蝶ヶ岳・常念岳


- GPS
- 32:00
- 距離
- 21.5km
- 登り
- 1,718m
- 下り
- 1,965m
コースタイム
2日目:蝶ヶ岳ヒュッテ6:00→常念岳9:00→常念乗越9:40→一ノ沢13:00
天候 | 1日目:曇り時々晴れ 2日目:曇りのち雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・とくに危険な箇所は無し。鎖・ロープなどもありません ・一ノ沢は登山道が狭い。すれ違うときなどで沢に滑落しないよう気をつけて ・一ノ沢、三俣から下山後の温泉は、自家用車なら「ほりで〜ゆ」「常念坊」など。山小屋に割引券あり。どの入浴施設も穂高駅から遠いので、タクシー利用の場合はどこか別の駅で入った方がいいかも。 |
予約できる山小屋 |
蝶ヶ岳ヒュッテ
|
写真
感想
夏休みに蝶ヶ岳と常念岳を歩いてきました。
靱帯の切れた脚がようやく治ったばかりで不安が大きかったのですが、途中でエスケープしたとはいえ、無事歩き通せた充実感でいっぱいです。怪我する前まで当たり前のように思っていましたが、健康なこと、大好きな山を歩けることがどれだけ素晴らしいことかを実感した山行でした。
1日目は上高地から出発。徳沢から急坂を喘ぎながら登りますが1時間ほどで勾配が緩くなり、非常に歩きやすくなります。但しほとんど樹林帯の中を歩くので眺望は楽しめません。森林限界を超えるとすぐ、蝶ヶ岳の山頂です。
期待していた穂高連峰の眺めは、残念ながら翌日の出発までずっとガスの中でした。
2日目の予定は大天井までの縦走ですが、どうやら天気が崩れそう。迷いましたがとりあえず常念小屋まで行くことに。
50-100mほどのアップダウンを3-4回繰り返して2512ピークに辿り着くと、前方には常念岳へ続く岩だらけの道がそびえています。始めは道の上に岩があちこち転がっているという程度ですが、最後の100mは累々と積もった岩の上を行きます。淡々と岩を越えて常念岳。
常念乗越へ下り始めてすぐ、雨が強く降り出しました。こちら側の道も岩だらけでいやらしい。眼下すぐに見える常念小屋へ、1時間近くかけてようやく到着。
無理はしたくないので、大天井までの縦走を諦めて一の沢へ下ることにしました。最初の1時間程度は結構な急坂。王滝ベンチを過ぎてからはゆるやかで歩きやすい道です。小屋から駐車場まで、怪我した脚を庇いながらゆっくり歩いて3時間でした。
天候にはあまり恵まれませんでしたが、また山を歩けるようになってから初めての登山、目に入るもの全てが新鮮な感じがしました。膝の怪我は不安になりますね、たった一ヶ月の治療期間でもこんな気持ちになるとは。皆さんも体に気をつけて山歩きを楽しんでください。
追記:
夏の山小屋のいくつかでは、大学医学部等が運営する山岳診療所が設けられています。蝶ヶ岳ヒュッテや常念小屋にも名古屋市大・信州大がボランティアで運営する診療所があり、教員や医学部生が交代で山に入っています。診察だけで無く、小屋の夕食後に高山病・熱中病防止の講義など啓蒙活動も行っていて、僕も心拍数と血中酸素を測ってもらいました。登山客と違って冬期小屋に詰めている彼らは慣れない山での生活、24時間の診療対応など、きっといろいろ苦労されていると思います。お世話になることは少ない(当然そうあるべき!)と思いますが、彼らが私たち登山者を静かにバックアップしてくれているということを覚えておきましょう。
「名古屋市立大学蝶ヶ岳ボランティア診療班」
http://www.med.nagoya-cu.ac.jp/igakf.dir/chyogatake.htm
「信州大学常念診療所」
http://square.umin.ac.jp/jonen/
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