花の名山・白山(会山行中止でソロ日帰り) 【神田百No.72】
- GPS
- 08:23
- 距離
- 15.5km
- 登り
- 1,529m
- 下り
- 1,545m
コースタイム
- 山行
- 6:31
- 休憩
- 1:51
- 合計
- 8:22
天候 | 時折ガスガス、小雨があったものの概ね安定した高曇 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
5時始発バスの行列がスゴいことになってて、順番ついたけど乗れたのは始発の2台が戻ってきたのに乗ったので、予定よりも30分遅いスタートに(T_T) |
コース状況/ 危険箇所等 |
●観光新道 別当出合スタートの場合、殆どの人が吊橋を渡っての砂防新道で登るので、観光新道は登り渋滞なく、自分のペースで登れるのでおすすめです。 但し、稜線に出るまでのスタートからの急登はしんどい踏ん張りどころ。ここを頑張れば(コースタイム100分て書いてあるけどそこまでかからない)、見晴らし良し&お花が咲き誇る観光新道と命名されているのを納得できる、とても魅惑の稜線歩きに感動する事間違いなしです(基本登りなので、少しはしんどいんだけどね)。 丁度登りに疲れてくるところに殿ヶ池避難小屋が建っていて、休憩しながら別山や白山釈迦岳の展望を楽しめます。お花と言い、展望と言い、絶対に砂防新道よりもおすすめしたいルートです。帰りに観光新道を使うパターンが多いようですが、]最後の下りは濡れていると意外と危険かも。 ●室堂、御前峰、お池巡りコース 室堂に荷物を置いて、軽身ハイキングでの周回が可能です。室堂から山頂への道は整備された石畳の道なので、室堂泊で山頂ご来光に暗い中登るのにも安心。山頂ピストンではなく山頂からは反対側に下って、お池巡り&お花巡りをぜひしましょう。 池を巡ったあとの室堂への道も近道ではなく大回りの道の方がお花を堪能できます. 特に石川県花・クロユリは大回り道沿いにたくさん群落を作っているので、ぜひ鑑賞していってください。 ※自然観察員さんによる鑑賞ツアーに参加するのもおすすめ(無料)。 ●トンビ岩コース 室堂から南竜ヶ馬場へ下るルートのひとつです(他に展望歩道、エコーラインあり)。今年は積雪が多かった影響で、トンビ岩コースは雪渓歩きが数箇所あります。また室堂からの出だし少しの平坦なところではガスガスだとルート見失いにも注意(私も間違いかけた)。晴れていればトンビ岩からの別山の眺めを楽しんでください。 ●南竜ヶ馬場 見晴らしの良い、広大な草原地で、素晴らしいテント場があります。山荘・ビジターセンター・貸ケビンもあり、個人的には室堂泊よりもこちらの方をお勧めしたいです。こちらも花の宝庫で、夕方には自然観察員さんによる鑑賞ツアーをこちらでもやっています。 ●砂防新道 別当出合から室堂へのメインルートで、シーズンには人がいっぱい。メインルートだけあって危険箇所もなく歩きやすい。 |
その他周辺情報 | ●白峰温泉総湯(日帰り温泉:650円) 下山後に温泉に入るなら、バス利用者は市ノ瀬バス停横の永井旅館のお風呂を日帰り利用するしかありませんが、車なら白峰集落の真ん中にある総湯がおすすめです。 今回、土曜日の夕方前でしたが、意外と空いていてノンビリゆっくり美湯を堪能できました(サウナ・露天あり)。 |
写真
感想
当初は所属山岳会の計画山行【神田百No72 白山】に案内役で参加する役目だったのですが、安定しないお天気に翻弄されて会山行自体はキャンセル(他メンバーはより天気の良さそうな大菩薩・小金沢連嶺縦走プランへ転進)。
私は、実家帰りを兼ねていろいろ予定立てていたので、まあ無理しない範囲でサクッと日帰りで歩ける範囲で白山を満喫すれば良いやと、ひとり深夜バスでバスタ新宿から金沢へ。そして金曜日は実家で両親のお相手(ロングドライブを久々にしたいという父親のリクエストでホワイトロードから白川郷・五箇山を周回)、ホワイトロードからは白山方面は雨雲の中、ホワイトロードも雨天の運転でした。
翌土曜日、市ノ瀬5時始発バスに乗るために実家を3時半に親父の車を借りて出発。早朝の空いてる道を快適にドライブして4時半過ぎに市ノ瀬に来てみると、もうバス停前には長蛇の列、駐車スペースも残り僅かで、何とか一番奥の橋のたもとに停めることが出来ました。当然、青から並んだ長蛇の列の後ろは、始発(バス2台)には乗ることが出来ず、乗れたのは5時半で別当出合スタートは6時となってしまいました。
