒーを味わいながら音楽を聴く----。そんな時間も過ごしたいと思う蓼科山です。
今回は蓼科山
梅雨が明けたとたんに、暑くなりましたね
私はスピードハイクが出来ないんです…
小さい頃から、走るのが苦手だった事もあり、慌てると転んでしまいます
でも歩みは遅いなりに
それなりに楽しいですよね
昨年、赤岳から蓼科山がハッキリと見えました。
Rheingoldさんのレコを拝見して、今度は、蓼科山から南八ツを眺めてみたいなと思いました
pippiさん、温かいお言葉ありがとうございます!
蓼科山は、夫婦で歩き始めた当初に訪ねた
荒涼と広がる山頂の光景がとっても印象的でした。
空気が爽やかで、可憐な高山植物にも惹かれます。
今回は眺望こそ残念でしたが、私は満喫しました。
下りが苦手の同行者も総じて楽しかったそうです。
山頂から将軍平までの所要時間を前回と比べたら、
実は今回の方が5分多くかかっていたことが判明!
しかし、それもよし、と考えるようになりました。
周囲に迷惑をかけずに、マイペースを楽しみたい。
梅雨が明けて、暑いものの好天の日々が続きます。
私たちに適した今週末の行き先を探し始めました。
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