人生初の登山 白山に登ってみました!
- GPS
- 10:12
- 距離
- 13.3km
- 登り
- 1,516m
- 下り
- 1,521m
コースタイム
- 山行
- 8:02
- 休憩
- 2:10
- 合計
- 10:12
天候 | 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2017年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
|
写真
装備
備考 | 今回は人生初の登山となる友人と一緒に同行登山。 いつもの黙々ソロ登山とは趣を変え、楽しい会話を伴った山行となりそう。 来月、とある山を登る計画があり、同行者さんは登山とはどんなものか?と事前確認として登ってみようとなった次第。 白山開山1300年は多くの報道がされている事もあり、初登山となる同行者さんにはふさわしいものになる気配。 この方、今後の趣味の一つとなるかどうかは未知数なので購入する装備は最低限のものとし、シューズと靴下のみ用意してもらった。 一番重要な装備、合わないと全く楽しくなく、反対に苦痛になるためこれだけは気を遣った。 幸いにも終日、靴擦れやマメの発生もなく快適だったよう、良かった。 確かに山の道具は驚くほど高価。 平地での活動とは大きく違う環境に対応するため軽量で機能的なものが多く、反対に需要が相対的に少ないためそうならざるを得ないところが難点。 で、自分が持っているウェア&ギア一式を使ってもらう事に、合理的な考え方をお持ちの方なので了解していたいた。 ザックには水500cc×2本、ウィダーインゼリー、レインウェアそしてポール2本だけを持っていただく。 共同装備、食材、エマージェンシー等はこちらで。 朝4時に金沢発として準備を終え眠りにつく。 |
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感想
4時ちょうどに金沢を発、近くのコンビニで朝ごはんを調達し、早急にカーボローディング、2時間半後の登山開始に備える。
いつも通り1時間30分で市ノ瀬ビジターセンターに到着。
駐車場には係りの方の誘導で木陰の良い場所に停めさせていただき、準備開始。
6時発のバスは満車、立席ですが15分足らず、さあ別当出合いへ。
到着後準備体操をしていただいている間にこちらは登山届を記入し提出。
自分も準備完了、いよいよスタート。
開山1300年の垂れ幕がかかる石柱の前で記念写真を1枚。
揺れる吊り橋の洗礼をまず受ける。
その次が登り下り共用となった石段を進む。
「帰りが難しいな」と同行者は一言、さすが、その通りです。
今日は日曜日、家族連れの方も多く、小さな子は押しなべて元気。
最初の30分〜1時間は初めての登山なので体をなじませることに専念。
高齢の方や子供たちとペースを同じくして前後を何度も入れ替えて進む。
その方々と途中途中でかわす「お先に&どうぞ」の会話がなんとも楽しい。
最初のマイルストーン、中飯場に到着。
抜いていった多くの方が休憩中、こちらはゆっくり歩行だったので水を少し飲んだ程度の休憩で済む。
次の目標、別当覗に向かう事に、そこまで行ったら行動食を摂る事に。
道は少しずつ斜度を増し、朝露で濡れ、水分を含んだ砂が乗った石に足を取られ始める。
歩幅を40cmにキープ、急坂でも膝の高さまで足を上げないよう、ルートを吟味し「亀亀作戦」で進む。
この方が多くに人に抜かれても結果的に休憩地点で一緒になり、かつ疲れない。
山ガイドさんの歩き方はとても理にかなっている。
別当覗に着く。先行グループの方々も休憩中。
ここで大福を渡して食べていただく。
普段、求めて甘いものは食べないそうだが、今日は「ぜひとも」と言って食べていただく。
二糖類のエネルギー変換の話をして納得していただく。
お腹も落ち着き、次の目標地、甚之助小屋へ。
だんだん滑る石にも慣れてきた様子。
木立の陰にも助けられ、それほどの暑さは感じない。
旧甚之助小屋跡に着き、遠くにエコーライン分岐に佇む人影を眺む。
甚之助小屋に到着。
もちろん大盛況、同行者さんに小屋とその前に広がる別山の雄姿だけを見ていただき小屋上の静かなベンチで休むことに。
ここで少しゆっくりしていると先行していたはずのグループが通り過ぎていく。
この後はエコーラインの分岐まで少し急な坂を登る。
分岐手前の開けた所で背負子を背負った何かの調査隊3名とすれ違う。お仕事ご苦労さまです。
と思った瞬間、転倒された。左腕を強打したようだが、何とか降りて行かれた。
ご無事でありますように。
分岐着。下の小屋を見下ろし、あんなところから登って来たのか!と感心される。
休憩もなく、難関の12曲がりに。
ここから先は見晴らしも良く、観光新道の尾根を見ながら気持ちも昂る。
道もざれてくるし、沢の辺りは濡れているので慎重に進む。
ここで後方からザックを2つを担いだ人のグループが追いつき、一緒になる。
どうやらグループの1名が不調の様子。
ザック2つ、すごい、剛力さんか!