今回は、キャンセルになった会山行の次回開催に備えて&2週間後に予定している高校同期で登る白山の下見や状況チェック、そして真っ盛りのお花を見ることをテーマに、そして久しぶりのソロ山行なので、やっぱりガッツリなルートをチョイスしたいと、別当出合〜観光新道〜室堂〜御前峰〜(大汝峰)〜室堂〜展望歩道〜南竜ヶ馬場〜砂防新道〜別当出合と周回する白山中心部をこれでもかと歩き尽くす周回ルートを計画していたので、このスタート遅れはちょっと痛い。
しかし、急登を経て観光新道の稜線へ出て殿ヶ池避難小屋までをコースタイムよりも大幅に短縮して歩けたので、心配をこれで一気に挽回。そうなると少し余裕も出てきて、観光新道と言われるだけある様々なお花がたくさん咲き誇っている稜線を別山への展望とともに満喫しながら、弥陀ヶ原を経て室堂に予定よりも早く到着。
室堂到着時は曇天ながら御前峰山頂も見えていたので、これは展望も悪くないかもと安心してしまい、つい持参した缶チューハイに手をつけてしまう。で、のんびりしてたら、おやおやガスがどんどん周囲を包み始めて、やがてポツポツと雨も...( ̄▽ ̄)
こりゃ、しまったと急いでザックカバー&雨具をセットし、そそくさと山頂に向けて出発すると、雨はほどなく止んで、でもガスガスは変わらず。飲んでしまって普通なペースになりながらもなんとか周囲真っ白な御前峰山頂に2702mに登頂。
実はこの白山を所属する神田山の会で今年から始める登山イベント【神田百名山】に推薦し、かつこれが一番乗りになるので、山頂標識と共に証拠写真をパチリ。相変わらず自分を入れた写真を撮り慣れていないのがバレバレなポーズやなあ。
山頂では、ヒルバオ雪渓を滑走するためにスキーを担ぎ上げてきた人や、なんと奇遇にも市ノ瀬バス停から一緒に乗った3人組さんと、カップルさんにまで再会(それぞれ砂防新道で登ってきたそうな)。日帰り登山だと似た時間帯で出発・山頂に着くようにペースやルートを採るんだなと改めて実感(この3人組さんとはまた室堂食堂内で再会したし、カップルさんとは別当出合から市ノ瀬へのバスで再会)。
ガスガスな御前峰からお池巡りルートへ下り、これまたガスガスで見通しの利かない中をひたすら歩くって感じ(ときたま大きな池が目の前に突如見えてきたり、ガスガスと思っていたら雪渓だったり)。このお池巡りルートは池だけでなくお花もいろいろ楽しめるコース、ガスガスでもお花は堪能できるので、室堂へは近道ではなくよりお花を堪能できる大回りルートを選択したのですが、これが大正解。
これまで何度か白山には登っていましたが、はじめてクロユリが群落で咲き誇っているのを見ることができました。クロユリは石川県の県花、他では見たこと無い花なので、これでテンションは一気にUP。他にもいろいろな花が咲き誇っていて、それらのお花の状態確認・撮影に来ていた室堂の自然観察員のオジサンともしばし談笑。展望が利かない時でも白山ならこんな楽しみ方も出来ます。
室堂に戻って、食堂で持参していた2本目の缶チューハイと買ったカップヌードル(シーフード味)で、大休息。食堂の窓の外はガスガスで相変わらず真っ白のまま。
下山は2週間後に貸ケビン2部屋予約済にしてある南竜ヶ馬場へ寄って、下見してこようと、当初はその際の室堂への予定ルートにしている展望歩道を下るつもりだったけど、ガスガスすぎて展望どころではないし、岐阜側から登ってきた人から真っ白で何も見えんかったと聞いたので、トンビ岩コースに変更。
このトンビ岩コース、室堂からのしばらくは目標物のない平坦地でガスガス真っ白だとどこが正解ルートか判別しづらい。雪渓脇に渡る足跡を見つけられず、ルートミスしそうになってしまいました(幸い雪渓を登ってくる人の声と影で正解ルートへ復帰できたけど、それが無ければ大幅な時間ロスになったかも)。
時折、雪渓を下ったりの変化もあって楽しめたトンビ岩コースを降りるとガスガスに包まれた草原のくぼ地・南竜ヶ馬場に到着。ビジターセンター前で水補給も兼ねて小休止。ビジターセンター前のベンチは本日の泊まり客なのか、大勢が宴会していました。きっと2週間後には同じことを高校同期達とやるんだろうな。
あんまりノンビリしすぎて、夜に金沢で約束している友人との飲みに遅刻しちゃまずいので、適当に休憩を切り上げて、ササッと砂防新道分岐へ登り返し、大勢の登り降り者のいる砂防新道をササッと下って、14時半別当出合発のバスに乗れて、久々の日帰りソロ山行を無事に堪能して終えました。
花の名山・白山、私はあまり花の名前に詳しくないけど、それでも充分にお花を堪能できたし、展望が無くてもお花で充分に満足できるルートのある白山の素晴らしさを改めて実感です。さすが我らが加賀の名峰、2週間後も楽しみです。
(でも2週間後はぜひ山頂から加賀平野と日本海は見たいなあ)
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