裏丹沢・小谷は美ステリアスな美ストバレー(^▽^;)

2017年08月20日(日) [日帰り]

• GPS: 09:03
• 距離: 13.7km
• 登り: 1,508m
• 下り: 1,510m

コースタイム

日帰り

• 山行: 8:02
• 休憩: 1:02
• 合計: 9:04

7:42 スタート地点
7:49 7:49 矢駄尾根登山口
7:54 7:55 孫右衛門谷ゲート(仮)
8:28 8:28 広河原入口
8:43 8:48 岩水沢出合
9:39 9:42 仏谷
11:04 11:08 小谷の大滝
12:29 12:31 岩清水の湧水
13:02 13:04 主脈への取付き
13:24 13:24 主脈登山路へ合流
13:32 13:58 ポッチノ頭
14:08 14:08 地蔵平
14:20 14:20 地蔵岳(地蔵ノ頭)
14:27 14:27 絵瀬尾根へ分岐
15:50 16:09 伊勢沢出合
16:14 16:14 林道出合
16:31 16:31 孫右衛門谷ゲート(仮)
16:37 16:37 矢駄尾根登山口
16:46 神ノ川ヒュッテゲート前登山口

天候

曇り のち 霧雨 のち 曇り のち 晴れ間

アクセス

利用交通機関：

自家用車

【駐車位置】
　神ノ川林道・日蔭沢橋ゲート前

コース状況／危険箇所等

【神ノ川林道〜広河原】
　舗装・未舗装の道。
　彦右衛門谷（伏流）まで下り、一番堰堤を渡ってから河原に下りる。
　夏にココを通るのは初めてだが、冬に来た時からは想像できないヤブ状態になっている。
　　
【〜岩水沢分岐】
　その名の通り広い河原（昭和40年の大氾濫で埋まって出来た）から金山谷方面へ河原の上を歩く。
　つい最近まで河岸の森だったところが流されて河原になっており、木々は根っこを剥きだし、まだ緑色を残す葉が枯れている。
　　
【〜仏谷分岐】
　いきなり魚止ノ滝の右岸壁を登って巻く。
　（岩水沢分岐から巻いてくる安全なルートもあるらしい）
　小滝が続く清流を歩き、チョックストーンの滝を高巻きする。
　　
【〜小谷の詰め〜丹沢主脈】
　美しい釜・小滝を何度も越えて、少しだけ落差が大きい滝を這い上がり、湾曲した谷を回ると大滝がドーン！
　光のシャワーのような滝の左岸壁にあるルンゼ状の窪みを攀じ登り、緩すぎるザレの急斜面を這い上がって大滝の滝頭に下りる。
　小気味良いナメ滝や直瀑をいつくか越えると伏流になり、ゴルジュ状の狭い谷が続いて詰まる。
　（この日は、霧雨で落石の恐れがあるため急斜面をトラバースして尾根へ）
　尾根筋に取り付いて登り詰めると主脈に出る。
　（ポッチノ頭あたり）
　
【〜地蔵平】
　主脈の整備された道。
　　
【〜地蔵尾根下降点〜絵瀬尾根】
　少しだけ地蔵尾根の破線ルートを降りたら、急斜面をトラバースして絵瀬尾根へ分岐する。
　開拓期の古い仕事道の踏み跡を見過ごさないように歩き、3ヶ所のフラットな尾根を外さない以外は、尾根の分岐は右側へ行く。
我々は最後の尾根分岐を左へ進んでしまい、神ノ川の河原へはロープを使って下りた。
　
【〜神ノ川林道】
　対岸へ渡渉したら河岸段丘の急坂（一部尾根っぽくなってる）を登って林道へ出る。
　あとはスタート地点まで散歩。

その他周辺情報

　この日は真っすぐ帰宅。

写真

8/20 7:38

【神ノ川ヒュッテの前】
　ココからのスタートは、昨年12月の地蔵尾根・源蔵尾根の周回以来で3か4回目。

8/20 7:54

【神ノ川林道】
　孫右衛門の滝の水は、いつもより少々多め（ardbegさん談）。

8/20 8:24

【神ノ川林道】
　路傍は夏の花がイッパイ。
　繊細な花弁が散っている(^^)

8/20 8:27

【広河原】
　林道から河原への降り口は、冬とはまるで違った夏草のヤブ状態・・・(￣▽￣;

8/20 8:37

【広河原〜岩水沢出合】
　ココは昨年まで川岸だったところ。。。
　木々の葉が枯れたばかりなので、先日の豪雨で河原になってしまったようだ(T_T)

8/20 8:42

【岩水沢出合】
　昨年12月は、ここ岩水沢出合から急登な地蔵尾根を大騒ぎしながら登ったけど、nenetaさん曰く「登山道だから、なんてことあらへんよ」って(^^;

8/20 8:46

【岩水沢出合】
　さ、ここから谷が狭くなり沢の中を歩きます。
　ヘルメットを装着してGo!(^^)!

