【北ア】燕岳、大天井岳テント泊【表銀座ピストン】


- GPS
- 29:52
- 距離
- 23.2km
- 登り
- 2,313m
- 下り
- 2,300m
コースタイム
0640第1駐車場発(鍵忘れ取りに帰る)-0700中房温泉登山口(トイレ休憩)0710-0735第1ベンチ・水場0740-0755第2ベンチ-0825第3ベンチ0830-0920合戦小屋0930-1020燕山荘(昼食)1120-1150蛙岩-1205大下りの頭-1315喜作レリーフ-1345大天荘着(テント設営、ビール、午睡、夕食など)-1740テント場発-1745大天井岳1835-1840テント場 2100就寝
【2日目】
0350起床、朝飯-0420テント場発-0425大天井岳(0440ご来光)0455-0500テント撤収など0555-0620喜作レリーフ-0725大下りの頭-0740蛙岩-0805燕山荘0815-0840燕岳0855-0910燕山荘(昼食など)1020-1055合戦小屋1100-1130第3ベンチ-1150第2ベンチ-1200第1ベンチ水場1205-1225中房温泉登山口-1230第1駐車場
天候 | 【一日目】ピーカン。夜は一時曇り。 【二日目】どピーカン。 |
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過去天気図(気象庁) | 2011年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
鹿沼IC-東北道-北関東道-関越道-上信越道-長野道-豊科IC 午前3時半頃、中房温泉第1駐車場着。すでに8割方埋まっています。 2時間半、仮眠。6時40分ごろ、出発。この時、すでに満車。 なお、下山時の16日午後12時時過ぎには、すべての駐車場が埋まっているだけでなく、ずいぶん下の方まで道沿いに駐車している車がありました。すれ違いの邪魔になるので、置き場所はよく注意して下さい。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【中房温泉-第3ベンチ】 道は良く整備されており、坂道もさほどきつくありません。20〜30分おきにベンチ(休憩スペース)があるので、ペース配分しやすいでしょう。 【第3ベンチ〜燕山荘】 徐々に急坂に(といっても少しだけです)。ですが、危険箇所はありません。 【燕山荘〜喜作新道〜大天荘】 大下りの頭まではアップダウンの少ない稜線歩きです。右手には常に槍・穂高連峰の大パノラマが広がっています。稜線東側を通る巻き道では常に風が生暖かく、汗が噴き出ます。 大下りの頭からは一気に下り、その後徐々に登り返します。大天井岳手前の喜作レリーフからの最後の登りは結構しんどかったです。危険箇所は少ないですが、稜線なので気をつけて歩いて下さい。 【燕山荘〜燕岳】 稜線の登山道です。花崗岩の奇岩を望みながらアプローチします。20〜30分ほどの道のりです。危険箇所は少ないですが、砂礫地帯にむやみに踏み込まないようにしましょう。浸食が問題となっているようです。 【その他周辺情報】 大天荘テント場500円。水1リットル大天荘・燕山荘共に200円。ジュース類は燕山荘の方が若干安いです。合戦小屋スイカ1/8カット 800円/その半分で400円。日帰り入浴は国民宿舎「有明荘」で600円。アルカリ性単純温泉とのことですが、硫黄のにおいがしたような? |
予約できる山小屋 |
中房温泉登山口
|
写真
感想
やっと、一つの念願を叶えました。一目惚れの相手に逢いにゆくこと――。
北アルプスの女王こと燕岳。本の写真で見たときから恋に落ちました。思ったより早い梅雨明け。そして、3連休のうち2日間は仕事がある代わりに、金・土とお休みをもらったため急遽、北アの女王に抱かれに行こう!と決めました。
木曜日の深夜、宇都宮を出発。早朝に中房温泉に到着し、仮眠後のアタックとなりました。
合戦尾根は北アルプス三大急登の一つ、と言われますが、はっきり言って大したことありませんでした。というのは、一概に「楽だ」というわけではなく、「急登」ではないかなと個人的に思ったのです。要は丹沢のバカ尾根みたいに登り一辺倒だからしんどい、といったところでしょうか。しかし、山道はよく整備されており、歩きやすいので僕はあまり苦ではありませんでした。今回はあまり飛ばさず、ゆっくりでも良いので一定のペースで登り、なるべく立ち止まらないことを意識して登りました。結果的には充分、速いペースで登れました。
天気が良かったこともあり、燕山荘に着く頃には汗びっしょり。しかし、山荘前に到着した瞬間、目の前に広がる大パノラマを見た途端に疲れは吹っ飛びました。初めての北アルプスだけに、本当に感動しました。
そしてなんと言っても、生で初めて見た燕岳。花崗岩と緑のコントラストは噂通りにすばらしく、見とれてしまいました。そして、可愛い子の写真を撮るのが好きなように、燕岳の写真もいっぱい(笑)どれもこれも似たアングルなんですが、一枚一枚表情が違うようでついつい。
一目惚れの相手を目前に気持ちは焦るのですが、今日のところはお預け。大天井岳のテント場へ向けて先を急ぎます。
表銀座と呼ばれるほど人気のパノラマコース。たしかに、比較的平坦な稜線を太陽と風をいっぱいに浴びながら、常に両側に山を見渡せるこのコースは人気があって当然でしょう。疲れていなくてもついつい歩を止めて景色に見とれてしまいました。
