早川尾根〜地蔵岳〜ドンドコ沢


- GPS
- 33:45
- 距離
- 16.8km
- 登り
- 1,647m
- 下り
- 2,577m
コースタイム
12:45 新宿スバルビル前
17:00 仙流荘
7月24日
06:00 仙流荘
06:55 北沢峠
08:32 仙水峠
10:11 栗沢山
11:34 アサヨ峰
14:00 早川尾根小屋
7月25日
05:15 早川尾根小屋
05:46 広河原峠
07:00 白鳳峠
08:13 高嶺
09:27 赤抜沢ノ頭
09:33 賽の河原
10:35 オベリスク
(大休止)
12:10 地蔵岳出発
12:50 鳳凰小屋
13:29 五色ヶ滝
14:04 白糸の滝
15:21 南精進ヶ滝
16:12 川沿いコース、山沿いコース分岐
16:45 青木鉱泉
7月26日(移動日)
08:50 青木鉱泉
09:35 韮崎駅
11:35 新宿駅
天候 | 7月23日(移動日):晴れ 7月24日:曇り(ガスの中) 7月25日:晴れ→曇り(ガスの中)→曇りときどき小雨→曇り 7月26日(移動日):晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2011年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
路線バス(新宿スバルビル前→仙流荘)本当は観光バスかもしれない。 トラビスジャパン、片道2500円! http://www.highwaybus.net/ina-sin.html 途中、諏訪湖PAと、高速を降りたところのローソンの駐車場でバスの乗換えがありました。諏訪湖までは大型バス、そこから先はマイクロバスでした。 7月24日 路線バス(仙流荘→北沢峠) 伊那市営バス、1100円+200円(荷物代) http://www.inacity.jp/view.rbz?of=1&ik=0&pnp=14&cd=1263 お客さんがはけるまで臨時便を出してくれます。前日(23日土曜日)は、始発で9台出したそうです。戸台方面のマイカーは、基本的に仙流荘でバスに乗り換えです(釣り人は、戸台手前まで入っていました)。そのため、仙流荘前にはかなり大きな駐車場があります。 7月26日 路線バス(青木鉱泉→韮崎駅) 山梨中央交通、1500円+200円(荷物代) http://www.y-c-k.com/tozan.html 季節運行です。御座石温泉で乗降がない場合、御座石はパスしてしまいます。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
今回一番危険だったのは、オベリスクでした。オベリスクのクラックには何本か残置ザイルがあり、それを使えば登れますが降りるのが危険です。私たちは(残置ザイルがあることは知っていましたが)登攀道具を持っていきました。ビレイなしで降りてくるのは、6〜7mしか落差はありませんが危ないと思いました。 アサヨ峰で、南西の尾根へ入りそうになりますが、道標どおり東の尾根へ入ります。昭文社の地図にもあるように、間違えないように。 その他は全般に危険なところはありません。整備もよくされていると思います。 登山ポストは・・・北沢峠にはいたるところにあると思います。どこにあるかは確認しませんでしたが・・・青木鉱泉にはありました。 温泉は、青木鉱泉で入れます。今回私たちは宿泊だったので温泉料金込みでしたが、温泉だけでも入れます。石鹸しかありませんが、建物に負けず劣らずなかなか風情のある温泉で、ぬるめなところが私にはよかったです。温泉だけだと、たしか1000円だったかな? 食事も、青木鉱泉で食べられます。食べている人は見なかったけど。 |
予約できる山小屋 |
北沢峠 こもれび山荘
|
写真
感想
鳳凰三山、仙水峠〜甲斐駒〜鋸岳は行ったことはありましたが、その間の早川尾根は地味でなかなか行く機会がなかったところ、お声をかけていただいたので行ってきました。これで、夜叉神峠〜鋸尾根まで通りました。
仙流荘までのバスが2500円と激安!新宿から長野方面の人を1台の大型バスに乗せて、途中で各方面にマイクロバスで分散させるという、なかなか面白い仕組みでした。新宿始発のバスに乗れば昼過ぎには仙流荘まで行けるので、そこから市営バスに乗り換えれば、北沢峠の各山小屋にその日のうちに余裕で届きますので、翌朝甲斐駒・仙丈方面に早出したい方はその方がいいかもしれません。
仙流荘発の市営バスは始発が6時で、北沢峠着がだいたい7時ごろになります。広河原からも、広河原始発の北沢峠着が7時15分ごろになってしまいます。