8/20 8:47

【岩水沢出合】
　ardbegさん、nenetaさん直伝の「靴から脛のホールドアイテム！！」
　実は百均のサポータでした(^o^)

8/20 8:51

【金山谷F1・魚止ノ滝】
　ヘルメット装着から5分。
　右に曲がった谷の向こうにドドドと落ちていた(^O^)
　釜は胸ほどの深さなので、右岸から巻きます。

8/20 8:53

【金山谷F1・魚止ノ滝】
　高巻きはほぼ壁(^^;

8/22 1:01

【金山谷F1・魚止ノ滝】
　必死に高巻きの壁にしがみつく私(￣▽￣;

8/20 8:58

【金山谷F1・魚止ノ滝】
　器用にロープを手繰るARさん(^o^)
　でも、この岩面はツルツルのプロムナードで、右は滝壺へ真っ逆さま(-_-;

8/20 9:08

【金山谷F1・魚止ノ滝】
　落ち口から見下ろす(^^ゞ
　まだまだ、私はそこに立てないなー(^^;

8/20 9:17

【金山谷】
　二人はサクサクと遡行しいていく！
　なんともリズミカルな心地よさだ(^o^)

8/22 1:03

【金山谷】
　私も負けじとリズムっぽく進んでみたけど、まだまだ真似事の領域だ(-_-;)

8/20 9:31

【金山谷】
　軽やかな音の小滝と美しい釜に幾度も出会う(^o^)
　水も気持ちも弾むね〜

8/22 1:03

【金山谷】
　腰がひけてる私(^_^;)
　釜の渕をへつりながら進みます。

8/20 9:32

【金山谷】
　いつもながら、登りが早いんだわ！＼(^o^)／

8/20 9:35

【金山谷】
　テンポよくサクサクと登っていく！

8/20 9:41

【仏谷】
　どこを歩いても気持ちよいね〜(^o^)

8/20 9:43

【仏谷】
　まるで吸盤があるかのようにサクサク上がる！

8/20 9:56

【仏谷F1】
　さて、チョックストーンの滝を登るのだろうか？
　しかも長雨で水は多め・・・

8/20 9:56

＜おまけ＞
【仏谷F1】
　魚止ノ滝を登ってから1時間くらい遡行したけど、ここまで釣り師が入ってきたんだね・・・
　おそらくうっかり落としたゴミは回収しました。

8/20 10:00

【仏谷F1】
　高巻きをすることになったけど、ほぼ垂直の岩壁をロープを使って登ります。
　最初に約6mくらいで次に約2m。
　ちなみちなみに〇はardbegさん。そこから右の谷に下ります(^^;

8/22 1:06

【仏谷F1】
　私も続いて高巻きにチャレンジ！
　もはや這い上がるようでした(^_^;)

8/22 1:06

【仏谷F1】
　最初の約6mから次の約2mへ繋いだ後。
　ヤレヤレ、我ながら危なっかしい姿だ(-_-;)

8/20 10:06

【仏谷F1】
　高巻きで登り切ったところで花を撮影中のnenetaさん。
　さすがの余裕やなー(^^)

8/22 1:05

【小谷】
　岩壁にへつるのが、なんとなく快感になってきました(^^)

8/20 10:34

【小谷】
　クモの巣を背に進むardbegさん。
　スパイダーマンみたい(^o^)

8/20 10:49

【小谷】
　滝を通過するときがウレシそうですね〜(^^)

8/20 10:51

【小谷】
　ココもスルスルスル〜っと！(^O^)

8/20 10:57

【小谷】
　花を激写中の渓谷の乙女(^-^)

8/20 11:01

【小谷の大滝】
　小滝を這い上がり、曲がった谷を過ぎたら、その向こうにドドーンヽ(^o^)丿

8/20 11:04

【小谷の大滝】
　約15mくらい？
　ミストを撒き散らしながら落ちる姿は、まさに幻の滝(^O^)
　沢を始めてよかった！！

8/22 1:07

【小谷の大滝】
　見入る私(^^)

8/20 11:07

【小谷の大滝】
　光の筋が流れてくるようだ(^O^)

8/20 11:08

【小谷の大滝】
　ここはルンゼの壁を登って巻きます。
　本日のハイライト第3弾！！

8/22 1:08

【小谷の大滝】
　ardbegさんに続いて慎重に登る私。
　垂直に近いルンゼ状の岩壁は手掛かりが層ごと剥がれるので、内心はビビりまくり(^^;