お互い「のんびり登りますので」と笑顔で言いながら前後を何度も入れ替える。
12曲がり手前で残雪期の直登ルートを説明する。
自分ではあまり気に掛けず、そんなもんだと思っていた雪道も、こうして青葉が茂っている姿を見るとなんともなルートだと感心した。
12曲がりでは他のグループと「お先どうぞ、ありがとうございます。」を何度も入れ替わりで声を掛け合って進む。
これはこれで楽しい。
名所の延命水に到着、順番待ち。どうやら今日は水が枯れているよう、竹のコップで1杯をいただき黒ボコを目指す。
同行者曰く「確かに少し延びた。」と。
無事黒ボコ着、ここも大盛況、子供たちが岩の上ではしゃいでいる、自分には到底でいない所業。
同行者さんも同意のよう。
混んだ場所は敬遠し、木道に入ってすぐの「登拝道標柱」横のベンチで一服。
ここでは頂上が確認でき、最初の喜びと安堵を得る。
弥陀ヶ原の笹原の緑と頂上、青い空を眺めながらここまでの道のりの辛さを忘れる。
「クマザサの植生で高山植物が生えなくなってきている」と話したところ、
「自然の節理、いずれクマザサも広がり過ぎて縮小する。自然には逆らうものではないよ。」と諭される。
おっしゃる通りである。
木道を終え、その後の五葉坂を登りきったら「室堂」ですと言うと、自然と笑顔になる。
さあ、もう一息、木道を進む。
坂手前のライブカメラを見る。積雪時はこれが埋もれるとの話をして関心される。
大きな石が点在する五葉坂をぬけ、無事室堂着!
お疲れさまでした!
入口前の寒暖計は「11℃」
さすが白山!
中を通って祈祷殿前のベンチに。
ここで小休止。
お手洗いを済ませ、さあ念願の頂上に。祈祷殿にてお参りをし、整った石畳の道を進む。
すぐに分岐点、開山日に合わせて新調したルートガイドの看板前に。
3名の女子があれこれ相談中、楽しんでください。
この先から同行者さんの様子に変化が。
日本書紀と古事記に出てくる「高天原」にもうしばらくしたら着きますよ、と言うも元気がない。
だんだん会話がなくなって来た。
高天原に着き、残り500mの標柱で一応の安堵感を得たが、長い休憩に入る。
少し登った先のつづら折りの途中で再度停まる。
脈がすごく高いらしい、高山病の症状が出ている。
30分ほど水をとりながら足と体を伸ばして休むことに。
症状が回復。
「ここまで来て降りる訳にはいかない」と強い意志のもと、頂きを目指すとの事。
歩幅を30cmに狭め様子を見ながら進む。
心拍数も落ち着き、具合は良いよう、顔色も悪くない。
振り返って室堂方向の景色を見る余裕も出てきた。良かった。
とうとう、奥宮に到着。
登頂のお礼をし、頂上の標柱に向かう。
もちろん大盛況、まずは同行者さんの登頂記念の写真を。お疲れさまでした。
周りの方に2人揃った写真を何枚か撮っていただき、休憩する。
だいぶお疲れのようで、少し眠られている。
10分くらい経ったでしょうか、起き上がられたので下りる事に。
下りは楽、心臓も問題なさそうで少し笑顔も出てきた。
こちらも安心、ペースが同じグループの方と一緒に下りる事が出来た。
お昼の準備をするため少し先に室堂に。
鳥居前のベンチで先着のご夫婦の方と一緒になり、相席をお願いする。
今日はチャーハンと豚骨ラーメン。
チャーハンができた頃に同行者さんが降りてきた。
二人で食べながら次の豚骨ラーメンの調理。
順番が逆だったか、汁物を先に出すべきだった・・・反省。
食事も終わり、同行者さんは少し眠るとの事。楽になってほしい。
片付けが終わった頃に起き上がり「うん、治った、すっきり、全然ひどくない!」