さて肝心の山行ですが、初日23日は朝から曇ったり晴れたりで、あまり芳しくありません。ただ、予報では午後から雷雨ということだったのでしたが、結局この日は雨は降らずに済みました。
予定通りに7時に北沢峠を出発、駒仙小屋のテン場は大量のテントで埋まっていました。仙水小屋はなぜかやっていませんでしたが、ボーリングして引いているという水は美味しかったです。
栗沢山への登りでは甲斐駒、摩利支天がときおりガスから顔を出しますが、この日は結局最後まで全容は見えませんでした。栗沢山、アサヨ峰もガスの中・・・。本来であれば甲斐駒、仙丈、北岳と眺望抜群なはずなんですが。まあ仕方ないので早川小屋へ向かいます。栗沢山からアサヨ峰、アサヨ峰から早川尾根小屋までは細かいアップダウンがあって、晴れていても空中漫歩、というわけにはいかなさそうです。栗沢山からアサヨ峰は、どちらかというと尾根歩きというより岩稜歩きという感じです。
早川尾根小屋では、熊が出て食料の保存ができない、ということで素泊まりのみでした。料金のほうも小屋の中の張り紙には素泊まり4000円、となっていましたが、なぜか3500円でした。小屋自体はこざっぱりとしていて、トイレも水場も近く、詰め込めば30人は泊まれそうなところにこの日は私たち3人と単独の方合わせて4人だけでした(テン場のテントは二つ)。ストーブも焚いていてくれて、おまけにその上でヤカンにお湯を沸かしていてくれて、何かといたれりつくせり。夕食が終わった頃を見計らったところで、小屋番さんがケーナとオカリナの演奏会をやってくれます。
翌日24日は朝から晴れ。やはり甲斐駒、仙丈方面はガスがかかっていますが、北岳方面はよく晴れていました。前日見えなかっただけに、突然目の前に北岳が現れるとかなりテンションが上がってきます。ただ、広河原峠と白鳳峠で高度を落とし、その間のピークで高度を上げられ、と意外とすんなりとは行かせてくれませんでした。
高峰から鳳凰三山を見てみましたが、人が見当たりません。夏山のいい季節なのに。去年のほぼ同じ時期に薬師岳小屋に泊まったときは、布団1枚に2人だったのに。月曜日だからかな。オベリスクに登っているときも、2〜3組のパーティが来たくらいでした。
そのオベリスクですが、基部にとりつくところで楽に行けるところがあります。賽の河原から見えるオベリスクに向かって登っていくわけですが、基部までワンピッチというところでちょっと難しくなります。正面から登るクラックにステップが切ってあるのでそこを行ってもいいのですが、賽の河原の反対側まで回り込むと、基部に抜ける穴があります。ぱっと見は全然わかりませんので、岩と岩の隙間があったら頭を突っ込んでみてください。
T.K.さんにビレイをとってもらって、残置ザイルを2〜3本まとめて握って登ります。風化花崗岩なので、フリクションは効きます。左足をクラックの中へねじ込み、右足は微妙なステップが切ってあるので、そこを足がかりにします。やっとこさ登ったところがガスの中・・・残念。しかし時折切れるガスから下を見ると、高度感満点。
しばし満喫の後、降りることになりますが、これがまた大変。ひいこらいってオベリスクを降りてきたところで、大休止。疲れました。T.K.さんの華麗な懸垂下降お見事。今回のメインイベントは終わってしまったので、あとはのんびり行きます。けど、鳳凰小屋はスルー・・・青木鉱泉へ行きますので、ご主人とは意見が合いません(苦笑)。鳳凰小屋へ降りる途中で小雨が降り出して、上下雨具、上だけ雨具、傘だけと三人三様。私はすぐにやむと賭けて傘にしました。しかもこの先暑いしね。
ドンドコ沢は最初は沢沿いでいいものの、30分も歩くとかなりの急坂。これが鳳凰の滝まで続きます。去年もきつかったけど、今年もきつい。大門沢の下降よりきついんじゃないか。あっちは渡渉(丸太橋)があるけどね・・・鳳凰の滝は、パスいたしました・・・。雨は、五色ヶ滝へ着く頃には上がっていました。
もういい加減嫌になった頃再び川沿いへ降り立つと、護岸工事が進んでいます。ドンドコ沢両岸の崩落が激しいようです。あとは林道をてくてく青木鉱泉へ。青木鉱泉の食事はかなり美味しかったです。これだけを食べに来てもいいと思いました。
南アルプス北部で人気の山々に囲まれながらも、ひっそりとした山行を楽しみたい方にお勧めです。
今度は、夜叉神峠〜鳳凰三山〜早川尾根〜甲斐駒〜黒戸尾根と通してみたいです。
その前に仙塩尾根だな・・・
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