8/20 11:17

【小谷の大滝】
　いやはや、ここも忍者のようにスルスルッと！(^O^)

8/20 11:27

【小谷の大滝】
　ルンゼの次はザレザレの急斜面。
　ロープを掛けて登っていく！

8/20 11:34

【小谷の大滝の上】
　大滝の上は幽谷のようでした(+_+)

8/22 1:08

【小谷の大滝の上】
　落っこちると胸までどっぷりになる(^_^;)

8/20 11:35

【小谷の大滝の上】
　ビックリ！
　ardbegさんが手を掛けたら、ブロック状の岩ごと外れてしまった(~_~;

8/22 1:08

【小谷の大滝の上】
　さぁさ、次もスルスルッと！(^O^)
　って、ちょいとヘッピリな私(^^;

8/20 12:06

【小谷を詰める】
　谷が狭くなってくる。

8/20 12:21

【小谷を詰める】
　水流が小川くらいなってきた。

8/20 12:29

【小谷を詰める】
　壁面から湧水がコンコンと(^o^)
　超美味いとardbegさんは喉を鳴らしながら大喜び！

8/20 12:32

【小谷を詰める】
　岩の間から湧水が染み出している。
　これがホントの岩清水だね〜(^O^)

8/20 12:37

【小谷を詰める】
　天然シイタケ！

8/20 12:53

【小谷を詰める】
　ハリガネムシを発見！
　カマキリとかの昆虫体内に寄生して成長し、成虫になったら宿主の脳を操って産卵するために水に飛び込ませるらしい(◎_◎;)
　まるでパラサイトイヴだな・・・(￣▽￣;)

8/20 12:58

【小谷を詰める】
　あと少しで源頭部だけど、この上はゴルジュ状態になってて、雨で落石が起きやすくなっているので、ここらで沢詰めを終えました。

8/20 13:02

【小谷を詰める】
　沢から斜面に上がる前。
　nenetaさんはガマちゃんとお別れの握手中―(^^)

8/20 13:20

【丹沢主脈へ】
　急斜面を少し這い上がると、霧に包まれた尾根が近づいてきた。

8/20 13:21

【丹沢主脈へ】
　獣道の端っこに、野イチゴが熟れていました(^O^)

8/20 13:24

【丹沢主脈に合流】
　ココが本日の到達点。
　傍目には単なる森だね(^^;

8/20 13:24

【丹沢主脈に合流】
　蛭ヶ岳への登山道に合流しました！(^O^)

8/20 13:30

【丹沢主脈に合流】
　小谷の詰めを祝ってタマゴダケがパンパンに開いてました(^O^)

8/20 13:48

【ポッチノ頭の下】
　本日のランチ!(^▽^)!
　チャルメラとリカちゃん50周年の限定コラボ版のポトフ味。
　私好みの味でした(^O^)

8/20 14:10

【地蔵尾根入口】
　お帰りはこちらから〜

8/20 14:20

【地蔵岳〜絵瀬尾根】
　8ケ月ぶりの地蔵ピーク。
　古道標に消えかけた字で「上級者向き」と書いているけど、nenetaさんは「テープがイッパイだから上級じゃないよ〜」とニッコリ(^^)
　最近、この感覚になりつつある自分が怖い(^^;
　そんなわけで、行先は地蔵尾根から分岐する絵瀬尾根を案内してくれました(^^)

8/20 14:23

【地蔵岳〜絵瀬尾根へ】
　タマゴタケ！
　開いていない卵状態のものは初めて見た！！(^O^)

8/20 14:27

【地蔵岳〜絵瀬尾根へ】
　ちょっとだけRFして絵瀬尾根へ。

8/20 14:48

【絵瀬尾根を下る】
　踏み跡が消えかけた古い仕事道には、開拓期の名残がチラホラ。

8/20 14:49

【絵瀬尾根を下る】
　大きな熊剥ぎ！
　蜜が多かったのか、かなり派手にやってる(^^;

8/20 14:54

【絵瀬尾根を下る】
　詳細図にも載っていない古い古い仕事道は、ブナの緑がうれしすぎる森でした(^^)

8/20 14:55

【絵瀬尾根を下る】
　蜘蛛の巣と露のアート(^^)

8/20 15:31

【絵瀬尾根を下る】
　水源標識（折れてるけど）
　これがあれば、絵瀬尾根を歩いてる目印とのこと。
　それだけ分かりにくい尾根分岐が続く(^^;

8/20 15:40

【絵瀬尾根を下る】
　nenetaさんを先頭に高速下山！
　あまりの速さに、さすがのardbegさんもフウフウ(^^;