しかし、「楽だ楽だ」言っていたコースも終盤でまさかの登り返しの連続。特に喜作のレリーフ手前でいったん大天荘が見えたのに、その後の道のりは思ったよりも長く、さらに最後の登り返しは結構堪えました。
本日の宿は、これまでなかなか使う機会がなかなか訪れなかった「Easton Kilo Tent」。二人用ダブルウォールテントにしながら、重さ1キロを切る超軽量級。レビューはまた、別の機会に書きますが総じて使い心地は◎でした。
今回はご飯に関しては出来合いのモノでした。木曜日は夜遅くまで仕事があり、準備する暇がなかったのです。
さて、2日目の朝は大天井岳山頂からのご来光と、綺麗なモルゲンロートから始まりました。車を中房に停めているので、残念ながら常念岳や槍ヶ岳方面へは縦走できず。喜作新道を引き返します。パノラマコースを朝の涼しいうちに歩き、約2時間で燕山荘へ。
いよいよ、念願の燕岳へアタックをかけます。荷物は山荘前にデポって、水とカメラだけ持ちいざ行かん。
イルカ岩、メガネ岩だけでなく、燕の懐にそびえる岩岩はどれもこれも面白い形をしています。途中にはコマクサの群生地もあり、遠くから眺めても近くからよーく見ても期待を裏切らないイイ山です。
山頂には僕以外に1人だけ。記念撮影をお願いし、山頂碑を抱くようなポーズで一枚……念願が果たせました!その後、1人、2人と登山者が来ますが総じてまだ静かな時間帯。少しノンビリ休憩をしました。
燕山荘へ戻ると、山荘前はちょうど登ってきたばかりの登山者らでごった返していました。昼飯を食べながら、私は同日登ってくる予定のnegiさんを待つことに。朝6時ごろ中房を出ているはずなので10時ごろには着くかな?と思っていましたが、いっこうに姿は見えず。10時20分まで待ちましたが、姿が見えないので私は下山することに。
すると、下り始めて2,3分のところで無事行き会いました。どうやら、登山者が多くて多くて大渋滞が起きていた模様。その後、私も下山していたのですが、ちょっと下りると10〜30人規模の団体登山客に出くわすことの繰り返し。人気の山だけあってすごかったです。しかし時間帯的に、一番の混雑ピークは合戦小屋あたりまで。それ以降は、時折出くわすものの大したことはなかったです。
しかし、この登山道。道が本当によく整備されているので、走りやすい(笑)登り客と出会わなくなってからは小走りに。ほぼ休憩を取らずに下山。残念ながら2時間は切りませんでしたが、あっという間の下山路でした。
下山後は中房温泉から少しくだった有明荘の日帰り入浴を利用。檜の内風呂と岩作りの大きな露天が雰囲気良かったです。ただ露天はこの時間帯、直射日光がもろに当たり、入っているとのぼせそうです。
ちなみに僕はこのどピーカンの2日間のほとんどを半袖で歩き通し、、、、そして日焼け止めも使わなかったために焼き鳥になりました。。。。日焼けを通り越して、完全なる火傷です(苦笑)温泉も腕を頭の後ろに組んで入る始末です。帰り道に薬局に立ち寄りタイガーバームを買ったのでした。
追記:以前、燕岳のバッジの中で英語の表記が「Tsubaku'a'」になっているモノがあり、由来はなんなのか分からなかったのですが、今回、燕山荘のスタッフの方に伺ってきました。「ツバクラ」は昔の呼び名だそうです。だから、最近のバッジの中にはちゃんと「Tsubakur'o'」になっているモノもありました。
花崗岩と緑のコントラスト……本当にきれいですね。槍ヶ岳の上に浮かぶ満月も。
信濃毎日新聞で社会部長などを務めた菊地俊朗さんの著書「山の社会学」(文春新書)によると、燕山荘の二代目赤沼淳夫さんは「なぜ燕岳が選(百名山)に入っていないのか。深田先生は雨かガスの日に登ったのではないか。どう考えても、百名山には燕岳より格下の山がたくさんある」といぶかしんでいたそうです。
でも、百名山に入ったおかげで(negiさんが行った槍ヶ岳みたいに)渋滞のため登頂を断念なんて山になっていたとしたら……。百名山は確かに素晴らしい山がそろっているけど、他人の評価に左右されず自分だけのこだわりを持ちたい−−などと書きながら、やはり槍穂に憧れている自分もいるのでした(笑)。
良い山でした
あの嫋やかな山容(しかも、遠くから見ても近くから見ても!)は、まさに「女王」の名に相応しいと思います。あぁ、ダメだ、恋してしまった(←重傷)
燕岳を百名山に入れずして、なぜか皇海山というマイナーもマイナーな山が入っているのは確かに不思議です
でも、私が登ったのは金曜日(平日)だったから良かったのだと思います。土曜日は槍ヶ岳だけでなく、燕の合戦尾根も大渋滞だったようですから。下山したら3つある駐車場はもちろん満車
燕岳行ってみたくなりました!
山でのスイカめっちゃうまそう!
槍のモルゲンロートがかなりヤバい(^O^)
確かにこんな美しい山が百名山に入らないなんて(T_T)
素晴らしい山行だったみたいで何よりです!
ナイスゲーム‼
イーストンのテントで辿りつきました。
今のレートなら海外サイトで購入もありかなと思っているのですが、実際の使用レポートがなかなか見つからずまだ迷い中です。
レビューを楽しみにしてますね。
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