燕岳(往復)


- GPS
- 27:17
- 距離
- 12.6km
- 登り
- 1,448m
- 下り
- 1,446m
コースタイム
- 山行
- 4:13
- 休憩
- 2:16
- 合計
- 6:29
過去天気図(気象庁) | 2017年10月の天気図 |
---|---|
アクセス | |
予約できる山小屋 |
中房温泉登山口
|
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
着替え
靴
ザック
ザックカバー
行動食
非常食
飲料
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
カメラ
|
---|
感想
今年最後の北アルプス登山に行って来ました。
本来ならば「燕岳→大天井岳→常念岳→蝶ヶ岳→上高地」の縦走を予定していたのですが
急遽、息子の予定が月曜日にあり前夜発1泊2日の燕岳往復登山となりました。
秋の3連休ということもあり、家族連れが多かったので
息子と一緒に登山が出来たらいいのになぁ〜♪と強く思いました(^-^;
誘っても「行きたくない!一人で行って来れば!」と言われる始末・・・。
前日の午後から、居住している関東は雨。
傘を差しながら最寄り駅まで徒歩。
この駅でザックを背負っている人を見たことが無い。
自宅周辺で登山をする人は自分だけなの???
乗り換えして地下鉄東西線・竹橋駅へ
夜行バスを使うのは2度目。
なので、前回ほどは緊張感も無く・・・。
それにしても人の数は凄いものがあります。
秋の三連休ということもあり、各方面(上高地、室堂、新穂高等々)大混雑。
自分が乗る中房温泉行きのバスは5台用意されていました。
山道が狭い都合上、今回のバスはやや小振り。22名の乗車で満席でした。
前回乗った扇沢行きのほうが横幅が広かったです。
乗り込んだらすかさずアイマスクと耳栓で夢の中へ・・・。
いきなりバスの灯りが点いたと思うや「有明荘前でございます」とアナウンス。
ハっとして目覚めたら、真っ暗な外は雨。ここで降りたのは2名のみ。
レインウエアを着始めたら「終点、中房温泉到着です」のアナウンスが・・。
バスを降りたら登山届けの受付がありました。
ネットで長野県警に電子申請しているため自分は通過。
雨の中、パンをかじって朝食を食べます。
トイレを済ませてザックカバー、防水手袋、ストックを用意して準備運動。
さぁ、スタートから雨で始まる山旅。
スマホで検索すると天候は午後から良くなるとか?
信じて疑わない自分がいたのですが・・・。
燕岳に直接登るルートは、「北アルプスの三大急登」の一つと呼ばれる「合戦尾根」を登ることになります。
地図を見ると、合戦尾根以外のルートでは
縦走して他のピークを踏まないと燕岳山頂へは到着できません。
北ア三大急登他には「剱岳の早月尾根」「烏帽子岳のブナ立尾根」があるそうです。
ちなみに『日本三大急登』は
『烏帽子岳のブナ立尾根』、『谷川岳の西黒尾根』、『甲斐駒ヶ岳の黒戸尾根』
20代の頃に西黒尾根は登りましたが、日本三大急登に含まれている印象はありませんでした。
(単に若くて体力があったから?かも・・)
話がそれましたね。
合戦尾根、確かに急でした(^-^;
このキツさを実感したのは、外気の冷たさの割に体が熱くなっていることです。
いつも以上にエネルギーを消費しているためだと思います。
登山開始した時にアンダーウェアからレインウエアまで含めて5枚着こんでいたのですが
合戦小屋に着くころには2枚(しかも半袖2枚)になっていました。
基本的に暑がりな自分なのですが、この時は妙に暑くて・・夏山か??なんて思うほどでした。
あと、もう一つキツさを実感したのは帰宅後の筋肉痛です。
大腿四頭筋や腓腹筋がかなり痛くなっていました(これは年のせい?)
登山道はとても整備が行き届いています。
要所要所に標識(あと何km)や休憩するためのベンチが設置されていますので休憩場所には困りません。
第1ベンチには水場もあります。浅い沢なのでコップですくわないと水を汲みにくいですが・・。
雨の登りでしたが、他の山に見られる泥と岩の滑りやすい道というよりも
花崗岩質の砂利道なのでストップが効き、傾斜の割には登りやすい印象です。
合戦小屋まで登れば、後はだいぶ楽に感じました。
急登と呼べる道は完全に終わっている印象です。
ここまでくると4分の3ぐらいは登り終えていることかと思います。
10月とあって、さすがに合戦小屋名物のスイカは食べられませんでしたが
その代わり「お汁粉はじめました」の表示がありました。
これから寒くなる季節に温かい和製スイーツ。う〜ん商売上手!!