8/20 15:59

【神ノ川へ下りる】
　絵瀬尾根のラストがちょっと違った。
　川岸の段丘は脆い崖なのでロープで下りる。
　それにしても、ロープ要と決めてからのardbegさんのロープワークは素早かったなー！
　しっかり習いたいね(^^)

8/22 1:09

【神ノ川へ下りる】
　私も恐る恐る下りましたが、河岸段丘をかなり崩落させてしまいました(T_T)
　ゴメンナサイm(__)m

8/20 16:00

【神ノ川へ下りる】
　手慣れたneneaさんはスルスル〜(^^)
　さすがやね〜

8/20 16:06

【神ノ川を渡る】
　着床点の上流には、泣いてる堰堤(T_T)がありました(^^)

8/20 16:09

【神ノ川を渡る】
　右手の斜面から渓谷を登ります。

8/20 16:14

【神ノ川林道】
　急登を登りきると、下降点にはリボンがありました。
　今まで気が付かなかったなー

8/20 16:36

【神ノ川林道】
　アケビ！
　秋にも来たくなるね〜(^^)

8/20 16:44

【神ノ川ヒュッテの前】
　到着―
　おつかれさまでした！

8/20 16:50

【神ノ川ヒュッテの前】
　なんと！ヒルが1匹だけ靴を捲いたサポーターの中に取付いてました！！(゜д゜)！
　塩攻めでサヨウナラ。
　たぶん、神ノ川から林道に戻る斜面なんだろうけど、ここまでヤツラが進出したのか・・・(+_+)

8/20 17:34

【セブンイレブン青根原店】
　夏のシメは、やっぱりこのセットだね〜( ^^) _□

8/20 17:55

＜帰り道＞
【宮ケ瀬湖・土山峠側】
　あれだけ雨が降ったのに、渇水は解消されていないようだ(@_@)
　左下に昔の道路が表れている。
　カーブミラーのポールが分かるだろうか？

8/20 18:09

＜帰り道＞
【宮ケ瀬湖・土山峠側】
　滝の横は人道かな？
　

8/20 18:07

＜帰り道＞
【宮ケ瀬湖・土山峠側】
　峠に近づくと、湖底が露になってきて、水没した道路・橋・滝も見えている(゜д゜)！
　なぜかノスタルジーな気分になった日でした。

撮影機器：

FinePix XP90 富士フイルム

装備

個人装備

ザック：ガレナ30 靴：サワートレッカー

感想

oobantou

　8/20(日)は、神ノ川水系・小谷を沢登りで詰め、またしても丹沢の渓流の美しさに酔いしれました(^^)
　　
　今回も沢の先生は丹沢の達人たち(^^)(^^)
　前回よりもコースレベルが上がっており、下山後、「今日はレベルを上げてみたよ」といたずらっぽい笑顔でニッコリ(^^)
　ロープを使うシーンもあったけれど、「普通なら、他にも使う個所がいくつかあったけどね」とウレシイ言葉をいただきました！(^O^)
でも、まだまだビビりがイッパイな私でした(^▽^;)
　　
【山行記】
　　
　渓谷沿いのクネクネ林道を散歩気分で3kmちょっと。
　山手へ巻く地点から夏草のヤブを漕いで広河原に下りる。
　渓谷に不釣り合いな広い河原は52年前の大氾濫の産物。
　　
　ココに立つのは3回目だが、今夏にも大水があったらしく、新たな河原の上で樹々が根っこを剥きだし緑色を残す葉が枯れている(+_+。
　脆い丹沢。いつまでも大事に歩きたい。
　　
　急登の登竜門への取付きを過ぎたら沢が急に狭まる。
　すぐに美釜に白筋を落とす魚止ノ滝(^O^)
　ガタブルで壁を巻くと、ココからは1匹のイワナも見ていない。
　　　
　幾度もの小滝の清流が美渓谷を作る。
　空から落ちるミストは雨なのか飛沫なのか？
　気分がフワフワした頃にチョックストーンの滝がドン！
　
　恐々と高巻きしたら美釜の滝を何度も越える。
　湾曲した谷の先に見事すぎる大滝がドーン！！
　光のようなシャワーで渓谷は霧の世界(^O^)
　　
　ルンゼの窪みの上はザレの急斜面。
　攀じ登ってみれば白い幽谷。
　ナメ滝・直瀑を越えた上は神秘的なゴルジュ状の源頭部(*_*)
　　
　辿り着いた主脈の道は貸し切り。
　束の間の平和な道から緑がウレシイVRへ(^^)
　薫りに蒸せる尾根・足が躍るザレザレ谷を幾度もグングン下って神ノ川。
　　
　深い丹沢。弾む丹沢。
　またまた探検がしたくなる(^O^)