良かった、後は下りのみ、無事戻れそう。
足取りもたしか、声も元気、さあ、五葉坂を下り、弥陀ヶ原の木道まで。
ここからポールを出す。
人生経験豊富な方なので初めて使うポールも試行錯誤して、ベストな使い方を見つけたよう。
黒ボコに着き、観光新道はどうか?と尋ねる。
「来た道!」と即答、正しいリスク管理だ。
エコーライン分岐までは頂上から一緒に降りてきた男女3名とゆっくりとしたペースで下る。
女性の方の奥ゆかしい所作がなんともいい。とてもいい子だなと二人でなごむ。
甚之助小屋の上のベンチで少し休憩。
残り時間は1時間半ほどか、十分に4時台のバスに乗れる。
体はもう大丈夫のようだ。
では次の目標、中飯場に。
登りは小股で登ったが、下りはついつい大股になりがち。
見上げる時の道の景色も、下りでは違って見えるため、足の置き場に躊躇が出る。
これが後々のダメージに繋がっていた。
中飯場に到着、どうやら足の疲労がピークのようだ。
ここは無理せず、時間を掛けて降りる事に。
登り下りルートの分岐点に到着。
ここから別のグループと和気あいあいとしながら下りる事になる。
女性の後ろについて降りている折、「ここで滑ったらごめんなさい」と言ったところ
「それは困ります。」としっかり釘を刺された。「はいすみません。」
右手遠くを見ると別当出合への吊り橋と建屋が見える。
元気が出てくる。
が、しばらくして木立の中に入った頃、同行者さんの足が限界点に。
乳酸が悪さをし始めたよう、もう時間を気にせずに休むことに。
ここに来て転倒しても仕方ない。
やがて10時間を迎えようとしている頃だ。
初めての登山、それも白山だ。
治まったようなので最後の吊り橋へ、ここまでくれば気持ちも楽、振り返って山頂を見上げる余裕も。
無事、鳥居に着、今日の登山のお礼をし、下山後の写真を石柱の前で1枚。
なんの苦労もなかったように笑顔で写真に納まってもらった。
良かった。
バスの時刻は4:50、待っているバスに乗りこみ中で15分休憩する事に。
靴を脱ぎ、安堵の一瞬、このひと時が一番幸せ。
市ノ瀬ターミナルに到着、本当に体力を使い切ったようで降車後に座り込む。
車を取ってくるのでと言い、待っていてもらう。
戻ってきて、二人で足を洗う。気持ちいい!
車中のクーラーボックスからオレンジジュースを取り出し疲れた体に染み渡らせる。
助手席でゆっくり休んでもらって、さあ帰宅、金沢に向けて1時間30分の旅。
車中は終始、今日の登山の話で盛り上がる。
辛いとは一言も洩らさなかった、強い人だ。
来月9月2日の利尻山、ご本人も「なんとかなる、大丈夫だ!」と自信が持てたよう。
上手にリード、サポートできず、反省点も多かったけれど、これはこれで良い登山でした。
こんばんは、初めまして。
レコを見て、初登山の同行者を良くサポートしていると思いました。
疲れた同行者を置き去りにして先に下山してから「同行者が降りてこない」と言う輩がいます
9月の北海道は寒いですが、頑張って下さい。
白山より楽です(私が登った感想ですが)
hakusan319さま、こんばんは。
コメントありがとうございます。
今日、同行者さんに具合を聞いたところ「もう大丈夫、ゴルフもできるよ」との事でした。
装備も問題なかったと思うので、後は体調を維持して当日に備えます。
寒いんですか?念のためハードシェルも用意していきます。
あと、「白山よりも楽!」と伝えておきます。安心するでしょう♪
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