合戦小屋は宿泊小屋ではありませんが、休憩には素晴らしい小屋です。
食事あり、屋根付きのベンチ、トイレ完備です。晴れていれば展望もよろしいかと。
私が休憩している最中、日差しが出てきました。
これは晴れてくるに違いない!と期待を込めて半袖のままその先を進みました。
何も見えずに先を進むと、あれ?小屋がある!!
燕山荘?あれ、着いちゃった!
稜線に出るなり、冷たい強風が全身を叩きます。寒い!!
ガスで視界が効きません!!とりあえず小屋の中へ・・・。
ネット予約をしておいたので、現地では登録した電話番号を打ち込むマシン(?)で受付完了。
宿泊申込書を書く手間が省けました。署名と年齢を書きこんで部屋を割り当てられます。
部屋は上階下階に分かれているようですが、年齢で分けているようです。
若いと上(ハシゴで登る)、年配者は下になるようです。
何歳で線引きしているのかは分かりませんが・・・。
ちなみに確実に言えるのは、50歳は下です(^^)/
3畳のスペースに4名で寝ました。
(MAXで6名だそうです→かなり狭い)
私の経験ですが・・・別のある山小屋では、予約者は下階で
当日受付は上階(ハシゴで登る)となっているところもありました。
燕山荘で一息着いたら、アタックザックにドリンクだけ積んで燕岳山頂を往復しました。
片道30分の道のり。そこそこ距離があります。
強風、ガス、白い砂礫、オベリスク・・・白い美しい世界。
北アルプスの女王と呼ばれる所以の、独特の世界が広がっていました。
いるか岩、めがね岩、その他岩・・・。
「奇岩」と呼ぶのとは違う魅力を持っていました。
言葉では表現しにくいですが、一度行くと何度も来たくなる山です。
小屋に戻ってからはお昼寝。
夕方頃に目を覚まし、窓の外に目をやると「土砂降り」の雨。
あちゃー、夕日も拝むことが出来ない。。。
雨と雲と霧と風の一日でした。
合戦小屋の一時の晴れ間は一体???
燕山荘の食事はこれまでの小屋の中では一番豪華でした。
山荘のオーナーのアルプホルン演奏は聴けませんでしたが
(楽器の調子が悪く、音が出ないそうで・・)
大画面テレビを使って、登山の心得、魅力、燕山荘の歴史、未来へのショートプレゼンを
聞くことが出来たことはとても実りのある出来事でした。
トイレは水洗で山小屋とは思えないほど綺麗。
洗面所の水は飲用できます→水は無料。
朝食は5:00、5:45、6:30の3回で
5:00の回だけは1時間ぐらい前から人が並び始め
かなりの行列が出来ますが、並ばずに5:00丁度に来た人も間に合いました。
(私は4:30から並びました・・)
翌朝、快晴。
満月も眩しいくらい。
昨日の天候が嘘のように爽快な秋晴れ。
雲海を昇るご来光は素晴らしかったし、
朝日を浴びる槍ヶ岳・穂高連峰や昨日登頂した燕岳も鮮やかに見えました。
下山は急登下り。転ばないように気を付けて。
足が勝手に出てしまうような勢いで下ります。
この日は日曜日の晴天なので、登る方が非常に多く
下山の自分は、すれ違い待ちでかなりの時間を費やしました。
行動時間中30分ぐらいが待ち時間だったかも?
今後、混雑が予想されそうな時に計画を立てる時は
「すれ違い待ち時間」を考慮に入れた方が良いことを学びました。
この日の帰りの穂高駅までのバスは3時間に1本しかないので
乗り遅れないように足早に下山しました。
雨のち晴れの秋山登山。
透明感溢れる空気、美しい燕岳。
槍ヶ岳、穂高連峰の圧倒的な存在感。
最高の山小屋。
また来るよ。。。
そう思わずにはいられない山旅でした。
<登山行程> 前夜発1泊2日(往復)
前夜 自宅→竹橋・毎日新聞本社(夜行バス・毎日アルペン号)23:00→中房温泉登山口5:30
1日目 中房温泉登山口→第1ベンチ→第2ベンチ→第3ベンチ→富士見ベンチ
→合戦小屋 →合戦沢ノ頭→ベンチ→燕山荘→いるか岩→めがね岩
→燕岳→めがね岩→いるか岩→燕山荘(泊)
2日目 燕山荘→ベンチ→合戦沢ノ頭→合戦小屋→富士見ベンチ→第3ベンチ
→第2ベンチ→第1ベンチ→中房温泉登山口→(バス)→穂高駅
穂高駅→(JR大糸線)→松本駅→(JR特急あずさ)→新宿駅→自宅
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